運命の女~麗奈~

モモ

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利用・本当の記憶(49話)

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◯8年前・天界・天宮・美優の部屋
魔法の練習をしている美優。
部屋に入ってきた麗奈。
美優が麗奈に気づき、練習をやめて麗奈に駆け寄った。
美優「どうしたの?急に訪ねて来るなんて。」
美優に聞かれると、麗奈が笑顔で
麗奈「お誕生日おめでとう!美優姉さん!」
と、言いながら簪(かんざし)を手渡した。
美優は驚いた顔をして
美優「え?覚えていてくれたの?」
麗奈「当たり前でしょ!
美優姉さんは、たった一人の大切な私のお姉ちゃんだもん!
忘れるなんてあり得ないよ!」
麗奈にそう言われ、美優が涙を流した。
麗奈「み、美優姉さん!?なんで泣くの?
私、何か変なこと言っちゃった?」
美優「ううん、違うの。
凄く嬉しくて、つい涙が出てきちゃっただけよ!」
麗奈「あ、そういうことか!
良かった!嫌だったのかな?って心配しちゃった!」
美優「祝ってもらって嫌な人なんていないでしょ?
ありがとう、覚えててくれて!」
麗奈「うん!」
◯7年前・天界・天宮・美優の部屋
魔法を使って遊んでいる麗奈と美優。
麗奈「美優姉さん、見てみて!
私、こんな魔法も使えるようになったよ!
美優「凄いじゃん!麗奈!
さすが、私の妹ね!
どんどん魔法が上達してるわ!」
美優が麗奈の頭を撫でた。
◯数時間後
眠りについてる麗奈と美優。
もう時間だからと、麗奈を麗奈の部屋に運ぼうとしている侍女。
侍女がいなくなった隙に、誰かが入ってきた。
そして、美優の頭に手を当てて呪文を唱えた。
◯朝・美優の部屋
目が覚めた美優。
美優の部屋に遊びに来た麗奈。
麗奈「美優姉さん、今日は何を教えてくれる?」
美優が冷たい目で麗奈を見た。
美優「は?私があなたに何か教えるわけないでしょ?
馴れ馴れしくしないで。」
麗奈はその言葉を聞くと涙目になりながら
麗奈「美優姉さん、昨日私が寝ちゃったから怒ってるの?」
と聞いた。
美優は不機嫌そうに
美優「話もしたくない。
雪華、この子を追い出して。」
麗奈は泣きながら拒んだが、家来に力ずくで自分の部屋へ連れて行かれた。
◯現在・天界・東宮・牢屋
魔法の呪文を唱え終わり、美優から手を離した天神王。
泣いている美優。
天神王「これが真実だ。
美優、お前の主が誰かは知らぬが、お前は利用されているだけだ。」
美優「そんな…。
じゃ、じゃあ、私は利用されて麗奈の事を傷つけ、許嫁も奪ったの…。」
そして、美優は何か決心したかのように立ち上がり
美優「麗奈達の元へ行ってきます!
今まで麗奈を守ってあげれなかった。
だから、今後は麗奈を守り抜きます!」
と言った。
天神王「よく言った。
行ってきなさい!」
美優は頷き牢屋を出ようとすると
天神王「美優!」
と、天神王に呼ばれ振り向いた。
天神王「必ず無事に戻ってきなさい。
分かったな?」
美優は笑顔で
美優「はい!父上!」
と、言い牢屋を出ていった。
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