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(26)SIDE:奏太
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喉の渇きが癒えたら落ち着きを取り戻せると思っていたのに、先輩にキスをされたら、途端に心臓が忙しなく暴れ出してしまう。
いや、違う。
先輩が僕の隣にいるだけで、自分の心臓の音が耳にうるさいほど響いてしまうのだ。
僕が先輩の番になれるオメガだったら、どんなによかっただろうか。
番になれないとしても、この体がオメガとして正常なものであったら、少しは先輩の近くにいることを許されただろうか。
どんなに願ったところで僕の体は出来損ないであることには変わりなく、また、先輩の番になれないことも変わりない。
僕の心に暗い影を落としている要因は、それだけではなかった。
――初めて僕を抱いてくれた人がこんなにかっこよくて優しいと、僕が番のアルファに出会っても、その人を心の底から好きになれるのかな?
番同士は否応なく惹かれ合うものだと、一葉先生に教えてもらっていた。実際に目にした先生と番さんは、お互いを深く信頼し、愛し合っていた。
だけど、今の僕は澤泉先輩以外の人を好きになれる自信がないのだ。
――やっぱり、僕は出来損ないなんだ……
発情期をまともに迎えられなかった上に番ではない人を好きになってしまうなんて、まさに出来損ないとしか言いようがない。
先輩の左半身に寄りかかりながら、僕は顔を伏せて下唇を噛み締める。
そんな僕に気付いた先輩が、静かに声をかけてきた。
「どうした?」
「いえ、あの……」
胸の奥でくすぶる感情を言葉にするこができなくて、僕は俯いたまま言いよどんでしまう。
すると、先輩が硬い声で尋ねてくる。
「……俺のことが嫌いなのか?」
「え?」
まさかそんなことを尋ねられるとは予想していなかったので、僕は思わず顔を上げてしまった。
黒曜石のような瞳には、不安の色が浮かんでいる。
誰よりも高みにいるはずの彼は、どんな時でも余裕に溢れていていいはずなのに。なぜ、そんな表情を浮かべているのだろうか。
「……先輩?」
首を傾げる僕を見て、彼はさらに表情を曇らせた。
「発情中のオメガは、理性がほとんど残らないと聞いている。だから俺に抱かれている最中の奏太は、訳が分からなくなっていたことは理解しているんだ。つまり、限界まで発情した奏太は、相手がどのアルファであっても拒否できなかったということになるな」
長く息を吐いた先輩は、僕に回している左腕にグッと力を入れる。
腕の力が強すぎるけれど、痛いと言い出せる雰囲気ではなかった。
僕が先輩の腕の中で大人しくしていると、黒い瞳が僅かに揺れる。
「そこに付け入った俺が悪いし、そんな俺を受け入れがたいと言われても仕方がない。それでも、触れられたくないほど俺のことが嫌いなのか?」
僕の目をまっすぐに覗き込んでいる先輩は、今にも泣きそうになっている。
どうして、先輩がこんな表情を浮かべる必要があるのだろう。泣きたいのは、僕のほうだというのに。
「奏太、答えてくれ。俺のこと、そんなにも嫌いか?」
世界に頂点に立つことを約束された輝かしい彼に、暗く曇った表情は似合わない。
支配者であるアルファが出来損ないのオメガに嫌われることは、きっと彼のプライドをひどく傷付けてしまったのだ。
僕は慌てて首を横に振った。
「……き、嫌いじゃ、ないです」
だけど、『好きです』と告げることは許されない。今の言葉が、僕にできる精いっぱいだ。
「先輩のこと、嫌いじゃないです」
改めて告げると、先輩は表情を和らげる。
とはいえ完全に陰りが消えた訳ではなく、どこか寂しそうな微笑みを浮かべていた。
「嫌いじゃない、か……。さっきは、好きだと言ってくれたのにな。それに、俺の名前も呼んでくれたのに」
――そんなこと、僕、言ったの!? しかも名前を呼んだ!?
僕は大きく目を見開き、息を呑んだ。
発情熱がだいぶ収まった今でも、先輩に抱かれていた時間をまともに思い出すことができない。
だから先輩の言葉が本当であるという証拠はないけれど、彼が嘘を吐く理由が見当たらなかった。
驚きに固まっていると、先輩は寂しそうな表情のまま口を開く。
「奏太。俺のこと、好きって言ってごらん。俺の名前、呼んでごらん。そしたら、この先も奏太をたくさん気持ちよくさせてあげるよ」
僕が先輩の望む通りの言葉を告げたら、彼の傷付いたプライドは元に戻るかもしれない。
そして頭の芯が蕩けるほどに甘い時間を、ふたたび過ごせる可能性があるかもしれない。
――僕が好きだと言ったら、次の発情期も一緒に過ごしてくれる?
極上の先輩に抱かれることは、極上の発情期を過ごせると約束されたも同然だ。
だけど、僕は気持ちがいい発情期を過ごしたいだけじゃない。
一人ではどうにもできない熱を、なんとかしてほしいだけじゃない。
先輩の体だけじゃなく、澤泉斗輝という人が、その人の心が欲しいのだ。
言えるものなら、言ってしまいたい。大きな声で、この気持ちを叫びたい。
先輩が好きだと。
どうしようもなく惹かれていると。
その香りは、僕だけに向けてほしいと。
その瞳で、僕だけを見つめてほしいと。
今にも口から飛び出しそうな想いを、血を吐く思いで呑み込んだ。その言葉を告げることが許されているのは、きっと僕じゃないから。
胸を締め付けている苦しさに負けて想いを言葉にしてしまったら、僕は間違いなく後悔する。
困惑も露わに下唇を強く噛み締めると、先輩は「分かったよ」と一言呟いてクスッと笑った。
「奏太は、相当恥ずかしがり屋なんだな」
そういった理由で口を閉ざしていた訳ではないけれど、先輩に誤解させたままのほうが僕には都合がいい。
「……ごめんなさい」
自分でもどういう意味で謝っているのか分からないものの、それ以外に言葉が見つからなかった。
「いいよ。今はこうして、俺の腕の中にいてくれるだけでも十分だ」
先輩は陰りが消えた表情で穏やかに微笑み、うっすらと歯形が付いた僕の下唇を右親指でソッと撫でる。
その視線も仕草もやっぱり甘くて、僕は噂に聞いていた先輩の人物像とは違うことに、なんとなくいたたまれなさを覚える。
モソモソ動いて距離を取ろうとすると、先輩が僕のつむじにキスを落とした。
「そんなに照れなくてもいいのに。まぁ、可愛いからいいけどな」
いたたまれなさが増幅して居心地の悪さに変わりつつある中、僕は必死に口を開く。
「あ、あ、あの……、どうして、いちいち、キ、キスをするんですか?」
言っているそばから、今度は右のこめかみにキスされた。
「うーん、そうだなぁ。少しでも奏太と触れ合っていたいから、かな」
囁く声までも甘く感じ、僕はますます居場所がないような感覚を味わう。
「で、でも……、僕が人から聞いた澤泉先輩は、いつもクールな人だって……。どんなに綺麗で可愛いオメガを目にしても、そっけない態度だって。そ、それなのに、こんなに優しくて……。あ、あと、先輩が、急に変わったという話も聞きました」
それを聞いた先輩の眉が、片方だけヒョイと上がった。
「変わった? 俺が?」
「は、はい。大学の講義を休まなくなったとか、お父さんの仕事を手伝い始めたとか。とにかく、アルファらしくなったって」
すると先輩はイタズラが見つかった子供のように、バツが悪い表情を浮かべる。
「それまでの俺は無気力というか、ただ、いたずらに時間を過ごしていただけだったんだ。だが、ようやく自分の番を見つけて、このままではいけないって気付いたんだよ。番には、かっこいいと思ってほしいからな」
先輩の話を聞いて、僕の全身から血の気が引いた。
――や、やっぱり!
先輩には、ちゃんと番がいるのだ
これまで番の存在がはっきりしなかったから彼の優しさに甘えてしまったけれど、これ以上、甘えることは許されない。
「か、帰ります!」
体がだるいとか腰が痛いとか、そんなことを言っていられない。一秒でも早く、先輩を番さんの元に帰してあげなくては。
「お世話になりました!」
その言葉と共にジタバタともがき始めた僕を、先輩がなぜか両腕でしっかりと抱き締めてきた。
「奏太、なにを言ってるんだ?」
心底不思議そうに呟く彼にかまわず、僕は先輩の腕を引きはがそうと奮闘する。
早く、家に帰らなくては。先輩から離れなくては。
先輩の腕の中は居心地がいいからノンビリしてしまったけれど、この場所は僕のためのものではないから。
渾身の力を込め、先輩の体を突っぱねる。
「どうか、番さんとお幸せに!!」
叫んだ瞬間、僕は先輩に押し倒された。…………あれ?
いや、違う。
先輩が僕の隣にいるだけで、自分の心臓の音が耳にうるさいほど響いてしまうのだ。
僕が先輩の番になれるオメガだったら、どんなによかっただろうか。
番になれないとしても、この体がオメガとして正常なものであったら、少しは先輩の近くにいることを許されただろうか。
どんなに願ったところで僕の体は出来損ないであることには変わりなく、また、先輩の番になれないことも変わりない。
僕の心に暗い影を落としている要因は、それだけではなかった。
――初めて僕を抱いてくれた人がこんなにかっこよくて優しいと、僕が番のアルファに出会っても、その人を心の底から好きになれるのかな?
番同士は否応なく惹かれ合うものだと、一葉先生に教えてもらっていた。実際に目にした先生と番さんは、お互いを深く信頼し、愛し合っていた。
だけど、今の僕は澤泉先輩以外の人を好きになれる自信がないのだ。
――やっぱり、僕は出来損ないなんだ……
発情期をまともに迎えられなかった上に番ではない人を好きになってしまうなんて、まさに出来損ないとしか言いようがない。
先輩の左半身に寄りかかりながら、僕は顔を伏せて下唇を噛み締める。
そんな僕に気付いた先輩が、静かに声をかけてきた。
「どうした?」
「いえ、あの……」
胸の奥でくすぶる感情を言葉にするこができなくて、僕は俯いたまま言いよどんでしまう。
すると、先輩が硬い声で尋ねてくる。
「……俺のことが嫌いなのか?」
「え?」
まさかそんなことを尋ねられるとは予想していなかったので、僕は思わず顔を上げてしまった。
黒曜石のような瞳には、不安の色が浮かんでいる。
誰よりも高みにいるはずの彼は、どんな時でも余裕に溢れていていいはずなのに。なぜ、そんな表情を浮かべているのだろうか。
「……先輩?」
首を傾げる僕を見て、彼はさらに表情を曇らせた。
「発情中のオメガは、理性がほとんど残らないと聞いている。だから俺に抱かれている最中の奏太は、訳が分からなくなっていたことは理解しているんだ。つまり、限界まで発情した奏太は、相手がどのアルファであっても拒否できなかったということになるな」
長く息を吐いた先輩は、僕に回している左腕にグッと力を入れる。
腕の力が強すぎるけれど、痛いと言い出せる雰囲気ではなかった。
僕が先輩の腕の中で大人しくしていると、黒い瞳が僅かに揺れる。
「そこに付け入った俺が悪いし、そんな俺を受け入れがたいと言われても仕方がない。それでも、触れられたくないほど俺のことが嫌いなのか?」
僕の目をまっすぐに覗き込んでいる先輩は、今にも泣きそうになっている。
どうして、先輩がこんな表情を浮かべる必要があるのだろう。泣きたいのは、僕のほうだというのに。
「奏太、答えてくれ。俺のこと、そんなにも嫌いか?」
世界に頂点に立つことを約束された輝かしい彼に、暗く曇った表情は似合わない。
支配者であるアルファが出来損ないのオメガに嫌われることは、きっと彼のプライドをひどく傷付けてしまったのだ。
僕は慌てて首を横に振った。
「……き、嫌いじゃ、ないです」
だけど、『好きです』と告げることは許されない。今の言葉が、僕にできる精いっぱいだ。
「先輩のこと、嫌いじゃないです」
改めて告げると、先輩は表情を和らげる。
とはいえ完全に陰りが消えた訳ではなく、どこか寂しそうな微笑みを浮かべていた。
「嫌いじゃない、か……。さっきは、好きだと言ってくれたのにな。それに、俺の名前も呼んでくれたのに」
――そんなこと、僕、言ったの!? しかも名前を呼んだ!?
僕は大きく目を見開き、息を呑んだ。
発情熱がだいぶ収まった今でも、先輩に抱かれていた時間をまともに思い出すことができない。
だから先輩の言葉が本当であるという証拠はないけれど、彼が嘘を吐く理由が見当たらなかった。
驚きに固まっていると、先輩は寂しそうな表情のまま口を開く。
「奏太。俺のこと、好きって言ってごらん。俺の名前、呼んでごらん。そしたら、この先も奏太をたくさん気持ちよくさせてあげるよ」
僕が先輩の望む通りの言葉を告げたら、彼の傷付いたプライドは元に戻るかもしれない。
そして頭の芯が蕩けるほどに甘い時間を、ふたたび過ごせる可能性があるかもしれない。
――僕が好きだと言ったら、次の発情期も一緒に過ごしてくれる?
極上の先輩に抱かれることは、極上の発情期を過ごせると約束されたも同然だ。
だけど、僕は気持ちがいい発情期を過ごしたいだけじゃない。
一人ではどうにもできない熱を、なんとかしてほしいだけじゃない。
先輩の体だけじゃなく、澤泉斗輝という人が、その人の心が欲しいのだ。
言えるものなら、言ってしまいたい。大きな声で、この気持ちを叫びたい。
先輩が好きだと。
どうしようもなく惹かれていると。
その香りは、僕だけに向けてほしいと。
その瞳で、僕だけを見つめてほしいと。
今にも口から飛び出しそうな想いを、血を吐く思いで呑み込んだ。その言葉を告げることが許されているのは、きっと僕じゃないから。
胸を締め付けている苦しさに負けて想いを言葉にしてしまったら、僕は間違いなく後悔する。
困惑も露わに下唇を強く噛み締めると、先輩は「分かったよ」と一言呟いてクスッと笑った。
「奏太は、相当恥ずかしがり屋なんだな」
そういった理由で口を閉ざしていた訳ではないけれど、先輩に誤解させたままのほうが僕には都合がいい。
「……ごめんなさい」
自分でもどういう意味で謝っているのか分からないものの、それ以外に言葉が見つからなかった。
「いいよ。今はこうして、俺の腕の中にいてくれるだけでも十分だ」
先輩は陰りが消えた表情で穏やかに微笑み、うっすらと歯形が付いた僕の下唇を右親指でソッと撫でる。
その視線も仕草もやっぱり甘くて、僕は噂に聞いていた先輩の人物像とは違うことに、なんとなくいたたまれなさを覚える。
モソモソ動いて距離を取ろうとすると、先輩が僕のつむじにキスを落とした。
「そんなに照れなくてもいいのに。まぁ、可愛いからいいけどな」
いたたまれなさが増幅して居心地の悪さに変わりつつある中、僕は必死に口を開く。
「あ、あ、あの……、どうして、いちいち、キ、キスをするんですか?」
言っているそばから、今度は右のこめかみにキスされた。
「うーん、そうだなぁ。少しでも奏太と触れ合っていたいから、かな」
囁く声までも甘く感じ、僕はますます居場所がないような感覚を味わう。
「で、でも……、僕が人から聞いた澤泉先輩は、いつもクールな人だって……。どんなに綺麗で可愛いオメガを目にしても、そっけない態度だって。そ、それなのに、こんなに優しくて……。あ、あと、先輩が、急に変わったという話も聞きました」
それを聞いた先輩の眉が、片方だけヒョイと上がった。
「変わった? 俺が?」
「は、はい。大学の講義を休まなくなったとか、お父さんの仕事を手伝い始めたとか。とにかく、アルファらしくなったって」
すると先輩はイタズラが見つかった子供のように、バツが悪い表情を浮かべる。
「それまでの俺は無気力というか、ただ、いたずらに時間を過ごしていただけだったんだ。だが、ようやく自分の番を見つけて、このままではいけないって気付いたんだよ。番には、かっこいいと思ってほしいからな」
先輩の話を聞いて、僕の全身から血の気が引いた。
――や、やっぱり!
先輩には、ちゃんと番がいるのだ
これまで番の存在がはっきりしなかったから彼の優しさに甘えてしまったけれど、これ以上、甘えることは許されない。
「か、帰ります!」
体がだるいとか腰が痛いとか、そんなことを言っていられない。一秒でも早く、先輩を番さんの元に帰してあげなくては。
「お世話になりました!」
その言葉と共にジタバタともがき始めた僕を、先輩がなぜか両腕でしっかりと抱き締めてきた。
「奏太、なにを言ってるんだ?」
心底不思議そうに呟く彼にかまわず、僕は先輩の腕を引きはがそうと奮闘する。
早く、家に帰らなくては。先輩から離れなくては。
先輩の腕の中は居心地がいいからノンビリしてしまったけれど、この場所は僕のためのものではないから。
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