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6話
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ぐちゅぐちゅと水音が響いている。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……!!」
「くっそ……!!」
鍛え上げられたミエルの太ももが、まるで放すまいとしっかとイースのそれを締め付けていた。すでにびちゃびちゃになった彼女のそこに、いれたくてたまらない。ときおり、嫌がらせのようにそこをペニスの先でひっかいてみた。びくりとミエルは震えるが、抵抗はない。このまま、彼女とすることができればどんなにいいだろう、とひどく愛しく胸の中が痛くなるのに、もちろん、そんなことはできない。
薬でおかしくなっているだけだ。一時の迷いで一線を超えるわけにはいかなかった。けど。(むかつくほど、かわいい……) 美しいと言われることの方が多い彼女だろうに、イースの手のうちで真っ赤な顔をして嫌といいながらもしっかりとこちらに合わせて尻を動かす彼女がたまらない。
イースは押し付けていた自身の動きを止めた。恐らく無意識だろうが、こちらにこすりつけるように腰を動かしていたミエルだけが動いていた。「あっ、んっ、あっ、ん……!」 ぐりぐりと膣をこちらにこすっている。あまりにもかわいい動きに腹が立つ。
(俺をいれるのは、嫌つってたくせに)
今この瞬間は、彼女が好きでたまらない。全ては薬のせいだ。だから彼女の言動に腹が立つのは、きっと仕方がないことだ。
ぴたりと動きを止めたイースに、ミエルは次第に不満げに身じろぎした。ちらりと彼を見上げて、真っ青な瞳をうるませている。イースは彼女の腰を持ち上げた。互いに正面を向いて抱き合った。彼女の乳房がイースの胸元にふわふわと当たっている。こちらの早鐘が伝わるのではないかと不安に思ったが、すぐさまミエルは視線を逸らした。しかし彼はそれを許さなかった。
彼女の頭を捕まえて、長くキスを繰り返した。まだ日差しも高い。カーテンを閉めるのは忘れてしまった。休暇の日は、部隊によって異なるから、遠くから訓練をする声が聞こえる。キスを終えると、ミエルはまるでふわふわとした顔でイースを見ていた。思わず、そんな彼女にのせられてしまいそうになったが、すぐさま眉をつりあげた。
「……動けよ」
「え?」
「いい加減、お前が動け。面倒なんだよ……」
嘘だ。これ以上していると、どうにかなってしまいそうだからだ。うっかりと彼女の中に自身をうずめてしまいかねない。「まだ、薬が抜けてねえ。馬鹿になるまでするぞ。さっさと動け」 彼女の下では、硬い彼のペニスがびくびくと震えている。
つまり。
ミエルは、ひどく顔を赤面させた。確かにそうだ。彼らは対等なはずなのに、ミエルは声をあげるばかりで、イースに何を行うこともない。イースは喜んで彼女を喘がせているわけだが、彼らは互いに心がつながらない。彼にばかりさせている。本来なら嫌われているはずの、彼から。その言葉を思い出すと、ちくりと傷んだ胸は気づかないことをした。
「お前のそこに、俺のこれをこすればいいんだよ。そうだ。簡単だろ。く、……」
「はあ……、あ、ん」
ぐりぐりと、どうしても自身の気持ちがいい箇所を探してしまう。けれども、そんなミエルの行動すらもイースにはお見通しのようだった。
「人のペニスを使って、オナってんじゃねーよ……」
ひどく、赤面した。それでも動くことをやめなかった。硬い彼のそれが気持ちがよくて、ひどくいれてしまいたい気持ちに襲われた。けれども、とギリギリのところで踏みとどまるかわりに、ミエルは幾度も彼のそれの上を上下させた。気づけば、ミエルとイースは、ただキスを繰り返していた。互いの舌をなめ合って、まるで恋人同士のようだ。けれども違う。これはただ、無理やり薬で彼との関係を繋いでいるだけだ。
ミエルはイースのことが大嫌いだ。
それは彼がヴズルイフ家の人間だから。嘘だ。本当はそんなこと関係がない。イースが、イースだから嫌いだった。飄々とした顔をして、簡単に何でもミエルの上をいく。彼の周囲には、人が集まる。彼が得意とする、あかあかとした炎のように、イースはまるで光のような男だった。
どれだけミエルが彼を追い抜かそうとしても、努力をしても足りることはない天才だった。
そんな彼が、ミエルは大嫌いだ。
「んっ、イース、好き……」
「俺も、だ、ミエル……」
二人は、ただ互いに長くキスを続けた。そしてその舌は、べっとりと愛液と先走りの液で汚れている。きっとソファの掃除が大変だと思うのに止められない。好きで嫌いで、たまらないこの男との関係は、あとほんの二週間ほどだろう。
そう思うと、ずきりと胸が痛くなる。きっとこれは、惚れ薬で頭がおかしくなっているせいに違いない。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……!!」
「くっそ……!!」
鍛え上げられたミエルの太ももが、まるで放すまいとしっかとイースのそれを締め付けていた。すでにびちゃびちゃになった彼女のそこに、いれたくてたまらない。ときおり、嫌がらせのようにそこをペニスの先でひっかいてみた。びくりとミエルは震えるが、抵抗はない。このまま、彼女とすることができればどんなにいいだろう、とひどく愛しく胸の中が痛くなるのに、もちろん、そんなことはできない。
薬でおかしくなっているだけだ。一時の迷いで一線を超えるわけにはいかなかった。けど。(むかつくほど、かわいい……) 美しいと言われることの方が多い彼女だろうに、イースの手のうちで真っ赤な顔をして嫌といいながらもしっかりとこちらに合わせて尻を動かす彼女がたまらない。
イースは押し付けていた自身の動きを止めた。恐らく無意識だろうが、こちらにこすりつけるように腰を動かしていたミエルだけが動いていた。「あっ、んっ、あっ、ん……!」 ぐりぐりと膣をこちらにこすっている。あまりにもかわいい動きに腹が立つ。
(俺をいれるのは、嫌つってたくせに)
今この瞬間は、彼女が好きでたまらない。全ては薬のせいだ。だから彼女の言動に腹が立つのは、きっと仕方がないことだ。
ぴたりと動きを止めたイースに、ミエルは次第に不満げに身じろぎした。ちらりと彼を見上げて、真っ青な瞳をうるませている。イースは彼女の腰を持ち上げた。互いに正面を向いて抱き合った。彼女の乳房がイースの胸元にふわふわと当たっている。こちらの早鐘が伝わるのではないかと不安に思ったが、すぐさまミエルは視線を逸らした。しかし彼はそれを許さなかった。
彼女の頭を捕まえて、長くキスを繰り返した。まだ日差しも高い。カーテンを閉めるのは忘れてしまった。休暇の日は、部隊によって異なるから、遠くから訓練をする声が聞こえる。キスを終えると、ミエルはまるでふわふわとした顔でイースを見ていた。思わず、そんな彼女にのせられてしまいそうになったが、すぐさま眉をつりあげた。
「……動けよ」
「え?」
「いい加減、お前が動け。面倒なんだよ……」
嘘だ。これ以上していると、どうにかなってしまいそうだからだ。うっかりと彼女の中に自身をうずめてしまいかねない。「まだ、薬が抜けてねえ。馬鹿になるまでするぞ。さっさと動け」 彼女の下では、硬い彼のペニスがびくびくと震えている。
つまり。
ミエルは、ひどく顔を赤面させた。確かにそうだ。彼らは対等なはずなのに、ミエルは声をあげるばかりで、イースに何を行うこともない。イースは喜んで彼女を喘がせているわけだが、彼らは互いに心がつながらない。彼にばかりさせている。本来なら嫌われているはずの、彼から。その言葉を思い出すと、ちくりと傷んだ胸は気づかないことをした。
「お前のそこに、俺のこれをこすればいいんだよ。そうだ。簡単だろ。く、……」
「はあ……、あ、ん」
ぐりぐりと、どうしても自身の気持ちがいい箇所を探してしまう。けれども、そんなミエルの行動すらもイースにはお見通しのようだった。
「人のペニスを使って、オナってんじゃねーよ……」
ひどく、赤面した。それでも動くことをやめなかった。硬い彼のそれが気持ちがよくて、ひどくいれてしまいたい気持ちに襲われた。けれども、とギリギリのところで踏みとどまるかわりに、ミエルは幾度も彼のそれの上を上下させた。気づけば、ミエルとイースは、ただキスを繰り返していた。互いの舌をなめ合って、まるで恋人同士のようだ。けれども違う。これはただ、無理やり薬で彼との関係を繋いでいるだけだ。
ミエルはイースのことが大嫌いだ。
それは彼がヴズルイフ家の人間だから。嘘だ。本当はそんなこと関係がない。イースが、イースだから嫌いだった。飄々とした顔をして、簡単に何でもミエルの上をいく。彼の周囲には、人が集まる。彼が得意とする、あかあかとした炎のように、イースはまるで光のような男だった。
どれだけミエルが彼を追い抜かそうとしても、努力をしても足りることはない天才だった。
そんな彼が、ミエルは大嫌いだ。
「んっ、イース、好き……」
「俺も、だ、ミエル……」
二人は、ただ互いに長くキスを続けた。そしてその舌は、べっとりと愛液と先走りの液で汚れている。きっとソファの掃除が大変だと思うのに止められない。好きで嫌いで、たまらないこの男との関係は、あとほんの二週間ほどだろう。
そう思うと、ずきりと胸が痛くなる。きっとこれは、惚れ薬で頭がおかしくなっているせいに違いない。
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