61 / 84
元英雄だけど友が欲しい!<蛇足編1>
お前はまたそうやって俺を喜ばせる
しおりを挟む
飲み会、サウナと順調にこなした。
充実感を噛み締めながらホテルへ戻った俺は、部屋の前で硬直した。
扉越しでもヤバい気配がする――
*
恐る恐る扉を開く。
「――ア、アウクトル……」
電気が付いていない。
真っ暗な部屋の隅、備え付けの椅子に座る人影。一瞬寝ていることを期待したが、そんな訳はなく……
暗闇で爛々と輝く紅眼と目が合った。
「すまない」
感情の伺えない瞳を見た瞬間、するりと俺の口から謝罪の言葉が漏れた。連日来ている彼の存在を完全に忘れていた。
「――随分遅かったな」
「ええと、隣のホテルで飲み会をして…その後サウナに行った。チケット譲って貰ったんだ」
「そうか。――楽しかったか?」
「あ、ああ。楽しかったというか、良い経験になった」
どちらも介抱オチだった。結局次回の約束できなかったし、友達になれたか自信がない。
「ならば良い」
ん? 何かいつもと大分違うぞ。
いつものアウクトルなら監視ツール使用して尚、魔力で威圧しながら根掘り葉掘り尋問したはずだ。
「……お前千里眼使わなかったのか?」
監視ツールは処分したが、彼がその気になれば俺の現在地も何をしているかも確認できたはずだ。
「しておらぬ。お前の行動を制約しないと約束した。魔眼を使用すれば、それはお前への干渉だ」
「お前……」
成長したなぁ! 俺様何様魔王様も、ちゃんと話せば理解してくれるんだな!
自制を覚えたアウクトルに感動した俺だが、時間を確認して青ざめた。
午前2時。
転移するとはいえ、この時間に未成年を帰らせるのはどうなんだろう。いつもの俺なら気にしないが、今回は約束を忘れて長時間待たせたという負い目がある。
「もう遅い。泊まっていくか?」
「友人とは同衾しないんじゃないのか?」
「例外もある。今日は――例外だ」
この部屋、椅子はあるがソファは無い。横になれるのはベッドだけだし、この後に及んで、俺は外で時間潰すからお前はベッド使えというのも変な話だ。
「風呂と食事は済ませたか?」
「どちらもまだだ」
聞くんじゃなかった。
「明日予定はあるか?」
「――ない」
「この街案内してやる。お前の好きな場所に行こう」
明日は休日。全部、俺の奢りだ。
*
アウクトルのチョイスは相変わらず、ゆっくり過ごすスポットが多かった。
しかし俺の好みを考慮したのか、景色だけをぼーっと見るようなことはなかった。
今日は彼の望みを最優先するつもりだったのに、こんな所すら気を使われているようで心苦しい。
働いている時は、ファミリーでの旅行者が多いと思っていたけど、今日はカップルばかり目にする。場所のチョイスが子供向けで無いからか?
今も俺たち以外は、カップルのみ。
「いつもは、トーレ君達と遊んでいるのか?」
「時々な。トーレとシェリは交際後初めての長期休暇だ。あまり拘束することはできん」
心なし寂しそうに、通り過ぎるカップルを見送るアウクトル。
もしかして彼は寂しいのかもしれない。
トーレとアウクトルは幼馴染だと言っていた。
長年一緒にいた友達に彼女ができた。
毎夜俺のところに来るのは、一人で過ごすのが辛いのかも。
「お前には青春を満喫してほしい。……でも、友達と予定がない時は。日中でも俺のところへ来ても良いぞ。最優先は仕事になるが、その次はお前だ」
彼にはさっさと彼女作ってほしいが、今の俺は男友達の大切さを知った。
同性だから意味があることもある。
=========
「――まあ、そんな事を。良かったですね、アウクトル様」
「ああ。お前達の意見を取り入れた成果だ。これからも頼む」
「勿論です」
場所はトーレのバイト先の飲食店。
彼の上がり時間を待つシェリの元へ、アウクトルが現れた。
幸せオーラ全開の彼は、先日の一部始終を語った。
上機嫌な彼とは裏腹に、シェリのアルカイックスマイルの内側は冷え切っていた。
疑念の芽は以前からあった。しかし取り巻く状況が、衝撃的で圧倒的だったために覆い隠されていただけだ。
本当にフォンスは被害者なのか?
*
シェリは上流階級の令嬢。
有名なリゾート地には詳しい。
フォンスの宿泊先は高級ホテルだ。
とても一介のアルバイトに用意されるものではない。
「隣のホテル」「サウナ」「チケット」の単語で、彼が行ったのがどのホテルか特定できた。
あそこは雰囲気のあるバーとレストランしかない。利用客は1~2名/組。
大人のデートスポットであり、飲み会をするような場所ではない。
サウナも少人数向けの雰囲気のある造りだ。深夜利用なら確実に貸切状態になる。
アウクトルが嬉しそうに語った、宿泊許可からデートの流れは、完全に浮気を誤魔化す男の行動そのものだ。
*
こうなると、タイムスリップの件も裏があるんじゃないかと疑ってしまう。
トーレはストックホルム症候群を疑っていたが、シェリは別の可能性もあると考えた。
今回の逃亡の流れ、逃亡先でスムーズに社会生活を送っている事。あまりに手際が良すぎる。とても監禁被害者の行動とは思えない。
*
彼には前科がある。
姉と一緒に異世界に飛ばされた時、数日間で女性を弄んでいる。
被害者の王女はフォンスを恨むどころか最後まで彼を想っていた。
自分と同じ光景を見たのに、帰還後にシューラは「やっぱり、そんなことする人じゃないと思う」とフォンスを庇った。
*
トーレとシューラ。彼らはフォンスに対して驚く程好意的だ。
シェリの大切な人たちは、どちらも善良で素直――悪く言えば、騙されやすい。
この魔界において魔王を騙そうとする者はいない。彼にハニートラップを仕掛ける者など今も昔も皆無だろう。アウクトルは明敏な頭脳の持ち主だ。しかしフォンスが関与すると、彼は忽ち常軌を逸した行動をとる。
彼らの共通点は、長時間フォンスと直接会話していること。
意図的に被害者の皮を被って奸計をめぐらせているなら大罪人だ。
無意識にやっているならもっと質が悪い――悪意なく周囲を狂わせる魔性の男だ。
自分が何とかしないと――
充実感を噛み締めながらホテルへ戻った俺は、部屋の前で硬直した。
扉越しでもヤバい気配がする――
*
恐る恐る扉を開く。
「――ア、アウクトル……」
電気が付いていない。
真っ暗な部屋の隅、備え付けの椅子に座る人影。一瞬寝ていることを期待したが、そんな訳はなく……
暗闇で爛々と輝く紅眼と目が合った。
「すまない」
感情の伺えない瞳を見た瞬間、するりと俺の口から謝罪の言葉が漏れた。連日来ている彼の存在を完全に忘れていた。
「――随分遅かったな」
「ええと、隣のホテルで飲み会をして…その後サウナに行った。チケット譲って貰ったんだ」
「そうか。――楽しかったか?」
「あ、ああ。楽しかったというか、良い経験になった」
どちらも介抱オチだった。結局次回の約束できなかったし、友達になれたか自信がない。
「ならば良い」
ん? 何かいつもと大分違うぞ。
いつものアウクトルなら監視ツール使用して尚、魔力で威圧しながら根掘り葉掘り尋問したはずだ。
「……お前千里眼使わなかったのか?」
監視ツールは処分したが、彼がその気になれば俺の現在地も何をしているかも確認できたはずだ。
「しておらぬ。お前の行動を制約しないと約束した。魔眼を使用すれば、それはお前への干渉だ」
「お前……」
成長したなぁ! 俺様何様魔王様も、ちゃんと話せば理解してくれるんだな!
自制を覚えたアウクトルに感動した俺だが、時間を確認して青ざめた。
午前2時。
転移するとはいえ、この時間に未成年を帰らせるのはどうなんだろう。いつもの俺なら気にしないが、今回は約束を忘れて長時間待たせたという負い目がある。
「もう遅い。泊まっていくか?」
「友人とは同衾しないんじゃないのか?」
「例外もある。今日は――例外だ」
この部屋、椅子はあるがソファは無い。横になれるのはベッドだけだし、この後に及んで、俺は外で時間潰すからお前はベッド使えというのも変な話だ。
「風呂と食事は済ませたか?」
「どちらもまだだ」
聞くんじゃなかった。
「明日予定はあるか?」
「――ない」
「この街案内してやる。お前の好きな場所に行こう」
明日は休日。全部、俺の奢りだ。
*
アウクトルのチョイスは相変わらず、ゆっくり過ごすスポットが多かった。
しかし俺の好みを考慮したのか、景色だけをぼーっと見るようなことはなかった。
今日は彼の望みを最優先するつもりだったのに、こんな所すら気を使われているようで心苦しい。
働いている時は、ファミリーでの旅行者が多いと思っていたけど、今日はカップルばかり目にする。場所のチョイスが子供向けで無いからか?
今も俺たち以外は、カップルのみ。
「いつもは、トーレ君達と遊んでいるのか?」
「時々な。トーレとシェリは交際後初めての長期休暇だ。あまり拘束することはできん」
心なし寂しそうに、通り過ぎるカップルを見送るアウクトル。
もしかして彼は寂しいのかもしれない。
トーレとアウクトルは幼馴染だと言っていた。
長年一緒にいた友達に彼女ができた。
毎夜俺のところに来るのは、一人で過ごすのが辛いのかも。
「お前には青春を満喫してほしい。……でも、友達と予定がない時は。日中でも俺のところへ来ても良いぞ。最優先は仕事になるが、その次はお前だ」
彼にはさっさと彼女作ってほしいが、今の俺は男友達の大切さを知った。
同性だから意味があることもある。
=========
「――まあ、そんな事を。良かったですね、アウクトル様」
「ああ。お前達の意見を取り入れた成果だ。これからも頼む」
「勿論です」
場所はトーレのバイト先の飲食店。
彼の上がり時間を待つシェリの元へ、アウクトルが現れた。
幸せオーラ全開の彼は、先日の一部始終を語った。
上機嫌な彼とは裏腹に、シェリのアルカイックスマイルの内側は冷え切っていた。
疑念の芽は以前からあった。しかし取り巻く状況が、衝撃的で圧倒的だったために覆い隠されていただけだ。
本当にフォンスは被害者なのか?
*
シェリは上流階級の令嬢。
有名なリゾート地には詳しい。
フォンスの宿泊先は高級ホテルだ。
とても一介のアルバイトに用意されるものではない。
「隣のホテル」「サウナ」「チケット」の単語で、彼が行ったのがどのホテルか特定できた。
あそこは雰囲気のあるバーとレストランしかない。利用客は1~2名/組。
大人のデートスポットであり、飲み会をするような場所ではない。
サウナも少人数向けの雰囲気のある造りだ。深夜利用なら確実に貸切状態になる。
アウクトルが嬉しそうに語った、宿泊許可からデートの流れは、完全に浮気を誤魔化す男の行動そのものだ。
*
こうなると、タイムスリップの件も裏があるんじゃないかと疑ってしまう。
トーレはストックホルム症候群を疑っていたが、シェリは別の可能性もあると考えた。
今回の逃亡の流れ、逃亡先でスムーズに社会生活を送っている事。あまりに手際が良すぎる。とても監禁被害者の行動とは思えない。
*
彼には前科がある。
姉と一緒に異世界に飛ばされた時、数日間で女性を弄んでいる。
被害者の王女はフォンスを恨むどころか最後まで彼を想っていた。
自分と同じ光景を見たのに、帰還後にシューラは「やっぱり、そんなことする人じゃないと思う」とフォンスを庇った。
*
トーレとシューラ。彼らはフォンスに対して驚く程好意的だ。
シェリの大切な人たちは、どちらも善良で素直――悪く言えば、騙されやすい。
この魔界において魔王を騙そうとする者はいない。彼にハニートラップを仕掛ける者など今も昔も皆無だろう。アウクトルは明敏な頭脳の持ち主だ。しかしフォンスが関与すると、彼は忽ち常軌を逸した行動をとる。
彼らの共通点は、長時間フォンスと直接会話していること。
意図的に被害者の皮を被って奸計をめぐらせているなら大罪人だ。
無意識にやっているならもっと質が悪い――悪意なく周囲を狂わせる魔性の男だ。
自分が何とかしないと――
0
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

ヒロイン不在の異世界ハーレム
藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。
神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。
飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。
ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!

小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~
朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」
普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。
史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。
その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。
外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。
いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。
領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。
彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。
やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。
無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。
(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)

【完結】テルの異世界転換紀?!転がり落ちたら世界が変わっていた。
カヨワイさつき
BL
小学生の頃両親が蒸発、その後親戚中をたらいまわしにされ住むところも失った田辺輝(たなべ てる)は毎日切り詰めた生活をしていた。複数のバイトしていたある日、コスプレ?した男と出会った。
異世界ファンタジー、そしてちょっぴりすれ違いの恋愛。
ドワーフ族に助けられ家族として過ごす"テル"。本当の両親は……。
そして、コスプレと思っていた男性は……。
異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~
兎森りんこ
BL
主人公のアユムは料理や家事が好きな、地味な平凡男子だ。
そんな彼が突然、半年前に異世界に転移した。
そこで出逢った美青年エイシオに助けられ、同居生活をしている。
あまりにモテすぎ、トラブルばかりで、人間不信になっていたエイシオ。
自分に自信が全く無くて、自己肯定感の低いアユム。
エイシオは優しいアユムの料理や家事に癒やされ、アユムもエイシオの包容力で癒やされる。
お互いがかけがえのない存在になっていくが……ある日、エイシオが怪我をして!?
無自覚両片思いのほっこりBL。
前半~当て馬女の出現
後半~もふもふ神を連れたおもしろ珍道中とエイシオの実家話
予想できないクスッと笑える、ほっこりBLです。
サンドイッチ、じゃがいも、トマト、コーヒーなんでもでてきますので許せる方のみお読みください。
アユム視点、エイシオ視点と、交互に視点が変わります。
完結保証!
このお話は、小説家になろう様、エブリスタ様でも掲載中です。
※表紙絵はミドリ/緑虫様(@cklEIJx82utuuqd)からのいただきものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる