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第六章 加速する愛

25☆

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~sideゼン~


 ゼルと一緒に凛くんにキスするとか……ほんま無理や。無理やけどやめられんし、凛くんが可愛すぎてどうにかなってまいそうや。


「兄貴……もう限界や。先に抱かせて」


「それは許さん。けど、俺もそこまで鬼やないし、一回凛くん抱いたらやな」


 ゼルは凛くんのフェロモンでクラクラしているのか、凛くんから離れようとはせず、自分のモノを凛くんの中に入れようとしていた。


「凛、可愛い……兄貴の上跨って」


 凛くんはゼルに言われた通り、俺の上に跨ると、自分でユルユルと腰を落としていき、その様子を見ている洸と愁は、興奮のあまり鼻血を出していた。


 凛くんが自分で腰落としてくるんは、興奮してまうよな。色気が半端ないうえに、俺の目ぇ見ながらやから、腰落としとる途中で、突き上げたくなってまう。


「んっ……はぁ、あッ……ぜんぶ、はいった」


 フニャリと笑う凛くんに、本当ならがっついて、めちゃくちゃに犯したくなってしまうが、そんな事は許さないと言うように、ゼルが凛くんの中に侵入してきて、凛くんの唇を奪いながら腰を振り始める。


 ほんま、ムカつくわ。俺もようやる事やけど、ええとこで邪魔してきよる。


 最近では、また一人ずつ交互に凛くんを抱く事が多く、余裕がなくなってきた頃に二人で抱いていた。それは共有癖があっても、独占欲が強くなってきたからであり、凛くんを隠して閉じ込めて、誰の目にも触れさせたくないと思っているからだった。凛くんがバレーをしている所を見たいと思いながらも、もう何もさせたくないと思う時もあり、誰にも見せたくないのに、自慢はしたいという矛盾が俺等の中ではあった。その矛盾は、凛くんを中心に考えるから起きる事であり、凛くんがバレーを引退すると言えば、俺等は容赦なく凛くんをバレーから引き離す。今回は、俺等が凛くんを隠す事が、凛くんの為になると分かったから、それならもう、自慢で牽制なんかせず、隠してしまえばいいと思ったのだ。


「あっ、あっ、ンあッ……ぜん、ぜる……すき」


 あー……俺等の番は、最高に可愛い。凛くん、知っとるか?? 俺等は凛くんが、天界に帰りたいって言ったら、すぐにでも天界に連れていってもええんやで。せやけど、凛くんは最期まで生きたいと思っとるようやから、俺等も凛くんに生きてほしいって思うんや。全部俺等が決めとるように感じるかもしれんけど、実際は凛くんが俺等の行動を決めとるんやで。


「ふぁ……あっ、あんッ……んっ」


「凛くん……ええ匂いさせて、俺等のこと誘っとるん?? もっと乱れてええよ。気持ちいいんやろ??」


「んっ……き、もち、いい……ぜん、もっと」


 可愛すぎるやんか!! こんなん、加減せいっちゅう方が無理やろ。ゼルなんか、凛くんの首に噛みついて離さへんし。こいつ、今からそんなんで大丈夫なんか??


「洸でも、愁でもどっちでもええんけど……クッ……ゼル用の枷と、俺の枷持ってきてくれへんか?? 暴れる可能性あるんや」


 今からする事考えると、俺も暴れてまいそうなんよな。


「本当にやるのか?? 暴れるくらいならやる必要ないでしょ。洸が凛くんを隠す為に、やらなきゃいけないって訳でもないし」


「俺等がしたいんやからしゃーないやんか。せやけど……自分がしとらん時考えると、結構危ないんよな」


「ゼル兄さん、もうヤバそうなんだけど……俺が持ってくるから、ゼン兄さんが拘束してよ」


 洸は嫌そうな顔で枷を取りに行き、凛くんは一応話を聞いていたのか、首を傾げながら猫耳をピクピクと動かし、熱を持った目で俺をジッと見てくる。


 うっ……可愛すぎて、俺まで意識飛びそうや。なんでこんな可愛いんや。凛くんへの愛が溢れまくりなんやけど、どうしたらええんや?? どんだけキスしても、どんだけ抱いても全然足りん。


 俺はたまらず凛くんの鎖骨に噛み付くと、フワッと匂いが濃くなり、それによって自分を制御するのが難しくなり、凛くんの唇を奪って激しく突き上げ、俺とゼルが達したところで、愁にゼルの腕を拘束してもらった。


「チッ……兄貴……やりやがったな」


「念の為や。お前も俺のこと拘束してええから、ここで大人しく見とき」


 凛くんの為に用意してある鎖を、ゼルの手枷に巻きつけ、俺は既にグッタリしている凛くんを四つん這いにさせ、ゼルが噛みついていた頸の血をペロリと舐める。


「凛くん、聞こえとる?? 今から俺と愁でしてもええ?? その次はゼルと洸なんやけど……ええやろ??」


「うん、好きにして」


 トロットロやなあ……けど凛くんには、まだまだ頑張ってもらわなアカン。


 凛くんの髪に、チュッと軽くキスをし、俺が凛くんの中へ侵入すると、愁は凛くんとキスをした後に、小さい口に自分のモノを近づけた。


「凛くん、少しなら好きにしていいよ。我慢できなくなったら、喉まで突っ込んじゃうと思うけど、それは許して」


 すると、凛くんの尻尾がユラユラと嬉しそうに揺れ、俺の動きに合わせるように、愁のモノをチロチロと舐めたり、咥えたりを繰り返す。


 愁の奴、むっちゃ気持ちよさそうやな。けど、もう限界なんやないか?? 俺も、もう限界やし……容赦なく動いてええよな……凛くん、大好きやで。酷くしてまうのは、それだけ好きっちゅう事やから多めに見てな。


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