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~ 六 ~ 牛にひかれて善光寺参り
第三十話
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(何かキッカケを作らないと……)
ユミはハルトを遠目で見ながら悶々としていた。
受験日に再開してからもう半年が過ぎたというのに、ハルトとの関係に変化はない。
最初はマネージャーとしてハルトをサポートできれば充分だと思っていた。
でも、男鹿駅伝前日に起きたハルトとアスナの失踪事件で、ユミの気持ちが大きく揺らいだ。
(やっぱり……ハルトのことが好きなんだ……)
ハルトとは幼馴染。物心が付いた頃から知る仲だった。
小学までは良く遊んだ。ハルトがいきなり「箱根駅伝に出たい!」と言い始めた時も彼の夢を応援しようと考える。
中学に入ると、ハルトは学校の有名人になっていた。
陸上競技で各年代の日本記録を更新していくハルトは、女子たちの注目である。他の中学からも、彼見たさに女子がやって来るほどだった。
注目を浴びれば浴びるほどハルトは遠い存在になっていく。
(昔のように、普通に話をしたい……)
そう思っても、現実のハルトは離れて行くばかり。
高校生になったら一緒の学校に行って、ハルトをサポートしようと心に決めていたのだが、県外の高校に進学すると聞いて、愕然とする。
なら、大学は一緒に――
そう思い、ハルトが行きたいというW大への進学を目指した。
「ハルト君、W大の推薦に落ちたらしいよ」
「――えっ?」
母親からそう聞いてユミは混乱する。
(それじゃ、ハルトはどこの大学へ?)
それとなく、母親に聞いてみるのだが、「知らない」としか言われない。
「そんなに気になるなら、ハルト君に直接聞けば良いじゃないの」
母親が言う。
それができれば苦労しない。
ネットでハルトの進学先を調べるが、怪しい情報ばかりで、信用できるモノはない。
(やっぱり、直接聞くしか……)
そう考えていたときに、ある連絡が入る。
「ルドルフ学園に進学の意志はありませんか? 米原ハルト君も進学予定です」
「――えっ?」
本当なのだろうか……半信半疑のまま、試験当日になり、ハルトと久しぶりに再会した。
そして、夢は叶った。
ルドルフ学園で駅伝部の選手とマネージャーとして、昔のように話せる間柄へと戻った。
それだけで充分だと思っていたのに……
(――この蟠りはなに?)
ハルトの周りには、いつもアスナがいる。休業中だが現役アイドルである。ハルトの行動は明らかにアスナを意識していた。アスナもハルトのことをまんざらでもないと思っているようだ。
最近はハルトと同じ陸上選手の後輩、美咲も恋人になりたいと公言している。
別にユミはハルトと恋人同士になりたいとまでは思っていなかった。でも、アスナや美咲と一緒にいるハルトを見ると胸が苦しい。
どうして、そう思うのか――
それが『恋』なのだと気付くと、一層つらくなる。
気持ちを伝えたい……
きっとハルトは迷惑だろう――でも、そうしないと、いつまで経っても気分が晴れない。
(この合宿中に、気持ちを伝えよう……)
そう決心したのに、あっという間に時間は流れ、明日で合宿が終わろうとしていた。
(とにかく、チャンスを見つけなくちゃ――)
ショッピングモールで、ハルトに気づかれないよう、距離を取りながら追いかけた。
ハルトとアスナが会話しているのを黙って見ていたが、アスナが離れ、ハルトひとりになる。
(い……今よ!)
意を決して、ハルトに向かって歩みを進める――そこへ――
「先パーイ! このTシャツ、似合うと思います?」
美咲が現れたので、動きを止める。
(――やっぱりダメェ!)
どうしてもふん切りがつかない。
(ここではあきらめよう……)
そう思った時――
「ユミ! ここにいたんだ」
ハルトの声だ。
「――えっ?」
ユミの鼓動が速くなる。まさか、ハルトから声を掛けてくるとは思っていなかったので困惑した。
「な、何よ?」
気持ちとは裏腹に素っ気ない態度を取ってしまう。
(な、何をしてるの⁉ 今がチャンスでしょ!)
そう思うのだが、言葉が出てこない。
すると、ハルトが右手を差し出してきた。
「――えっ?」
ハルトの手のひらに乗っていたのは、貝殻だった。
宝貝という種類のモノ。日本でも時々、砂浜に漂着する。昔は貴重なモノだったので、文字通り『宝』だった。
「今朝、練習の時に偶然見つけたんだ」
ハルトはそう言う。
「なあ、覚えている? 小学校のころ、児童会で海浜学校へ行ったとき、僕が宝貝を拾ったのを見て、ユミが意地になって探したこと」
ユミも覚えていた。
宝貝のことを教えたのはユミだった。拾うと幸運がやってくるという……それだけでない、その不思議な形に、ユミは興味があった。
海浜学校で、ユミは宝貝を探そうと決めていた。
しかし、いくら探しても見つからない。そんなときにハルトが宝貝を見付けた。ハルトはユミにあげると言ったのだが、ユミは自分で見付けるとかたくなに断った。
「なら、もう一個見付けたらユミにあげる」
ハルトはそう言って、しばらく二人で探すのだった。
結局、見付からないまま、帰ることになったのだが……
「……覚えてたの?」
驚くユミ。
「いや、実はすっかり忘れていたのだけど、これを見付けたときに急に思い出してね。それで、ユミに渡そうと思っていたんだ」
ユミは言葉に詰まる。
ハルトは昔から優しい男の子だった。いつも誰かの事を気にしてくれていた。そして今も……ハルトは変わってなかったのだ。
「ありがとう……」
ユミは貝を受け取る。つやのある球体のそれは、昔、図鑑で見た宝貝そのものであった。
「それでさあ、買い物が終わったら貝殻拾いに行かない?」
「――えっ?」
「砂浜にけっこう打ち上げられているらしいよ」
そう言うハルト。
ホノルルの砂浜で貝拾いをする観光客の姿は多い。南国ならではの奇抜な形をした貝を見付けたりして、トロピカル気分が味わえるのだ。
「い、良いんじゃない?」
素っ気なくユミは応える――のだが……
「お、貝殻拾い? いいですねえ!」
どこで聞いていたのか、風祭が口を挟む。
「――えっ?」
「買い物が終わったら、みんなで貝殻拾いしよって!」
みんなと言った覚えはないが、まあ良いか……と、思うハルトであった。
買い物を終えて、いったんホテルに戻った後、メンバーは全員ホテル前の砂浜に出る。
嵐の後などには多くの貝殻が打ち上げられるらしいが、ここ数日、平穏だったのであまり多くはないらしい。それでも、いろいろと見つかるモノだ。
「先輩! これってサンゴですよね⁉」
美咲が白い筒上の欠片を見つける。
「ああ、そうだね。サンゴだね」
あまりイメージはないが、ホノルルの海岸線は珊瑚礁だ。貝殻以上にサンゴが打ち上げられている。
「なんかこれ珍しくない?」
大悟初が見付けたのは、五百円玉くらいの大きさに放射線状の線が入っている貝だった。裏は螺鈿のようにキラキラして美しい。
「それはカサガイの仲間ですね。ハワイではオピヒと呼ばれ、食用にされてます」
イズル女史が説明する。
「へえ、食べれるんだ」
「結構見付かるよ」
そう言って、大悟零と弍も両手いっぱいに拾ってくる。
「こうやって探すと、小さいのばかりだけどいろいろ見つかりますね」
アスナも、小さな巻き貝をいくつか拾っていた。
「フ、フ、フ――諸君。どうやらボクは世紀の大発見をしてしまったようだ」
ヤマタカが自慢げに手にしたのは、白く複雑な形をした物体。この辺りに落ちている貝に似たものはない。確かに珍しい。
「きっと新種だな」
ヤマタカはそれを疑わないのだが、イズルがそれをのぞき込むと……
「それは齧歯類の頭蓋骨ですね」
「……へっ?」
「時々、陸上生物も海に溺れて、こうやって漂着することがあるんです」
そう説明する。
「げっし……て?」
「つまりネズミです」
「……えっ?」
一瞬、全員が凍り付く――美咲が「きゃあ!」と言って逃げ出した。
「うわっ! 汚ねえ!」
慌てて放り投げるヤマタカ。こういう、変なモノを拾い上げて「新発見」とかいうヤツって、必ずいるよねえ。
そんな感じでみんなが楽しんでいたのだが、肝心のユミがなかなかイイ貝殻を見つけられない。
「たくさんあるけど、なかなか気に入るのって見つからないよね……」
ハルトが気を使うと、ユミは「うん……」とつぶやく。すると……
何かピンク色をしたものを見つけ、ユミはそれを拾い上げる。
小さな貝殻だった。
黄色とピンクのグラデーションになっていてキレイだ。
「ほう、それは珍しい。ピンクのサンライズシェルだね」
近くにいた会長がユミの手にしたものをのぞき込む。
「サンライズシェル……?」
聞き慣れない名前に、ユミは頭を傾げるが、イズルが説明する。
「サンライズシェルはハワイでしか見つからない貴重な貝で、昔は王様しか身につけることが許されてなかったそうです。幸運を呼ぶ貝として今でもコレクターが多く、ピンクが濃いほど高価なのだそうです」
「へえ――ユミ、良かったジャン」
ハルトが喜ぶと、ユミは「うん……」とだけ応えた。
ユミはハルトを遠目で見ながら悶々としていた。
受験日に再開してからもう半年が過ぎたというのに、ハルトとの関係に変化はない。
最初はマネージャーとしてハルトをサポートできれば充分だと思っていた。
でも、男鹿駅伝前日に起きたハルトとアスナの失踪事件で、ユミの気持ちが大きく揺らいだ。
(やっぱり……ハルトのことが好きなんだ……)
ハルトとは幼馴染。物心が付いた頃から知る仲だった。
小学までは良く遊んだ。ハルトがいきなり「箱根駅伝に出たい!」と言い始めた時も彼の夢を応援しようと考える。
中学に入ると、ハルトは学校の有名人になっていた。
陸上競技で各年代の日本記録を更新していくハルトは、女子たちの注目である。他の中学からも、彼見たさに女子がやって来るほどだった。
注目を浴びれば浴びるほどハルトは遠い存在になっていく。
(昔のように、普通に話をしたい……)
そう思っても、現実のハルトは離れて行くばかり。
高校生になったら一緒の学校に行って、ハルトをサポートしようと心に決めていたのだが、県外の高校に進学すると聞いて、愕然とする。
なら、大学は一緒に――
そう思い、ハルトが行きたいというW大への進学を目指した。
「ハルト君、W大の推薦に落ちたらしいよ」
「――えっ?」
母親からそう聞いてユミは混乱する。
(それじゃ、ハルトはどこの大学へ?)
それとなく、母親に聞いてみるのだが、「知らない」としか言われない。
「そんなに気になるなら、ハルト君に直接聞けば良いじゃないの」
母親が言う。
それができれば苦労しない。
ネットでハルトの進学先を調べるが、怪しい情報ばかりで、信用できるモノはない。
(やっぱり、直接聞くしか……)
そう考えていたときに、ある連絡が入る。
「ルドルフ学園に進学の意志はありませんか? 米原ハルト君も進学予定です」
「――えっ?」
本当なのだろうか……半信半疑のまま、試験当日になり、ハルトと久しぶりに再会した。
そして、夢は叶った。
ルドルフ学園で駅伝部の選手とマネージャーとして、昔のように話せる間柄へと戻った。
それだけで充分だと思っていたのに……
(――この蟠りはなに?)
ハルトの周りには、いつもアスナがいる。休業中だが現役アイドルである。ハルトの行動は明らかにアスナを意識していた。アスナもハルトのことをまんざらでもないと思っているようだ。
最近はハルトと同じ陸上選手の後輩、美咲も恋人になりたいと公言している。
別にユミはハルトと恋人同士になりたいとまでは思っていなかった。でも、アスナや美咲と一緒にいるハルトを見ると胸が苦しい。
どうして、そう思うのか――
それが『恋』なのだと気付くと、一層つらくなる。
気持ちを伝えたい……
きっとハルトは迷惑だろう――でも、そうしないと、いつまで経っても気分が晴れない。
(この合宿中に、気持ちを伝えよう……)
そう決心したのに、あっという間に時間は流れ、明日で合宿が終わろうとしていた。
(とにかく、チャンスを見つけなくちゃ――)
ショッピングモールで、ハルトに気づかれないよう、距離を取りながら追いかけた。
ハルトとアスナが会話しているのを黙って見ていたが、アスナが離れ、ハルトひとりになる。
(い……今よ!)
意を決して、ハルトに向かって歩みを進める――そこへ――
「先パーイ! このTシャツ、似合うと思います?」
美咲が現れたので、動きを止める。
(――やっぱりダメェ!)
どうしてもふん切りがつかない。
(ここではあきらめよう……)
そう思った時――
「ユミ! ここにいたんだ」
ハルトの声だ。
「――えっ?」
ユミの鼓動が速くなる。まさか、ハルトから声を掛けてくるとは思っていなかったので困惑した。
「な、何よ?」
気持ちとは裏腹に素っ気ない態度を取ってしまう。
(な、何をしてるの⁉ 今がチャンスでしょ!)
そう思うのだが、言葉が出てこない。
すると、ハルトが右手を差し出してきた。
「――えっ?」
ハルトの手のひらに乗っていたのは、貝殻だった。
宝貝という種類のモノ。日本でも時々、砂浜に漂着する。昔は貴重なモノだったので、文字通り『宝』だった。
「今朝、練習の時に偶然見つけたんだ」
ハルトはそう言う。
「なあ、覚えている? 小学校のころ、児童会で海浜学校へ行ったとき、僕が宝貝を拾ったのを見て、ユミが意地になって探したこと」
ユミも覚えていた。
宝貝のことを教えたのはユミだった。拾うと幸運がやってくるという……それだけでない、その不思議な形に、ユミは興味があった。
海浜学校で、ユミは宝貝を探そうと決めていた。
しかし、いくら探しても見つからない。そんなときにハルトが宝貝を見付けた。ハルトはユミにあげると言ったのだが、ユミは自分で見付けるとかたくなに断った。
「なら、もう一個見付けたらユミにあげる」
ハルトはそう言って、しばらく二人で探すのだった。
結局、見付からないまま、帰ることになったのだが……
「……覚えてたの?」
驚くユミ。
「いや、実はすっかり忘れていたのだけど、これを見付けたときに急に思い出してね。それで、ユミに渡そうと思っていたんだ」
ユミは言葉に詰まる。
ハルトは昔から優しい男の子だった。いつも誰かの事を気にしてくれていた。そして今も……ハルトは変わってなかったのだ。
「ありがとう……」
ユミは貝を受け取る。つやのある球体のそれは、昔、図鑑で見た宝貝そのものであった。
「それでさあ、買い物が終わったら貝殻拾いに行かない?」
「――えっ?」
「砂浜にけっこう打ち上げられているらしいよ」
そう言うハルト。
ホノルルの砂浜で貝拾いをする観光客の姿は多い。南国ならではの奇抜な形をした貝を見付けたりして、トロピカル気分が味わえるのだ。
「い、良いんじゃない?」
素っ気なくユミは応える――のだが……
「お、貝殻拾い? いいですねえ!」
どこで聞いていたのか、風祭が口を挟む。
「――えっ?」
「買い物が終わったら、みんなで貝殻拾いしよって!」
みんなと言った覚えはないが、まあ良いか……と、思うハルトであった。
買い物を終えて、いったんホテルに戻った後、メンバーは全員ホテル前の砂浜に出る。
嵐の後などには多くの貝殻が打ち上げられるらしいが、ここ数日、平穏だったのであまり多くはないらしい。それでも、いろいろと見つかるモノだ。
「先輩! これってサンゴですよね⁉」
美咲が白い筒上の欠片を見つける。
「ああ、そうだね。サンゴだね」
あまりイメージはないが、ホノルルの海岸線は珊瑚礁だ。貝殻以上にサンゴが打ち上げられている。
「なんかこれ珍しくない?」
大悟初が見付けたのは、五百円玉くらいの大きさに放射線状の線が入っている貝だった。裏は螺鈿のようにキラキラして美しい。
「それはカサガイの仲間ですね。ハワイではオピヒと呼ばれ、食用にされてます」
イズル女史が説明する。
「へえ、食べれるんだ」
「結構見付かるよ」
そう言って、大悟零と弍も両手いっぱいに拾ってくる。
「こうやって探すと、小さいのばかりだけどいろいろ見つかりますね」
アスナも、小さな巻き貝をいくつか拾っていた。
「フ、フ、フ――諸君。どうやらボクは世紀の大発見をしてしまったようだ」
ヤマタカが自慢げに手にしたのは、白く複雑な形をした物体。この辺りに落ちている貝に似たものはない。確かに珍しい。
「きっと新種だな」
ヤマタカはそれを疑わないのだが、イズルがそれをのぞき込むと……
「それは齧歯類の頭蓋骨ですね」
「……へっ?」
「時々、陸上生物も海に溺れて、こうやって漂着することがあるんです」
そう説明する。
「げっし……て?」
「つまりネズミです」
「……えっ?」
一瞬、全員が凍り付く――美咲が「きゃあ!」と言って逃げ出した。
「うわっ! 汚ねえ!」
慌てて放り投げるヤマタカ。こういう、変なモノを拾い上げて「新発見」とかいうヤツって、必ずいるよねえ。
そんな感じでみんなが楽しんでいたのだが、肝心のユミがなかなかイイ貝殻を見つけられない。
「たくさんあるけど、なかなか気に入るのって見つからないよね……」
ハルトが気を使うと、ユミは「うん……」とつぶやく。すると……
何かピンク色をしたものを見つけ、ユミはそれを拾い上げる。
小さな貝殻だった。
黄色とピンクのグラデーションになっていてキレイだ。
「ほう、それは珍しい。ピンクのサンライズシェルだね」
近くにいた会長がユミの手にしたものをのぞき込む。
「サンライズシェル……?」
聞き慣れない名前に、ユミは頭を傾げるが、イズルが説明する。
「サンライズシェルはハワイでしか見つからない貴重な貝で、昔は王様しか身につけることが許されてなかったそうです。幸運を呼ぶ貝として今でもコレクターが多く、ピンクが濃いほど高価なのだそうです」
「へえ――ユミ、良かったジャン」
ハルトが喜ぶと、ユミは「うん……」とだけ応えた。
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