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第一章
4.ショッピングモール
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次の日は、いい天気だった。
いつもは乾燥機任せの洗濯だったが、休みだし久しぶりに天日に干そうと、瑠奈はいつになく張り切った。
こんなに天気がいいのならと、静海のベッドの寝具も、一度干すことにした。
簡単に捨ててしまうにはまだ心理的な抵抗があって、しばらくそのまま取っておくことに決めたばかりだったから。
それが済んだら、近くのショッピングモールに行くことにする。
最上階に入っている家電量販店が目的だ。
それには、訳があった。
昨夜、なにがあったのかは、わからない。
ただ、朝起きたら、なぜかノートパソコンが床に落ちていて、壊れてしまっていた。
まるで、強い力で叩きつけられたようで、モニターには派手な割れ目が何本も走り、さらには電源すら入らなくなっていた。
個人的なデータはほとんどスマートフォンと同期させているので、当面だけでよければ、なんとかなるといえばなる。
ただ、一気に何画面も使うときや、仕事の書類を、資料に照らし合わせながら書いてみるときなど、ないならないで不便ではあるのだ。
静海のものも試してみたが、あまりにもイラスト仕事専用にカスタマイズされすぎていて、どうも使いにくい。
結局、不便さでイライラするくらいなら、さっさと買ってしまったほうが早い、という結論になった。
実店舗で買うより通販のほうが安いのかもしれないが、何日かはかかるし、ひとり暮らしの勤め人だと受け取りのタイミングが面倒なので、持ち帰りでさっさと買ってしまいたかった。
ランチも外で取りたかったし、ちょうどいい。
お洒落な店が入っているわけでもなかったが、このあたりで外食と買い物をいっぺんに済まそうとすると、結局ショッピングモールに行くのが一番効率がいいのだ。
そう決めて、出かける準備を済ませ、ラフな外出着に着換える途中のことだった。
「あれ……?」
膝にあざができているのに気づいた。
昨夜、帰ってくるまでに痛みを感じた記憶はないので、家に着いたあと、どこかの時点でできたようだ。
酔いのせいで、帰ってから着換えもせずにうとうとし、夜中に目覚めて、寝ぼけてなにかをしたような気がする。
ただ、寝ぼけていただけあって、なにをしたかが一向に思い出せない。
そのときにたぶん、どこかにぶつけてあざを作ったり、ノートパソコンを落としてしまったに違いなかった。
----あたし、そんなに酒癖悪かったっけ。
そんなことを思いながら、家を出た。
久しぶりの好天の下、散歩がてらゆっくりと歩くのは、とても気分がよかった。
休日のショッピングモールは当たり前だが、人だらけで、どこもかしこもごった返している。
活気があると言えば聞こえがいいが、常に人をよけながら歩くので、正直、気疲れする。
館内を貫く広い通路の途中にある特設広場では、子供向けの着ぐるみキャラのショーをやっていて、若い司会女性の甲高い声が館内に響き渡っていた。それもなんだか無理矢理高揚させられているようで、かえって疲れる。
自分もショッピングモールで仕事をすることもあるが、たいがい外か、端の場所であることが多いので、こんなど真ん中の騒がしさには慣れていなかった。
うんざりしながら、一階の奥にあるカフェでまずはランチを取ろうと向かっている途中の通路でのことだった。
興奮して泣き叫んでいる、二人の女児がいた。
姉妹なのか、揃いのワンピースを着ている。しかし可愛い姿もなんのその、人目もはばからずに大泣きしながら、取っ組み合っている。
「あたしがパパのお嫁さんになるの!」
「違うよ、あたしだよ!」
止めるべきか迷っているうちに、両親らしき男女が駆け寄ってきた。
「おいおい、そんなことで喧嘩するんじゃない」
男性が半分笑いながら、二人を引き離す。
「おまえもこれくらい、可愛げがあればなあ」
連れの妻らしき女性に少女のひとりの手を握らせながら、笑って言った。
いかにも、のどかな情景だった。
周りで心配そうに見ていた人間たちからも、微笑ましさに笑いが起こる。
だから、瑠奈も笑おうとした。
しかし、家族を取り巻いている人間たちの向こうになにかが見えて、急に顔の筋肉が固まった。
そこには、制服姿の女子学生が立っている。
それだけなら、不思議でもなんでもない。
しかし、その少女。
手には包丁を持ち、ベージュのジャケットは血だらけだ。
前髪が長めなうえ、俯いているせいで、顔はわからない。
『通り魔』。
最初に浮かんだのは、その言葉だった。
しかし、それにしては周りの反応が変だった。
誰も騒いでいないし、視線を向けてもいない。
しかも、その姿には見覚えがある気がした。
そして少女は、自分を見つめている瑠奈に気づいた。
表情もなにもわからないというのに、なぜか、そう、確信できた。
やがて、彼女はゆっくりと顔をあげ始めた。
もうすぐ、誰なのかわかる角度になる----。
瑠奈は凍りついたように、それをじっと待つしかなかった。
「あれ、関戸さんじゃん!」
そのとき、背後から急に声をかけられた。
振り返ると、驚いたことに、クリーニングの袋を持った小野原が立っている。
「こんなとこで会うなんて珍しい。お昼でも一緒に、どう?」
笑顔で誘われる。
日陰から、突然、明るい場所に引っ張り出された。
そんな気分だった。
眠りから覚めたばかりの人間のように何度も瞬きを繰り返したあと、ようやっと頷く。
歩き出してから、少女のいた場所にもう一度目をやる。
でももう、立ち止まっている者は誰もいなくなっていた。
「関戸さん、こっち」
さらにそうやって小野原に呼ばれたので、それ以上は振り返らなかった。
振り返りたくなかった……のかもしれない。
「先にこれ、車に放り込みに行っていいかな」
持っているクリーニング上がりの袋を持ち上げながら訊いてくるのに頷くと、近くのドアから出た。
荷物を積み込み終わると、近くにいい店があるからそこに行こう、と言う。
敷地を出て、大通りを渡り、細い裏通りに入る。
すると、すこし行ったところに、小さなフレンチレストランがあった。
近所だというのに、こんなところにこんな店があるとは、瑠奈は知らなかった。
徒歩でしかここには来ない瑠奈は、駐車場のある側は通ったことがなかったのだ。
レンガ造りのレトロ調、すこし気取った感じの外観。
店内に入ると、抑えた音量の管弦楽が流れていて、ショッピングモールの家族連れで賑わうレストランとは違って、落ち着いた雰囲気だった。
「ショッピングモールなんて来るんだ」
席についたあとに訊くと、小野原は照れくさそうに笑った。
「独身男が行くと変かな。いっぺんに用事済むんで楽なんだよね」
「別に変だとは思わないけど、珍しいっちゃ珍しい……のかな?」
三年ほど前にできたこのショッピングモールは一帯でも有名な大型店舗で、スーパーなどの生活関連の店から、ちょっとしたブランドショップまで入っていて、ひと通りのものを揃えるのでいいのなら、たしかに下手な街に行くよりも楽だ。
車で来る小野原からすると、駐車場をいちいち探さなくてもいいのも便利なのだという。
「彼女は連れてこないの」
「まあまあ。あんまり、それに関しては、深く訊かないでくれる」
苦笑いを見せる。なにやら揉めてる最中だったりするのだろうか。
しかし、そう言われてしまうと、それ以上突っ込んで訊くわけにもいかない。
気まずい空気を拭おうと、瑠奈は慌ててメニューを手に取った。
「ここは、ビーフシチューがおいしいよ」
小野原がすすめてくれる。どうやら、馴染みの店らしい。
店の見かけの割には、メニューの内容はけっこう家庭的な感じで、値段も手ごろだ。
お勧めの通り、休日もやっているビーフシチューのランチセットに決める。小野原も同じものを頼んだ。
注文を取り終わったボーイが戻っていくと、小野原は興味津々に訊いてきた。
「駅は知ってたけど、こっち方向に住んでたんだ? けっこう家賃高くない?」
「うーん、でも、分譲だから」
「分譲!? その年で買えたんだ? うちの給料そんなによかったっけ?」
おどけた言い方に、思わず笑ってしまう。
「違う違う。正確には、叔母の持ち物だった分譲マンション。でもこのショッピングモールは後からできたんだって。それまでは不便な場所だったから、買った当時はここらへんの物件もそんなに高くなかったらしいよ」
「へえ。じゃあ、遺産かあ。そこに住み続けるんだ?」
「そのつもり。やっぱり住み慣れてるし、想い出なんかもあるしね。相続税が、正直怖いけど」
「あー、そうか」
「そうそう」
こうやって、世間話のようなノリになっていくのが、なんだか妙にくすぐったかった。
親しかったとは言ってもあくまで『仕事のつきあいの延長』だったのが、急に『ご近所さん』とまでなると、とたんに人間関係としての距離も変わってくる気がする。
「このあとの予定は?」
「電気屋に行って、パソコン買わないと」
「へえ?」
「なんか、壊れちゃって。そっちは?」
「映画観て帰ろうかな、って。続き物の三作めをやってるし」
「ああ、あれ、あたしも観た」
「え、マジで? 好きなんだ?」
「うん」
「じゃあ、けっこう映画の好み、合うね」
「だね」
料理を食べているあいだにも、そんな愚にもつかないような話を沢山して、ショッピングモールまで一緒に戻ったあと、別れた。
小野原のおかげで、あの少女を見たときの、ざわざわとした不快感は、もうなくなってしまっていた。
そのことが、なによりありがたかった。
いつもは乾燥機任せの洗濯だったが、休みだし久しぶりに天日に干そうと、瑠奈はいつになく張り切った。
こんなに天気がいいのならと、静海のベッドの寝具も、一度干すことにした。
簡単に捨ててしまうにはまだ心理的な抵抗があって、しばらくそのまま取っておくことに決めたばかりだったから。
それが済んだら、近くのショッピングモールに行くことにする。
最上階に入っている家電量販店が目的だ。
それには、訳があった。
昨夜、なにがあったのかは、わからない。
ただ、朝起きたら、なぜかノートパソコンが床に落ちていて、壊れてしまっていた。
まるで、強い力で叩きつけられたようで、モニターには派手な割れ目が何本も走り、さらには電源すら入らなくなっていた。
個人的なデータはほとんどスマートフォンと同期させているので、当面だけでよければ、なんとかなるといえばなる。
ただ、一気に何画面も使うときや、仕事の書類を、資料に照らし合わせながら書いてみるときなど、ないならないで不便ではあるのだ。
静海のものも試してみたが、あまりにもイラスト仕事専用にカスタマイズされすぎていて、どうも使いにくい。
結局、不便さでイライラするくらいなら、さっさと買ってしまったほうが早い、という結論になった。
実店舗で買うより通販のほうが安いのかもしれないが、何日かはかかるし、ひとり暮らしの勤め人だと受け取りのタイミングが面倒なので、持ち帰りでさっさと買ってしまいたかった。
ランチも外で取りたかったし、ちょうどいい。
お洒落な店が入っているわけでもなかったが、このあたりで外食と買い物をいっぺんに済まそうとすると、結局ショッピングモールに行くのが一番効率がいいのだ。
そう決めて、出かける準備を済ませ、ラフな外出着に着換える途中のことだった。
「あれ……?」
膝にあざができているのに気づいた。
昨夜、帰ってくるまでに痛みを感じた記憶はないので、家に着いたあと、どこかの時点でできたようだ。
酔いのせいで、帰ってから着換えもせずにうとうとし、夜中に目覚めて、寝ぼけてなにかをしたような気がする。
ただ、寝ぼけていただけあって、なにをしたかが一向に思い出せない。
そのときにたぶん、どこかにぶつけてあざを作ったり、ノートパソコンを落としてしまったに違いなかった。
----あたし、そんなに酒癖悪かったっけ。
そんなことを思いながら、家を出た。
久しぶりの好天の下、散歩がてらゆっくりと歩くのは、とても気分がよかった。
休日のショッピングモールは当たり前だが、人だらけで、どこもかしこもごった返している。
活気があると言えば聞こえがいいが、常に人をよけながら歩くので、正直、気疲れする。
館内を貫く広い通路の途中にある特設広場では、子供向けの着ぐるみキャラのショーをやっていて、若い司会女性の甲高い声が館内に響き渡っていた。それもなんだか無理矢理高揚させられているようで、かえって疲れる。
自分もショッピングモールで仕事をすることもあるが、たいがい外か、端の場所であることが多いので、こんなど真ん中の騒がしさには慣れていなかった。
うんざりしながら、一階の奥にあるカフェでまずはランチを取ろうと向かっている途中の通路でのことだった。
興奮して泣き叫んでいる、二人の女児がいた。
姉妹なのか、揃いのワンピースを着ている。しかし可愛い姿もなんのその、人目もはばからずに大泣きしながら、取っ組み合っている。
「あたしがパパのお嫁さんになるの!」
「違うよ、あたしだよ!」
止めるべきか迷っているうちに、両親らしき男女が駆け寄ってきた。
「おいおい、そんなことで喧嘩するんじゃない」
男性が半分笑いながら、二人を引き離す。
「おまえもこれくらい、可愛げがあればなあ」
連れの妻らしき女性に少女のひとりの手を握らせながら、笑って言った。
いかにも、のどかな情景だった。
周りで心配そうに見ていた人間たちからも、微笑ましさに笑いが起こる。
だから、瑠奈も笑おうとした。
しかし、家族を取り巻いている人間たちの向こうになにかが見えて、急に顔の筋肉が固まった。
そこには、制服姿の女子学生が立っている。
それだけなら、不思議でもなんでもない。
しかし、その少女。
手には包丁を持ち、ベージュのジャケットは血だらけだ。
前髪が長めなうえ、俯いているせいで、顔はわからない。
『通り魔』。
最初に浮かんだのは、その言葉だった。
しかし、それにしては周りの反応が変だった。
誰も騒いでいないし、視線を向けてもいない。
しかも、その姿には見覚えがある気がした。
そして少女は、自分を見つめている瑠奈に気づいた。
表情もなにもわからないというのに、なぜか、そう、確信できた。
やがて、彼女はゆっくりと顔をあげ始めた。
もうすぐ、誰なのかわかる角度になる----。
瑠奈は凍りついたように、それをじっと待つしかなかった。
「あれ、関戸さんじゃん!」
そのとき、背後から急に声をかけられた。
振り返ると、驚いたことに、クリーニングの袋を持った小野原が立っている。
「こんなとこで会うなんて珍しい。お昼でも一緒に、どう?」
笑顔で誘われる。
日陰から、突然、明るい場所に引っ張り出された。
そんな気分だった。
眠りから覚めたばかりの人間のように何度も瞬きを繰り返したあと、ようやっと頷く。
歩き出してから、少女のいた場所にもう一度目をやる。
でももう、立ち止まっている者は誰もいなくなっていた。
「関戸さん、こっち」
さらにそうやって小野原に呼ばれたので、それ以上は振り返らなかった。
振り返りたくなかった……のかもしれない。
「先にこれ、車に放り込みに行っていいかな」
持っているクリーニング上がりの袋を持ち上げながら訊いてくるのに頷くと、近くのドアから出た。
荷物を積み込み終わると、近くにいい店があるからそこに行こう、と言う。
敷地を出て、大通りを渡り、細い裏通りに入る。
すると、すこし行ったところに、小さなフレンチレストランがあった。
近所だというのに、こんなところにこんな店があるとは、瑠奈は知らなかった。
徒歩でしかここには来ない瑠奈は、駐車場のある側は通ったことがなかったのだ。
レンガ造りのレトロ調、すこし気取った感じの外観。
店内に入ると、抑えた音量の管弦楽が流れていて、ショッピングモールの家族連れで賑わうレストランとは違って、落ち着いた雰囲気だった。
「ショッピングモールなんて来るんだ」
席についたあとに訊くと、小野原は照れくさそうに笑った。
「独身男が行くと変かな。いっぺんに用事済むんで楽なんだよね」
「別に変だとは思わないけど、珍しいっちゃ珍しい……のかな?」
三年ほど前にできたこのショッピングモールは一帯でも有名な大型店舗で、スーパーなどの生活関連の店から、ちょっとしたブランドショップまで入っていて、ひと通りのものを揃えるのでいいのなら、たしかに下手な街に行くよりも楽だ。
車で来る小野原からすると、駐車場をいちいち探さなくてもいいのも便利なのだという。
「彼女は連れてこないの」
「まあまあ。あんまり、それに関しては、深く訊かないでくれる」
苦笑いを見せる。なにやら揉めてる最中だったりするのだろうか。
しかし、そう言われてしまうと、それ以上突っ込んで訊くわけにもいかない。
気まずい空気を拭おうと、瑠奈は慌ててメニューを手に取った。
「ここは、ビーフシチューがおいしいよ」
小野原がすすめてくれる。どうやら、馴染みの店らしい。
店の見かけの割には、メニューの内容はけっこう家庭的な感じで、値段も手ごろだ。
お勧めの通り、休日もやっているビーフシチューのランチセットに決める。小野原も同じものを頼んだ。
注文を取り終わったボーイが戻っていくと、小野原は興味津々に訊いてきた。
「駅は知ってたけど、こっち方向に住んでたんだ? けっこう家賃高くない?」
「うーん、でも、分譲だから」
「分譲!? その年で買えたんだ? うちの給料そんなによかったっけ?」
おどけた言い方に、思わず笑ってしまう。
「違う違う。正確には、叔母の持ち物だった分譲マンション。でもこのショッピングモールは後からできたんだって。それまでは不便な場所だったから、買った当時はここらへんの物件もそんなに高くなかったらしいよ」
「へえ。じゃあ、遺産かあ。そこに住み続けるんだ?」
「そのつもり。やっぱり住み慣れてるし、想い出なんかもあるしね。相続税が、正直怖いけど」
「あー、そうか」
「そうそう」
こうやって、世間話のようなノリになっていくのが、なんだか妙にくすぐったかった。
親しかったとは言ってもあくまで『仕事のつきあいの延長』だったのが、急に『ご近所さん』とまでなると、とたんに人間関係としての距離も変わってくる気がする。
「このあとの予定は?」
「電気屋に行って、パソコン買わないと」
「へえ?」
「なんか、壊れちゃって。そっちは?」
「映画観て帰ろうかな、って。続き物の三作めをやってるし」
「ああ、あれ、あたしも観た」
「え、マジで? 好きなんだ?」
「うん」
「じゃあ、けっこう映画の好み、合うね」
「だね」
料理を食べているあいだにも、そんな愚にもつかないような話を沢山して、ショッピングモールまで一緒に戻ったあと、別れた。
小野原のおかげで、あの少女を見たときの、ざわざわとした不快感は、もうなくなってしまっていた。
そのことが、なによりありがたかった。
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