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(32)SIDE:奏太
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自分の恥ずかしい言動を教えられて悶絶しているうちに、どっしりとしたソファが置かれている部屋に来た。
見たことがないくらいに大きな画面は、電源が入っていないテレビだろうか。黒い画面は、実家にあるものの三倍近い大きさがある。
パッと目に入ったテレビから徐々に視線を動かし、部屋の中の様子を窺った。
背が高いガラス製の棚には、オルゴールとか陶器製の人形とか、綺麗で品のいい物が収まっている。
部屋の数か所に、種類の違う観葉植物がバランス良く配置されていた。
他にも高そうな調度品がいくつも置かれているけれど、なにより、この部屋の大きさに驚いてしまう。
僕が育った地域は田舎で、土地は十分すぎるほどにあった。だから、どの家も大きく、部屋も広かった。
それなのに、この部屋は家で一番広かったリビングよりもさらに大きい。テレビで見たことがある、外国の最高級スィートルームのようだ。
そんな立派な部屋に、肌掛けにくるまったミノムシ状態でいることが、やたらといたたまれない。
肌掛けに包まれて見えないけれど、僕は下着さえも身に着けていないのである。
恥ずかしくてモゾモゾと身じろぎしていると、額にキスを落とされる。
「すぐに食事を用意するから、もう少しだけ待っていてくれ」
お腹が空いていることを訴えていると思ったらしく、斗輝は申し訳なさそうな表情を浮かべた。
「ち、違います。いや、その、お腹は空いていますけど、そういうことじゃなくて……」
オロオロしている僕をゆっくりソファに下ろした斗輝はその場に膝をつき、優しい微笑みを浮かべて僕を見上げる。
そんな彼をチラッと見てから、視線を伏せた。
「ぼ、僕、なにも着ていないから、落ち着かなくて……」
こんな立派な部屋に、自分だけが裸でいることが無性に恥ずかしい。せめて一枚でも服を着ることができたら、もう少し落ち着くはず。
ボクサーブリーフのみを身に着けている斗輝も裸同然なのだが、彼の肉体は惚れ惚れるくらいにかっこよくて、しかも堂々とした態度は、この部屋に相応しい。
「あ、あの、僕の服は?」
尋ねると、斗輝は軽く首を傾げてみせる。
「必要ないだろ」
「え?」
その答えに、目を丸くする。
ミノムシ状態で食事をしろというのだろうか。
部屋の温度は快適で寒い訳ではないけれど、とにかく落ち着かないのだ。
「必要ないって?」
パチクリと瞬きをする僕に、彼はクスッと小さく笑う。
「奏太、お前の発情期はまだ終わっていないんだぞ。今は一時的に収まっているが、数時間もすれば、発情症状がぶり返す。だから、分かるだろ?」
さっき、彼は『アルファの精液がオメガにとって鎮静効果をもたらし、番たちは発情期中に何度も体を重ねる』と説明してくれた。
つまり、食事が終わったら、また僕を抱くと言っているのだ。
ボッと音がするほど、僕の頬が熱を持った。
その顔を隠すように、肌掛けを引っ張り上げる。
すると斗輝は、完全ミノムシ状態の僕をすっぽりと抱き締めてきた。
「俺に抱かれるのは、嫌なのか?」
その問いかけに、ピクンと肩が跳ねてしまう。
直接的な問いが恥ずかしかっただけなのだが、彼は違うように受け止めたらしい。
「初めてなのに、あんなに何度も抱いて悪かった。お前の体のことを、きちんと気遣ってやれなくてすまない」
ギュウと長い腕に抱き込み、斗輝は気落ちした声で謝ってくる。
「もう無理はさせないから、俺のことを嫌いにならないでくれ」
僕は微かに首を横に振ると、モゴモゴと口を動かした。
「……違いますよ、恥ずかしかっただけです」
布団越しのくぐもった声だったけれど、彼の耳には届いたようだ。ホッと息を吐く音が、すぐそばで聞こえた。
「よかった。奏太に嫌われたら、俺は生きていけない」
しみじみとした口調で囁かれた言葉を聞いて、僕は顔を覆っている肌掛けを少しだけずらす。
「すみません、誤解させて」
目だけを覗かせて謝ると、強い力で抱き締められた。
「奏太が謝ることは、なにもないんだ」
「でも、番になったから、その……、抱き合うことにも慣れたほうがいいんですよね?」
発情期中は訳が分からなくなっているから、恥ずかしいことをしたり口にすることは平気になるみたいだけど、普段の僕にはハードルが高い。そういったことを言葉にするだけで、恥ずかしさがこみ上げてくる。
番同士が抱き合うことは当たり前のことなのに、その当たり前のことを恥ずかしがっていたら、駄目なのではないだろうか。
――いつかは慣れて、恥ずかしいという感覚が消えてくれる?
自分に問いかけてみるものの、それは相当難しいことで、いつまで経っても慣れない自分の姿しか思い描けない。
――困ったなぁ。こんな僕だったら、斗輝に呆れられちゃうのかな?
こっそりため息を零したら、斗輝は腕を解いて僕の頬を両手で覆う。
顔が上向きになり、彼と目が合った。
「慣れる必要はないと思うぞ。俺を拒まないでくれたら、それでいいんだ」
切れ長の目を細め、彼は綺麗な微笑みを僕に向けてくれる。
優しいまなざしに、僕はうっかりときめいてしまう。まったく、僕の番はかっこよすぎて心臓に悪い。
恥ずかしさを苦笑いで誤魔化し、僕は小さな声で伝える。
「大好きな斗輝を、拒むなんてありえません。斗輝こそ、いつまでも恥ずかしがる僕のことが嫌になったりしませんか?」
すると、彼はさらに笑みを深めた。
「恥ずかしがる奏太は可愛いから、それこそありえないな」
そう言って、斗輝が僕の唇にチュッとキスをする。
そこで、ふたたび僕のお腹が鳴った。
お互い目を見合わせ、軽く噴き出す。
「奏太は腹が鳴る音まで可愛いが、何度も鳴かせるのはかわいそうだな」
斗輝はもう一度キスをすると、スッと立ち上がった。
「清水が色々と用意してくれてあるんだ。今、持ってくる」
「あ、あの、僕も手伝いますっ」
慌てて立ち上がろうとするものの、今の僕は一人でまともに立てない状態だったのだ。
おまけに、纏っている肌掛けが落ちないように両手で掴んでいるため、なにかを持つこともできない。
そのことに気付き、シュンと眉毛を下げた。
「奏太は、そこに大人しく座っていてくれ」
彼の大きな手が、ワシワシと僕の頭を撫でる。
「元気になったら、色々してもらうから」
澤泉家の者である斗輝は、お金も権力も社会的な地位もあるから、法に触れない限りは大抵のことが叶うだろう。
それに周りには彼に仕える人がたくさんいることで、手が足りないということはないだろう。
さらには斗輝自身が才能に溢れた人だから、僕なんかよりよほど器用にたくさんのことがこなせるはずだ。
「僕にできることなんて、あるでしょうか?」
色々してもらうと言うけれど、一つだってできることがあるだろうか。
僕の問いかけに、彼は「ある」と即答した。
「奏太は、野菜の煮物を作るのが上手だと聞いた。篠岡の兄弟が、しきりに褒めていたぞ」
僕の親はたくさんの野菜を作っている農家だから、実家にいた頃は取れたての野菜を使って、あれやこれやと料理していた。
中でも煮物は得意で、地元にいた時は一葉先生に何度かお裾分けしたことがあった。
こっちに出てきてからは、お世話になっているお礼として、二葉先生に差し入れしたこともある。
凝った料理なんてできないけれど、野菜が美味しいおかげで、なんでもない煮物がものすごく美味しく仕上がるのだ。
「そんなものでよかったら」
褒められたことに気恥ずかしさを覚えていると、またしても頭をワシワシと撫でられる。
「番の俺よりもあの兄弟が先に奏太の料理を食べたことは悔しいが、その分、あの二人よりもたくさん作ってもらうからな。手料理、楽しみにしている」
「そのうち、親から野菜が送られてくると思います。届いたら、さっそく作りますね」
斗輝にしてあげられることがあって、僕は嬉しくなった。
見たことがないくらいに大きな画面は、電源が入っていないテレビだろうか。黒い画面は、実家にあるものの三倍近い大きさがある。
パッと目に入ったテレビから徐々に視線を動かし、部屋の中の様子を窺った。
背が高いガラス製の棚には、オルゴールとか陶器製の人形とか、綺麗で品のいい物が収まっている。
部屋の数か所に、種類の違う観葉植物がバランス良く配置されていた。
他にも高そうな調度品がいくつも置かれているけれど、なにより、この部屋の大きさに驚いてしまう。
僕が育った地域は田舎で、土地は十分すぎるほどにあった。だから、どの家も大きく、部屋も広かった。
それなのに、この部屋は家で一番広かったリビングよりもさらに大きい。テレビで見たことがある、外国の最高級スィートルームのようだ。
そんな立派な部屋に、肌掛けにくるまったミノムシ状態でいることが、やたらといたたまれない。
肌掛けに包まれて見えないけれど、僕は下着さえも身に着けていないのである。
恥ずかしくてモゾモゾと身じろぎしていると、額にキスを落とされる。
「すぐに食事を用意するから、もう少しだけ待っていてくれ」
お腹が空いていることを訴えていると思ったらしく、斗輝は申し訳なさそうな表情を浮かべた。
「ち、違います。いや、その、お腹は空いていますけど、そういうことじゃなくて……」
オロオロしている僕をゆっくりソファに下ろした斗輝はその場に膝をつき、優しい微笑みを浮かべて僕を見上げる。
そんな彼をチラッと見てから、視線を伏せた。
「ぼ、僕、なにも着ていないから、落ち着かなくて……」
こんな立派な部屋に、自分だけが裸でいることが無性に恥ずかしい。せめて一枚でも服を着ることができたら、もう少し落ち着くはず。
ボクサーブリーフのみを身に着けている斗輝も裸同然なのだが、彼の肉体は惚れ惚れるくらいにかっこよくて、しかも堂々とした態度は、この部屋に相応しい。
「あ、あの、僕の服は?」
尋ねると、斗輝は軽く首を傾げてみせる。
「必要ないだろ」
「え?」
その答えに、目を丸くする。
ミノムシ状態で食事をしろというのだろうか。
部屋の温度は快適で寒い訳ではないけれど、とにかく落ち着かないのだ。
「必要ないって?」
パチクリと瞬きをする僕に、彼はクスッと小さく笑う。
「奏太、お前の発情期はまだ終わっていないんだぞ。今は一時的に収まっているが、数時間もすれば、発情症状がぶり返す。だから、分かるだろ?」
さっき、彼は『アルファの精液がオメガにとって鎮静効果をもたらし、番たちは発情期中に何度も体を重ねる』と説明してくれた。
つまり、食事が終わったら、また僕を抱くと言っているのだ。
ボッと音がするほど、僕の頬が熱を持った。
その顔を隠すように、肌掛けを引っ張り上げる。
すると斗輝は、完全ミノムシ状態の僕をすっぽりと抱き締めてきた。
「俺に抱かれるのは、嫌なのか?」
その問いかけに、ピクンと肩が跳ねてしまう。
直接的な問いが恥ずかしかっただけなのだが、彼は違うように受け止めたらしい。
「初めてなのに、あんなに何度も抱いて悪かった。お前の体のことを、きちんと気遣ってやれなくてすまない」
ギュウと長い腕に抱き込み、斗輝は気落ちした声で謝ってくる。
「もう無理はさせないから、俺のことを嫌いにならないでくれ」
僕は微かに首を横に振ると、モゴモゴと口を動かした。
「……違いますよ、恥ずかしかっただけです」
布団越しのくぐもった声だったけれど、彼の耳には届いたようだ。ホッと息を吐く音が、すぐそばで聞こえた。
「よかった。奏太に嫌われたら、俺は生きていけない」
しみじみとした口調で囁かれた言葉を聞いて、僕は顔を覆っている肌掛けを少しだけずらす。
「すみません、誤解させて」
目だけを覗かせて謝ると、強い力で抱き締められた。
「奏太が謝ることは、なにもないんだ」
「でも、番になったから、その……、抱き合うことにも慣れたほうがいいんですよね?」
発情期中は訳が分からなくなっているから、恥ずかしいことをしたり口にすることは平気になるみたいだけど、普段の僕にはハードルが高い。そういったことを言葉にするだけで、恥ずかしさがこみ上げてくる。
番同士が抱き合うことは当たり前のことなのに、その当たり前のことを恥ずかしがっていたら、駄目なのではないだろうか。
――いつかは慣れて、恥ずかしいという感覚が消えてくれる?
自分に問いかけてみるものの、それは相当難しいことで、いつまで経っても慣れない自分の姿しか思い描けない。
――困ったなぁ。こんな僕だったら、斗輝に呆れられちゃうのかな?
こっそりため息を零したら、斗輝は腕を解いて僕の頬を両手で覆う。
顔が上向きになり、彼と目が合った。
「慣れる必要はないと思うぞ。俺を拒まないでくれたら、それでいいんだ」
切れ長の目を細め、彼は綺麗な微笑みを僕に向けてくれる。
優しいまなざしに、僕はうっかりときめいてしまう。まったく、僕の番はかっこよすぎて心臓に悪い。
恥ずかしさを苦笑いで誤魔化し、僕は小さな声で伝える。
「大好きな斗輝を、拒むなんてありえません。斗輝こそ、いつまでも恥ずかしがる僕のことが嫌になったりしませんか?」
すると、彼はさらに笑みを深めた。
「恥ずかしがる奏太は可愛いから、それこそありえないな」
そう言って、斗輝が僕の唇にチュッとキスをする。
そこで、ふたたび僕のお腹が鳴った。
お互い目を見合わせ、軽く噴き出す。
「奏太は腹が鳴る音まで可愛いが、何度も鳴かせるのはかわいそうだな」
斗輝はもう一度キスをすると、スッと立ち上がった。
「清水が色々と用意してくれてあるんだ。今、持ってくる」
「あ、あの、僕も手伝いますっ」
慌てて立ち上がろうとするものの、今の僕は一人でまともに立てない状態だったのだ。
おまけに、纏っている肌掛けが落ちないように両手で掴んでいるため、なにかを持つこともできない。
そのことに気付き、シュンと眉毛を下げた。
「奏太は、そこに大人しく座っていてくれ」
彼の大きな手が、ワシワシと僕の頭を撫でる。
「元気になったら、色々してもらうから」
澤泉家の者である斗輝は、お金も権力も社会的な地位もあるから、法に触れない限りは大抵のことが叶うだろう。
それに周りには彼に仕える人がたくさんいることで、手が足りないということはないだろう。
さらには斗輝自身が才能に溢れた人だから、僕なんかよりよほど器用にたくさんのことがこなせるはずだ。
「僕にできることなんて、あるでしょうか?」
色々してもらうと言うけれど、一つだってできることがあるだろうか。
僕の問いかけに、彼は「ある」と即答した。
「奏太は、野菜の煮物を作るのが上手だと聞いた。篠岡の兄弟が、しきりに褒めていたぞ」
僕の親はたくさんの野菜を作っている農家だから、実家にいた頃は取れたての野菜を使って、あれやこれやと料理していた。
中でも煮物は得意で、地元にいた時は一葉先生に何度かお裾分けしたことがあった。
こっちに出てきてからは、お世話になっているお礼として、二葉先生に差し入れしたこともある。
凝った料理なんてできないけれど、野菜が美味しいおかげで、なんでもない煮物がものすごく美味しく仕上がるのだ。
「そんなものでよかったら」
褒められたことに気恥ずかしさを覚えていると、またしても頭をワシワシと撫でられる。
「番の俺よりもあの兄弟が先に奏太の料理を食べたことは悔しいが、その分、あの二人よりもたくさん作ってもらうからな。手料理、楽しみにしている」
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