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1巻

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     ◇


 一夜明けて雑貨屋を探しに街へ出る。
 昨日はお湯をもらったが、一メートルぐらいのたらいに、お湯が十センチ程度だ。
 タオルも何も用意されてなかったので、顔を洗うくらいしかできなかった。なので、タオルや歯ブラシを探しに雑貨屋を探す。あっ、昨日の串焼きの屋台だ。

「おう兄ちゃん! また買いに来てくれたのか?」
「そうなんだけど、まずは雑貨屋に行きたいんだ」
「雑貨屋はここを右に行けばあるぜ?」
「ありがとう。帰りに寄るよ」
「おう、待ってるぜ」

 思惑通りに雑貨屋の場所を聞けた。

「いらっしゃいませー」

 若い女の店員だった。あっ、耳が長い、エルフかな? 
 この世界の女性は、人族も獣人も胸が大きい人が多い。むしろ今まで見た女性は、ほぼ大きな胸をしている。だけどこの人はエルフだからか、あまり大きくはない。
 いや、この人だって絶壁ではない。服の上からだが、きちんとふくらみはある。
 俺は店内を物色する。タオルを数枚、歯ブラシを二本、木のコップと皿を四人分、石鹸せっけん数個をカウンターに置いた。

「洗濯用の石鹸せっけんってあるのかな?」
「ありますよ」

 出てきたのは、ライチのような皮が茶色い木の実だった。

「えっと、これが石鹸せっけん?」
「見たことないですか? これを洗濯物と一緒にいれてごしごしすれば、きちんと泡立ちますよ」
「そっか。じゃあこれを五つ。それと、ティッシュってないの?」
「てぃっしゅですか?」
「あー、じゃあ、トイレ行ってお尻をくものは?」
「ああ、チリシですね。そこにあります」

 店員に指差された方向を見ると……紙が山積みされていた。見た感じからもゴワゴワしてそうだ。少し触ると、やわらかめの新聞紙ぐらいだった。これはなんしそうだな……

「変なこと言うけど、これは世界共通なんだよね?」
「えーと、お客さん、どこから来たの?」
(まずい! 迷い人疑惑が!)
「……ここだけの話だけど、箱入り息子だったんだ」
「ああ、貴族様」

 苦しいが、店員を納得させるにはこれが一番に思えた。

「貴族様は水で洗うと聞いてるわ。違うの?」
「あー、俺、ちょっと今家出中で……」

 言い訳には苦しい。

「あははっ、そうなんだ……そう言えば、最近水でお尻を洗えるトイレが発売されたとか……」
「嘘! それどこ!?」
「ここを出てすぐ左に曲がって、一本目を左に行くと、マイア商会があるわ。そこにあるはずよ」
「ありがとう! 行ってみる!」

 俺は代金を払い、雑貨を亜空間倉庫に入れて、マイア商会に向かった。


 飯、寝るところ、トイレは大事だ。
 食べるものはなんとかなりそうだ。昨日の晩飯も美味おいしく食べられた。寝るところも今は快適だ。だがトイレを忘れていた。まだ大はしてなかったが、あの紙でくのはお尻が痛くなりそうだし、き残しが盛大に出そうだ。
 マイア商会はすぐにわかった。まず店構えがでかく、地球の洋便器そっくりな絵が描かれた看板が店の前に出ていたからだ。

「いらっしゃいませ、ご用件はなんでしょうか?」
「あれが気になるんだけど」

 店内には、白い陶器でできた洋便器が五個並んでいた。字は読めないが、POPのようなものがついている。商品宣伝だろうか。

「失礼ですがお客様、貴族様でしょうか?」
「いや、貴族じゃないけど、ダメかな?」
「……あちらに書いてありますが、お支払いになれますか?」
「……ごめん、読めないんだ」
「あちらは白金貨になりますが?」

 店員は明らかに俺をさげすんだ目で見ている。
 そりゃそうか。さすがに白金貨を持ってるとは思わないよな。でも、内容によってはどうしても買いたい。

「詳しく話が聞きたいんだ。どんな性能なのかな?」
「……あちらは最新の魔道具です。あの中に用を足すと、中は亜空間倉庫になっており、便はそこに収納されます。夫婦お二人でお使いになっても、十年は満杯になることがありません。もちろん排出も可能です。さらに、水の魔水晶と風の魔水晶がついておりまして、水でお尻を流し、風で乾燥させることができます。加えて消音、消臭機能もついているすぐれものです」
「魔水晶とは?」
「……魔水晶をご存知ない? 魔水晶は大きな魔石を加工したものです」
「なるほど、永久に使えるの?」
「はい。ですが、魔水晶に魔力を充填していただきます。一回分であれば、ほんのわずかな魔力で補えます」
「魔力の込め方は?」
「……お客様、あまりからかわないでいただきたい」
(ありゃ、このへんも常識か?)
「あー、普通の魔道具と同じかって意味だけど」

 店員はあからさまに顔をしかめる。

「……さようです。魔水晶に手を当てれば、自然と一回分の魔力が充填されます」
(そういう方式なんだ。ってことは、トイレの度に毎回魔力が必要なんだな。俺、魔力どのくらいなんだろ?)
「亜空間倉庫から便を出す方法は?」
「こちらのレバーを下げれば放出されます」
「なるほど、いくら?」
「……白金貨一枚、大金貨九枚になります」
(おいおい、俺の手持ちほぼ全額じゃねーか。まるでこっちの有り金を知ってるかのようだ)
「高い。あれとあれをつけてくれないか?」

 俺が指定したのは、クイーンサイズぐらいのベッドと、ダイニングテーブルと椅子四脚のセットだ。どちらも高級そうだった。

「いいですよ、即金で払えるのなら」

 店員はニヤアとバカにするように笑った。

(高い。でもトイレは絶対欲しい。ベッドとテーブルも今は必要ないけど、あった方が夜営とかできそうだし。まあこれだけじゃ無理だけど。……それより、このバカにした顔をギャフンと言わせてやりたい)

 俺は手をダイニングテーブルの上に出し、大金貨を全部出現させた。

「なっ!」
「数えてくれる? 大金貨十九枚あるはずだけど?」
「…………」

 店員は驚愕きょうがくして震えた。そして、しげしげと大金貨を見つめている。
 俺はその間に、ベッドと洋便器を一つ亜空間倉庫に収納する。

「大金貨をどかしてくれるかな? このダイニングテーブルと椅子もセットだもんね」

 店員は顔を青くする。

「お、お客様……ベッドは……?」
「ああ、もう収納したよ?」
「あ、あれは大金貨六枚もする、超高級ベッドでして……」
「だから? 払えるならいいって言ったよね?」
「ぐっ……」

 俺は椅子四脚も収納する。大金貨をテーブルから集めて店員に押しつける。

「じゃ、これももらうから」
「お、お待ちください……」
「なに? まさか嘘だったの? でも、どうせトイレもぼったくったんじゃないの? 俺はそこには触れなかったよ?」
「っ! ……お客様、文字が読めないのでは?」
「さあね」
(くっそこいつ! 洋便器をぼったくりだとカマかけたら当たりかよ!)

 店員は苦虫をつぶしたような顔をしていたが……やがて、大きくため息をついてから、覚悟を決めた顔つきに変わった。

「わかりました。このルーカス=マイア、商人の意地があります。今回は私の敗けです。どうぞお持ち帰りください」
(こいつが店主か。まあ、俺は金を払ったしね。文句言われる筋合いはない)
「ありがとう、それじゃ」


 金が一気に消えた。残りは金貨九枚と大銀貨などが数枚。だけど、しばらく暮らすのには十分な気がする。
 次は防具屋だ。あの屋台に戻ろう。

「ありがとう、買えたよ。二本ちょうだい」
「毎度!」

 大銅貨一枚を払い、たれにつけられた二本をもらう。うまい。本当にうまい。
 ペロッと平らげてから――

「防具屋はどこかな?」
「防具屋はこの先まっすぐだ」
「ありがとう」
「また来いよ!」
(あのおっさんは、いいおっさんだ。しかも串焼きもうまい)

 俺はこれからも利用しようと心に決めて、通りを歩く。しばらくすると、防具屋が見えた。

「すみません、明日からポーターの研修なんですが、いい防具ありますか?」

 店に入るとドワーフがいた。もうラノベのイメージそのまんま、ひげ顔で背が低い、そのまんまのドワーフだ。その人に相談した。

「予算はいくらだ?」
「あまりお金はないけど、無理したら金貨八枚ぐらいは出せるよ」

 現状金貨は九枚だ。一枚ぐらいは保険で持っておきたい。

「武器はあるのか?」
「あー、ないね」
「待ってろ」

 ぶっきらぼうなドワーフのおっさんは、店内から革の鎧と籠手こて、すね当てを持ってきた。

「つけてみろ」

 革鎧は前と背中側で二つに割れ、それをベルトで留めるタイプだった。籠手こては腕をくるむようにつけて、やはりベルトで留める。すね当ても同様だ。

(うん、悪くない。動いても邪魔にならないな。硬さもあるのに柔軟性も多少ある。いいね)
「いくら?」
「これを持て」

 俺が革鎧を装備してる間に、さやがついた剣帯と剣を持ってきていた。

「重いか?」

 少し素振りをする。

(多少重いけど、振れないほどではないな。それよりこの重厚感が異世界に来た! って感じがする)
「ギリギリかな」
「お前ポーターだろ?」
「ああ、うん」
「なら、とりあえずはそれにしとけ」
「いくらかな?」
「全部で金貨五枚でいい」
「……安くない?」

 一般庶民の生活費からするといい値段だが、ベッドやトイレ、シャカシャカジャージの値段を考えると、鎧はかなり安く思えた。

「防具はまともだが、剣は弟子の作品だ。まだ商品と言えるレベルじゃない。ただでいい。剣帯はサービスだ」
「ありがとう、大事にするよ」
「装備は消耗品だ。たまに見せに来い。それと、ポーターは金を切らすんじゃねえ」
「どうして?」
「一流のポーターは、冒険者に言われなくても、万一の備えはしとくもんだ」
(おおおおお! これは格言ってやつだな!)
「本当にありがとう。そうするよ」

 俺は金貨五枚を払い、店を出た。


 ドワーフのおっさんの格言通りに、備えをしようと思った。仮に今ダンジョンに入るとして、足りないのは水と食料だ。
 ただそれを買う前に、実験の結果を見よう。
 亜空間倉庫から、昨日買った串焼きを一本だけ出そうと念じる。
 すると、手に串焼きが一本現れた。見事に湯気ゆげが立っている。俺はそれにかじりつく。

(うん、味も問題ない。やっぱり俺の亜空間倉庫EXは、普通の亜空間倉庫と違って、時間の概念がないみたいだ)

 これで食料と水を大量に買っておける。


 適当に歩き回り、水を樽で三つ、屋台でホットドッグのようなものやサンドイッチのようなものなどを買い込んだ。正直あまり美味おいしそうではなかったので、食料は二十食分ずつにしている。水の樽は三つだけだが、一つがワインの樽のようにバカデカイ。正直樽の方が高かった。樽と水、食料で金貨一枚を使った。


 準備ができたので宿に帰る。
 部屋の鍵を猫耳女性の受付にもらい、部屋に入るとトイレを出してみた。

「まずはここに魔力を、か」

 水色の魔水晶とうす緑の魔水晶が、便器の左側の下あたりに並んでついている。最初に水色の魔水晶に手を当てる。

「ん? なんもならないな……うっ」

 体内から何かが抜かれる気がした。一気に体がだるくなった。

「これが魔力か……次は風の魔水晶……うっ!」

 俺は気を失った。


         ◇


 目が覚めると、朝日が昇るか昇らないかぐらいの時間だった。

「あぶねえ……気絶で寝過ごすところだった。しかし、必要な魔力はごくわずかとか言ってたのに……ってことは、俺の魔力はごくわずかしかないのか……」

 思わぬところで現実がわかってしまい、がっかりする。

「俺って本当にチートなしなんだな……生きていけるのかな?」

 とりあえずズボンをおろし、トイレに座ってみる。
 座りなれた感覚だ。

「これはたぶん、迷い人の知識だろうな。まんま洋便器だし」

 用を足す。

「おお、本当に臭くない……ない!」

 便器の中を座ったままのぞき込むと、出した便がなかった。

「じゃあこれで……おわ!」

 水色の魔水晶に触れば、下から水が噴き上がってきた。
 水圧はウォシュレットより若干弱い。だが水量が半端ない。十センチぐらいのパイプから、水が噴き上がっているような感覚だ。お尻全体を洗われているみたいだ。
 水色の魔水晶から手を離し、うす緑の魔水晶に手を当てる。すると――

「おお~お? うーん、これもイメージと違った」

 そよ風程度がお尻に当たっているのはわかるのだが、風を直接当てて乾かすというよりも、風の魔法的な何かで乾燥させているという感じだ。原理はわからないが、お尻を触るとさらっさらだ。

「うん、快適だな。まったく問題ない。後悔はない!」

 たかがトイレにって気持ちがまったくないわけではない。だがそれを考えたら快適さは得られない。
 トイレに限らず、異世界では金で命は救えない。なんでも物品に変えて持ち歩かないと、いざというときに何もできないのだ。
 これはラノベで得た知識であった。


 冒険者ギルドにたどり着いた。
 ギルドに入ると職員に案内され、裏の訓練場に連れてこられた。訓練場は、バカでかかった。学校とかにある四百メートルトラックが丸々入るほどの大きさで、競技場のように観客席が回りを囲んでいる。むしろ、なぜこんなに大きいものが街中まちなかにあるのに、俺は気づかなかったのかが不思議でならなかった。
 まだ研修は始まらないみたいだ。周りを見ると三十人ほどいる。十代の人間がほとんどで、誰もが腰に剣を差していたり、槍を背負っていたりしている。人種は、青い髪をした人族、虎の獣人、弓を持ったエルフ、まるでビキニアーマーのような露出の多い装備をした女、様々だ。
 こう見ると、俺の個性のなさは逆に浮くのではないだろうか。

「よう、おっさん、冒険者か?」

 いきなり後ろから肩をたたかれた。振り向くと、金髪のイケメンが俺の肩を掴んでいる。

「いや、ポーターだけど」

 そいつは、俺を頭から爪先まで品定めをするように見てきた。

「まっ、そうだろうな。でも、その体格でポーターできるのか?」
「あー、亜空間倉庫があるから」
「ほう」

 金髪の男はギラリとした目付きになった。

「まっ、使えそうなら雇ってやってもいいぜ?」
「は──」
「あなた、ポーターなの? 私もよ」

 俺がイケメンに受け答えしようとすると、女が割り込んできた。

「私はメリッサ」
「俺はヨシトだ」
「そう、よろしくね」

 メリッサが手を差し出してきた。俺は握手をする。やわらかい手だ。女性と握手するのはなんかものすごい久しぶりな気がする。名前を名乗ったのもすごく久しぶりな感じだ。


 彼女は犬系の獣人だろうか。耳もあるが、なによりしっがきつねや犬のようにふさふさだ。

「俺はダンだ、よろしく」

 金髪イケメンのダンは、ターゲットを女に切り替え、メリッサに手を出した。だがメリッサは、

「あなた、ポーターを軽く見ると後悔するわよ? 冒険者とポーターは対等なんだから」

 と、ダンに差し出された手を握らずに文句を言った。

「ポーターはあくまで荷物持ちだろ? 冒険者は命をかけてるんだ、対等じゃねえよ」
「そう。そう思うんならそうすれば? あなたと組むポーターがいるといいわね」
(なんでこいつらいきなりけんごしなんだよ。若いからか? いや、日本じゃ若くてもこれはない)
「俺たちはまだこれからだよ? 二人ともけんごしはよくないな」
「私はあなたのためを思って」
「ふん、せっかく声かけてやったのに! 職があるといいな!」

 ダンは去っていった。

「あの子バカじゃないの? 亜空間倉庫持ちが職にあぶれるわけないじゃない」

 やれやれって感じだ。
 忘れていたが俺は鑑定を持っていた。メリッサを鑑定してみる。


【メリッサ】
 名前:メリッサ
 年齢:15/性別:女/種族:犬人族/レベル:6
 称号:なし
 STR:C/VIT:C/DEX:B/AGI:C/INT:D/MEN:D
 スキル:体術/亜空間倉庫
 種族スキル:嗅覚きゅうかく探知/腕力上昇
 潜在スキル:隠密/罠発見/罠解除/乾坤一擲けんこんいってき


(おお! すげーたくさんスキルがあるな。体術ってのは空手みたいなのか? 柔道かな? でも、ステータスは似たり寄ったりだな。レベル6でこれか。レベル6ってどのくらいでなれるんだろ。だが一番気になるのは、潜在スキルだ。潜在? まだ獲得できてないってことか?)
「あー、メリッサはもう魔物とかと戦ったことあるの?」
「……え?」
「え?」

 メリッサは俺が質問すると、びっくりしてしまった。

「あなたないの? もしかして貴族なの?」
「あっ、いや、そうじゃないけど、箱入り息子だったっていうか……」
「普通、村で生活していれば、ゴブリンやホーンラビットぐらいは退治するはずだけど……農作物も食い荒らされるし……」
(またまた予想外! そういうものなのか! ……じゃあ、この年齢でレベル1って相当ヤバイんじゃ……)
「そうだよね……はははっ」
「ひょっとしてあなた、剣も振ったことないわけ?」
「いやー、まあー、……はい」
あきれた。ポーターだって襲われたら、最低限は身を守れないと死ぬわよ?」
「そうだね……」
「本当、大丈夫?」

 メリッサに下からのぞき込まれる。

「これから修業するよ……」
「……気をつけなさいよ……」

 メリッサも去っていった。

(うわー、これは想像以上にハードモードなんじゃないか? つうか俺、生き残れるのか?)

 まだ街から一歩も出ておらず、魔物も見たことがない。だがなんだかんだ言って、やりたいようにやれていたので、異世界をめていた。

(トイレなんて買ってる場合じゃなかったんじゃないか? すげー装備とかどっかに弟子入りするとか、そういう風に金を使わなきゃいけなかったか? こりゃ失敗したな……)
「――待たせたな諸君! これより冒険者とポーターの合同研修を始める!」

 筋肉ムキムキのおっさんが訓練場に現れて、研修が開始された。


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