俺の知っている異世界はどこにある

はがき

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ダークアリゲーター

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次はギフト国だ。ギフト国と言えば、近くにホワイトリバーと言う過去の遺跡があったり、ハイマウンテンと言う名所もあるが、やはりギフト国と言えば知らない人は居ないだろう、ギフト国最大の名所、【ゴールド・Tsu・ガーデン】だ。
そこには漢の夢が詰まっている花園だ。
行かないと言う選択肢はない。

ここではセイコには甘味物でフリーズしてもらおう。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



一路ギフト国へとゴッドライガーを走らせる。
するとセイコが後部座席から俺に声を掛けてきた。

「マスター、敵影をキャッチしました」
「敵影?識別コードは?」
「いえ、魔鋼機ではありません。魔物です」
「魔物か」

この異世界の魔物は、生半可な魔鋼機以上に強い。何せ大きさがハンパないのだ。一番小さなクラスでも10mはある。そこらのラノベの魔物とは訳が違うのだ。

「種類は?」
「ダークアリゲーターです」
「・・・大型種だな、数は?」
「4体ほどしかおりません」
「・・・」

ダークアリゲーターと言ったらば、平均でも頭から尻尾までの長さが20mはある大型種だ。そのあごは魔鋼機の装甲を軽々と粉砕し、尻尾の一撃は魔鋼機の標準的武器、魔鋼ガンよりも強い。
魔鋼ガンは、一発が戦車砲ほどあるマシンガンだ。それの10発分より威力があると言われている。

俺が思考に沈んでいると、

「マスター、よろしければ私が蹴散らしましょう」
「・・・お前が?」
「もちろんゴッドライガーでですが」

俺はセイコに振り返り、セイコを見つめる。
セイコはいつものごとく表情が読めない。この間みたく笑顔の方が好みなのに。

「いかが致しますか?」
「・・・わかった、任せる」
「かしこまりました」

するとセイコは後部座席でピコピコと何やら操作しだす。
そして、360度モニターの一部分に、ゴッドライガーの縮図のようなものが映し出される。青いラインで描かれたようなゴッドライガーに、胴体の左右にオレンジ色に点滅する大砲の様な物が描かれている。


「メインシステムオールグリーン」

「マジカルフォース充填クリア」

黄金のライオンの両側に突き出た、隙間だらけの大砲が、【フォォォォォン】と音を立てている。

「ニュークリア雷電装置起動、エネルギー循環開始」

「照準X6747,Y0839」

「電磁パルスレーザー、発射準備完了」

俺は叫ぶ。

「ってえええぇぇぇぇぇ!!」

ドシューーーー!!

隙間だらけの大砲の砲身に、青い稲妻がバチバチと走り、それは収束しながらダークアリゲーターに向かっていく。
そして着弾した瞬間、

ドン!

ダークアリゲーターは、スプラッタ映画も真っ青なほど粉々の肉片になり、跡形もなく消し飛んだ。

「・・・・・・なかなかだな」
「充電完了、照準よろし。第2射、どうぞ」
「ってえええぇぇぇぇぇ!!」

2体目のダークアリゲーターも同じように粉々になった。
そして4体とも消し飛んだ。


(近接戦闘もかなりやる。装甲は無敵に近い、遠距離もあるし必殺技もある。なかなかの拾い物をした)

俺はゴッドライガーの性能に満足し、ギフト国を目指した。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



ギフト国についたが、ハイマウンテンラーメンの店や、飛びグレイ名産の肉の店などはそこらかしこにあるのだが、甘味処はなかなか見当たらない。
しかも生半可な甘味ではフリーズまで持っていけないのだ。なんとか極上の名産品の甘味処を探さなければ・・・。

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