24 / 84
BLカテで乙女ゲーとか誰得
着痩せテクニックの応用
しおりを挟む
縦ロール女史は現場に置き去りにし、シューラを抱えて移動したのは森の中。
中世ヨーロッパな世界では、王都であろうと少し移動すれば森があるのだ。
「いきなり触れてしまってすまない」
「え? ああ、それは別に…」
年頃の女の子を同意なしに抱え上げたので謝罪する。
「それより今の光! 一体何が起こったの!?」
「俺が大聖堂を爆破した」
「はあ!?」
「問題解決の為に、君と意見の擦り合わせをしたい。先ほどの連中の監視下では困難なので、一旦離脱した。爆破は目眩兼、魔法陣の破壊が目的だ」
理由は後付けだけど、嘘ではない。
「恐らく出立まで君は王城に留め置かれることになる。プライベートな空間でも、影が君の一挙手一投足まで監視して報告するはずだ」
「何それ。普通に退くわ」
俺は割と監視慣れしているが、女子高生的にはアウトらしい。
「就寝入浴も含めすべて見られていると考えて良い」
「嫌よ!」
シューラが自分の体を抱きしめて叫ぶ。
多感な少女に、トイレも対象とは言えなかった。
「本題に戻ろう。俺たちの目的は魔界への帰還。これは大丈夫か?」
「そうね。問題はその手段ね」
「それは時間の問題だろう。君が召喚された瞬間は、連れの……」
「シェリよ。双子の妹なの」
「そう、彼女が見ている。直ぐに君の捜索が始まるだろう。こちらの座標を知らせる手段は複数あるので、アウクトルなら道を開くはずだ」
双子という存在は半同一個体だ。魔術的な繋がりが強いし、何より俺はGPS内蔵のイヤーカフを持っている。
アウクトルの名前を出した途端、シューラがピクリと反応した。
「魔法陣は爆破しちゃってよかったの?」
「俺たちは条件が良いので帰還できるが、この先の者達はそうじゃない。未来の犠牲者を減らす為だ」
「新しい魔法陣を作られたら意味ないんじゃない?」
「多分それはない。あの魔法陣は継ぎ接ぎ修繕されていた。簡単に作成できるなら召喚前に一新されたはずだ。おそらく一から作ることが不可能、もしくは困難なんだろう」
「そんなことまで……じゃあ、人里に紛れて迎えが来るのを待てば良いのかしら」
「それも有りだが、一つ懸念点がある。ここが魔界から分たれた人界である可能性だ」
「!? それって、魔王様の術を破って人界が魔界に干渉してるってこと!?」
しかもその方法が召喚という名の強制転移だ。当人達に自覚がなくても、魔界への攻撃である。
この技術が神に流用されたらどうなるか、シューラの顔色が変わる。
「可能であれば、帰還前にここが魔界から分たれた人界なのか確認し、もしそうであれば召喚に関する一切の知識を葬り去りたい」
人間が魔族を拉致していたことが知られたら、魔界で折角手に入れた俺の居場所がなくなる。
かといって人界に移住しても、俺のオーバースペックだと元の世界と同じパターンになる。
「俺は戦争を回避したい」
率先して捜査し、ヤバそうな証拠があったら揉み消したい。
シューラは口八丁で何とか丸め込もう。
=========
フォンスの洞察力、思慮深さにシューラは恥いった。
四天王の直系として彼女は幼少期より帝王学を叩き込まれている。そんな自分が、我が身の事しか考えていなかった。
年の功と言ってしまえばそれまでだが、フォンスはもっと広い視野で物事を見て、多角的な角度で判断して行動している。きっと彼とアウクトルは同じ目線で世界を見ているのだろう。彼のような人物こそ至高の魔王の傍に立つに相応しい。
ネガティブな思考に浸りそうになり、慌てて意識を切り替えた。
「世界を確認するなら一番わかりやすいのが地図ね。同じ世界をベースにしているから、大幅な地形の変更はないはずだわ」
「地図なら王城だろうな」
「図書館とか本屋とか、他にも色々あるじゃない」
「……ここの文明レベルだと地図は貴重品なんだ。大陸が乗っているような図面は、一般には出回らない」
「じゃあ王城に戻るべきね。調査中の時間稼ぎとして、浄化に協力する姿勢を取らないといけないけど。……この状況からどうやって戻れば良いのかしら」
「俺に考えがある」
=========
「聖女様が戻られたぞ!」
「ああ! よくぞご無事で!」
俺はシューラを連れて正々堂々正門から入城した。
「おい。貴様何者だ?」
「リリー。無所属の傭兵だ。森で保護した聖女様より、護衛任務を承った」
女装した俺はリリーと名乗った。城下で「エリーのアトリエ」とか「マリーのアトリエ」と書かれた看板を見かけたので、きっとこの国は○リーという名前が多いとアタリをつけた。
「女? ま、まあ。傭兵になるくらいなら、そうか…」
俺の身長は門番よりも頭一個大きい。顔を引き攣らせながら彼は後ずさった。
身形はデカいが、一応女に見えるはずだ。シューラにも厳しめにジャッジしてもらいOKをもらっている。
俺の親友<収納空間>さんには、女装道具も入っている。
実は返却するのを忘れていた幼馴染兼従者の所持品だ。
幼馴染のアデュートル。
彼女は男装して俺の従者として働いていた。
騎士団は男所帯。女性が女性のまま働くのに適した環境とは言えない。
女騎士も少数存在するが、彼女達は高貴な女性の護衛として採用されているので基本は都会勤務。
俺は前線の危険地帯が多い。俺としては彼女をリスクのある現場に連れて行きたくなかったのだが、当の本人が頑として譲らなかった。
性別を隠して生活するためには色々と物入りなので、俺は彼女の荷物を<収納空間>に預かっていた。すっかり忘れて持ち逃げしてしまった。貴重品はないから許して欲しい。
<収納空間>に彼女が本来の姿に戻るための道具一式が入っていたので、今回はそれを女装用に拝借した。
人は不思議なもので、露出している部分が細いと、他の隠れている部分も細いと錯覚する。
喉仏を隠し、髪に魔力を走らせてストレートにする。俺は癖っ毛なので、引っ張って伸ばせばボブに近いショートになる。
細いパーツのみ露出するように調節し、胸と臀部をやや盛れば無骨な女傭兵の出来上がりだ。
中世ヨーロッパな世界では、王都であろうと少し移動すれば森があるのだ。
「いきなり触れてしまってすまない」
「え? ああ、それは別に…」
年頃の女の子を同意なしに抱え上げたので謝罪する。
「それより今の光! 一体何が起こったの!?」
「俺が大聖堂を爆破した」
「はあ!?」
「問題解決の為に、君と意見の擦り合わせをしたい。先ほどの連中の監視下では困難なので、一旦離脱した。爆破は目眩兼、魔法陣の破壊が目的だ」
理由は後付けだけど、嘘ではない。
「恐らく出立まで君は王城に留め置かれることになる。プライベートな空間でも、影が君の一挙手一投足まで監視して報告するはずだ」
「何それ。普通に退くわ」
俺は割と監視慣れしているが、女子高生的にはアウトらしい。
「就寝入浴も含めすべて見られていると考えて良い」
「嫌よ!」
シューラが自分の体を抱きしめて叫ぶ。
多感な少女に、トイレも対象とは言えなかった。
「本題に戻ろう。俺たちの目的は魔界への帰還。これは大丈夫か?」
「そうね。問題はその手段ね」
「それは時間の問題だろう。君が召喚された瞬間は、連れの……」
「シェリよ。双子の妹なの」
「そう、彼女が見ている。直ぐに君の捜索が始まるだろう。こちらの座標を知らせる手段は複数あるので、アウクトルなら道を開くはずだ」
双子という存在は半同一個体だ。魔術的な繋がりが強いし、何より俺はGPS内蔵のイヤーカフを持っている。
アウクトルの名前を出した途端、シューラがピクリと反応した。
「魔法陣は爆破しちゃってよかったの?」
「俺たちは条件が良いので帰還できるが、この先の者達はそうじゃない。未来の犠牲者を減らす為だ」
「新しい魔法陣を作られたら意味ないんじゃない?」
「多分それはない。あの魔法陣は継ぎ接ぎ修繕されていた。簡単に作成できるなら召喚前に一新されたはずだ。おそらく一から作ることが不可能、もしくは困難なんだろう」
「そんなことまで……じゃあ、人里に紛れて迎えが来るのを待てば良いのかしら」
「それも有りだが、一つ懸念点がある。ここが魔界から分たれた人界である可能性だ」
「!? それって、魔王様の術を破って人界が魔界に干渉してるってこと!?」
しかもその方法が召喚という名の強制転移だ。当人達に自覚がなくても、魔界への攻撃である。
この技術が神に流用されたらどうなるか、シューラの顔色が変わる。
「可能であれば、帰還前にここが魔界から分たれた人界なのか確認し、もしそうであれば召喚に関する一切の知識を葬り去りたい」
人間が魔族を拉致していたことが知られたら、魔界で折角手に入れた俺の居場所がなくなる。
かといって人界に移住しても、俺のオーバースペックだと元の世界と同じパターンになる。
「俺は戦争を回避したい」
率先して捜査し、ヤバそうな証拠があったら揉み消したい。
シューラは口八丁で何とか丸め込もう。
=========
フォンスの洞察力、思慮深さにシューラは恥いった。
四天王の直系として彼女は幼少期より帝王学を叩き込まれている。そんな自分が、我が身の事しか考えていなかった。
年の功と言ってしまえばそれまでだが、フォンスはもっと広い視野で物事を見て、多角的な角度で判断して行動している。きっと彼とアウクトルは同じ目線で世界を見ているのだろう。彼のような人物こそ至高の魔王の傍に立つに相応しい。
ネガティブな思考に浸りそうになり、慌てて意識を切り替えた。
「世界を確認するなら一番わかりやすいのが地図ね。同じ世界をベースにしているから、大幅な地形の変更はないはずだわ」
「地図なら王城だろうな」
「図書館とか本屋とか、他にも色々あるじゃない」
「……ここの文明レベルだと地図は貴重品なんだ。大陸が乗っているような図面は、一般には出回らない」
「じゃあ王城に戻るべきね。調査中の時間稼ぎとして、浄化に協力する姿勢を取らないといけないけど。……この状況からどうやって戻れば良いのかしら」
「俺に考えがある」
=========
「聖女様が戻られたぞ!」
「ああ! よくぞご無事で!」
俺はシューラを連れて正々堂々正門から入城した。
「おい。貴様何者だ?」
「リリー。無所属の傭兵だ。森で保護した聖女様より、護衛任務を承った」
女装した俺はリリーと名乗った。城下で「エリーのアトリエ」とか「マリーのアトリエ」と書かれた看板を見かけたので、きっとこの国は○リーという名前が多いとアタリをつけた。
「女? ま、まあ。傭兵になるくらいなら、そうか…」
俺の身長は門番よりも頭一個大きい。顔を引き攣らせながら彼は後ずさった。
身形はデカいが、一応女に見えるはずだ。シューラにも厳しめにジャッジしてもらいOKをもらっている。
俺の親友<収納空間>さんには、女装道具も入っている。
実は返却するのを忘れていた幼馴染兼従者の所持品だ。
幼馴染のアデュートル。
彼女は男装して俺の従者として働いていた。
騎士団は男所帯。女性が女性のまま働くのに適した環境とは言えない。
女騎士も少数存在するが、彼女達は高貴な女性の護衛として採用されているので基本は都会勤務。
俺は前線の危険地帯が多い。俺としては彼女をリスクのある現場に連れて行きたくなかったのだが、当の本人が頑として譲らなかった。
性別を隠して生活するためには色々と物入りなので、俺は彼女の荷物を<収納空間>に預かっていた。すっかり忘れて持ち逃げしてしまった。貴重品はないから許して欲しい。
<収納空間>に彼女が本来の姿に戻るための道具一式が入っていたので、今回はそれを女装用に拝借した。
人は不思議なもので、露出している部分が細いと、他の隠れている部分も細いと錯覚する。
喉仏を隠し、髪に魔力を走らせてストレートにする。俺は癖っ毛なので、引っ張って伸ばせばボブに近いショートになる。
細いパーツのみ露出するように調節し、胸と臀部をやや盛れば無骨な女傭兵の出来上がりだ。
23
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

ヒロイン不在の異世界ハーレム
藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。
神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。
飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。
ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!

小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~
朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」
普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。
史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。
その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。
外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。
いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。
領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。
彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。
やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。
無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。
(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)

【完結】テルの異世界転換紀?!転がり落ちたら世界が変わっていた。
カヨワイさつき
BL
小学生の頃両親が蒸発、その後親戚中をたらいまわしにされ住むところも失った田辺輝(たなべ てる)は毎日切り詰めた生活をしていた。複数のバイトしていたある日、コスプレ?した男と出会った。
異世界ファンタジー、そしてちょっぴりすれ違いの恋愛。
ドワーフ族に助けられ家族として過ごす"テル"。本当の両親は……。
そして、コスプレと思っていた男性は……。
異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~
兎森りんこ
BL
主人公のアユムは料理や家事が好きな、地味な平凡男子だ。
そんな彼が突然、半年前に異世界に転移した。
そこで出逢った美青年エイシオに助けられ、同居生活をしている。
あまりにモテすぎ、トラブルばかりで、人間不信になっていたエイシオ。
自分に自信が全く無くて、自己肯定感の低いアユム。
エイシオは優しいアユムの料理や家事に癒やされ、アユムもエイシオの包容力で癒やされる。
お互いがかけがえのない存在になっていくが……ある日、エイシオが怪我をして!?
無自覚両片思いのほっこりBL。
前半~当て馬女の出現
後半~もふもふ神を連れたおもしろ珍道中とエイシオの実家話
予想できないクスッと笑える、ほっこりBLです。
サンドイッチ、じゃがいも、トマト、コーヒーなんでもでてきますので許せる方のみお読みください。
アユム視点、エイシオ視点と、交互に視点が変わります。
完結保証!
このお話は、小説家になろう様、エブリスタ様でも掲載中です。
※表紙絵はミドリ/緑虫様(@cklEIJx82utuuqd)からのいただきものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる