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最終章
清算
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「な、何をする気じゃ!」
俺は高々と笑う。
「おもしれーこと言ってんなよ。お前の望みを叶えてやるってんだからよ。自分を含めて全ての生物を消滅させるつもりだったんだろ?その為に紋章を集めてたんだろ?。だからそれを俺がしてやるよ」
どうでもいい。心底どうでもいい。思えばこの異世界はハードモードだった。ちょうどいい、俺も一緒に死んで違う異世界にでも行くか。
「ふ、ふざけるでない!」
「・・・は?」
「ワシまで死んでは管理するものが居なくなるではないか!」
「・・・・・・は?」
おかしい、ケツアルや龍たちは確かに龍神王の体内に紋章を全て集めると、生物が消滅すると言っていた。
「わ、わかったぞ!お主、ワシの代わりに頂点に立つ気じゃな?!この、大罪人が!」
「お前・・・」
俺は全身に殺意を込める。
龍神王は俺の視線にびくんと体を震わす。
もう神の威厳などどこにもない、ただのトカゲだった。
「騙してたのか・・・」
「な、何をじゃ!ワシはお主に嘘などついたことはない!」
「お前の部下だか息子だかは、お前も含めて消滅すると言ってたぞ?」
「っ!この世界のことに首を突っ込むなと言っておる!」
「てめえ、心底クソだな・・・」
龍神王は杖を振り上げ、俺に向かってブンブンと振る。
「貴様に言われたくないわ!大罪人め!」
「なら、何故紋章を集める?」
「大ババ様は紋章全てを持っていた!だから上手くいったのじゃ!生半可な知恵をつけた龍などいらん!たかだか食い物程度で四の五の言いおって!面倒くさい!同族喰いなど・・・、人間のようなことを言うでないわ!」
「・・・」
「ワシは力を集める!さすれば、何者にも止められることはない!真の調停者として世界に安寧をもたらすのじゃ!」
「・・・・・・」
「そうよ、ワシこそが真の支配者!もうランスロットも消えた!ラステルも消え失せた!・・・後は貴様さえ消えればこの世界はワシのものだ!・・・寄越せ、その力を寄越せ!!」
龍神王は杖を振り回しながら、まるで子供のように癇癪を起こす。
(これが龍神王の正体か・・・。一気に小さく見えてきたな。・・・所詮こんなもんか)
「・・・憐れだな」
「っ!貴様に何がわかる!、もういい、後のことなどどうとでもなるわい!貴様さえ、貴様さえ消えてしまえばああああ!」
龍神王の体は光り輝き、みるみると大きくなる。
その体は金色に輝く鱗に覆われ、荘厳な雰囲気をかもしだし、ファブニールたちより更に大きく、威厳と威圧感を兼ね揃えた巨大なドラゴンに変化した。
『グオオオオアアアア!!食ってやる!その力、取り込んでくれるわ!!』
するとまた俺の紋章が光を放ち、光の玉が飛び出したかと思うと、シスターアンジェラが現れた。
「ハデス・・・・・・もうダメなのですね・・・」
「何しにきた?」
俺はアンジェラを見る。
「・・・過去の清算に来ました」
「そうか。だがお前の出番はねえ。黙って見てろ」
「・・・はい」
『大ババ様・・・やはり、人間の味方を・・・・・・。ワシは、ワシの生涯はなんだったのじゃ!』
「知るかよ。それの答えを持ってる生物は、多分いねーよ」
俺は左手を胸の高さまで持ち上げる。
すると銀色の本がパカっと開き、パラパラと自動でページがめくれていく。
「リモア・・・力を貸してくれ・・・」
するとページがめくれていく動きはピタリと止まり、開かれたページからまばゆい光が放たれる。
一瞬、光の中に笑顔のリモアが見えた気がした。
『やらせるかああああ!』
「次元魔法、プリズムキャプチャー」
龍神王は特大の光のブレスを口内に貯めていたが、それは発射されることはなく、俺が放った魔法によって、巨大な体躯はプリズムのような多角形に全身を囲まれた。龍神王を捕獲したプリズムは、宙に浮かび上がる。プリズムの中で巨大な龍がそこから出ようと暴れもがく。
「次元魔法、オクロの天然原子炉」
俺が呪文を唱えると、核分裂の炉内のような空間とつながる。
そこでは急速な核分裂を起こし、龍神王の体は崩壊とともに、莫大なエネルギーを生み出す。
そして、プリズム内が一瞬で真っ白になり、光が収まるとプリズム内にはチリ一つ残っていなかった。
プリズムはぎゅーっとビー玉程度まで凝縮され、どこかに消え失せた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
俺とアンジェラは無言で佇む。
するとアンジェラから言葉を切り出す。
「まだ終わっていません」
俺はゆっくりとアンジェラを見る。
「・・・そうだな」
「ですが、少しだけお話をしてもよろしいですか?」
「・・・ああ」
「今の貴方でしたら出来るでしょう。ですが本当に世界を消すつもりですか?」
「・・・・・・」
「よく思い出してください。貴方にはリモアが全てですか?他のことは全てどうでも良いのですか?」
「・・・・・・」
「貴方には帰りを待ってる女がいる。未来を託された子供がいる。その未来を奪っても良いのですか?」
「・・・・・・」
「リモアは元の姿に戻りました。ですが魂は貴方といつも一緒です。それに今を大事に生きたリモアは、世界を消してしまっては悲しみますよ」
「・・・・・・」
俺は何も口にしない。
だが、アンジェラはニコリと微笑む。
「そうですよね、わかっていますよね。では始めましょう」
「・・・・・・」
「はい、私が消滅すれば、人や生物に宿っている紋章の力は消え失せます。ですが物に宿っているものは消えません」
「・・・・・・」
「そうですか、それも・・・。ではここに呼び寄せましょう」
シュン!
俺とアンジェラの間には、アリサの槍、モーラの剣、メイの弓、メリッサの籠手、俺のマントと一対の剣、それに複数個の龍玉と呼ばれた黒い玉が現れた。
俺の亜空間倉庫の中の玉までここに出ていた。
「・・・あら?一つの紋章に拒否をされてしまいました。・・・・・・、ふふふ、なるほど、それも面白いかもしれません。ではヨシト様、よろしくお願い致します」
「・・・・・・」
俺は左手に力を込める。
「あっ!」
アンジェラらしくない、目を見開いてびっくりするので、こっちまでびっくりしてしまった。
「・・・・・・」
「言い忘れてました。一つだけ」
「・・・・・・」
「私が消滅しますと、紋章の力だけではなく、鑑定や亜空間倉庫、それだけではありません。魔法や近接攻撃のスキル、レベルの概念など、魔法やスキルに関することあらゆるものが同時に消えます。あれは私が作り出したものなので」
「・・・・・・」
「いえ、例外として、リモアを持つ貴方だけが、亜空間倉庫を使えることになりますね。・・・そうです、グリモアたちはこのまま残ります。これらは古代からの魔法を封印したものですから」
「・・・・・・」
「はい、そうです。魔力が消えるわけではありませんので、魔法は使えます。ただ、今までのように簡単ではなくなるだけです。魔法の理論をわかってる方なら、すぐに使えるようになります」
「・・・・・・」
「私の最期のお願いです、どうかここの魔導書たちはそのままにしてください。もし、持ち出すなら一つだけ、一つだけにしてください。貴方もご存知のように、これらは大きすぎる力なのです。私が消える意味がなくなってしまいますから」
アンジェラはニッコリと微笑む。
「キリがありませんね、私の悪い癖です。後のことは後に生きる方に任せればいいのです。そうですよね、ヨシト様」
「・・・・・・」
「では、お願いします」
俺は左手をあげ、魔力を込める。
使う魔法は、母さんに使ったやつと同じだ。アンジェラの頭上にソフトボールぐらいの黒い玉が現れる。
アンジェラはそれに霧のように吸い込まれていく。
「ありがとう・・・、さようなら・・・」
アンジェラは消えていった。
同時に俺のうなじのアザも消える。
俺はこの巨大な図書館のような円柱の空間で、頭上を眺める。
そして、息を大きく吸い込むと、
「やっぱ、読むんかい!!!!」
俺は高々と笑う。
「おもしれーこと言ってんなよ。お前の望みを叶えてやるってんだからよ。自分を含めて全ての生物を消滅させるつもりだったんだろ?その為に紋章を集めてたんだろ?。だからそれを俺がしてやるよ」
どうでもいい。心底どうでもいい。思えばこの異世界はハードモードだった。ちょうどいい、俺も一緒に死んで違う異世界にでも行くか。
「ふ、ふざけるでない!」
「・・・は?」
「ワシまで死んでは管理するものが居なくなるではないか!」
「・・・・・・は?」
おかしい、ケツアルや龍たちは確かに龍神王の体内に紋章を全て集めると、生物が消滅すると言っていた。
「わ、わかったぞ!お主、ワシの代わりに頂点に立つ気じゃな?!この、大罪人が!」
「お前・・・」
俺は全身に殺意を込める。
龍神王は俺の視線にびくんと体を震わす。
もう神の威厳などどこにもない、ただのトカゲだった。
「騙してたのか・・・」
「な、何をじゃ!ワシはお主に嘘などついたことはない!」
「お前の部下だか息子だかは、お前も含めて消滅すると言ってたぞ?」
「っ!この世界のことに首を突っ込むなと言っておる!」
「てめえ、心底クソだな・・・」
龍神王は杖を振り上げ、俺に向かってブンブンと振る。
「貴様に言われたくないわ!大罪人め!」
「なら、何故紋章を集める?」
「大ババ様は紋章全てを持っていた!だから上手くいったのじゃ!生半可な知恵をつけた龍などいらん!たかだか食い物程度で四の五の言いおって!面倒くさい!同族喰いなど・・・、人間のようなことを言うでないわ!」
「・・・」
「ワシは力を集める!さすれば、何者にも止められることはない!真の調停者として世界に安寧をもたらすのじゃ!」
「・・・・・・」
「そうよ、ワシこそが真の支配者!もうランスロットも消えた!ラステルも消え失せた!・・・後は貴様さえ消えればこの世界はワシのものだ!・・・寄越せ、その力を寄越せ!!」
龍神王は杖を振り回しながら、まるで子供のように癇癪を起こす。
(これが龍神王の正体か・・・。一気に小さく見えてきたな。・・・所詮こんなもんか)
「・・・憐れだな」
「っ!貴様に何がわかる!、もういい、後のことなどどうとでもなるわい!貴様さえ、貴様さえ消えてしまえばああああ!」
龍神王の体は光り輝き、みるみると大きくなる。
その体は金色に輝く鱗に覆われ、荘厳な雰囲気をかもしだし、ファブニールたちより更に大きく、威厳と威圧感を兼ね揃えた巨大なドラゴンに変化した。
『グオオオオアアアア!!食ってやる!その力、取り込んでくれるわ!!』
するとまた俺の紋章が光を放ち、光の玉が飛び出したかと思うと、シスターアンジェラが現れた。
「ハデス・・・・・・もうダメなのですね・・・」
「何しにきた?」
俺はアンジェラを見る。
「・・・過去の清算に来ました」
「そうか。だがお前の出番はねえ。黙って見てろ」
「・・・はい」
『大ババ様・・・やはり、人間の味方を・・・・・・。ワシは、ワシの生涯はなんだったのじゃ!』
「知るかよ。それの答えを持ってる生物は、多分いねーよ」
俺は左手を胸の高さまで持ち上げる。
すると銀色の本がパカっと開き、パラパラと自動でページがめくれていく。
「リモア・・・力を貸してくれ・・・」
するとページがめくれていく動きはピタリと止まり、開かれたページからまばゆい光が放たれる。
一瞬、光の中に笑顔のリモアが見えた気がした。
『やらせるかああああ!』
「次元魔法、プリズムキャプチャー」
龍神王は特大の光のブレスを口内に貯めていたが、それは発射されることはなく、俺が放った魔法によって、巨大な体躯はプリズムのような多角形に全身を囲まれた。龍神王を捕獲したプリズムは、宙に浮かび上がる。プリズムの中で巨大な龍がそこから出ようと暴れもがく。
「次元魔法、オクロの天然原子炉」
俺が呪文を唱えると、核分裂の炉内のような空間とつながる。
そこでは急速な核分裂を起こし、龍神王の体は崩壊とともに、莫大なエネルギーを生み出す。
そして、プリズム内が一瞬で真っ白になり、光が収まるとプリズム内にはチリ一つ残っていなかった。
プリズムはぎゅーっとビー玉程度まで凝縮され、どこかに消え失せた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
俺とアンジェラは無言で佇む。
するとアンジェラから言葉を切り出す。
「まだ終わっていません」
俺はゆっくりとアンジェラを見る。
「・・・そうだな」
「ですが、少しだけお話をしてもよろしいですか?」
「・・・ああ」
「今の貴方でしたら出来るでしょう。ですが本当に世界を消すつもりですか?」
「・・・・・・」
「よく思い出してください。貴方にはリモアが全てですか?他のことは全てどうでも良いのですか?」
「・・・・・・」
「貴方には帰りを待ってる女がいる。未来を託された子供がいる。その未来を奪っても良いのですか?」
「・・・・・・」
「リモアは元の姿に戻りました。ですが魂は貴方といつも一緒です。それに今を大事に生きたリモアは、世界を消してしまっては悲しみますよ」
「・・・・・・」
俺は何も口にしない。
だが、アンジェラはニコリと微笑む。
「そうですよね、わかっていますよね。では始めましょう」
「・・・・・・」
「はい、私が消滅すれば、人や生物に宿っている紋章の力は消え失せます。ですが物に宿っているものは消えません」
「・・・・・・」
「そうですか、それも・・・。ではここに呼び寄せましょう」
シュン!
俺とアンジェラの間には、アリサの槍、モーラの剣、メイの弓、メリッサの籠手、俺のマントと一対の剣、それに複数個の龍玉と呼ばれた黒い玉が現れた。
俺の亜空間倉庫の中の玉までここに出ていた。
「・・・あら?一つの紋章に拒否をされてしまいました。・・・・・・、ふふふ、なるほど、それも面白いかもしれません。ではヨシト様、よろしくお願い致します」
「・・・・・・」
俺は左手に力を込める。
「あっ!」
アンジェラらしくない、目を見開いてびっくりするので、こっちまでびっくりしてしまった。
「・・・・・・」
「言い忘れてました。一つだけ」
「・・・・・・」
「私が消滅しますと、紋章の力だけではなく、鑑定や亜空間倉庫、それだけではありません。魔法や近接攻撃のスキル、レベルの概念など、魔法やスキルに関することあらゆるものが同時に消えます。あれは私が作り出したものなので」
「・・・・・・」
「いえ、例外として、リモアを持つ貴方だけが、亜空間倉庫を使えることになりますね。・・・そうです、グリモアたちはこのまま残ります。これらは古代からの魔法を封印したものですから」
「・・・・・・」
「はい、そうです。魔力が消えるわけではありませんので、魔法は使えます。ただ、今までのように簡単ではなくなるだけです。魔法の理論をわかってる方なら、すぐに使えるようになります」
「・・・・・・」
「私の最期のお願いです、どうかここの魔導書たちはそのままにしてください。もし、持ち出すなら一つだけ、一つだけにしてください。貴方もご存知のように、これらは大きすぎる力なのです。私が消える意味がなくなってしまいますから」
アンジェラはニッコリと微笑む。
「キリがありませんね、私の悪い癖です。後のことは後に生きる方に任せればいいのです。そうですよね、ヨシト様」
「・・・・・・」
「では、お願いします」
俺は左手をあげ、魔力を込める。
使う魔法は、母さんに使ったやつと同じだ。アンジェラの頭上にソフトボールぐらいの黒い玉が現れる。
アンジェラはそれに霧のように吸い込まれていく。
「ありがとう・・・、さようなら・・・」
アンジェラは消えていった。
同時に俺のうなじのアザも消える。
俺はこの巨大な図書館のような円柱の空間で、頭上を眺める。
そして、息を大きく吸い込むと、
「やっぱ、読むんかい!!!!」
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