言ノ破

はりまる

文字の大きさ
上 下
11 / 24

11話

しおりを挟む
コトヤ「そろそろお昼なのかな、人が増えてきたね」
カイジュ「ユーリ、お前迷子になるなよ」
コトヤ「カイジュくんと手を繋いだ方がいいかもね」
カイジュ「よせよ、お前が…ユーリ?」
コトヤ「あれ?さっきまでいたよね?」
カイジュ「やばい!あいつのことだ!何かしらに捕まったのかもしれない!」
コトヤ「やばいよね!僕、ヨツカさんに話してくる!」
カイジュ「俺はこの辺りで話を聞いてみる!」

ヨツカ「ったく!だからあれほど気をつけろって!」
コトヤ「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめ」
ヨツカ「謝っていたってユーリは見つからないよ!お前も足を使って探しな!私は他を当たる!」
コトヤ「でも、どこを探せばユーリが…」
ヨツカ「考える前に動け!お前はなんのためにここにきたんだ!」
コトヤ「僕は…僕は…」
ヨツカは目の前から消え、コトヤは膝を抱え泣きじゃくっていた。
初めてこんなに喪失感を感じたのかもしれない。なのに、動けない自分がいて悔しい。
ユーリが変な人たちに絡まれていたらどうしよう。ユーリがもしも危ない人に関わっていたらどうしようと。
黒いモヤモヤがコトヤの中でどんどん大きくなっている。
コトヤ「僕は…僕は…どうしたらいいんだ…!」
コトヤはふと思った。どうしてこんな思いが生まれたのだろうか。
今まで親に絶望し、友人に絶望し、学友に絶望し、先生にも絶望した。
それがどうしてだろう。ユーリがいなくなると寂しい。悲しい。
誰かがいなくなってもこんなに黒いモヤモヤがはっきりとわかることはなかった。
コトヤ「そう言うことか…僕はユーリやカイジュくんに特別な思いがある。この感情ってなんだんだろう」
コトヤは顔を拭き、立ち上がる。
コトヤ「わからないから、みんなに聞いてみよう」
コトヤは歩き出す。
そして、どんどんスピードが上がる。
駆け出したコトヤはヨツカの声すらも届いてなかった。
ヨツカ「なんだい、強い子じゃないか。心配して損したよ」
?「そうか?損はしないんではないか?そもそも君は心配してないんだろうから」
ヨツカ「ふん、知った口聞くんじゃないよ。全く。あぁー今日はご馳走だねぇ」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

RUBBER LADY 屈辱の性奴隷調教

RUBBER LADY
ファンタジー
RUBBER LADYが活躍するストーリーの続編です

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

処理中です...