49 / 92
チェリーの見る夢
緊急事態っっ!!
しおりを挟む
「へ……? なんか言った?」
「別に」
迷惑な"お客様"のお帰りに玄関まで見送りにでたちえり。両手がふさがっている彼のため、一応ドアを開けてやる。
鳥頭は流石わんこ"チェリー"の飼い主らしく、散歩に適した軽めのシューズを愛用しているようで感心したが――
(瑞貴センパイじゃない男の人の靴があると変な感じ……
センパイはこの部屋に私の靴が置かれたとき、どう思ったんだろう……学生時代の延長みたいに思ってるのかな)
幼い頃から互いの家を行き来していた瑞貴と真琴、ちえりの三人。いつでもどこへ行くにも揃っていたこれらの靴は、年を重ねるごとに疎(まばら)らになってしまった。二人よりもいくつか年上の瑞貴が中学へ上がり、高校へと進むにつれ、過ごす時間に大きな差が出てしまったからだ。やがて彼の妹である真琴とちえりの靴ばかりが並び、瑞貴の
靴が揃わないことが当たり前になってしまい……
(いつかまた三人の靴が揃うんじゃないかってどこかで期待してたけど、瑞貴センパイと私のが揃うなんて……夢にも思わなかったな)
「……俺を返さないつもりか?」
「え……?」
すっかり物思いに耽っていたちえりは玄関のドアを開けたものの、行く手を阻むように立ちふさがってしまっていた。
「ご、ごめっ……」
慌てて道を譲り、長身の彼が横を通り過ぎると、言わなくてはいけない肝心なことを忘れていたことにようやく気づく。
「あ、の……鳥頭!」
「その呼び方からいい加減離れろよ」
やや苛立ち気味の鳥頭が小さく舌打ちをしながら顔だけを斜め後方へ向け、こちらを睨む。
「この前、あ……ありがとうね。ちゃんとお礼言ってなかったなって……」
改まって礼を言うとちょっと照れてしまう。ちえりは柄にもなく指先を合わせながらモジモジしていると、まぬけにも手で支えていたドアが肩に圧し掛かり、ちえりを内側へ追いやろうとする。
「へぇ? 意外と素直だな。……ドアに潰されてジャムにならないようにな」
口元に妖しい笑みを浮かべ、狼さながらのクールな瞳がスッと細められた。
「……ジャム? ……っ!! あんたはダジャレの腕でも磨いたら!?」
「へいへい」
ちえりの言葉を軽くあしらった彼は、それから何も言わずスタスタと歩き始めた。
「…………」
(瑞貴センパイとは違う冷めたような瞳……
ずっと毛嫌いしてたけど……助けてくれたし、ちゃんと話せば伝わる人なのかな……?)
なんとなく、ほんの少しだけ、もう少し会話していたい気分に突き動かされたちえりは身を乗り出して鳥頭の背中へ叫んだ。
「あ、あと! 歯ブラシ捨ててね! 置きっぱなしにしちゃったから!! あとあと……っ"チェリー"によろしく!」
「一度に色々言うな。……ってかとっくに歯ブラシは捨てた。"チェリー"は了解」
「う、うん……っ……」
いよいよ背を向けて歩いていた鳥頭が自室の扉と向かい合い、あとはドアを開けて姿が見えなくなるのを待つばかりという時――。
湯気の上がるお盆を手にしたまま無言で立ち尽くした彼はいつまで経っても中に入る気配がない。
「……?」
"なにしてるんだろう?"とちえりが首を傾げていると、無表情のままスタスタと戻ってきた鳥頭。そして耳を疑うような言葉を発する。
「両手ふさがっててカードキーが翳せねぇ。右ポケットに入ってるので開けて頂けませんか」
「……世話が焼けるわね……」
"しょうがないなー"と、彼の部屋の前までついて行き、ゴソゴソとズボンのポケットを弄っていると……
「痴女発見」
「……っ!? あ、あんたがさせたんでしょっ!!」
数か月ぶりの恥ずかしい言葉を繰り返され、騙されたと感じたちえりが勢いよく立ち上がると、真上に待ち構えていたお盆の底に頭をぶつけてしまった。
「……っあいたたっ」
「あっぶねぇ……零れるとこだったぞ」
「……私の心配はないの?」
「ダイジョウブデスカ? チェリーサン」
「…………」
心のこもっていない棒読みのセリフを浴びせた鳥頭をジッと睨みつけながら扉を開けてやったちえり。
「はい、じゃーさいなら!!」
「どーもー」
「……っ!!」
いつものように軽い調子の返事が戻ってきて、舌打ちをしたくなったがグッと堪える。
(どーせあと月曜日まで会わないし! 言葉交わすだけ無駄無駄っ!!)
と、瑞貴の部屋の前で目が点になってしまう。
「あ、あれ……」
鳥頭に鍵を開けるよう頼まれ、思わず通路に出てきてしまった。
目の前には固く閉ざされた扉があり、それを開く術を今のちえりは持っていない。
「あ…………」
サァ―と血の気が引いていき、わけのわからない汗が体中からダラダラと流れていく。
「ちょっとぉおおっ! た~す~け~て~~~っ!!!」
思わず鳥頭の部屋のチャイムを連打する。
時はまだ午前中も早い時間で、瑞貴が帰って来るまでエントランスで待つには辛いものがある。
――ガチャッ
なぜかすぐに開いたドアから鳥頭がフフンと笑いながら腕組みをしている。
「なんだよ。ここは俺の部屋だぜ?」
「……っく!! 閉まっちゃったの、玄関の鍵っっ!」
「だろうなぁ」
彼はあたかもそれがお見通しだったとばかりにクックックと喉を鳴らしながら気味悪く笑っている。
「しょうがねぇやつ。入れよ」
「も、申し訳……ございまっ……」
さっき自分が言ったことをそっくり返されたちえりは顔を真っ赤にしながら靴を脱ぐ。
そして言葉の割にどこか楽しげな鳥頭だった――。
「別に」
迷惑な"お客様"のお帰りに玄関まで見送りにでたちえり。両手がふさがっている彼のため、一応ドアを開けてやる。
鳥頭は流石わんこ"チェリー"の飼い主らしく、散歩に適した軽めのシューズを愛用しているようで感心したが――
(瑞貴センパイじゃない男の人の靴があると変な感じ……
センパイはこの部屋に私の靴が置かれたとき、どう思ったんだろう……学生時代の延長みたいに思ってるのかな)
幼い頃から互いの家を行き来していた瑞貴と真琴、ちえりの三人。いつでもどこへ行くにも揃っていたこれらの靴は、年を重ねるごとに疎(まばら)らになってしまった。二人よりもいくつか年上の瑞貴が中学へ上がり、高校へと進むにつれ、過ごす時間に大きな差が出てしまったからだ。やがて彼の妹である真琴とちえりの靴ばかりが並び、瑞貴の
靴が揃わないことが当たり前になってしまい……
(いつかまた三人の靴が揃うんじゃないかってどこかで期待してたけど、瑞貴センパイと私のが揃うなんて……夢にも思わなかったな)
「……俺を返さないつもりか?」
「え……?」
すっかり物思いに耽っていたちえりは玄関のドアを開けたものの、行く手を阻むように立ちふさがってしまっていた。
「ご、ごめっ……」
慌てて道を譲り、長身の彼が横を通り過ぎると、言わなくてはいけない肝心なことを忘れていたことにようやく気づく。
「あ、の……鳥頭!」
「その呼び方からいい加減離れろよ」
やや苛立ち気味の鳥頭が小さく舌打ちをしながら顔だけを斜め後方へ向け、こちらを睨む。
「この前、あ……ありがとうね。ちゃんとお礼言ってなかったなって……」
改まって礼を言うとちょっと照れてしまう。ちえりは柄にもなく指先を合わせながらモジモジしていると、まぬけにも手で支えていたドアが肩に圧し掛かり、ちえりを内側へ追いやろうとする。
「へぇ? 意外と素直だな。……ドアに潰されてジャムにならないようにな」
口元に妖しい笑みを浮かべ、狼さながらのクールな瞳がスッと細められた。
「……ジャム? ……っ!! あんたはダジャレの腕でも磨いたら!?」
「へいへい」
ちえりの言葉を軽くあしらった彼は、それから何も言わずスタスタと歩き始めた。
「…………」
(瑞貴センパイとは違う冷めたような瞳……
ずっと毛嫌いしてたけど……助けてくれたし、ちゃんと話せば伝わる人なのかな……?)
なんとなく、ほんの少しだけ、もう少し会話していたい気分に突き動かされたちえりは身を乗り出して鳥頭の背中へ叫んだ。
「あ、あと! 歯ブラシ捨ててね! 置きっぱなしにしちゃったから!! あとあと……っ"チェリー"によろしく!」
「一度に色々言うな。……ってかとっくに歯ブラシは捨てた。"チェリー"は了解」
「う、うん……っ……」
いよいよ背を向けて歩いていた鳥頭が自室の扉と向かい合い、あとはドアを開けて姿が見えなくなるのを待つばかりという時――。
湯気の上がるお盆を手にしたまま無言で立ち尽くした彼はいつまで経っても中に入る気配がない。
「……?」
"なにしてるんだろう?"とちえりが首を傾げていると、無表情のままスタスタと戻ってきた鳥頭。そして耳を疑うような言葉を発する。
「両手ふさがっててカードキーが翳せねぇ。右ポケットに入ってるので開けて頂けませんか」
「……世話が焼けるわね……」
"しょうがないなー"と、彼の部屋の前までついて行き、ゴソゴソとズボンのポケットを弄っていると……
「痴女発見」
「……っ!? あ、あんたがさせたんでしょっ!!」
数か月ぶりの恥ずかしい言葉を繰り返され、騙されたと感じたちえりが勢いよく立ち上がると、真上に待ち構えていたお盆の底に頭をぶつけてしまった。
「……っあいたたっ」
「あっぶねぇ……零れるとこだったぞ」
「……私の心配はないの?」
「ダイジョウブデスカ? チェリーサン」
「…………」
心のこもっていない棒読みのセリフを浴びせた鳥頭をジッと睨みつけながら扉を開けてやったちえり。
「はい、じゃーさいなら!!」
「どーもー」
「……っ!!」
いつものように軽い調子の返事が戻ってきて、舌打ちをしたくなったがグッと堪える。
(どーせあと月曜日まで会わないし! 言葉交わすだけ無駄無駄っ!!)
と、瑞貴の部屋の前で目が点になってしまう。
「あ、あれ……」
鳥頭に鍵を開けるよう頼まれ、思わず通路に出てきてしまった。
目の前には固く閉ざされた扉があり、それを開く術を今のちえりは持っていない。
「あ…………」
サァ―と血の気が引いていき、わけのわからない汗が体中からダラダラと流れていく。
「ちょっとぉおおっ! た~す~け~て~~~っ!!!」
思わず鳥頭の部屋のチャイムを連打する。
時はまだ午前中も早い時間で、瑞貴が帰って来るまでエントランスで待つには辛いものがある。
――ガチャッ
なぜかすぐに開いたドアから鳥頭がフフンと笑いながら腕組みをしている。
「なんだよ。ここは俺の部屋だぜ?」
「……っく!! 閉まっちゃったの、玄関の鍵っっ!」
「だろうなぁ」
彼はあたかもそれがお見通しだったとばかりにクックックと喉を鳴らしながら気味悪く笑っている。
「しょうがねぇやつ。入れよ」
「も、申し訳……ございまっ……」
さっき自分が言ったことをそっくり返されたちえりは顔を真っ赤にしながら靴を脱ぐ。
そして言葉の割にどこか楽しげな鳥頭だった――。
0
お気に入りに追加
111
あなたにおすすめの小説
【R18・完結】蜜溺愛婚 ~冷徹御曹司は努力家妻を溺愛せずにはいられない〜
花室 芽苳
恋愛
契約結婚しませんか?貴方は確かにそう言ったのに。気付けば貴方の冷たい瞳に炎が宿ってー?ねえ、これは大人の恋なんですか?
どこにいても誰といても冷静沈着。
二階堂 柚瑠木《にかいどう ゆるぎ》は二階堂財閥の御曹司
そんな彼が契約結婚の相手として選んだのは
十条コーポレーションのお嬢様
十条 月菜《じゅうじょう つきな》
真面目で努力家の月菜は、そんな柚瑠木の申し出を受ける。
「契約結婚でも、私は柚瑠木さんの妻として頑張ります!」
「余計な事はしなくていい、貴女はお飾りの妻に過ぎないんですから」
しかし、挫けず頑張る月菜の姿に柚瑠木は徐々に心を動かされて――――?
冷徹御曹司 二階堂 柚瑠木 185㎝ 33歳
努力家妻 十条 月菜 150㎝ 24歳
地味系秘書と氷の副社長は今日も仲良くバトルしてます!
めーぷる
恋愛
見た目はどこにでもいそうな地味系女子の小鳥風音(おどりかざね)が、ようやく就職した会社で何故か社長秘書に大抜擢されてしまう。
秘書検定も持っていない自分がどうしてそんなことに……。
呼び出された社長室では、明るいイケメンチャラ男な御曹司の社長と、ニコリともしない銀縁眼鏡の副社長が風音を待ち構えていた――
地味系女子が色々巻き込まれながら、イケメンと美形とぶつかって仲良くなっていく王道ラブコメなお話になっていく予定です。
ちょっとだけ三角関係もあるかも?
・表紙はかんたん表紙メーカーで作成しています。
・毎日11時に投稿予定です。
・勢いで書いてます。誤字脱字等チェックしてますが、不備があるかもしれません。
・公開済のお話も加筆訂正する場合があります。
お前を誰にも渡さない〜俺様御曹司の独占欲
ラヴ KAZU
恋愛
「ごめんねチビちゃん、ママを許してあなたにパパはいないの」
現在妊娠三ヶ月、一夜の過ちで妊娠してしまった
雨宮 雫(あめみや しずく)四十二歳 独身
「俺の婚約者になってくれ今日からその子は俺の子供な」
私の目の前に現れた彼の突然の申し出
冴木 峻(さえき しゅん)三十歳 独身
突然始まった契約生活、愛の無い婚約者のはずが
彼の独占欲はエスカレートしていく
冴木コーポレーション御曹司の彼には秘密があり
そしてどうしても手に入らないものがあった、それは・・・
雨宮雫はある男性と一夜を共にし、その場を逃げ出した、暫くして妊娠に気づく。
そんなある日雫の前に冴木コーポレーション御曹司、冴木峻が現れ、「俺の婚約者になってくれ、今日からその子は俺の子供な」突然の申し出に困惑する雫。
だが仕事も無い妊婦の雫にとってありがたい申し出に契約婚約者を引き受ける事になった。
愛の無い生活のはずが峻の独占欲はエスカレートしていく。そんな彼には実は秘密があった。
強引な初彼と10年ぶりの再会
矢簑芽衣
恋愛
葛城ほのかは、高校生の時に初めて付き合った彼氏・高坂玲からキスをされて逃げ出した過去がある。高坂とはそれっきりになってしまい、以来誰とも付き合うことなくほのかは26歳になっていた。そんなある日、ほのかの職場に高坂がやって来る。10年ぶりに再会する2人。高坂はほのかを翻弄していく……。
セカンドラブ ー30歳目前に初めての彼が7年ぶりに現れてあの時よりちゃんと抱いてやるって⁉ 【完結】
remo
恋愛
橘 あおい、30歳目前。
干からびた生活が長すぎて、化石になりそう。このまま一生1人で生きていくのかな。
と思っていたら、
初めての相手に再会した。
柚木 紘弥。
忘れられない、初めての1度だけの彼。
【完結】ありがとうございました‼
上司と部下の溺愛事情。
桐嶋いろは
恋愛
ただなんとなく付き合っていた彼氏とのセックスは苦痛の時間だった。
そんな彼氏の浮気を目の前で目撃した主人公の琴音。
おまけに「マグロ」というレッテルも貼られてしまいやけ酒をした夜に目覚めたのはラブホテル。
隣に眠っているのは・・・・
生まれて初めての溺愛に心がとろける物語。
2019・10月一部ストーリーを編集しています。
ヤリたい男ヤラない女〜デキちゃった編
タニマリ
恋愛
野獣のような男と付き合い始めてから早5年。そんな彼からプロポーズをされ同棲生活を始めた。
私の仕事が忙しくて結婚式と入籍は保留になっていたのだが……
予定にはなかった大問題が起こってしまった。
本作品はシリーズの第二弾の作品ですが、この作品だけでもお読み頂けます。
15分あれば読めると思います。
この作品の続編あります♪
『ヤリたい男ヤラない女〜デキちゃった編』
【R18】堅物敏腕ボスと初恋の君の運命的な再会~父の会社を買収した憎いアイツは幼い頃に一緒に暮らした大好きなお兄ちゃんだった~
星キラリ
恋愛
忘れていた初恋、再会で燃え上がる愛!
敏腕堅物ボスの正体は幼き日の恋人だった!
再会の恋、忘却の初恋が蘇る瞬間
章ごとに異なるヒロインが描かれる
オムニバス形式で展開される初の恋愛ドラマストーリー
Lovers1・・・(神崎ジェニ&松下竜馬)
父の残した神崎広告代理店をある日突然買収した
ジェニの憎き男は巨大企業「メビウスホールデングス」の敏腕社長だった
二人はぶつかり合いながらも惹かれあい
愛を育み、そしてめでたく婚約したその矢先
竜馬が湖水事故で意識不明の重体に・・・
毎日必死で看病するジェニ、果たして
竜馬の意識は復活するのか・・・
そして彼が意識をなくしている間に
なんと竜馬はジェニが幼い頃一緒に暮らしてた
恋焦がれていた初恋の君だった事が判明
何度も君に恋するLOVE
Lovers2・・・(山田真紀&浜田宗一郎)
シングルマザーの神崎広告代理店の
カリスマWEBデザイナー
とメビウスホールディングス氷の財務部長との大人のセカンドLOVE
自分も母子家庭で育った宗一郎は
シングルで頑張っている健気な真紀と
その天使の娘の存在に
宗一郎の心が次第に解けて・・
Lovers3・・・(森本藤子&松下文也)
婚約者に捨てられた三十路の神崎広告代理店のコピーライター森本藤子・・・
姉御肌に親しみ溢れる性格で会社では
「藤子信者」の教祖になるぐらい
三十路の結婚の焦りから次に付き合うなら
結婚前提が必須
そこに4歳年下メビウス企画部長の
松下文也が一目ぼれ韓国まで追いかけてきて藤子に猛プロポーズ
年上三十路姉御肌女子と一途な年下ワンコ系童貞彼氏の体当たりLOVE
Lovers4・・・
(松下竜馬&ジャスティン・アレン)
湖水事故で意識不明の間竜馬の意識は
過去を回想していく…
アメリカ留学時代に出会った少年
金髪で美しいマフィアの殺し屋
ジャスティンを愛してしまった竜馬…
ある事件が勃発後十数年離れ離れになった
二人は再び再開するがジャスティンは病魔に侵され
余命数ヶ月の命だった…
ジャスティンは竜馬に自分の会社
「メビウス」を継承し竜馬にあることを
残して他界した
竜馬はジャスティンとの約束を果たすため
日本に戻りジェニの会社を買収したが
再び出会ったその瞬間から二人の愛が燃え上がる
お話が進んで行くと後半の方では濃厚【R18】シーンがあります
☆←濃厚ベッドシーン ★←マフィアとの抗争シーン
苦手な方は飛ばして読んで下さい
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる