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第六章
閑話 葉っぱ、鎧を打つ
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カン、カン、カン、カン
「はあ、はあ、よっちゃんに、はあ、はあ、鎧を」
カン、カン、カン、カン
「あたいの、はあ、はあ、大事な人だから、はあ、はあ」
戦争が終わり、みんなが集まってからも葉っぱは必ず必要になる、ヨシトの鎧を一生懸命、それは本当に手から血が出ても、ミョルニルを振り続けた。
それを見ているザルバも心配になる程だ。
「・・・休め」
カン、カン、カン、カン!
「・・・休め」
ザルバは葉っぱの後ろから葉っぱの肩に手を置くが、葉っぱはそれを振りほどく。
その際に、手から出ている血がザルバの顔に跳ねる。
「時間がないの!間に合わなければ意味がない!」
ザルバは頬についた葉っぱの血を、手の甲でぬぐい、葉っぱの手を取る。
「・・・じっとしろ」
ザルバは自身のポケットから包帯を取り出し、葉っぱの手に巻いていく。
「・・・師匠・・・」
「やるならやれ。だが、そんな振り方ではダメだ。疲れで腰に力が入ってない」
ザルバは自分のハンマーをもち、大きく振りかぶった。
カァァーーン!
甲高く、それでいて内臓にずっしりと響き渡るほどの打撃音が、工房にこだまする。
「師匠・・・」
「やってみろ」
「っ、うん!」
両手に包帯を巻いた葉っぱは、大きく深呼吸をして、ゆっくり目を瞑る。
数分間、精神統一のようにじっとしていた葉っぱは、カッと目を見開き、ミョルニルを握りしめる。
スゥー
大きく息を吸い込み、ミョルニルを天高く振り上げる。
「よっちゃん・・・、あたいの想い、受け取って!」
カァァーーン!
葉っぱは、オリハルコンに自身の想いを染み込ませるように、一心不乱にミョルニルを振り続けた。
葉っぱの戦いは、三日三晩続いた。
すでに満身創痍だが、納得のいくものが出来上がらない。
「こんなんじゃダメ!!もっと・・・、もっと!何にも傷つけられない、何も寄せ付けない!絶対に死ねない、最強の鎧が必要なんだ!」
オリハルコンはケイノスから貰って来た。ザルバの工房はオリハルコンを溶かせる特別仕様に作り変えた。
あとは完成させるだけなのだが、鎧の型は作れても葉っぱは納得しない。
何度も溶かし、何度も素材をダメにしながら、何度も作り直す。
ミョルニルを振り上げ、手から流れる血がオリハルコンに落ち、それまでをも練り込むかのように、葉っぱはミョルニルを振り下ろす。
「力が・・・、力が欲しい!」
カァァーーン!カァァーーン!
「守りたい、よっちゃんを!」
カァァーーン!カァァーーン!
「あたいの全てをよっちゃんに!」
カァァーーン!カァァーーン!
『そんなに力が欲しいか』
カァァーーン!カァァーーン!
「絶対死なない!無敵の力を!」
カァァーーン!カァァーーン!
『汝の全てを捧げてもか』
カァァーーン!カァァーーン!
どこからか謎の声がする。
「あたいの、全てを!」
カァァーーン!カァァーーン!
『ならばくれてやる。汝の全てをその鎧に』
葉っぱは何者かと会話してることにも気づかないほど集中していた。
その声はどうやらミョルニルからしているようだ。
『我、槌に宿りし力、ミョルニル。汝の願い、聞き受けた』
振り上げたミョルニルが宙を舞う。
持ち手は血がベットリとついていて、葉っぱが握っていてもスルリと葉っぱの手から抜けてしまった。
「あっ」
ここで葉っぱは初めて気付く。
黄金に輝くミョルニルが、葉っぱの目の前に宙に浮かんでいる。
「な、なに・・・」
するとミョルニルはゆっくりと落ちていき、葉っぱが叩いていたオリハルコンの塊に、溶けるように沈んでいく。
そしてミョルニルとオリハルコンは一つになり、宙に浮かんで黄金の光を放つ。
あまりの光の強さに葉っぱは目を右手の腕でふさぎ、眩しさに耐える。
そして、
光が収まると、
真っ赤な鮮血のように赤い、
それでいて金属の光沢を放つ鎧が、
宙に浮かんでいた。
それはゆっくりと地面に降りていく。
『我はミョルニル。汝の願いを受け、鎧として生まれ変わった。この世のあらゆるものから防ぎ、あらゆる力をも受け付けぬ最強の鎧だ。汝の思うがまま使うが良い』
「・・・・・・」
葉っぱはしばらく放心していたが、ハッと我に返り、鎧を手で掴み、もち上げてみる。
「軽い・・・。すごい、出来た、出来たよ!あたいの鎧が!」
葉っぱは破顔して鎧を抱きしめ、ヨシトの元へ走り出した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「よっちゃん!よっちゃん!」
バタン!
葉っぱはノックもせずに迷宮都市にある拠点の、ヨシトの部屋のドアを開ける。
「よっちゃん!出来た!あたいの、よっちゃんの鎧が!」
俺がドアに目線を向けると、ボロボロの姿の葉っぱが、白い布で包まれた物を抱いている。
布の隙間から、まるで車の塗装のように綺麗に輝く真っ赤な明るい赤が垣間見える。
「・・・葉っぱ・・・」
「よっちゃん!出来たの!」
「・・・それか?」
俺が目線で葉っぱが抱いている物を指し示す。
「うん!よっちゃんの為に作ったよっちゃんの鎧!・・・・・・着てくれるかな?」
葉っぱは元気モリモリで入ってきたが、急にしおらしくなり、恐る恐ると俺の顔を覗き込む。
俺は横になっていたベッドから起き上がり、葉っぱまで歩いていき、白い布で包まれた鎧を葉っぱの腕から受け取り、そのまま床に置く。
それを見ている葉っぱの顔は、心配そうな感じだ。着て貰えるか不安なのだろう。
俺は葉っぱの両手を握る。手のひらを見ると、手のひらは、巻いた布も擦り切れ、マメかどうかさえもわからないほどボロボロになっていた。
「・・・バカヤロウ・・・」
俺は葉っぱを抱きしめる。
「あっ」
強く強く抱きしめる。
「・・・こんなになるまで・・・・・・。バカヤロウが・・・」
「よっちゃん・・・」
葉っぱは、手のひらの血が俺に付かないように、手首で抱くように俺にしがみついた。
顔を俺の胸に埋める。
数分が経つ。
「・・・よっちゃん・・・」
「葉っぱ、いや、ソフィア。ありがとう。大事に使わせてもらう」
葉っぱは目を丸くした。名前を呼ばれたからだろう。
俺はゆっくりとソフィアを離し、床に置いた白い包みを開こうと、腰を落とす。
「あっ、よっちゃん」
俺は立っているソフィアを見上げる。
「それね、ミョルニルが溶けちゃったの。ミョルニルは鎧に生まれ変わったみたい」
「おいおい、すげーな。そんなことまで出来るのかよ」
俺が驚くと葉っぱは嬉しそうに、顔をくしゃくしゃにした。
「うん!頑張った!ミョルニルが答えてくれた!」
「そうか、・・・ありがとうな。着てみていいか?」
「うん!!」
嬉しそうなソフィアを横目に俺は白い布をゆっくりとめくる。
「これは・・・」
本当に塗装でもされてるかのように、真っ赤に輝いている。だが、なんだかはわからないが塗装ではないはず。この世界の技術では出来るはずがないからだ。
俺は鎧を手に取る。
「これは・・・・・・てめえ・・・」
急に俺の声色が変わり、ソフィア、いや、葉っぱはおどおどする。
「よっちゃん────」
「てめえ!・・・これを、・・・どうやって着れば良いんだよ!!」
鎧はツーピースだった。
いや、ビキニアーマーだった。
しかも金属の葉っぱが部品を覆い、まるで葉っぱのいつもの葉っぱスタイルの金属鎧バージョンだったのだ。
「あれ・・・?で、でも絶対無敵だって」
「着れるか!なんだ?変態仮面にでもなれっつうのかよ!」
「・・・意味わから────」
「俺のが意味わかんねーよ!、なんだよ、さっきまでの雰囲気は!どうしてくれる!」
「だ、だって・・・」
葉っぱは泣き出してしまった。
俺は頭をくしゃくしゃに搔きむしり、葉っぱをゆっくりと抱きしめる。
「・・・・・・でも、ありがとう。お前の努力は嬉しかった。着ることは出来なそうだけど、お前も俺の仲間だよ・・・。ずっと一緒に居てくれるか?」
俺は葉っぱの頭を優しく撫でる。
葉っぱは俺を見上げるように見つめ、
「・・・ぐすっ、・・・うん!」
俺は葉っぱの頭を優しく撫でながら、「これはお前が着てくれ、俺はお前にも絶対死んでほしくないから」と誤魔化した。
「ったく・・・勘弁してくれよ・・・」
俺は葉っぱを抱きしめながら、床に置いてある鎧を睨みつけた。
『・・・正直、すまんかった・・・』
このあと、仕方なくむちゃくちゃセックスした。
「はあ、はあ、よっちゃんに、はあ、はあ、鎧を」
カン、カン、カン、カン
「あたいの、はあ、はあ、大事な人だから、はあ、はあ」
戦争が終わり、みんなが集まってからも葉っぱは必ず必要になる、ヨシトの鎧を一生懸命、それは本当に手から血が出ても、ミョルニルを振り続けた。
それを見ているザルバも心配になる程だ。
「・・・休め」
カン、カン、カン、カン!
「・・・休め」
ザルバは葉っぱの後ろから葉っぱの肩に手を置くが、葉っぱはそれを振りほどく。
その際に、手から出ている血がザルバの顔に跳ねる。
「時間がないの!間に合わなければ意味がない!」
ザルバは頬についた葉っぱの血を、手の甲でぬぐい、葉っぱの手を取る。
「・・・じっとしろ」
ザルバは自身のポケットから包帯を取り出し、葉っぱの手に巻いていく。
「・・・師匠・・・」
「やるならやれ。だが、そんな振り方ではダメだ。疲れで腰に力が入ってない」
ザルバは自分のハンマーをもち、大きく振りかぶった。
カァァーーン!
甲高く、それでいて内臓にずっしりと響き渡るほどの打撃音が、工房にこだまする。
「師匠・・・」
「やってみろ」
「っ、うん!」
両手に包帯を巻いた葉っぱは、大きく深呼吸をして、ゆっくり目を瞑る。
数分間、精神統一のようにじっとしていた葉っぱは、カッと目を見開き、ミョルニルを握りしめる。
スゥー
大きく息を吸い込み、ミョルニルを天高く振り上げる。
「よっちゃん・・・、あたいの想い、受け取って!」
カァァーーン!
葉っぱは、オリハルコンに自身の想いを染み込ませるように、一心不乱にミョルニルを振り続けた。
葉っぱの戦いは、三日三晩続いた。
すでに満身創痍だが、納得のいくものが出来上がらない。
「こんなんじゃダメ!!もっと・・・、もっと!何にも傷つけられない、何も寄せ付けない!絶対に死ねない、最強の鎧が必要なんだ!」
オリハルコンはケイノスから貰って来た。ザルバの工房はオリハルコンを溶かせる特別仕様に作り変えた。
あとは完成させるだけなのだが、鎧の型は作れても葉っぱは納得しない。
何度も溶かし、何度も素材をダメにしながら、何度も作り直す。
ミョルニルを振り上げ、手から流れる血がオリハルコンに落ち、それまでをも練り込むかのように、葉っぱはミョルニルを振り下ろす。
「力が・・・、力が欲しい!」
カァァーーン!カァァーーン!
「守りたい、よっちゃんを!」
カァァーーン!カァァーーン!
「あたいの全てをよっちゃんに!」
カァァーーン!カァァーーン!
『そんなに力が欲しいか』
カァァーーン!カァァーーン!
「絶対死なない!無敵の力を!」
カァァーーン!カァァーーン!
『汝の全てを捧げてもか』
カァァーーン!カァァーーン!
どこからか謎の声がする。
「あたいの、全てを!」
カァァーーン!カァァーーン!
『ならばくれてやる。汝の全てをその鎧に』
葉っぱは何者かと会話してることにも気づかないほど集中していた。
その声はどうやらミョルニルからしているようだ。
『我、槌に宿りし力、ミョルニル。汝の願い、聞き受けた』
振り上げたミョルニルが宙を舞う。
持ち手は血がベットリとついていて、葉っぱが握っていてもスルリと葉っぱの手から抜けてしまった。
「あっ」
ここで葉っぱは初めて気付く。
黄金に輝くミョルニルが、葉っぱの目の前に宙に浮かんでいる。
「な、なに・・・」
するとミョルニルはゆっくりと落ちていき、葉っぱが叩いていたオリハルコンの塊に、溶けるように沈んでいく。
そしてミョルニルとオリハルコンは一つになり、宙に浮かんで黄金の光を放つ。
あまりの光の強さに葉っぱは目を右手の腕でふさぎ、眩しさに耐える。
そして、
光が収まると、
真っ赤な鮮血のように赤い、
それでいて金属の光沢を放つ鎧が、
宙に浮かんでいた。
それはゆっくりと地面に降りていく。
『我はミョルニル。汝の願いを受け、鎧として生まれ変わった。この世のあらゆるものから防ぎ、あらゆる力をも受け付けぬ最強の鎧だ。汝の思うがまま使うが良い』
「・・・・・・」
葉っぱはしばらく放心していたが、ハッと我に返り、鎧を手で掴み、もち上げてみる。
「軽い・・・。すごい、出来た、出来たよ!あたいの鎧が!」
葉っぱは破顔して鎧を抱きしめ、ヨシトの元へ走り出した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「よっちゃん!よっちゃん!」
バタン!
葉っぱはノックもせずに迷宮都市にある拠点の、ヨシトの部屋のドアを開ける。
「よっちゃん!出来た!あたいの、よっちゃんの鎧が!」
俺がドアに目線を向けると、ボロボロの姿の葉っぱが、白い布で包まれた物を抱いている。
布の隙間から、まるで車の塗装のように綺麗に輝く真っ赤な明るい赤が垣間見える。
「・・・葉っぱ・・・」
「よっちゃん!出来たの!」
「・・・それか?」
俺が目線で葉っぱが抱いている物を指し示す。
「うん!よっちゃんの為に作ったよっちゃんの鎧!・・・・・・着てくれるかな?」
葉っぱは元気モリモリで入ってきたが、急にしおらしくなり、恐る恐ると俺の顔を覗き込む。
俺は横になっていたベッドから起き上がり、葉っぱまで歩いていき、白い布で包まれた鎧を葉っぱの腕から受け取り、そのまま床に置く。
それを見ている葉っぱの顔は、心配そうな感じだ。着て貰えるか不安なのだろう。
俺は葉っぱの両手を握る。手のひらを見ると、手のひらは、巻いた布も擦り切れ、マメかどうかさえもわからないほどボロボロになっていた。
「・・・バカヤロウ・・・」
俺は葉っぱを抱きしめる。
「あっ」
強く強く抱きしめる。
「・・・こんなになるまで・・・・・・。バカヤロウが・・・」
「よっちゃん・・・」
葉っぱは、手のひらの血が俺に付かないように、手首で抱くように俺にしがみついた。
顔を俺の胸に埋める。
数分が経つ。
「・・・よっちゃん・・・」
「葉っぱ、いや、ソフィア。ありがとう。大事に使わせてもらう」
葉っぱは目を丸くした。名前を呼ばれたからだろう。
俺はゆっくりとソフィアを離し、床に置いた白い包みを開こうと、腰を落とす。
「あっ、よっちゃん」
俺は立っているソフィアを見上げる。
「それね、ミョルニルが溶けちゃったの。ミョルニルは鎧に生まれ変わったみたい」
「おいおい、すげーな。そんなことまで出来るのかよ」
俺が驚くと葉っぱは嬉しそうに、顔をくしゃくしゃにした。
「うん!頑張った!ミョルニルが答えてくれた!」
「そうか、・・・ありがとうな。着てみていいか?」
「うん!!」
嬉しそうなソフィアを横目に俺は白い布をゆっくりとめくる。
「これは・・・」
本当に塗装でもされてるかのように、真っ赤に輝いている。だが、なんだかはわからないが塗装ではないはず。この世界の技術では出来るはずがないからだ。
俺は鎧を手に取る。
「これは・・・・・・てめえ・・・」
急に俺の声色が変わり、ソフィア、いや、葉っぱはおどおどする。
「よっちゃん────」
「てめえ!・・・これを、・・・どうやって着れば良いんだよ!!」
鎧はツーピースだった。
いや、ビキニアーマーだった。
しかも金属の葉っぱが部品を覆い、まるで葉っぱのいつもの葉っぱスタイルの金属鎧バージョンだったのだ。
「あれ・・・?で、でも絶対無敵だって」
「着れるか!なんだ?変態仮面にでもなれっつうのかよ!」
「・・・意味わから────」
「俺のが意味わかんねーよ!、なんだよ、さっきまでの雰囲気は!どうしてくれる!」
「だ、だって・・・」
葉っぱは泣き出してしまった。
俺は頭をくしゃくしゃに搔きむしり、葉っぱをゆっくりと抱きしめる。
「・・・・・・でも、ありがとう。お前の努力は嬉しかった。着ることは出来なそうだけど、お前も俺の仲間だよ・・・。ずっと一緒に居てくれるか?」
俺は葉っぱの頭を優しく撫でる。
葉っぱは俺を見上げるように見つめ、
「・・・ぐすっ、・・・うん!」
俺は葉っぱの頭を優しく撫でながら、「これはお前が着てくれ、俺はお前にも絶対死んでほしくないから」と誤魔化した。
「ったく・・・勘弁してくれよ・・・」
俺は葉っぱを抱きしめながら、床に置いてある鎧を睨みつけた。
『・・・正直、すまんかった・・・』
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