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第二章 ちょいとパーティー組む?
第24話 打ち上げ
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「それじゃ、パーティー成功を祝して、かんぱーい!」
東京駅八重洲口に移動し、居酒屋に入る。生ビールが出てきたら、戸越が勝手に音頭をとって、乾杯となった。
「くふぁあ! それにしても、ちょいダン、楽しかったな!」
戸越がビールをググっと喉を鳴らしながら飲んだあと、そう感想をもらした。
「レンさんもタカアキさんもカッコよかったですよ! そしてユミも! 魔法をバンバン決めちゃうんだもの! 見直したわよ!」
アスナさんが上機嫌で声を張り上げると、ユミさんは恥ずかしそうにうつむいてしまった。
「そ、そんな――まだまだです」
そんなふうに謙遜するのだが、実際にユミさんの魔法はすごかった。ホブゴブリンはほとんどユミさんの『ファイア』でトドメを刺したようなものだ。
「実際、スゴいと思うぞ。ネットとかで書いてあるコメントだと、ホブゴブリンを狩ったというプレイヤーなんて、まだほんの数人くらいらしいから」
『ホブに殴られて死んだ――』とか、『ホブ、強すぎで草』というコメントばかりらしい。
『まあ、実際にソロであのレベルを倒すのはムズカシイよな」
ボクの率直の感想だ。
ホブゴブリンの攻撃は単調だがパワーがある。おそらく、一発カラダに当たったら痛みで、しばらく動けない。今日は剣を持ったホブゴブリンと一度だけ戦ったが、一発で致命傷を負わされるだろう。
そのうえ、こっちが剣で攻撃してもほとんどダメージを与えられないのだ。
「ユミさんの『ファイア』がなければ、ボクたちも全滅していたかもしれないな」
本当に、今日は魔法のパワーを思い知った。
「それはきっと、タカアキさんからいただいた杖のおかげです」
と顔を赤くしながらユミさんが話す。
ユミさんの杖、『タクトマスター』は命中率アップ、攻撃力アップという優れモノだ。確かにその効果は大きかったと思う。
「それに、なんと言っても『時間の進みが遅くなる』だよ! あれで、かなりゴブリンの動きが遅くなった気がする」
それもあったに違いない。
ゴブリンの動きが見えていたから、なんとか攻撃を防ぐことができた。あれで、動きが速かったら――そう思うとゾっとする。
「ということで、今日のMVPはユミさんに決定!」
「――えっ?」
戸越の意見に、ボクとアスナさんは「「異議ナーシ!」」と声をあげる。
「えっ? えっ?」
「ねえ、ところで、どうしてユミさんは魔導士をやろうと思ったの?」
戸越の質問に、「えーと……」としばらく考えたあと――
「とくにないです」と、ユミさんが応えるので、三人は笑ってしまう。
「えっ? えっ?」
「ごめん。なんかツボにハマった」とボクは笑いながら謝る。
「なんか、ユミらしい」とアスナさんも笑った。
「もしかして、ユミさん、天然系?」と戸越。
オイオイ――
「えっ? えっ?」
「だけどさ、マジな話、ちょいダンで魔導士って評判悪いんだよ」
ネットの書き込みでは、『魔導士、クソ職。必要なし』とか、『魔法ムズい』とかさんざんに書かれているらしい――
「オレ思うに、ユミさん、ちょいダンの魔導士でナンバーワンなんじゃないかな?」
「――えっ?」
最初、魔導士で始めたプレイヤーが、あきらめて、剣士にジョブ代えしているという情報があるようだ。なので、魔導士の高レベルプレイヤーはほとんどいないとのこと。
「そういえば、レベル上がったっけ?」
ボクは自分のスマホを取り出して、アプリを立ち上げる。
「おっ、レベル五になっている」
「オレもレベル五だ」と戸越。
女性陣もスマホを取り出すと――
「私はレベル三になってました。ユミは?」
「えーと、レベル四です」
みんな軒並み上がっていた。
それからも、ちょいダンの話、ゲームの話、会社の話で盛り上がる。
「へえ、二人の部署って、寿退社が多いんだ」
今年に入って、すでに三人が結婚を機に退社したとか――
「そうなの。先月なんか入社二年目の後輩だよ。うらやましい――」
アスナさんがムッとした顔で、ジョッキに口をつける。
「ふーん。二人はまだ予定ないの?」
ボクが何の気なしにたずねると、二人の動きが止まった。
「根津……それは、セクハラだぞ」
戸越に言われて、「あっ――」と声を出す。
「ゴメン。昔からデリカシーがないって言われるんだ。だから、彼女できないんだよね」
そう言い訳する。
そうなんだよなあ――気をつけてはいるんだけど――
「いえいえ、気にしないでください。それにしてもタカアキさん、彼女いないんですか?」
アスナさんに、そうフォローされる。
「そう! ちなみにオレもフリーだよ」
と、なぜか戸越か応えた。
「そうなんですか? 二人ともイケメンなのに?」
イケメンか――戸越はともかく、ボクはイケメンなんて言われたの初めてだな。
「そうだね。コイツ、彼女ナシだけど、フィリピンに隠し子が一ダースくらいいるそうだ」
「一人もいねえよ! ヘンなウワサ流すな!」
また、二人に笑われる。
「実は、私たちも彼氏いないの」とアスナさんがぶっちゃける。
「へえ……二人ともカワイイのに――」
「――えっ?」
「根津、だからそれセクハラ」
「えっ? そうなの?」
うーん。またやってしまった――
「それじゃ、合コンしようか?」と戸越。
ウチの会社とそっちの会社で合コンしようという話になる。
「おい、イイのかよ。そんなことを言って」
ボクはそう言うのだが――
「大丈夫、大丈夫。ウチはすぐに集まるよ。そっちはどう?」
「うーん、どうかな? ユミどう思う?」
「えっ? えっ?」
ユミさんの反応は本当に面白い。
「それじゃ、具体的なことは改めて。とりあえず、このメンバーでLINのグループ作らない?」
それにはみんな賛同する。
「グループ名は『レンとゆかいな仲間たち』でいいか?」と戸越。
「ぜったいに、それはやめろ!」
結局、無難に『ちょいダン』というグループ名になった。
こうして、ちょいダンを通して、異業種交流がはじまるのであった。
東京駅八重洲口に移動し、居酒屋に入る。生ビールが出てきたら、戸越が勝手に音頭をとって、乾杯となった。
「くふぁあ! それにしても、ちょいダン、楽しかったな!」
戸越がビールをググっと喉を鳴らしながら飲んだあと、そう感想をもらした。
「レンさんもタカアキさんもカッコよかったですよ! そしてユミも! 魔法をバンバン決めちゃうんだもの! 見直したわよ!」
アスナさんが上機嫌で声を張り上げると、ユミさんは恥ずかしそうにうつむいてしまった。
「そ、そんな――まだまだです」
そんなふうに謙遜するのだが、実際にユミさんの魔法はすごかった。ホブゴブリンはほとんどユミさんの『ファイア』でトドメを刺したようなものだ。
「実際、スゴいと思うぞ。ネットとかで書いてあるコメントだと、ホブゴブリンを狩ったというプレイヤーなんて、まだほんの数人くらいらしいから」
『ホブに殴られて死んだ――』とか、『ホブ、強すぎで草』というコメントばかりらしい。
『まあ、実際にソロであのレベルを倒すのはムズカシイよな」
ボクの率直の感想だ。
ホブゴブリンの攻撃は単調だがパワーがある。おそらく、一発カラダに当たったら痛みで、しばらく動けない。今日は剣を持ったホブゴブリンと一度だけ戦ったが、一発で致命傷を負わされるだろう。
そのうえ、こっちが剣で攻撃してもほとんどダメージを与えられないのだ。
「ユミさんの『ファイア』がなければ、ボクたちも全滅していたかもしれないな」
本当に、今日は魔法のパワーを思い知った。
「それはきっと、タカアキさんからいただいた杖のおかげです」
と顔を赤くしながらユミさんが話す。
ユミさんの杖、『タクトマスター』は命中率アップ、攻撃力アップという優れモノだ。確かにその効果は大きかったと思う。
「それに、なんと言っても『時間の進みが遅くなる』だよ! あれで、かなりゴブリンの動きが遅くなった気がする」
それもあったに違いない。
ゴブリンの動きが見えていたから、なんとか攻撃を防ぐことができた。あれで、動きが速かったら――そう思うとゾっとする。
「ということで、今日のMVPはユミさんに決定!」
「――えっ?」
戸越の意見に、ボクとアスナさんは「「異議ナーシ!」」と声をあげる。
「えっ? えっ?」
「ねえ、ところで、どうしてユミさんは魔導士をやろうと思ったの?」
戸越の質問に、「えーと……」としばらく考えたあと――
「とくにないです」と、ユミさんが応えるので、三人は笑ってしまう。
「えっ? えっ?」
「ごめん。なんかツボにハマった」とボクは笑いながら謝る。
「なんか、ユミらしい」とアスナさんも笑った。
「もしかして、ユミさん、天然系?」と戸越。
オイオイ――
「えっ? えっ?」
「だけどさ、マジな話、ちょいダンで魔導士って評判悪いんだよ」
ネットの書き込みでは、『魔導士、クソ職。必要なし』とか、『魔法ムズい』とかさんざんに書かれているらしい――
「オレ思うに、ユミさん、ちょいダンの魔導士でナンバーワンなんじゃないかな?」
「――えっ?」
最初、魔導士で始めたプレイヤーが、あきらめて、剣士にジョブ代えしているという情報があるようだ。なので、魔導士の高レベルプレイヤーはほとんどいないとのこと。
「そういえば、レベル上がったっけ?」
ボクは自分のスマホを取り出して、アプリを立ち上げる。
「おっ、レベル五になっている」
「オレもレベル五だ」と戸越。
女性陣もスマホを取り出すと――
「私はレベル三になってました。ユミは?」
「えーと、レベル四です」
みんな軒並み上がっていた。
それからも、ちょいダンの話、ゲームの話、会社の話で盛り上がる。
「へえ、二人の部署って、寿退社が多いんだ」
今年に入って、すでに三人が結婚を機に退社したとか――
「そうなの。先月なんか入社二年目の後輩だよ。うらやましい――」
アスナさんがムッとした顔で、ジョッキに口をつける。
「ふーん。二人はまだ予定ないの?」
ボクが何の気なしにたずねると、二人の動きが止まった。
「根津……それは、セクハラだぞ」
戸越に言われて、「あっ――」と声を出す。
「ゴメン。昔からデリカシーがないって言われるんだ。だから、彼女できないんだよね」
そう言い訳する。
そうなんだよなあ――気をつけてはいるんだけど――
「いえいえ、気にしないでください。それにしてもタカアキさん、彼女いないんですか?」
アスナさんに、そうフォローされる。
「そう! ちなみにオレもフリーだよ」
と、なぜか戸越か応えた。
「そうなんですか? 二人ともイケメンなのに?」
イケメンか――戸越はともかく、ボクはイケメンなんて言われたの初めてだな。
「そうだね。コイツ、彼女ナシだけど、フィリピンに隠し子が一ダースくらいいるそうだ」
「一人もいねえよ! ヘンなウワサ流すな!」
また、二人に笑われる。
「実は、私たちも彼氏いないの」とアスナさんがぶっちゃける。
「へえ……二人ともカワイイのに――」
「――えっ?」
「根津、だからそれセクハラ」
「えっ? そうなの?」
うーん。またやってしまった――
「それじゃ、合コンしようか?」と戸越。
ウチの会社とそっちの会社で合コンしようという話になる。
「おい、イイのかよ。そんなことを言って」
ボクはそう言うのだが――
「大丈夫、大丈夫。ウチはすぐに集まるよ。そっちはどう?」
「うーん、どうかな? ユミどう思う?」
「えっ? えっ?」
ユミさんの反応は本当に面白い。
「それじゃ、具体的なことは改めて。とりあえず、このメンバーでLINのグループ作らない?」
それにはみんな賛同する。
「グループ名は『レンとゆかいな仲間たち』でいいか?」と戸越。
「ぜったいに、それはやめろ!」
結局、無難に『ちょいダン』というグループ名になった。
こうして、ちょいダンを通して、異業種交流がはじまるのであった。
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