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第四章 王宮
第五十六話
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「フ、フ、フ……世界を畏怖させた悪霊のくせに、とんだポンコツだなエリオット。この場に及んでも何もできないじゃないか」
マスケラの挑発にもエリオットは我慢する。
「悪霊なら悪霊らしく、破壊し続ければイイのだ。こんな世界なんて壊してしまえばイイ」
『――それで、オマエが、プレセルタが支配する世界へ作り直すつもりか?』
「世界を作り直す? フッ、勘違いしないでほしい。私は世界征服や支配など興味はない。プレセルタがこれから何をするつもりか――なんて、私には関係ない。私の興味は復讐だけだ」
『――復讐、だけ?』
「そうだ。私を苦しめた全ての人間に復讐する。そのあとの世界なんてどうでもイイ」
復讐を遂げたら、あとの世界はどうだってイイ?
『本気で言っているのか?』
「だから勘違いするな。王国の支配なんて私には余興。これからが本当の復讐だ。人間同士が醜く殺し合う。それを見終わって、私の復讐は完了する」
王国、帝国が互いに国民ひとり残さず戦い合って死んでいく様を見届ける。そうマスケラは楽しそうに言い切る。
「私を――『神』を怒らせた報いだ!!」
『そんなこと、させない――』
「させない? なら、阻止してみせろ! 悪霊に何ができる? 破壊することしか能がない悪霊に!」
エリオットは黙った。もはや、マスケラとの会話に何の意味もない。
「フッ、おしゃべりはそれだけか? それじゃ、始めよう。フローネ、こっちに来い」
『殿下、行かなくてイイですよ』
「――エリオットさん?」
驚くフローネ。行かなくてイイ? しかし、人質が――
マスケラはタバサの首を押さえている腕にチカラを入れる。それで、タバサが苦しそうな顔をした。
「おいおい、この娘がどうなってもイイのか? それよりも王女様の命が大切か?」
『アナタこそ大きな勘違いをしてますよ』
「――何を言っている?」
『今、アナタが僕だと思って見ているのは、単なる幻影なのですよ』
「ま、まさか――!?」
「僕はここですよ。国務尚書閣下」
顔を上げるタバサ。
「貪食――」
次の瞬間、カラダに弱い電撃を食らったような感覚がして、マスケラは思わずタバサのカラダを放してしまう。しかし、それ以上のダメージはない。
「オ、オマエ……何をした?」
「『貪食』というアビリティです。カラダを接触させるだけで、相手の魔力とスキルを『吸収』することができるそうです」
「――!?」
魔力とスキルを吸収――!?
「いやあ、カラダのない悪霊では意味のないスキルだと思ってましたが、こうして憑依することで使えるようになるなんて、さっきまで考えもしませんでしたよ。アナタが余興だと言って、いろいろ考える時間を与えてくれたので助かりました」
「ふ、ふざけるな……」
その時、マスケラの後方でカタンッという音がして振り向く。国王ベルフェルムが、玉座から立ち上がったのだ。
「お父様!」
「フローネ、心配かけたな」
ベルフェルムは優しい目を娘へ向ける。
「勝手にしゃべるな!」
マスケラは国王へ手を向ける。おそらく、何かしらの魔法を使うつもりだったのだろう。しかし、何も起きない。
「だから、アナタの魔力とスキルを吸収したと言っているでしょ? 今のアナタはただの無能力者――いや、無能力人造人間です」
「言わせておけば!!」
マスケラは狂気の表情でタバサに飛びかかろうとした。
「おっと!」
タバサ――に憑依したエリオットがヒョイと躱すと、マスケラのカラダがうつ伏せで床に押し付けられる。
「くっ! 今度はなんだ!?」
「念動力で押さえつけているだけです。魔力があれば、簡単に回避できるでしょうけど、今のアナタならこれで十分です」
「くそっ!」
床に押し付けられた状態で、悔しそうな顔をするマスケラ。
「さて、アナタは殺しませんよ。殺したら再生してまた魔力とスキルが復活するかもしれませんからね」
このまま衛兵に預けて、幽閉してもらう――と、エリオットは相手に告げた。
これで何とか勝てた――安堵するエリオット。そこへ、サラが脚を引きずりながら近づく。
「アイザック――」
「その名前で呼ぶな……と言っただろ……私はオマエの弟ではない」
「そうだったな――だが、断片的でもオマエは弟の記憶を持っている。私は嬉しかったのだ。また、弟と話せた気がして――」
「それで、罪滅ぼしができたとも思っているのか?」
サラは頭を横に振った。
「そんなつもりはない。ただの自己満足だともわかっている。それでも、私はオマエと出会えたことを感謝している」
「…………」
彼はテロリストで犯罪者だ。そして人造人間であり、サラの弟でもない。それでも、二人に共有した『記憶』がある限り、人という生き物は「つながっていられる」のだろう――
『さあ、あとはロードスター伯を釈放して、この後始末をしてもらいますか』
なんか、散らかすだけ散らかして申し訳ないな……とは思うが、悪霊では手伝うこともできないし……なんて考えていた時――
(――――えっ?)
ぞわぞわっとした激しい寒気をエリオットは感じた。この感覚――間違いない。悪霊の気配だ。
(何かが近づいている! しかも、かなり強力な!)
次の瞬間――
グシャーン!!
天井が崩れ落ちた! そして、マスケラの上にがれきが降り注ぐ!
「危ない!」
あっという間にがれきが覆い、マスケラの姿が見えなくなった! 崩壊はいまだ続いている。ベルフェルムやフローネのいる場所も危険だ!
「急いで王宮から脱出します!」
エリオットに取り憑かれたタバサが大声をあげた。そして、ベルフェルムとフローネ、そしてジークフリードを念動力で持ち上げる。
「アイザック!」
サラが叫ぶが、マスケラの姿はもう見えない。
「サラさん! ダメです! 崩壊の範囲が広がってます! 急いで離れてください!」
「くっ――」と、悔しそうな表情を見せて、サラも急ぎ謁見の間から離れた。
それからも崩壊は広がり続け、最終的に、王宮の半分が崩れ落ちてしまう。王宮前の広場まで避難したベルフェルム、フローネそしてサラが呆然とその様子を見ていた。ジークフリードは壁に激突したショックでまだ気を失っており、タバサはエリオットが憑依から抜けると……スヤスヤと寝ていた。
この騒ぎで、瞬く間に衛兵や野次馬たちが王宮を取り囲んだのだのだが、その中に、ギルバートが平然といる。
「やあエリオット君、陛下と殿下を無事救出してくれてありがとう」
「おじさん!? どうやって出てきたの!?」
「なあに、その気になれば、牢獄なんていつでも抜け出せるよ。だから言っただろう? 自分が脱獄して騒ぎを大きくしたくないと――」
確かに言っていたが――そういう意味だったの?
いまさらながら、とんでもない人と知り合いだと怖くなる。
「パパ!」
そう言って、ギルバートに抱きつく少女。トルドの村から戻ってきたセシルだった。マーガレット夫人もいる。
「セシル、マーガレット、心配をかけたな。元気だったか?」
娘と妻の顔を見て、いつもの優しい父親の顔に戻っていた。
「姫さまぁ~」
アンリエッタが涙と鼻水でグシャグシャな顔を主人のムネに擦りつける。
「ケガはないですかぁ? 何もされていませんかぁ?」
「大丈夫ですよ、アンリエッタ。あなたも無事でなによりです」
やさしく労わるフローネ。ちなみに、年齢はアンリエッタが四歳上らしい。
「ところでぇ……」
ギルバートから離れたセシルは、エリオットの幻影に近づく。
『えーと、セシル? どうしてそんなに怖い顔をしているのかな?』
そう、セシルが頬を膨らませてエリオットを睨んでいたのだ。
「どうしてだってぇ? 決まっているでしょ! ア、レッ!」
そう言って王宮を指差す。
「王宮がメチャクチャになっちゃったじゃない! どうするのよ!」
『え? えぇぇっ!? それ、僕のせい!?』
なんか理不尽に怒られているなあ――と、苦笑いの幻影を見せるエリオットだった。
「お取込み中すみませんが、サラ所長を知りませんか?」
セシル達と一緒に来たスレイマンが辺りを見回しながらそうたずねる。
「サラさん? あれ? いない――」
マスケラの挑発にもエリオットは我慢する。
「悪霊なら悪霊らしく、破壊し続ければイイのだ。こんな世界なんて壊してしまえばイイ」
『――それで、オマエが、プレセルタが支配する世界へ作り直すつもりか?』
「世界を作り直す? フッ、勘違いしないでほしい。私は世界征服や支配など興味はない。プレセルタがこれから何をするつもりか――なんて、私には関係ない。私の興味は復讐だけだ」
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『本気で言っているのか?』
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「フッ、おしゃべりはそれだけか? それじゃ、始めよう。フローネ、こっちに来い」
『殿下、行かなくてイイですよ』
「――エリオットさん?」
驚くフローネ。行かなくてイイ? しかし、人質が――
マスケラはタバサの首を押さえている腕にチカラを入れる。それで、タバサが苦しそうな顔をした。
「おいおい、この娘がどうなってもイイのか? それよりも王女様の命が大切か?」
『アナタこそ大きな勘違いをしてますよ』
「――何を言っている?」
『今、アナタが僕だと思って見ているのは、単なる幻影なのですよ』
「ま、まさか――!?」
「僕はここですよ。国務尚書閣下」
顔を上げるタバサ。
「貪食――」
次の瞬間、カラダに弱い電撃を食らったような感覚がして、マスケラは思わずタバサのカラダを放してしまう。しかし、それ以上のダメージはない。
「オ、オマエ……何をした?」
「『貪食』というアビリティです。カラダを接触させるだけで、相手の魔力とスキルを『吸収』することができるそうです」
「――!?」
魔力とスキルを吸収――!?
「いやあ、カラダのない悪霊では意味のないスキルだと思ってましたが、こうして憑依することで使えるようになるなんて、さっきまで考えもしませんでしたよ。アナタが余興だと言って、いろいろ考える時間を与えてくれたので助かりました」
「ふ、ふざけるな……」
その時、マスケラの後方でカタンッという音がして振り向く。国王ベルフェルムが、玉座から立ち上がったのだ。
「お父様!」
「フローネ、心配かけたな」
ベルフェルムは優しい目を娘へ向ける。
「勝手にしゃべるな!」
マスケラは国王へ手を向ける。おそらく、何かしらの魔法を使うつもりだったのだろう。しかし、何も起きない。
「だから、アナタの魔力とスキルを吸収したと言っているでしょ? 今のアナタはただの無能力者――いや、無能力人造人間です」
「言わせておけば!!」
マスケラは狂気の表情でタバサに飛びかかろうとした。
「おっと!」
タバサ――に憑依したエリオットがヒョイと躱すと、マスケラのカラダがうつ伏せで床に押し付けられる。
「くっ! 今度はなんだ!?」
「念動力で押さえつけているだけです。魔力があれば、簡単に回避できるでしょうけど、今のアナタならこれで十分です」
「くそっ!」
床に押し付けられた状態で、悔しそうな顔をするマスケラ。
「さて、アナタは殺しませんよ。殺したら再生してまた魔力とスキルが復活するかもしれませんからね」
このまま衛兵に預けて、幽閉してもらう――と、エリオットは相手に告げた。
これで何とか勝てた――安堵するエリオット。そこへ、サラが脚を引きずりながら近づく。
「アイザック――」
「その名前で呼ぶな……と言っただろ……私はオマエの弟ではない」
「そうだったな――だが、断片的でもオマエは弟の記憶を持っている。私は嬉しかったのだ。また、弟と話せた気がして――」
「それで、罪滅ぼしができたとも思っているのか?」
サラは頭を横に振った。
「そんなつもりはない。ただの自己満足だともわかっている。それでも、私はオマエと出会えたことを感謝している」
「…………」
彼はテロリストで犯罪者だ。そして人造人間であり、サラの弟でもない。それでも、二人に共有した『記憶』がある限り、人という生き物は「つながっていられる」のだろう――
『さあ、あとはロードスター伯を釈放して、この後始末をしてもらいますか』
なんか、散らかすだけ散らかして申し訳ないな……とは思うが、悪霊では手伝うこともできないし……なんて考えていた時――
(――――えっ?)
ぞわぞわっとした激しい寒気をエリオットは感じた。この感覚――間違いない。悪霊の気配だ。
(何かが近づいている! しかも、かなり強力な!)
次の瞬間――
グシャーン!!
天井が崩れ落ちた! そして、マスケラの上にがれきが降り注ぐ!
「危ない!」
あっという間にがれきが覆い、マスケラの姿が見えなくなった! 崩壊はいまだ続いている。ベルフェルムやフローネのいる場所も危険だ!
「急いで王宮から脱出します!」
エリオットに取り憑かれたタバサが大声をあげた。そして、ベルフェルムとフローネ、そしてジークフリードを念動力で持ち上げる。
「アイザック!」
サラが叫ぶが、マスケラの姿はもう見えない。
「サラさん! ダメです! 崩壊の範囲が広がってます! 急いで離れてください!」
「くっ――」と、悔しそうな表情を見せて、サラも急ぎ謁見の間から離れた。
それからも崩壊は広がり続け、最終的に、王宮の半分が崩れ落ちてしまう。王宮前の広場まで避難したベルフェルム、フローネそしてサラが呆然とその様子を見ていた。ジークフリードは壁に激突したショックでまだ気を失っており、タバサはエリオットが憑依から抜けると……スヤスヤと寝ていた。
この騒ぎで、瞬く間に衛兵や野次馬たちが王宮を取り囲んだのだのだが、その中に、ギルバートが平然といる。
「やあエリオット君、陛下と殿下を無事救出してくれてありがとう」
「おじさん!? どうやって出てきたの!?」
「なあに、その気になれば、牢獄なんていつでも抜け出せるよ。だから言っただろう? 自分が脱獄して騒ぎを大きくしたくないと――」
確かに言っていたが――そういう意味だったの?
いまさらながら、とんでもない人と知り合いだと怖くなる。
「パパ!」
そう言って、ギルバートに抱きつく少女。トルドの村から戻ってきたセシルだった。マーガレット夫人もいる。
「セシル、マーガレット、心配をかけたな。元気だったか?」
娘と妻の顔を見て、いつもの優しい父親の顔に戻っていた。
「姫さまぁ~」
アンリエッタが涙と鼻水でグシャグシャな顔を主人のムネに擦りつける。
「ケガはないですかぁ? 何もされていませんかぁ?」
「大丈夫ですよ、アンリエッタ。あなたも無事でなによりです」
やさしく労わるフローネ。ちなみに、年齢はアンリエッタが四歳上らしい。
「ところでぇ……」
ギルバートから離れたセシルは、エリオットの幻影に近づく。
『えーと、セシル? どうしてそんなに怖い顔をしているのかな?』
そう、セシルが頬を膨らませてエリオットを睨んでいたのだ。
「どうしてだってぇ? 決まっているでしょ! ア、レッ!」
そう言って王宮を指差す。
「王宮がメチャクチャになっちゃったじゃない! どうするのよ!」
『え? えぇぇっ!? それ、僕のせい!?』
なんか理不尽に怒られているなあ――と、苦笑いの幻影を見せるエリオットだった。
「お取込み中すみませんが、サラ所長を知りませんか?」
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