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第一章 ちょいと寄ってく?
第8話 アイテムドロップ
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その後は十分くらい歩き回った――のだが、ゴブリンは見当たらない。
「うーん、さすがに飽きてきた――」
プレオープンということらしいが、このあたりを改善しないと、さすがにクレームが出てきそうだな……なんて、運営側の気持ちになってしまう。
やっと一匹見つけた。
「ん? さっきのと違うぞ?」
そう思ったのは、そのゴブリンは大きな荷物を背負っていたからだ。
そういえば、『リュックを背負っている個体がある』とチュートリアルで言っていたなあ――と思い出す。
「と、いうことは――アレを倒すと、なにかアイテムをドロップするかもしれない――ということか?」
ここはぜひアイテムをゲットしようと考える。
ゴブリンに向かうと、やはり奇声をあげてこっちに向かってきた。
また、盾を突き出す。
ガツッ!
盾に何かが刺さった音がした。
「こ、コイツ、石斧じゃない! ナイフを持っている!」
さすがに、刃物がカラダに刺されれば、大ケガになる!
ナイフの動きをしっかり見て、盾で防がなければ――
ガツッ! ガツッ! ガツッ!
ゴブリンが何度もナイフを振り回す。それを盾で受け止めるのが精いっぱいで、こちらから攻撃する余裕がない!
しかし!
ガッ――!
鈍い音がした。
ナイフが木製の盾に刺さって、抜けなくなったようだ!
ゴブリンはそれを抜こうと、必死に引っ張っているのだが、なかなか抜けない。おかげで、ゴブリンの動きが止まった!
「なんか卑怯な気もするけど――」
このチャンスを逃すまいと、タカアキは剣を突き出した!
「ギャアァァァァ!」
タカアキの剣が見事、ゴブリンのムネに突き刺さる!
ドタッ!
ゴブリンが倒れると、やはりスーッ消えていく。この光景は何度見ても、不思議でならない。
そして今度は――
「おお! 何かドロップした!」
無色透明の魔石と一緒に、武器のようなものが現れる!
それを手に取る。大きめのナイフといった感じだ。
「へえ、けっこうカッコイイんじゃないか?」
鞘から抜いてみた。借り物の片手剣より短いが、刃先は鋭く、いかにも切れそうだ!
柄の部分は青く細かい模様が彫られていて、見た目も豪勢な作りになっている。
けっこうレアっぽいのだけど――
「そういえば、アプリからアイテムのことがわかるって言ってたよな――」
なので、スマホを取り出す。
アプリの『アイテム』、『アイテム検索』、『カメラ検索』の順番で選ぶと、カメラが起動する。
それで手に入れたアイテムを写すと――
「おっ、説明文がでてきた。なになに? 『大盗賊のダガー』?」
それが、武器の名称のようだ。
種類は短剣
説明の欄には――
『名のある盗賊が所持した短剣。オリハルコン製で刃こぼれはほとんどしない。レア度☆☆☆』
また、『ボーナス』という欄があり――
『アイテムドロップ率アップ、命中率プラス二』
という説明が――
「オリハルコン製? レア度の星三つって、どうなんだろう……そういえば、チュートリアルでアイテムのパラメータについて説明があったなあ」
あとで、チュートリアルを見直そう――なんて考える。
「ボーナスのアイテムドロップ率アップと命中率アップはイイんじゃないか?」
さっそく使ってみようなんて考えた。
そのとき、後方から何かが近づく気配がする。
ゴブリンか?
ボクはさっそく手に入れた短剣を構えた――
見えたのは――
「あっ!」
「――あっ!」
「うーん、さすがに飽きてきた――」
プレオープンということらしいが、このあたりを改善しないと、さすがにクレームが出てきそうだな……なんて、運営側の気持ちになってしまう。
やっと一匹見つけた。
「ん? さっきのと違うぞ?」
そう思ったのは、そのゴブリンは大きな荷物を背負っていたからだ。
そういえば、『リュックを背負っている個体がある』とチュートリアルで言っていたなあ――と思い出す。
「と、いうことは――アレを倒すと、なにかアイテムをドロップするかもしれない――ということか?」
ここはぜひアイテムをゲットしようと考える。
ゴブリンに向かうと、やはり奇声をあげてこっちに向かってきた。
また、盾を突き出す。
ガツッ!
盾に何かが刺さった音がした。
「こ、コイツ、石斧じゃない! ナイフを持っている!」
さすがに、刃物がカラダに刺されれば、大ケガになる!
ナイフの動きをしっかり見て、盾で防がなければ――
ガツッ! ガツッ! ガツッ!
ゴブリンが何度もナイフを振り回す。それを盾で受け止めるのが精いっぱいで、こちらから攻撃する余裕がない!
しかし!
ガッ――!
鈍い音がした。
ナイフが木製の盾に刺さって、抜けなくなったようだ!
ゴブリンはそれを抜こうと、必死に引っ張っているのだが、なかなか抜けない。おかげで、ゴブリンの動きが止まった!
「なんか卑怯な気もするけど――」
このチャンスを逃すまいと、タカアキは剣を突き出した!
「ギャアァァァァ!」
タカアキの剣が見事、ゴブリンのムネに突き刺さる!
ドタッ!
ゴブリンが倒れると、やはりスーッ消えていく。この光景は何度見ても、不思議でならない。
そして今度は――
「おお! 何かドロップした!」
無色透明の魔石と一緒に、武器のようなものが現れる!
それを手に取る。大きめのナイフといった感じだ。
「へえ、けっこうカッコイイんじゃないか?」
鞘から抜いてみた。借り物の片手剣より短いが、刃先は鋭く、いかにも切れそうだ!
柄の部分は青く細かい模様が彫られていて、見た目も豪勢な作りになっている。
けっこうレアっぽいのだけど――
「そういえば、アプリからアイテムのことがわかるって言ってたよな――」
なので、スマホを取り出す。
アプリの『アイテム』、『アイテム検索』、『カメラ検索』の順番で選ぶと、カメラが起動する。
それで手に入れたアイテムを写すと――
「おっ、説明文がでてきた。なになに? 『大盗賊のダガー』?」
それが、武器の名称のようだ。
種類は短剣
説明の欄には――
『名のある盗賊が所持した短剣。オリハルコン製で刃こぼれはほとんどしない。レア度☆☆☆』
また、『ボーナス』という欄があり――
『アイテムドロップ率アップ、命中率プラス二』
という説明が――
「オリハルコン製? レア度の星三つって、どうなんだろう……そういえば、チュートリアルでアイテムのパラメータについて説明があったなあ」
あとで、チュートリアルを見直そう――なんて考える。
「ボーナスのアイテムドロップ率アップと命中率アップはイイんじゃないか?」
さっそく使ってみようなんて考えた。
そのとき、後方から何かが近づく気配がする。
ゴブリンか?
ボクはさっそく手に入れた短剣を構えた――
見えたのは――
「あっ!」
「――あっ!」
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