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9月
あれから
しおりを挟む落ち着くのを待っていたのかもしれない。
それにしては遅すぎたのかもしれない。
知らない間に水槽に溺れていたのだ。
気がついたときには首輪がついていたのだ。
あれからなにがあったのだろう。
これまでなにをしていたのだろう。
余裕という食物を欲しているのなら、
そんなものを欲する余裕が無駄だったり。
愛という聖水を求めているのなら、
あんなものに手を出さなければと思ったり。
それを人間らしさと言ってしまえば
それらしく聞こえる
だから人間は恐ろしくも美しい。
こんなこと考えて何になるのか。
それもまた
私の人間らしさかもしれない。
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