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ようこそ実力主義のグランピングへ<蛇足編3>
2.5次元の邂逅
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薄暗かった天井が白く光り始めた。おそらく朝日を模しているのだろう。
眠るアウクトルをベッドに残し、俺はテントの外に出た。
朝食のメニューを考えているときに大変なことに気付いた。
塩が無い。
昨夜は準備済みの食材を焼くだけだったので、気付くのが遅れた。
ハーブはある、ミックススパイスもある。多少の誤魔化しは効くが、残り4食塩なしはキツイ。
耐えられないことはないが、娯楽として楽しむのが今回の目的だ。我慢大会はしたくない。
アウクトルは91~80階層は、薄暗い岩場と言っていた。
此処より浅い場所であれば、他のキャンパーと遭遇する確率が上がる。
岩塩を探す、もしくは他のキャンパーに塩を分けてもらう。
目標が定まった俺は、書き置きをするとダッシュで上へ繋がる階段を登った。
*
岩場は薄暗いだけではなく、湿った空気と独特な匂いが充満していた。
大小様々な石が放置されていて、此処でキャンプする者は居そうにない。
人気もないし、岩塩がありそうな感じもしない。
リアルな白骨死体のオブジェを所々で見かけた。肝試し用のエリアなのか?
魔力ソナーで探知するが、キャンパーの気配はない。物陰に何匹か生き物が隠れているが、俺を警戒しているのか身を潜めたままだ。俺に動物虐待の趣味はないので、襲いかかってこないならスルーだ。
*
岩場エリアはどこも似たような雰囲気だった。
点在する遺体、此方を窺うだけの動物。
階層によって、滝のようなものや、鍾乳洞のようなものと少し変化はあったが全体としては同じ印象。
80階層に到達した時、俺は漸く他のキャンパーと遭遇した。
彼らは5人組の団体だった。
3人は武装して武器を携えている。ファンタジーに出てくる戦闘職のような格好だ。
もう一人は露出の少ない格好で杖を持っているのだが、登山用の杖ではなくファンタジックな長杖で、先に刃が付いている。杖と槍の2WAYなのか?
最後の一人はベンチコートのような服装で、身の丈ほどの巨大なリュックを背負っている。道を照らすランタンを持っているのも、この人物だけだ。
もしかしたら彼らの目的はキャンプではなく、コスプレ撮影会なのかもしれない。
撮影時なら兎も角、移動時に一人に荷物を押し付けるのはどうなのか。
趣味の集まりなのだろうが、余り良い光景ではない。
俺は通りすがりの他人だが、イジメのような光景につい眉を顰めてしまう。
コスプレのクオリティ重視でアウトドアを舐めた格好をしているからか、彼らは全体的にボロボロで疲労が溜まっている様子だ。
俺の服装はアウトドア用のパーカー、Tシャツ、カーゴパンツ、スポーツサンダル。アウクトルも同じような装いだ。
抜きん出て頑丈な俺たちですら、TPOをわきまえた格好をしているのだ。彼等も横着せず撮影時だけ着替えれば良いものを。
*
「あの…こんにちは!」
登山中に人に会ったら、挨拶するんだったな。これが登山なのかは置いておくが、挨拶して悪いことはないだろう。
声を掛けられて初めて俺の存在に気付いたのだろう、3人が素早く武器を構えた。
「…え? 人……?」
メンバーの一人が呟いた。
武器を構えた3人は女一人、男二人で体格からして成人済み。
杖を持っている人物は華奢な少女、荷物持ちをしているのは小柄な少年。
3人が若年者を庇う陣形をとったので、荷物を押し付けているが、基本的な仲は悪くないのだろう。
「突然声を掛けてすまない。塩を忘れてきてしまったんだ……少し分けてもらえるだろうか?」
一様に幽霊を見たような顔だ。誰も何も答えてくれない。
「俺たちは二人組で、明日には帰るので本当に少しで構わないんだ。礼はする」
彼等は団体だから、俺たちの事も団体だと思っているのかもしれない。
「お礼……」
少年は呆然とした調子で呟いた後、スイッチが入ったかのように畳み掛けてきた。
「あ、あの! 此処にいるということは貴方は高レベルなんですよね? パーティーのランクを伺っても良いですか?」
レベル? ランク? 何の話だ?
「ええと、俺は連れに誘われて来たので此処は初めてなんだ。全部彼に任せてしまったので、俺自身は何も知らない」
もしかしてキャンプ歴や、講習の受講の有無で取得するライセンス的なものがあるのか?
奥地は玄人向けエリアという話だし、利用にはライセンスが必要なのかもしれない。アウクトルは旅行するにあたり色々と事前準備していたようだった。ライセンスに関しても彼が取得済みなので、面倒な制度を俺に説明しなかった可能性はある。
「そんなまさか――!! いえ、貴方が無事という事は、連れの方は高レベルなんですよね!?」
「いくら高レベルでも深層を2人でなんて正気じゃないぞ!」
「一人素人なら、ソロ以上の難易度じゃないか!」
「そんな事ができるヤツなんて、この街に居たか?」
少年の質問を皮切りに、他のメンバーが口々に話し始めた。
「お二人のジョブをお聞きしても良いですか?」
「俺は喫茶店の店員で、連れは学生だ」
すがるような少年の目が絶望の色に染まった。何故だ。
「困っている事があるなら力になるので、塩を分けて欲しい」
「私たち仲間と逸れてしまったんです! 塩は差し上げます!」
黙って様子を伺っていた少女が声を上げた。
「おい!」
「ジョブが何であろうと、此処に無傷で居るのは事実です! 無謀でも賭ける価値はあるかと!」
「チッ。好きにしろ」
グループで一番大柄な男はガシガシと頭を掻くとそっぽを向いた。構えていた斧を肩に担いだところを見ると、敵対する意思はないようだ。
「一理あるな。どちらにせよ、俺たちだけじゃ限界だ」
「藁にでも縋るしかない……か。それにしても、随分男前な藁だねぇ」
残りの二人も警戒を解くと、武器を鞘に納めた。
*
「逸れた仲間は何人なんだ?」
「二人です」
話によると昨日施設内に断続的に衝撃が走り、中層に居た彼等の足場が崩れたらしい。弾みで二人が滝壺に転落。
流されたとすると岩場エリアしかないので、残りのメンバーで捜索しているが、彼等も此処まで深い場所は初めてらしく途方に暮れていたのだとか。
通常深い場所は入念な準備をして挑む場所なので、突発的な捜索だと協力者も探し難く、かといって逸れた彼等の安全を思うと地上に降りて捜索隊を編成しては手遅れになる。
事故が起きた時間帯は丁度、俺たちが手合わせしていた頃だ。動き回っていたから、地震に気付かなかったんだな。
*
魔力ソナーを複数層に向けて展開したら、遭難者は直ぐに見つかった。
怪我をしているのか、生きてはいるが二人とも横たわっており動きがない。
生命反応が弱く動きがなかったので、俺も見逃していたんだな。
遭難者は91階層だ。此処は80階層。結構距離がある。俺一人が往復して連れてくることも考えたが、負傷しているのであればあまり得策ではない。
一気にショートカットして合流するか。
「少し離れてくれ」
足場の強度を確認した後、彼等を下がらせる。
俺は圧縮した魔力をぶつけ、91階層から80階層までぶち抜いた。
*
「ほらあそこだ。倒れているが、気絶しているだけだな」
衝撃が強かったのか、片方だけ意識を取り戻した様子だ。
暗いし離れているが、俺にはよく見える。
「「「「「……」」」」」
遭難者を無事発見できたのに、5人の顔色は悪かった。嬉しくないのか?
眠るアウクトルをベッドに残し、俺はテントの外に出た。
朝食のメニューを考えているときに大変なことに気付いた。
塩が無い。
昨夜は準備済みの食材を焼くだけだったので、気付くのが遅れた。
ハーブはある、ミックススパイスもある。多少の誤魔化しは効くが、残り4食塩なしはキツイ。
耐えられないことはないが、娯楽として楽しむのが今回の目的だ。我慢大会はしたくない。
アウクトルは91~80階層は、薄暗い岩場と言っていた。
此処より浅い場所であれば、他のキャンパーと遭遇する確率が上がる。
岩塩を探す、もしくは他のキャンパーに塩を分けてもらう。
目標が定まった俺は、書き置きをするとダッシュで上へ繋がる階段を登った。
*
岩場は薄暗いだけではなく、湿った空気と独特な匂いが充満していた。
大小様々な石が放置されていて、此処でキャンプする者は居そうにない。
人気もないし、岩塩がありそうな感じもしない。
リアルな白骨死体のオブジェを所々で見かけた。肝試し用のエリアなのか?
魔力ソナーで探知するが、キャンパーの気配はない。物陰に何匹か生き物が隠れているが、俺を警戒しているのか身を潜めたままだ。俺に動物虐待の趣味はないので、襲いかかってこないならスルーだ。
*
岩場エリアはどこも似たような雰囲気だった。
点在する遺体、此方を窺うだけの動物。
階層によって、滝のようなものや、鍾乳洞のようなものと少し変化はあったが全体としては同じ印象。
80階層に到達した時、俺は漸く他のキャンパーと遭遇した。
彼らは5人組の団体だった。
3人は武装して武器を携えている。ファンタジーに出てくる戦闘職のような格好だ。
もう一人は露出の少ない格好で杖を持っているのだが、登山用の杖ではなくファンタジックな長杖で、先に刃が付いている。杖と槍の2WAYなのか?
最後の一人はベンチコートのような服装で、身の丈ほどの巨大なリュックを背負っている。道を照らすランタンを持っているのも、この人物だけだ。
もしかしたら彼らの目的はキャンプではなく、コスプレ撮影会なのかもしれない。
撮影時なら兎も角、移動時に一人に荷物を押し付けるのはどうなのか。
趣味の集まりなのだろうが、余り良い光景ではない。
俺は通りすがりの他人だが、イジメのような光景につい眉を顰めてしまう。
コスプレのクオリティ重視でアウトドアを舐めた格好をしているからか、彼らは全体的にボロボロで疲労が溜まっている様子だ。
俺の服装はアウトドア用のパーカー、Tシャツ、カーゴパンツ、スポーツサンダル。アウクトルも同じような装いだ。
抜きん出て頑丈な俺たちですら、TPOをわきまえた格好をしているのだ。彼等も横着せず撮影時だけ着替えれば良いものを。
*
「あの…こんにちは!」
登山中に人に会ったら、挨拶するんだったな。これが登山なのかは置いておくが、挨拶して悪いことはないだろう。
声を掛けられて初めて俺の存在に気付いたのだろう、3人が素早く武器を構えた。
「…え? 人……?」
メンバーの一人が呟いた。
武器を構えた3人は女一人、男二人で体格からして成人済み。
杖を持っている人物は華奢な少女、荷物持ちをしているのは小柄な少年。
3人が若年者を庇う陣形をとったので、荷物を押し付けているが、基本的な仲は悪くないのだろう。
「突然声を掛けてすまない。塩を忘れてきてしまったんだ……少し分けてもらえるだろうか?」
一様に幽霊を見たような顔だ。誰も何も答えてくれない。
「俺たちは二人組で、明日には帰るので本当に少しで構わないんだ。礼はする」
彼等は団体だから、俺たちの事も団体だと思っているのかもしれない。
「お礼……」
少年は呆然とした調子で呟いた後、スイッチが入ったかのように畳み掛けてきた。
「あ、あの! 此処にいるということは貴方は高レベルなんですよね? パーティーのランクを伺っても良いですか?」
レベル? ランク? 何の話だ?
「ええと、俺は連れに誘われて来たので此処は初めてなんだ。全部彼に任せてしまったので、俺自身は何も知らない」
もしかしてキャンプ歴や、講習の受講の有無で取得するライセンス的なものがあるのか?
奥地は玄人向けエリアという話だし、利用にはライセンスが必要なのかもしれない。アウクトルは旅行するにあたり色々と事前準備していたようだった。ライセンスに関しても彼が取得済みなので、面倒な制度を俺に説明しなかった可能性はある。
「そんなまさか――!! いえ、貴方が無事という事は、連れの方は高レベルなんですよね!?」
「いくら高レベルでも深層を2人でなんて正気じゃないぞ!」
「一人素人なら、ソロ以上の難易度じゃないか!」
「そんな事ができるヤツなんて、この街に居たか?」
少年の質問を皮切りに、他のメンバーが口々に話し始めた。
「お二人のジョブをお聞きしても良いですか?」
「俺は喫茶店の店員で、連れは学生だ」
すがるような少年の目が絶望の色に染まった。何故だ。
「困っている事があるなら力になるので、塩を分けて欲しい」
「私たち仲間と逸れてしまったんです! 塩は差し上げます!」
黙って様子を伺っていた少女が声を上げた。
「おい!」
「ジョブが何であろうと、此処に無傷で居るのは事実です! 無謀でも賭ける価値はあるかと!」
「チッ。好きにしろ」
グループで一番大柄な男はガシガシと頭を掻くとそっぽを向いた。構えていた斧を肩に担いだところを見ると、敵対する意思はないようだ。
「一理あるな。どちらにせよ、俺たちだけじゃ限界だ」
「藁にでも縋るしかない……か。それにしても、随分男前な藁だねぇ」
残りの二人も警戒を解くと、武器を鞘に納めた。
*
「逸れた仲間は何人なんだ?」
「二人です」
話によると昨日施設内に断続的に衝撃が走り、中層に居た彼等の足場が崩れたらしい。弾みで二人が滝壺に転落。
流されたとすると岩場エリアしかないので、残りのメンバーで捜索しているが、彼等も此処まで深い場所は初めてらしく途方に暮れていたのだとか。
通常深い場所は入念な準備をして挑む場所なので、突発的な捜索だと協力者も探し難く、かといって逸れた彼等の安全を思うと地上に降りて捜索隊を編成しては手遅れになる。
事故が起きた時間帯は丁度、俺たちが手合わせしていた頃だ。動き回っていたから、地震に気付かなかったんだな。
*
魔力ソナーを複数層に向けて展開したら、遭難者は直ぐに見つかった。
怪我をしているのか、生きてはいるが二人とも横たわっており動きがない。
生命反応が弱く動きがなかったので、俺も見逃していたんだな。
遭難者は91階層だ。此処は80階層。結構距離がある。俺一人が往復して連れてくることも考えたが、負傷しているのであればあまり得策ではない。
一気にショートカットして合流するか。
「少し離れてくれ」
足場の強度を確認した後、彼等を下がらせる。
俺は圧縮した魔力をぶつけ、91階層から80階層までぶち抜いた。
*
「ほらあそこだ。倒れているが、気絶しているだけだな」
衝撃が強かったのか、片方だけ意識を取り戻した様子だ。
暗いし離れているが、俺にはよく見える。
「「「「「……」」」」」
遭難者を無事発見できたのに、5人の顔色は悪かった。嬉しくないのか?
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