偽王道学園の腐男子くん

chapter1

新入生歓迎会！！

   僕達が正式に風紀委員補佐になってから数日後、待ちに待った新入生歓迎会が始まった。


｢｢｢きゃーーー!!｣｣｣


｢神崎様～!!｣


｢花月様～!! 今日も麗しい｣


｢幸田様～抱いて～!!｣


｢拓斗様、倭斗様可愛い～!!｣


｢犬塚様、癒される～｣


  うん、ステージに上がっているのが生徒会なのは分かった。しかし、僕には全くもって理解できない。なんで、こんな奴等が人気なんだ?? まあ、顔だろうけどな。この学校は顔で判断するからな～。というか、僕名前も知らないから、本当に誰が誰の名前なんだか、サッパラパーなんだよね!! ただ、一つ言えることは、腐男子としては萌える状況を観察出来るのは、かなりありがたい!!


｢チッ、うるせぇ。静かにしろ!! 俺様が説明するんだ。犯すぞ!!｣


  ナイス俺様会長!!


  そして、体育館が静かになると、鬼ごっこの説明が始まった。


｢今年は鬼ごっこだ。ルールは副会長が説明する!!｣


  お前じゃないんかいッ!!


｢ルールの説明をします。まず逃げる側は、最初のホイッスルがなったら逃げはじめて下さい。その10分後に鬼がスタートします。制限時間は1時間、学園の敷地内であれば、何処へ行っても良しとします。鬼1人につき、捕まえるのは1人です。鬼は首輪を持って居ますので、首輪を付けられた時点でその人達は終了となります。鬼に目印は無いので、逃げる側は注意して下さい。それと、ペアになった者は、この体育館へ戻って待機となります｣


  首輪!! いいじゃないか!! なんていいアイディアなんだ!! ナイスだよ!!


｢次は俺からね～!! まず、俺達生徒会は逃げる側だから、捕まえてくれてイイヨ!! ペアになった人達は1日デートが待ってるから～、相手を真剣に選ぼうね～。あ、勿論俺達とペアになっても、デートが待ってるから安心して捕まえにおいで～!! それから、逃げ切った人なんだけど、その人達にも好きな人1人と1日デートか、1ヶ月食堂無料券のどっちかを選べるから、頑張って逃げてね～!!｣


  チャラ男会計は、ほんと語尾をのばすのが好きだな。というか、生徒会はやっぱり逃げる側なんだね!! 最高過ぎる!!


  あ、ちなみに転校生は、鬼でした!! 爽やか君と、一匹狼の赤崎あかさき千紘ちひろは逃げる側だ。


  え? 一匹狼いつの間にって??


  言ってなかったけど、転校生が来た次の日から実は来てたんだよね～。流石王道転校生って感じだよ!! ワンコ書記の言葉も分かるらしくて、そっちもなつかれてたしね!! 本当に最高ッ!! ありがとう、転校生!!