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2巻

2-2

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       ◇


 朝飯も食べ終わり、いよいよアースリザードの討伐に出発する。期日があと六日しかないので、あまりゆっくりしてられない。
 メリッサが昨日馬車の手配をしてくれたようで、俺たちは待っていた馬車に乗り込み、まずはこれから討伐に向かう旨を伝えるために、ギルドに向かう。

「メリッサ、よく気がついたな。ありがとうな」
「一応ポーターだしね、準備は仕事のうちよ。……今のところはね」
「今のところって、ずっとポーターでいいだろ」

 メリッサはフンと鼻を鳴らした。

「うちは、ヨシトっていう世界最高のポーターがいるわ。正直ポーターは二人も要らないのはわかってる。それに、冒険者になるのは私の夢だったの。ギルドの登録を変えて冒険者ランクを上げたいとは思わないけど、せめてみんなと同じように戦えるようにならないと」
「いや、あいつらはおかしいから。同じようになる必要はないぞ」

 だが、メリッサは目をつむり、ゆっくりと首を横に振る。

「私の目的をパーティーの目的として動いてくれるのよ? ただでさえ申し訳ない気持ちで一杯なのに、のほほんとしてはいられないわ」

 メリッサはさらに目力を強める。

「それに私は獣人。個の強さに対するあこがれは強い方なの。いい機会だし、本気で強くなるわ! 狼の血にかけてもね!」

 いやお前は犬だから……と突っ込みたかったが、やる気になってるメリッサに水を差すのもかわいそうなのでスルーした。
 ギルドに着き、俺を先頭にしてカウンターに向かう。
 前に対応してくれた女性は誰だっけな? まあいいか、おっさんのいる空いてるカウンターに行く。
 おっさんに、今からアースリザード討伐に出ると報告すると――

「……本当に、桜花乱舞を解体するのか?」

 おっさんは、俺の後ろに立つモーラに向かって話しかける。

「本当だよ。あたしらは、ポーターのヨシトのパーティーに入る」
「…………」

 実は、個人の冒険者に対してのランクの他に、パーティーとしてのランクもあるそうだ。既存のパーティーを解散したら、ランクは鉄級からやり直しらしい。だが今回、桜花乱舞がそのまますっぽり新パーティーに移動するので、新パーティーのランクも金級からでいいと言われた。
 なぜパーティーの登録が必要かというと、パーティーを直接指名できる特別依頼なんてものがあるからだそうだ。あと、登録することによって、メンバーがしょっちゅう入れ替わることを防ぐためでもあるらしい。
 常に同じメンバーで動いた方が当然連携が取りやすく、連携が取りやすければ死ぬ確率も下がる。冒険者が減りすぎることを防ぐ処置の一つだとか。
 おっさんはまだ俺たちをしげしげと見ている。何か言いたそうだ。

「なんだ? 四姫桜を組んだことに対してなんかあるのか?」

 おっさんは、ハッとした顔をした。

「いや、そうじゃない」
「ならなんだよ」

 おっさんは神妙な顔つきをする。

「桜花乱舞の実力は知っている。アースリザードが一匹なら問題ないだろう。お前らは人数が増えたからいけると踏んでるんだろうが……その、なんだ。ポーター二人増えただけで……大丈夫なのか?」

 どうやら、俺たちと桜花乱舞で四姫桜を結成したことに何かあるのではなく、アースリザード討伐のことを心配していたようだ。
 確かに、モーラも桜花乱舞だけでは複数匹はキツイと言っていた。それに、ギルドはモーラたちが強くなったことも知らないし、俺の亜空間倉庫のことも知らない。荷物持ち二人増えたくらいでは厳しいと心配したのだ。

「なんとかやってみる。まあ、ダメならそんときは違約金を払うよ。無理はしない」

 そう俺が言ったのだが、おっさんの表情はまだ晴れない。

「そうか。だが四姫桜のメイからは、他の誰にも受けさせないように、違約金は十倍払うと言われてるから、そうしているぞ?」
「はい?」

 俺はメイを見る。

「他の冒険者に依頼を取られるわけにはいきませんので」
「…………」

 一体こいつの自信はどこからくるのか。
 確かに強くはなった。
 モーラもメイも、俺の鑑定で新しい魔法を覚え、ステータスも少し上がっていた。アリサに至っては、下手したら最強なんじゃないかと思えるくらいの魔導師になった。
 だからって十倍の違約金はないだろう。討伐できると踏んでいるが、未来は予測不能なのだから。

「お前な……」

 すると、アリサが俺の背中をポンポンとたたいた。

「平気よ、お兄ちゃん。まあ、私にまっかせなさい!」
「…………」

 アースリザードってくらいだ、しょせんトカゲ。みんな強くなってはいるし、大丈夫だろう。
 このセリフが嫌なフラグを立てている気もするが、もう決定してしまっていることなので、一抹いちまつの不安を残しつつも、俺たちは討伐に出発した。


         ◇


 今回、メリッサが手配した馬車は、御者付きで往復金貨二枚。
 安いような高いような微妙な金額だ。
 金貨一枚で銀の鐘亭に約一ヶ月宿泊できると思うと高く感じるし、危険のある行程四~五日の往復で金貨二枚と言われると、割りにあわないという気持ちもある。
 だが、馬車を持たない俺たちにとって、馬車込みでこの価格なら悪くないだろう。シマに乗れると言っても、シマはなぜか俺かアリサしか乗せたがらない。そのシマは馬車と並走していた。護衛のつもりなのだろうか。
 やがて日が暮れてきたので、今日はアースリザード出現地点と街との中間点、街道沿いの開けた草原に夜営することになった。
 俺たちは三~四人用の三角テントを二つ張り、夜営の準備をする。まだベッドが一つしかなく、片方のテントの中にそいつを配置する。
 御者は馬車で寝るらしいが、見張りと食料は御者の分も俺たち持ちだ。

「お兄ちゃん、私に任せて! ……クリエイト・ウォール!」

 かまどを作ろうとしたのだが、アリサが作り出したのは高さ十メートル、長さが五十メートルくらいの壁だった。

「「「「…………」」」」
「本当に壁を作ってどうすんだよ……」
「ちょっと失敗! クリエイト・ウォール」

 同じ魔法を唱えて壁を元に戻すと、今度はゆっくりと魔力を調節して――

「クリエイト・ウォール」

 U字型のかまどができ上がった。

「どうよ? やればできるのよ!」
「いや、実際すごいよ、アリサ。あんた、本当に魔導師になったんだね」

 モーラが普通にめると、アリサは逆に顔を真っ赤にして照れた。

「なんか、モーラにめられ慣れてないというか……」 

 料理は俺がした。だが、まだ調味料も米もないので、肉を焼いたり、野菜をてスープにするだけだ。

「あっ、パンがないな」
「買ってあるわ、ヨシト」

 メリッサが買っておいてくれていた。メリッサの亜空間倉庫から、俺の亜空間倉庫に移し変える。俺の亜空間倉庫ならくさらないからだ。

「準備ありがとうな」
「準備はポーターの仕事のうちよ」
「ずっとポーターでいいんだぞ?」
「絶対アリサたちに並んでやるわ!」

 飯を食べ終わり、新しく買い直したからたるを置き、その中に一人ずつ入って、身体を洗う。水はメイの魔法で出したものだ。メイの魔法の水は、飲むこともできるが、温度を少し高くすることができたので風呂に活用した。といっても、三十~三十五度の間くらいだが。それでも冷水よりは良い。
 女たちの風呂が終わり、俺が風呂に入ろうとすると、シマが耳をピクリとさせて森の方を見た。

「ヨシト、なにか来る」

 それを見たメリッサも、同様に森へ意識を向けた。

「魔物か?」
「種類まではわからないけど、そうよ。……多分五……来る!」

 全員臨戦態勢に入る。

「ひ、ひい! オーガだ! なんでこんなところに!」

 御者はもう終わりだと言わんばかりにさけんだ。

「ヨシト! オーガは強いよ!」
「お兄ちゃん、私が焼くわ!」
「とりあえずモーラ! 引きつけろ!」
「わかった、タウント・ロア!」

 ウオオオオオオ! 
 その間に、俺はオーガを鑑定する。


【オーガ】
 金級魔鬼
 多くの上位種がいる


(でけえ。まるで巨人だな。あれになぐられたら即死だろ。つか、下位のオーガでさえ金級!? それが五体もか!)

 近づいてきたオーガは、モーラのスキルにより、全員が彼女に向かっていく。
 だが、モーラにたどり着く前に、メイとアリサがオーガの数を減らしていく。

「フランベルジュ!」
「死になさい!」

 アリサが魔法を唱えると、斬馬刀のようにデカイ炎の剣が作られ、オーガに向かって弾丸のような速度で飛んでいく。炎の剣が腹に突き刺さると、オーガは松明たいまつのように燃え上がった。
 メイが弓で矢をシュッシュッと二連射すると、一本は目に、もう一本は額に刺さり、オーガが一体絶命した。

(メイの弓、いいな。ただ二発射っただけで、金級魔物を殺せるのはすごい。やっぱあいつらは強い……瞬殺だもんな)
「ウィンドスラッシュ!」

 モーラが剣をブンと振ると、剣から風の刃が飛んでいき、オーガの腕を切り落とした。

「レッグウィンド!」

 そして、彼女は足に風をまとい、オーガに突撃していく。アリサも短剣を取り出し、オーガの背後に回り斬りつける。メイも魔法を使わずに、モーラとアリサの位置を確認しながら、弓を放っている。
 俺は見ているだけだ。

(連携も抜群だな。力が強くなっても敵をあなどっていない。さすが金級冒険者。しかし、こいつ……)

 俺はたまらず足元にいるやつに話しかける。

「おい、シマ。お前、護衛みたいに馬車に並走してたくせに、オーガと戦わないの?」

 俺がシマをジト目でにらむと、シマは口を少し開き、首を傾げて見返してくる。まるで「このくらいは自分らでやりなさいよ」とでも言わんばかりだ。

「……てめえ……一体なんのために、俺についてきたんだよ……」

 シマはプイとそっぽを向いて、その場で伏せて寝はじめた。

「……無駄飯食らいの駄犬が……」

 ふと、メリッサが戦ってないことに気づいた。

「…………」

 連携に入れないのか、オーガの強さにひるんだのか、戦いに加われないようだ。
 愛用の金属の籠手こてを装備してはいるが、まごまごしている。無理もない、モーラたちといると感覚が麻痺まひしてくるが、俺とメリッサはまだ駆け出しのポーターなのだ。

「メリッサ、あいつらは化け物だからよ。俺たちはポーターだ。気にするな」

 俺は慰めたつもりだったが、メリッサにキッとにらまれてしまった。……泣いてるのか? 
 すると、ふっとメリッサが背後を振り返る。

「あれは私がやる!!」
「おい、メリッサ!」

 俺の肉眼でも見えた、さらに一回り大きなオーガだ。しかも、剣を持っている。


【オーガリーダー】
 金級魔鬼
 上位種


「メリッサ! それは上位種だ!」
「私がやるのよ!」

 オーガリーダーは右手に持った剣を上段に構えて、迫るメリッサに振り下ろしてくる。
 メリッサはいつものごとく、オーガリーダーのふところに入って発勁を撃とうとするが――

「え? きゃ!」

 すぐにオーガリーダーは攻撃を右手の剣から左の拳に切り替えて、メリッサをなぐりつけてきた。
 メリッサは威力を殺すように自分から吹っ飛んだが、あれをまともにもらったら本当に一撃で致命傷だ。

「メリッサ! 亜空間――」
「やめて!!」

 メリッサは立ち上がり、ファイティングポーズを取る。

「私がやるって言ってるのよ!」
「お前はポーターだ!」
「ヨシトもポーターよ!」

 メリッサの視線はオーガリーダーに向いたままだ。
 モーラたちもオーガを片付けて、俺の隣にやってきた。

「私にだってやれる! はああああああ!」

 メリッサは腰を落とし、姿勢を低くしてオーガリーダーに突撃する。
 速い。間違いなく俺より速い。

「たあああああ!」

 メリッサはオーガリーダーの剣をかいくぐり、ジャンプして顔に飛び蹴りを入れる。オーガリーダーは、はえでも払うかのように右手の剣を振った。メリッサはオーガリーダーの肩を蹴り、バク宙の要領でその剣を避けると、みぞおちに――

「もらった! はああああ、発勁!」

 メリッサの発勁が、オーガリーダーにクリーンヒットする。
 だが、オーガリーダーは左手で腹をさすると、凶悪な顔をニヤリとゆがめた。

「……うそ……」

 オーガリーダーが剣を振り上げる。メリッサは微動だにしない。

「亜空間倉庫!」

 スッ、ガイン! 
 メリッサとオーガリーダーの間に亜空間倉庫を出すと、振り下ろされた剣は亜空間倉庫にみ込まれ、オーガリーダーの手が亜空間倉庫に激突する。

「アイスランス」

 メイの手の先に五本の氷の槍が生成され、オーガリーダー目がけて飛来する。
 槍は全てオーガリーダーを貫いた。
 オーガリーダーは吐血とけつし、後ろにぶっ倒れた。
 俺は思わずとがめるようにメイを見てしまう。すると、モーラが言った。

「メイ子の判断は正しいよ」
「……わかってる」

 俺はメリッサに向かって歩き出そうとしたが、アリサに手を掴まれた。

「アリサ」

 アリサは黙って首を横に振る。
 放心していたメリッサは、何度かまばたきしてから、スッと立ち上がった。

「はは……やっぱ私は弱いわね……知ってたけどさ。だからポーターになったんだし……ちょっと調子に乗っちゃった。ごめんね。……あっ、私、先に寝るね、ベッドは要らないから。申し訳ないんだけど、見張りお願い。それじゃ」

 メリッサは走ってテントに入っていった。

「…………」
「ヨシト、今優しい言葉をかけるのは逆効果だ」

 モーラに諭される。

「…………」
「獣人は個の強さに誇りを持ってます」

 メイも真面目まじめモードで俺に話しかけてくる。

「……あいつはポーターだぞ?」
「職は関係ありません。子供でもです。いえ、子供の頃から個の強さを追い求め、競いあって生きています」
「…………」

 アリサが俺の手をキュッと握る。

「メリッサを慰めるのなら、お兄ちゃんが正しいわ。でも、メリッサは強さを求めているの。なら今ここで、お兄ちゃんが行っちゃダメ」
「…………」

 モーラは俺の肩に手を置く。

「あたしもアリサに賛成さ。これは自分で処理する問題だよ。誰しも自分の壁にぶつかり、それをよじ登って強くなるのさ」
(言われてることはわかる。それも方法の一つだろう。だが、それは女同士の理屈だ。俺は、俺は納得できない! ……女が困ってたら手を差し伸べるのが男だ。その手を振り払われるくらいは、覚悟の上だ!)

 俺は黙ってメリッサのテントに歩いていく。

「お兄ちゃん!」
「うるせえ、これが俺のやり方だ。……見張りは任せたぞ」

 モーラとアリサは不満そうだったが、

「かしこまりました」

 と、メイが返事をしてくれた。
 俺はテントに入った。


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