俺の知っている異世界はどこにある

はがき

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後悔

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「マスター、何をやさぐれてるんですか?」
「うるせえ、話しかけるな」

俺とセイコはまたゴッドライガーの背中にいる。
いい天気だからではない。
いや、雨は降ってないが、俺の心の中はどしゃ降りだ。

・・・誰だ、ドしゃぶるとか言った奴は?
上手いこと言ったつもりか?ぶっ殺すぞ。

俺の心中は、羞恥と後悔と苛立ちに溢れかえっていた。
ゴッドライガーの体内でタバコをパカパカ何本も吸っていたら、セイコにタバコを吸うなら外に出ろと言われてしまった。ベランダのホタル族の気持ちが理解出来る。

「何か昨日あったのですか?」
「・・・何もねえよ。何もなかった!」

ドン!と、まりも剣士並みの台詞を言ってみても俺の心は晴れない。

「お金は受け取りましたよ」
「・・・知っている」

朝になってから、アイシリ国の冒険者ギルドで金は受け取れた。
すると、セイコは、はあ~、と大きなため息をついて、俺に魅惑の提案をしてきた。

「マスター、DNAを採取させてください。神雷ナックルを使用したことにより、魔力の残量が不安です」
「・・・」
「パンツを脱いでください」
「っ、なにっ!」

ゴッドライガーの背中でだらけていた俺に、衝撃の電流が走る。
俺はガバっと状態を起こし、セイコに振り返る。

「それは、そういう意味か?」
「・・・はい、もちろんです。マスターもここまでよく我慢したと思います。男性は溜まるとイライラしだすと言います。そのせいでしょう」
「・・・それはあれか?口でもごもご的なあれか?」
「口でもごもご的なあれです」
「スッキリなやつか?」
「スッキリなやつです」

俺はゴッドライガーの背に立つ。

「本当か?・・・いや、どうせまたカシャンだろ?!」

一度セイコにははめられている。物理的にはめられないのに・・・。

「しません。それをしてもマスターの機嫌は治らないでしょう。ここまで我慢してきたご褒美です」
「・・・」

実際我慢はしてない。むしろセイコをフリーズさせてやりたい放題やってきた。
だが、昨日の悪夢を払拭するチャンスだ。

(セイコは可愛い。見た目はパーフェクトだ。・・・・・・ダメだ、太ももから視線が外せなくなってきた)

セイコはミニのワンピースを着ている。すらっとして、それでいてムチムチの太ももが、俺のリビドーを呼び起こす。

「ではマスター、ここに寝てください。あとのことはお任せください」
「お、おお・・・」

ゴッドライガーはゆっくりと移動している。立ったままでは危険だしやりづらい。
俺はゴッドライガーの背中にごろんと寝転んだ。

「じ、じゃあ、お願いします」
「・・・かしこまりました」

セイコは俺の着流しを開き、パンツに手をかけてずり下ろす。
俺は空を見上げている。

見なくともわかる。セイコの顔が近づいてきている。息が触れる。

(こうやって、雲を眺めながらするのも始めてだ。・・・・・・いかん、興奮してきた。すぐに終わっちまう)

ちゅっ

セイコの唇が触れたかと思うと、一気にぬるんと入り込む。


カシャン


「ぎゃあああああああ!!!!」

「DNA採取、完了しました」
「て、てめえふざけんな!!やっぱりカシャンじゃねえか!」
「これは罰です。マスター、出しましたね?」
「っ!」

セイコはいつもの無表情で、自分の唇についた俺の血を拭う。

「な、なんのことだ!」
「この万能型ヒューマノイドを騙せると思っているのですか?放精した痕跡がありました」
「っ!・・・そ、それは自分でしたんだ!」
「嘘です。それも一回ではありませんね?」
「・・・」

舐めていた。
そこまで高性能とは・・・。

「このことはレイア姫に報告させてもらいます」
「っ!、それはないだろう!!それだけはやめてくれ」
「はい、自供も取れました。確定です」
「っ!」

狡猾な・・・、狡猾すぎる。
これだから女ってやつは!




その後は、レイアのヒス説教を聴きながら2時間過ごした。
次はキョウ国だ、ポントー町が楽しみだ。


「こんな異世界もういやだ・・・、日本に帰りたい・・・」
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