18 / 44
~ 四 ~ 策士策に溺れる
第十八話
しおりを挟む
ミーティングも終わり、外に出てくる駅伝部メンバー。
グランドに先客がいるのを確認する。
「ん? 女の子?」
ピンクのジャージにポニーテール。ストレッチを行う姿が様になっている。
「……ウチの生徒……じゃないよな?」
いったい誰だろう?
「あのコは、高等部の生徒で、今日から私逹の練習に参加することとなった」
いきなり会長が言い出すので、全員驚く。
「すまん、言い忘れていた」
それで済ませる会長にハルトはため息をつく。
「高等部の生徒? ということは女子高生ですか?」
風祭は笑みを浮かべる。いつもの爽やかな笑顔ながら、なぜかいやらしい……
「ふん、JKなんぞ、腹黒いことばかり考えている卑しい生物とは関わりたくないもんだな」
ヤマタカが嫌悪な表情をする。いったい彼の過去に何があったのだろうか?
グランドまで下りると、ジャージの女の子がハルトたちに気付き、こちらへ走ってきた。
「本当に米原先輩だ!」
満面の笑顔でハルトの前までやってくると、そのまま左腕にしがみ付く!
「えっ! えーーーーっ!」
いきなりのことで、面食らうハルト。このコはいったい誰なのか?
「先輩! 今日からよろしくお願いしますね!」
そう言って、しがみ付いている腕をもっとギュッとしめる!
「ちょ、ちょ、ちょっと! 君、だ、誰なの?」
赤面するハルト。彼女の腕を振り払おうとするのだが、しっかり抱き付いているので、手が抜けない。
「は、離してもらえる? ム……ムネが当たっているから!」
慌てるハルトだが、彼女は小悪魔のような笑みを浮かべて……
「そんな、女子高生の些細なムネで顔を赤くする先輩ってカワイイですね! でも……」
アスナとユミの胸元を見る。
「お姉さま方と、そんなに変わらないですよね? もしかして私の方がちょっと大きいかも?」
余裕の表情をするので、ユミはムッとした顔で、二人を引き離した。
「ハルト! これはいったいどういうこと⁉」
ユミが膨れながらハルトに追及する。
「どういうことって……えーーーーっ!」
ハルトはパニック状態である。
さすがに、やり過ぎたと思ったのか、頭を下げる女子高生。
「改めて、お世話になります。私はブリュンヒルデ女子高二年の吉崎美咲と言います。今日から、練習に参加させていただけきますので、よろしくお願いします!」
美咲と名乗った女の子はハキハキした声であいさつした。
吉崎美咲――?
(どこかで聞いたことがあるような……)
ハルトは、またもや脳内検索を始める。もう少しで思い出せそうなのだが……
「彼女は昨年インターハイ女子三千メートルで優勝しているそうだ」
「……えっ?」
びっくりするハルトだが、どおりで聞いたことのある名前だと思った。日本人、しかも一年生の優勝ということで騒がれたのを覚えている。
「なぜ、彼女がこの学園に? 確か関西の高校だったはずじゃ……て、まさか、彼女も無理やり転校させた!?」
この学園……いや、この会長のことだ。どんな卑怯な手を使って、彼女を引き抜いたことか――
「人聞きの悪いことを言うでない。彼女の祖父と私の祖父が親友でな。今回は祖父から頼まれたのだ」
祖父? といえば、日本を牛耳る綾小路財団の綾小路源一郎……のこと?
いったい、どういうことだろう――と、ハルトは思うのだが……
「そんなことより、練習を始めましょうよ!」
美咲はハルトを引っ張った。
「う、うん」
ハルトは生返事をする。
「ハルトぉ~っ。後で、じっくり話を聞かせてもらうからね!」
なぜか、怒りながら自分の持ち場に向かうユミ。ハルトは「ハ、ハ、ハ……」と引きつった笑いしか出ない。
急に悪寒が……
気付くと悲壮感ただようアスナがハルトの後ろに立っていた。黒いオーラを身に纏い、辺りを闇に覆い始めているので、ハルトはギョッとする。
「あ、あの……アスナ……ちゃん?」
「……そうですよね?」
ポツリとつぶやくアスナ……とても怖い……
「ハルトさんも男の子ですものね……やっぱり若い女の子の方が良いのですよね……」
「ア……アスナちゃん?」
若いとか、どうとかというレベルではないような……てか、どうして、そういう話になっているの? と、思うハルト。
「あのう……なんか勘違いしていない?」
そう、アスナに言うのだが……
「良いんですよ。私のことは気になさらずに……良いんですよ……」
そうささやきながら、アスナは離れて行く。闇のオーラが大きくなっているように見えて、ハルトは危機感を覚えた。
(こ……この闇が世界を覆う前に、な、何とかしないと……)
そう考えるハルトだが、何も打開策が思い付かない――焦燥感に駆られる。
果たして、ハルトは世界を闇から守れるのか!?
さて、冗談はさておき、今日は千五百メートルのタイムトライアルを行う。全員の調子を見るためだ。
早速、一組目が走り始めた――のだが、ペースが思ったより上がらない。
三つ子やヤマタカ逹、競技未経験者は、練習を開始して最初の一カ月、面白いほどタイムが上がった――しかし、それ以降は伸び悩んでいる。
それどころか、最近はタイムが落ちてきているように思えた。
「こらあ! いつも、お菓子ばかり食べているからだぞ!」
ミーティングの話を引用して、ハルトは彼らに脅しを掛ける。
しかし、冗談ではない。記録会はこの週末。このままでは、調子を落としたところで、レースという最悪なタイミングになってしまう。
そう考えて、ミーティングでハッパを掛けたのだが、メンバーの走りを見て、改めて不安になる。
(あと五日……調子を上向きにしないと……)
そう考えると焦りの方が先立つ……
ハルトがいろいろと策をひねり出している時、美咲は自分の走りに安堵していた。
(なんだ――全然大丈夫じゃない)
ハルト相手におどけてみせた美咲。実はとても不安だった気持ちを隠すためだったのである。
久しぶりの練習――
競技から離れたのは理由がある。その事を思い出して、また、『発作』が起きるのでは……
そういう不安を感じながらの練習参加だったのだ。
しかし、今のところ何の問題もない。
(心配し過ぎたのかな?)
そう思うと気持ちが楽になる。
今日は体を慣らすため、トラックの外側をひとりでジョギングする。それでも、全体練習の雰囲気は感じられた。何より競技場に戻ってこれたことが嬉しかった。
美咲はこの競技が好きだった。
小学生の頃、近くのオジサンが子供達を集めて走り方を教えてくれた。友達に誘われて始めたのだが、走り方ひとつで、頑張らなくても年上のコに難なく付いていけるようになると、その面白さにのめり込んだ。
そして近所のマラソン大会で優勝すると、「もっと速くなりたい」、そう思うようになった。
中学に入ると、あっという間に全国で知られる存在になる。それ程、美咲の実力は抜き出ていた。
みんなが「スゴい!」と言ってくれることが嬉しかった。なにより、大好きな母親が喜んでくれたのが一番だった。
あの事件が起こるまでは――
「ペースが落ちてるぞ! 最後、一周六十五秒まで上げろ!」
ハルトは檄を飛ばすのだが、誰一人ペースが上がらない。
結局、四分十秒の目標から大きく遅れてゴールすると、ハルトは怒りをあらわにする。
「何やってるんだよ! こんなんじゃ週末の記録会で目標タイムどころじゃないぞ!」
ハルトが大声で叫ぶと、仲間は「まただよ……」という顔をする。既にハルトの罵声には慣れっこになっていた。
しかし、その声で体に異変を感じる者がいた――美咲である。
急に胸が苦しくなる……視線も定まらず、少し酔ったような感覚になる。
(落ち着かなきゃ……)
そう自分に言い聞かせるのだが……
そんな彼女の異変に気付かず、ハルトは怒りに任せて、言いたい事を言う。
「もうおまえら、夕飯抜きだ!」
それに、三つ子やヤマタカが「えーっ!?」という声があがる。
そして美咲も胸を押さえた――
「えーっ……じゃないよ! 全員、記録会までに一キロ体重を落とせ! 多少は速くなる!」
半分冗談だ。つまり半分は本気なのである……
体重が軽いほど、長距離種目は有利なはずだ。それは確かだろうが、それだけでタイムが決まる程、人体というのは簡単に出来ていない。
しかし、指導者の中には、どうしても体重を気にしてしまう人もいる――
(ダメ――)
美咲はその場に立ち止まる。
息ができない――
何度も呼吸をしようとするのだが、肺が言うことを聞かない。
崩れるように倒れ込んだ。
「吉崎さん大丈夫⁉」
異変に気付いたアスナが、急いで駆け寄り声を掛ける。
「おい……どうしたんだ?」
メンバー全員が美咲の周りに集まった。
(ああ……やっぱり……)
美咲はそのまま気を失った――
グランドに先客がいるのを確認する。
「ん? 女の子?」
ピンクのジャージにポニーテール。ストレッチを行う姿が様になっている。
「……ウチの生徒……じゃないよな?」
いったい誰だろう?
「あのコは、高等部の生徒で、今日から私逹の練習に参加することとなった」
いきなり会長が言い出すので、全員驚く。
「すまん、言い忘れていた」
それで済ませる会長にハルトはため息をつく。
「高等部の生徒? ということは女子高生ですか?」
風祭は笑みを浮かべる。いつもの爽やかな笑顔ながら、なぜかいやらしい……
「ふん、JKなんぞ、腹黒いことばかり考えている卑しい生物とは関わりたくないもんだな」
ヤマタカが嫌悪な表情をする。いったい彼の過去に何があったのだろうか?
グランドまで下りると、ジャージの女の子がハルトたちに気付き、こちらへ走ってきた。
「本当に米原先輩だ!」
満面の笑顔でハルトの前までやってくると、そのまま左腕にしがみ付く!
「えっ! えーーーーっ!」
いきなりのことで、面食らうハルト。このコはいったい誰なのか?
「先輩! 今日からよろしくお願いしますね!」
そう言って、しがみ付いている腕をもっとギュッとしめる!
「ちょ、ちょ、ちょっと! 君、だ、誰なの?」
赤面するハルト。彼女の腕を振り払おうとするのだが、しっかり抱き付いているので、手が抜けない。
「は、離してもらえる? ム……ムネが当たっているから!」
慌てるハルトだが、彼女は小悪魔のような笑みを浮かべて……
「そんな、女子高生の些細なムネで顔を赤くする先輩ってカワイイですね! でも……」
アスナとユミの胸元を見る。
「お姉さま方と、そんなに変わらないですよね? もしかして私の方がちょっと大きいかも?」
余裕の表情をするので、ユミはムッとした顔で、二人を引き離した。
「ハルト! これはいったいどういうこと⁉」
ユミが膨れながらハルトに追及する。
「どういうことって……えーーーーっ!」
ハルトはパニック状態である。
さすがに、やり過ぎたと思ったのか、頭を下げる女子高生。
「改めて、お世話になります。私はブリュンヒルデ女子高二年の吉崎美咲と言います。今日から、練習に参加させていただけきますので、よろしくお願いします!」
美咲と名乗った女の子はハキハキした声であいさつした。
吉崎美咲――?
(どこかで聞いたことがあるような……)
ハルトは、またもや脳内検索を始める。もう少しで思い出せそうなのだが……
「彼女は昨年インターハイ女子三千メートルで優勝しているそうだ」
「……えっ?」
びっくりするハルトだが、どおりで聞いたことのある名前だと思った。日本人、しかも一年生の優勝ということで騒がれたのを覚えている。
「なぜ、彼女がこの学園に? 確か関西の高校だったはずじゃ……て、まさか、彼女も無理やり転校させた!?」
この学園……いや、この会長のことだ。どんな卑怯な手を使って、彼女を引き抜いたことか――
「人聞きの悪いことを言うでない。彼女の祖父と私の祖父が親友でな。今回は祖父から頼まれたのだ」
祖父? といえば、日本を牛耳る綾小路財団の綾小路源一郎……のこと?
いったい、どういうことだろう――と、ハルトは思うのだが……
「そんなことより、練習を始めましょうよ!」
美咲はハルトを引っ張った。
「う、うん」
ハルトは生返事をする。
「ハルトぉ~っ。後で、じっくり話を聞かせてもらうからね!」
なぜか、怒りながら自分の持ち場に向かうユミ。ハルトは「ハ、ハ、ハ……」と引きつった笑いしか出ない。
急に悪寒が……
気付くと悲壮感ただようアスナがハルトの後ろに立っていた。黒いオーラを身に纏い、辺りを闇に覆い始めているので、ハルトはギョッとする。
「あ、あの……アスナ……ちゃん?」
「……そうですよね?」
ポツリとつぶやくアスナ……とても怖い……
「ハルトさんも男の子ですものね……やっぱり若い女の子の方が良いのですよね……」
「ア……アスナちゃん?」
若いとか、どうとかというレベルではないような……てか、どうして、そういう話になっているの? と、思うハルト。
「あのう……なんか勘違いしていない?」
そう、アスナに言うのだが……
「良いんですよ。私のことは気になさらずに……良いんですよ……」
そうささやきながら、アスナは離れて行く。闇のオーラが大きくなっているように見えて、ハルトは危機感を覚えた。
(こ……この闇が世界を覆う前に、な、何とかしないと……)
そう考えるハルトだが、何も打開策が思い付かない――焦燥感に駆られる。
果たして、ハルトは世界を闇から守れるのか!?
さて、冗談はさておき、今日は千五百メートルのタイムトライアルを行う。全員の調子を見るためだ。
早速、一組目が走り始めた――のだが、ペースが思ったより上がらない。
三つ子やヤマタカ逹、競技未経験者は、練習を開始して最初の一カ月、面白いほどタイムが上がった――しかし、それ以降は伸び悩んでいる。
それどころか、最近はタイムが落ちてきているように思えた。
「こらあ! いつも、お菓子ばかり食べているからだぞ!」
ミーティングの話を引用して、ハルトは彼らに脅しを掛ける。
しかし、冗談ではない。記録会はこの週末。このままでは、調子を落としたところで、レースという最悪なタイミングになってしまう。
そう考えて、ミーティングでハッパを掛けたのだが、メンバーの走りを見て、改めて不安になる。
(あと五日……調子を上向きにしないと……)
そう考えると焦りの方が先立つ……
ハルトがいろいろと策をひねり出している時、美咲は自分の走りに安堵していた。
(なんだ――全然大丈夫じゃない)
ハルト相手におどけてみせた美咲。実はとても不安だった気持ちを隠すためだったのである。
久しぶりの練習――
競技から離れたのは理由がある。その事を思い出して、また、『発作』が起きるのでは……
そういう不安を感じながらの練習参加だったのだ。
しかし、今のところ何の問題もない。
(心配し過ぎたのかな?)
そう思うと気持ちが楽になる。
今日は体を慣らすため、トラックの外側をひとりでジョギングする。それでも、全体練習の雰囲気は感じられた。何より競技場に戻ってこれたことが嬉しかった。
美咲はこの競技が好きだった。
小学生の頃、近くのオジサンが子供達を集めて走り方を教えてくれた。友達に誘われて始めたのだが、走り方ひとつで、頑張らなくても年上のコに難なく付いていけるようになると、その面白さにのめり込んだ。
そして近所のマラソン大会で優勝すると、「もっと速くなりたい」、そう思うようになった。
中学に入ると、あっという間に全国で知られる存在になる。それ程、美咲の実力は抜き出ていた。
みんなが「スゴい!」と言ってくれることが嬉しかった。なにより、大好きな母親が喜んでくれたのが一番だった。
あの事件が起こるまでは――
「ペースが落ちてるぞ! 最後、一周六十五秒まで上げろ!」
ハルトは檄を飛ばすのだが、誰一人ペースが上がらない。
結局、四分十秒の目標から大きく遅れてゴールすると、ハルトは怒りをあらわにする。
「何やってるんだよ! こんなんじゃ週末の記録会で目標タイムどころじゃないぞ!」
ハルトが大声で叫ぶと、仲間は「まただよ……」という顔をする。既にハルトの罵声には慣れっこになっていた。
しかし、その声で体に異変を感じる者がいた――美咲である。
急に胸が苦しくなる……視線も定まらず、少し酔ったような感覚になる。
(落ち着かなきゃ……)
そう自分に言い聞かせるのだが……
そんな彼女の異変に気付かず、ハルトは怒りに任せて、言いたい事を言う。
「もうおまえら、夕飯抜きだ!」
それに、三つ子やヤマタカが「えーっ!?」という声があがる。
そして美咲も胸を押さえた――
「えーっ……じゃないよ! 全員、記録会までに一キロ体重を落とせ! 多少は速くなる!」
半分冗談だ。つまり半分は本気なのである……
体重が軽いほど、長距離種目は有利なはずだ。それは確かだろうが、それだけでタイムが決まる程、人体というのは簡単に出来ていない。
しかし、指導者の中には、どうしても体重を気にしてしまう人もいる――
(ダメ――)
美咲はその場に立ち止まる。
息ができない――
何度も呼吸をしようとするのだが、肺が言うことを聞かない。
崩れるように倒れ込んだ。
「吉崎さん大丈夫⁉」
異変に気付いたアスナが、急いで駆け寄り声を掛ける。
「おい……どうしたんだ?」
メンバー全員が美咲の周りに集まった。
(ああ……やっぱり……)
美咲はそのまま気を失った――
13
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
今日の桃色女子高生図鑑
junhon
青春
「今日は何の日」というその日の記念日をテーマにした画像をAIで生成し、それに140文字の掌編小説をつけます。
ちょっぴりエッチな感じで。
X(Twitter)でも更新しています。
坊主頭の絆:学校を変えた一歩【シリーズ】
S.H.L
青春
高校生のあかりとユイは、学校を襲う謎の病に立ち向かうため、伝説に基づく古い儀式に従い、坊主頭になる決断をします。この一見小さな行動は、学校全体に大きな影響を与え、生徒や教職員の間で新しい絆と理解を生み出します。
物語は、あかりとユイが学校の秘密を解き明かし、新しい伝統を築く過程を追いながら、彼女たちの内面の成長と変革の旅を描きます。彼女たちの行動は、生徒たちにインスピレーションを与え、更には教師にも影響を及ぼし、伝統的な教育コミュニティに新たな風を吹き込みます。
普通の男子高校生である俺の日常は、どうやら美少女が絶対につきものらしいです。~どうやら現実は思ったよりも俺に優しいようでした~
サチ
青春
普通の男子高校生だと自称する高校2年生の鏡坂刻。彼はある日ふとした出会いをきっかけにPhotoClubなる部活に入部することになる。そこには学校一の美女や幼馴染達がいて、それまでの学校生活とは一転した生活に変わっていく。
これは普通の高校生が送る、日常ラブコメディである。
全体的にどうしようもない高校生日記
天平 楓
青春
ある年の春、高校生になった僕、金沢籘華(かなざわとうか)は念願の玉津高校に入学することができた。そこで出会ったのは中学時代からの友人北見奏輝と喜多方楓の二人。喜多方のどうしようもない性格に奔放されつつも、北見の秘められた性格、そして自身では気づくことのなかった能力に気づいていき…。
ブラックジョーク要素が含まれていますが、決して特定の民族並びに集団を侮蔑、攻撃、または礼賛する意図はありません。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
ここタマ! ~ここは府立珠河高等学校~
NKS
青春
府立珠河高等学校生物部の部員たちが巻き起こす学園コメディ。
進学したばかりの主人公の少年は校内で迷子に。そんな主人公を助けた人物は学校でも有名な名物人間だった。それが縁でその人物が部長を務めるクラブのお茶会に招待される事となる。
そのお茶会は怪しさ爆裂。癖の強い先輩たちの洗礼を受ける事となるが、少年はそれに染まる事なく無事に高校生活を送る事が出来るのか⁈
ハーレムに憧れてたけど僕が欲しいのはヤンデレハーレムじゃない!
いーじーしっくす
青春
赤坂拓真は漫画やアニメのハーレムという不健全なことに憧れる健全な普通の男子高校生。
しかし、ある日突然目の前に現れたクラスメイトから相談を受けた瞬間から、拓真の学園生活は予想もできない騒動に巻き込まれることになる。
その相談の理由は、【彼氏を女帝にNTRされたからその復讐を手伝って欲しい】とのこと。断ろうとしても断りきれない拓真は渋々手伝うことになったが、実はその女帝〘渡瀬彩音〙は拓真の想い人であった。そして拓真は「そんな訳が無い!」と手伝うふりをしながら彩音の潔白を証明しようとするが……。
証明しようとすればするほど増えていくNTR被害者の女の子達。
そしてなぜかその子達に付きまとわれる拓真の学園生活。
深まる彼女達の共通の【彼氏】の謎。
拓真の想いは届くのか? それとも……。
「ねぇ、拓真。好きって言って?」
「嫌だよ」
「お墓っていくらかしら?」
「なんで!?」
純粋で不純なほっこりラブコメ! ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる