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第六章 加速する愛
18☆
しおりを挟む俺達は、念入りに準備をしたところで、漸く練習を始めたが、俺だけは強制的に何度も休憩を取らされて、その度に洸の膝の上で今の自分の状態を説明していた。
「凛、今はどう??」
「そろそろ、ゼンとゼルに抱きしめてほしい。あと、思った以上に動けちゃうし、体力も落ちてなかったから、筋力だけが追いつかないのかな……なんか久しぶりに筋肉痛になってる気がする」
「佐良さん、兄さん達呼んでもいいですか??」
「いいわよ。それにもう昼休憩だし、そのまま休憩に入っていいわ」
「凛く~ん、一旦着替えて車行くで」
「俺等も凛補充せなアカン」
そうして俺は、洸からゼルに代わって抱えられると、着替えだけしてすぐに車へと連れて行かれた。
「はぁ、やっぱ凛くんのそばは落ち着くなあ。はよ夜にならんかなぁ」
「ンんっ……んはぁ……ぜん、ぜる……まッ」
「凛……かわええな。これじゃ足りんやろうけど、今やってまうと俺等が止まらんからなあ」
俺は、車の中に入った途端、ゼルによって布団に押し倒され、ゼンにはキスをされながら胸を触られ、ゼルには指を入れられられて、何故か俺だけが気持ちよくさせられていた。
「な、なんで……俺だけ……んっ」
「いやな……久々にバレーしとる凛くん見ると、やっぱ綺麗なんよ。しかもなぁ……」
「バレーしとる凛は、かっこええからなぁ……俺等も興奮してまうっちゅうか……それに、なんや色気が増しとるような……」
色気って……そんなの俺には分からないんだけど。それに俺の質問の答えになってない!!
「俺だけは……嫌だ」
「俺等、今凛くん抱いてもうたら、止められへんし、我慢してや」
「その分、家帰ったら明後日の朝まで離してやれん」
うっ……また首絞められそう。いや、いいんだけど……結構大変なんだよ。特にゼンとゼルは少し間違うと、何するか分からないし。やっぱり抵抗しない方が無難だよな……首輪つけてもらおう。
少しすると、洸が窓をコンコンとノックして、俺がブランケットに包まれると中に入ってきた。
「まだ早かった??」
「いや、大丈夫や。俺等も今落ち着いてきたとこやし。愁はどうしたんや??」
「愁さんは耀と話し込んでた。なんか動画観せながら、話してたんだけど……」
「どうせ、最初は全員の好きなトスとか教えとったんやろうけど、今は凛の話なんやろ??」
「うん……なんか凛の自慢話をしてたよ。凛がどれだけ凄いのかとか、耀がどれだけ恵まれているのかとか……あとは、凛に試合の組み立てをさせるなって言ってた」
ん?? なんで?? 愁が居なくなっちゃったんだから、俺がやるのかと思ってたんだけど。
「あー……あいつは、凛くんに好きなようにさせたいらしいからな。自分が半端になってもうた分、耀に全部たくしたいんやろ。まあ、それがセッターの役割でもあるしな」
「凛も口出ししてええねんで。そこも全部自由やしな。愁さんは、凛にやらせたくないっちゅう訳やないと思うし、そんな不安そうな顔せんで大丈夫やで」
「うぅ……顔に出てた??」
『出とらんけど分かる』
ゼンとゼルが声を揃えると、洸も笑いながら「俺も分かった」と言ってきて、そんなに分かりやすくなってしまったのかと、少し恥ずかしくなってブランケットに潜ろうとすると、コンコンとまたノック音がし、すぐに愁が来たのだと分かった。
「凛くーん……キスさせて。耀の奴、俺が折角凛くんについて教えてやってるのに、全然聞いてないんだよ。失礼だと思わない!?」
「愁、俺の事はいいから……んんぅ……ふぁ」
「俺もしたい。凛、次俺として」
俺はゼンとゼルに抱きしめられながら、洸と愁に交互にキスをされ、四人とも満足してから昼食を済ませ、午後の練習に入った。
そして練習後、家に帰ってきた俺は、やる事を全て終わらせ、ゼンとゼルによって自分の部屋に連れて行かれた。部屋に入ると、匂いと安心感で力が抜けて、自然とゼンとゼルの匂いを出してしまう。
「ええ匂い。凛くん、誘ってくれとるん?? 今日は凛くんに起きとってほしいから、首輪つけような」
「凛のフェロモンも欲しい。もっと誘ってや。なんも考えられんくらい誘って」
「ゼン、ゼル……はやく、ちょうだい」
俺はあっという間に服を脱がされると、いっきに二人のモノを奥まで挿入され、両肩を噛まれると自分のフェロモンが出てしまい、二人の余裕がなくなってしまう。
「凛くん、凛くん……好き。全然優しく抱けへんけど、愛しとるんや」
「凛、俺も愛しとる。好きすぎて、どうしようもないんや……許して」
「ンあっ……あっ、あッ……ぜん、ぜる……」
俺が名前を呼ぶと、それだけでより一層激しく腰を揺らす二人は、俺に噛みつきながら奥で達すると、ゼルが何故か抜いてしまい、俺の顔を掴んで深く深くキスをしてくる。そんな俺の後ろから突いてくるゼンは、中に入っているのが自分だけという事で、更に奥までねじ込み、パンパンパンと音が響くほど、激しく腰を打ちつける。
「ハァ、ハァ……凛くん」
「んうぅッ……んっ、んッ、ンぅ……ッ」
ゼンはどんどん俺に抱きつくように覆いかぶさってきて、俺の名前を呼びながら、あちこち噛んで奥で達すると、次は自分が抜いて俺が仰向けになるように、自分の方に引き寄せ、顔を上に向けられると舌と舌を絡ませられ、ピチャピチャと音を立てる。そしてゼルはゆっくり俺の中に入ってくると、やはり自分だけしか入ってないというのは嬉しいものなのか、中で更に大きくなって、ギリギリまで腰を引くと、一気に奥まで突いてを繰り返す。
「はぁ……凛の中、気持ちええな」
「んアッ!!……はぁ、ひあッ……んっ、ひゃッ」
その動きは徐々に激しくなってきて、しっかり奥で達すると、また二人同時になり、それからまた交互にを繰り返す。それをずっと続け、翌日の夕方頃に俺が洸と愁を呼ぶと、嬉しそうに部屋の中に入ってきた二人は、満足するまでキスしてきた後、交互に中に入れてきたり、ゼンとゼルに抱かれる俺を、ジッと見てきたりしていた。
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