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第六章

開戦

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あれから半年が過ぎている。

フリーポートが正式にエルダイト帝国との同盟破棄を公表したが、エルダイト帝国は戦争を辞める気はないようだ。
だが予想とは違い、エルダイトはフリーポートにすぐに報復に来なかった。むしろまだフリーポートに宣戦布告もしていない。

だが、ビューゼルドの諜報員の調べでは着々とケイノスとの戦争準備を始めてるらしい。
また、フリーポート合衆国の冒険者ギルドも活気づいている。
ネライック方面の魔物が活発化しているのだ。フリーポートの周囲の村にも被害が出ており、稼ぎが欲しい冒険者はフリーポート合衆国にケイノスから向かうものまでいた。


この半年、俺たち四姫桜が何をしていたかと言うと、最近みんなをこき使ってたからその労いと、フリーポートの往復による情報共有と、それをハルートたちに報告、更に里帰りだ。

労いは、こいつらは簡単で助かる。それぞれと2人きりでデートもどきをしてやればご機嫌が取れる。
現実でもこのくらい簡単───、おっと誰か来たようだ。


フェイダー共和国では、メイをクッションに入れ、共和国の首領と聖龍教の千年エルフ、その他共和国の重鎮と会談を行った。
何故ならば、人族との戦争が終わったあと龍神王たちは、今度は全世界を巻き込む戦争を起こすはずだ。
その時に紋章を奪う魔法を発動するとリモアが言っていた。

多分効果範囲も限定的なはずだ。そうじゃないなら今発動しても良いはず。ある一定の距離に居ないといけないのだろう。
それを阻止するために、エルフに戦争の参加をしないように求めている。

同様に、バセアー、カラディンにもメリッサ、葉っぱを連れて会談に行った。

3国とも違う意味で大変だった。
フェイダーは龍に従えば良いと教会が黙っていなく、カラディンは王に伝手がなく会談の手段がなかったこと、バセアーはメリッサの両親が大変だった。
元々葉っぱは、カラディン生まれではなく、カラディンに連れて行ってもただドワーフだと言うことしか利点がなかった。謁見を申し込むも、当然許される訳がなかったが、根気だけで乗り切ったため時間がかかった。不戦の確実な約束も貰えなかった。

バセアーは、メリッサの両親はまた商売を細々と再開しており、暮らしは問題なかったが、「いつ結婚するんだ」「誰が正妻だ」「奴隷扱いは許さない」などなど、それはもう大変だった。謁見の方は逆に余裕だ。無論落ちぶれ商人のメリッサの両親にそんな力はない。
だが、獣人の風習特性で強いものの言葉は無視できないと言うものがある。
・・・そう、メリッサが模擬戦で全てぶっ飛ばした。延べ100人もぶっ飛ばすころには、王の方から会わせろと言ってきた。
楽な話だ。
会見内容も、こちらの話をきちんと聞いてくれて、宴会まで開いてもらった。
メリッサが俺を信じている間は、俺の言葉を聞いてくれるようだ。もちろん、自衛はするが、派兵はしないとのことだった。

カラディンはどう乗り気ったかと言うと、城に何度もテレポートで通い、何度も謁見の申し込みをした。城に謁見を申し込むこと10日目あたりで、事態は動いた。
葉っぱは背中にミョルニルを背負ったまま来てしまったのを衛兵に見られたのだ。
すると、衛兵に目ざとく指摘され、「それを譲れ」「王に献上しろ」と言われて王の前に引き出された。
譲渡するつもりは無かったが、貸すくらいなら良いかなと思い、衛兵に言われるまま王の前に出た。そして葉っぱがミョルニルを床に置くと、誰一人としてミョルニルを持ち上げることが出来なかった。意外なことだが、こんな葉っぱを身に纏ってるくせに、葉っぱは紋章の適性があったという事だ。
そこからは話はスムーズだった。主にカラディンの王と葉っぱの鍛治談義だったが・・・。

「まことか!その方、女だてらにザルバの弟子と申すか!」
「うん、あたいはザルバに習ってるよ」
「ザルバは余の兄弟弟子なのだ。兄弟子は元気か?」
「うん、これで殴ってもまだ死なないと思う」

葉っぱはミョルニルを軽々と掲げる。
周囲からおおおお、と感嘆の声が上がる。
誰も持てないほど重いと勘違いされてるハンマーを、軽々と振り回したからだ。

「うあははは!そうか、元気か!」

カラディンでも宴会が始まった。
流石ドワーフ、酒の量がハンパない。
俺はそこまで酒が強くないので、酔っ払って潰れてしまった。


次の日の朝、どうやらベッドに誰かが運んでくれたようだ。
見たことない部屋で、大きなベッドで目が覚めた。

ムニ・・・

肘に柔らかいものが当たる。俺は嫌な予感がして、そーっと掛け布団をめくってみると、そこには全裸の葉っぱが寝ていた。

「・・・~、よっちゃん、もう食べれない・・・~」
「・・・・・・」

(落ち着け、よくあるパターンだ。こういういかにも事後な形跡の時は、ヤってないのがセオリーだ・・・)

俺は冷や汗をかきながら、そっとベッドから降りると、俺も全裸だった。

「・・・・・・」

(ないわ・・・。いや、うん、逆にヤってない可能性が上がった。あからさますぎる。こういうのは、それっぽいほどヤってないものだ)

リモアはベッドの隣の床に寝そべっていた。どうやらリモアも酔ったようだ。ぐーすかと寝ている。
俺はリモアのドレスのスカートをピラッとめくると、リモアはいつものローライズの黒のパンツを履いていた。

「・・・・・・」

(リモアとはやってないのか・・・、そうか・・・、そうですか・・・)

俺が証拠を隠滅するかのように、服を着ていると、葉っぱが起きてきた。

「~、よっちゃん、おはよう」

俺はあくまでも冷静に答える。

「ああ、おはよう。朝飯でも貰いに行くか?」
「うん」

葉っぱも全裸でベッドから這い出し、パンツを履いてから葉っぱを装着する。
俺はなんでもないようにポーカーフェイスを決して崩さない。

「よし、じゃあ行くぞ」
「うん」

俺はリモアを肩に担ぎ、部屋のドアを開け、廊下を適当に歩く。
もちろん食堂の位置なんてわかるわけがないからだ。
葉っぱは俺の後ろをトコトコとついてくる。

「よっちゃん、そこを右だよ」
「そうか」
「よっちゃん、ご飯何かな?」
「なんだろうな」
「よっちゃん、あんなに何度も出すんだね」

俺は聞こえないふりをして黙って歩いた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



カラディンの王に挨拶をして、俺たちは拠点に帰る。

「おかえりなさいませ、ヨシトさ──、あら?」

メイは俺の後ろを見ている。
俺の後ろには葉っぱしかいない。
俺はあえて振り返らない。

「ただいま、メイ」
「・・・何かありましたか?」

メイは俺の後ろを見ながら言う。

「何にもないよ、うん、何にもなかった」

葉っぱからそう言われると、明らかに何かあったように聞こえてしまう。

「・・・そうですか。良かったですね、ソフィア」

一拍間が空いて、

「うん!」

俺は振り返らない。葉っぱがどんな顔をしてるか見たくない。
だが、メイは笑顔だ。

(・・・やったのか?おれ、やっちまったのか・・・?あの葉っぱと?)

葉っぱとの出会いが走馬灯のように、頭に浮かび上がる。

(・・・・・・よしっ!なかったとこにしよう!)

おれは葉っぱを置いて自室に戻った。



数時間もすると、城から騎士が迎えに来た。

「ヨシト殿は居られるか?」

メイが対応して、俺を呼びに来た。
俺は騎士と対応する。

「どうした?動きがあったか?」
「ヨシト殿、至急王城に来られたし」
「わかった。俺はテレポートで先に向かう。それで良いか?」
「はっ」

迷宮都市からケイノス王都までは、一人で馬に乗っても3日はかかる。
騎士はさっさと帰って行った。

「よし、メイ、全員を集めろ。王都に向かう」
「全員ですか?」
「ああ」


全員の準備が整い、城へとテレポートする。

「ヨシト、久しぶりだな」
「なんか顔がやつれたな、ハルート」

ハルートはぼってりとした腹を撫でながら、苦笑いをした。

「最近は王城にかんづめだ。・・・動いたぞ」
「やっぱりか」

ハルートに連れられて、謁見の間に入る。
王側もみんな揃っていた。
王や騎士、宰相のジョセフだけじゃない。王の妃と思える女、その腕に抱かれている子供、側妻と思える女が3人、14,5の男、12くらいの男の子、10歳より下に見える男の子、幼稚園児ほどの女の子、あれ全部が王の家族だろう。

俺は俺の隣に立っているシスティーナの後頭部に優しく手を当て、少し前に押し出してやる。
システィーナは俺を見上げたので、俺は黙って頷いた。
すると、システィーナは走り出した。

「お母様!!」

正妻、妃?そんな感じの女のところに走っていき、妃は子供を抱いたまま膝を折り、走ってきたシスティーナを片手で抱きしめた。

「今日を持って、システィーナをお返しします」

俺がそう言うと、システィーナは母親に抱きついたまま俺に振り返った。

「婿殿よ、システィーナはもう婿殿に預けた身、返されても困る」
「・・・戦争に絶対はない。死ぬかもしれないんだ、ここが1番安全でしょう?」

王にそう言うと、王もやはり娘は可愛いのだろう。少し黙り込んだ。

すると母親に抱きついていたシスティーナは、母親から離れ、父である王の前に立ち、ドレスのスカートを少し持ち上げて、貴族の女性の礼をした。

「陛下、いえ、お父様。今日を持ってシスティーナは死にます。もうシスティーナは居ないものだと思ってください」
「システィー、お前・・・」

王は複雑な表情をする。

「正直申しまして、私はお父様を怨みました。なんてところに嫁に出すんだと。しかも本人は姫である私をもらう気もないところへなんて・・・。ですが、ジョセフお兄様からお話を聞いて、それなら私が手玉に取ってやると思いました。・・・・ありえないことに、私は姫どころかメイド扱いされました。当然あの人は私に手も出しません」

謁見の間がざわつき始める。
王も少し俺を睨むように見たが、また目線をシスティーナに戻した。

「毎日のようにやったこともない掃除をさせられ、毎日のように洗濯、そして食事の支度まで・・・・・・」

王は明らかに俺を睨んでいる。

「私は・・・・・・とっても幸せです」
「シス?」
「毎日が新鮮でした。そして誰も私を特別扱いしない、腫れ物を触るような扱いもしない。お姉様達は、私の本当の友達のように扱ってくれました」

システィーナの頬に涙が伝う。

「とっても居心地が良いのです。心の安らぎがあるのです。例え、戦争で死ぬことになったとしても、私はお姉様方と一緒に居たい。そしていつか」

システィーナは俺に振り返る。

「ヨシト様からも寵愛を受けたいと思ってます」

システィーナはニコリと優しく微笑むとまた王に向き直した。

「私の死に場所はこの城ではありません。私は、ヨシト様と、お姉様達と同じ場所で死にたいと思います」
「シス・・・」

システィーナは俺の足元に走ってきた。

「結婚しろとは言いません。私を生涯お側に置いてくれますか?」

システィーナは俺を涙目で見上げる。

(こいつも、この半年よく耐えたな。それでもなお俺たちと一緒に居たいって言うのか。・・・しゃーねーか)

俺は黙ってシスティーナの頭に手を置いた。

「っ!」

システィーナは大きく目を見開く。

「成長しましたね、システィーナ」
「マム・・・」
「今日からは私のことをメイと呼びなさい」
「マ・・・、メイお姉様・・・」
「はい、システィーナ」

メイも優しく見下ろす。

「あんた、戦場で死ぬかもしれないのよ?大人しく城に居た方が良いんじゃないの?」
「アリサお姉様、それでも良いので私を連れて行ってください」
「そこまでの覚悟があるのかい?また掃除させられるよ?」
「モーラお姉様、私の存在意義がそれなら、それでも良いのです。それに皆さんに教えられました。存在意義は自分で作るものだと。今はないかもしれませんが、必ず作りたいと思います」

システィーナの目には、覚悟たる意志が宿っている。

「仕方ないわね、私が守ってあげるわよ」
「ありがとうございます、メリッサお姉様」
「あたいより新人が出来た」
「ソフィアお姉様は、もうすぐ鍛治師ですね。私も負けないように存在意義を示してみせます」

リモアは黙ってパタパタとシスティーナに飛んでいき、システィーナの頭を小さな手で撫でた。

「ありがとうございます。リモアお姉様」

システィーナは王に振り返り、

「私、システィーナ=ファン=ケイノスは、本日よりただのシスティーナとして、四姫桜と生涯を共にします。お兄様からのお話はなかったことにしてください。お父様、お母様、今までありがとうございました」

システィーナは深々と頭を下げた。
妃と側妻3人は涙を流している。

「・・・システィーナよ、その意志認めよう。だが、名を変えることは許さん。宰相からの話はなかったとこでよい、だがシスティーナ=ケイノスとヨシトと婚姻するまで名乗れ。我らは家族なのだから。これは王の勅命だ」

システィーナは俺を見上げたので、黙って頷いてやった。

「かしこまりました。謹んでお受けいたします」




「じゃあ、本題に入りますか。エルダイトの動きを教えてください」


世界を巻き込む大戦が、ここから幕が開くことになる。
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