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chapter1
新入生歓迎会2
しおりを挟む「よし、持ち場についていいぞ」
僕達風紀委員は、全校生徒とは別の列である、教師陣達の列に居た為、隣から委員長さんの声が聞こえた。
とは言っても、僕と慶はここが持ち場だからな~。
「涙と富永は机と椅子を出してこい」
「分かりました」
ラジャー!!
僕は、心の中ではハイテンションで、しかし委員長さん達にはただ頷いた様にしか見えていない。まあ、慶は僕がハイテンションなのは気づいているだろうけどね~。
「ねえねえ慶!! 僕、ペアが来るまで少しだけ外の様子みててもいい??」
僕は椅子、慶は長テーブルを持ち、誰も聞こえてないだろうと、慶に話しかけた。
「……ダメ」
「えー、お願いだよ!! ずーっと楽しみにしてたんだからさ~。外には出ないから!! 窓から見るだけ、お願い!!」
「……少しだけだ」
「やったーーーー!!」
僕は慶に大喜びでお礼を言うと、何故か空いてるほうの手で顔を鷲掴みにされた。
「痛い痛い痛い痛い!! な、なに!?」
やっと手が離れたと思ったらボソボソ何かを言ってそっぽ向かれた。
え? 男なんだからボソボソ言ってないでハッキリ言ってよ!! まあ、僕が言えた立場ではないけどね~。
僕達は、テーブルと椅子を体育館の脇の方に置き、ホイッスルが鳴るのを座って待った。
ピー
「「始め~!! 逃げて逃げて~!!」」
双子が合図を出すと、逃げ側の人達はパラパラと散って行くが、大抵は何故か残って居た。
ハッ!! これは、捕まえて欲しい人達が残ってるのか!?そうなのか!? カ、カメラ!!
僕はおもむろにビデオカメラを取り出し、机の上に置いて、撮影を開始した。
フフフ…ビデオカメラを持ってきて正解だったぜ!!
隣から何やら痛い視線を感じるが、僕はそんなの気にしない。
「あ~、ダメだよ? 逃げる人はちゃ~んと逃げてね? 10秒以内に逃げなかったら即失格だよ~? 10、9、8……」
チャラ男が数え始めると、一斉に逃げ始めた。
まあ、失格になったら意味無いもんね~。
その後はスムーズに行き、鬼もスタートし、その10分後に生徒会もスタートした。
特に、副会長と双子は行動が早かった。きっと、王道くんに捕まりに行ったんだろうね~。フフフ
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