運命の女～麗奈～

手強い黒幕・二手に分かれて戦士と詩を探す麗奈達(４５話)

◯水界・ペリー塔
話している麗奈達。
幸太「二百年前の出来事に水界は四人、天界は二人と書かれてあった。
水界は今でもう四人だ！
もうここにはいないはずだから次は隣の界の森界へ行こう！」
全員が頷いた。
◯天界・天宮・牢屋
ウロウロしている奏太。
座って麗奈達の無事を案じている天神王。
天神王「奏太、落ち着きなさい。」
奏太「落ち着けませんよ！
どうして、こんなにもあの姉妹はお互いを傷つけるのですか？」
天神王は深くため息をついてから
天神王「昔は都一仲のいい姉妹と皆から言われるくらい仲がよすぎてな。
病気になって隔離されても、必ずどっちかが会いに行って。
美優は麗奈をものすごく可愛いがっていたんだ。
だが、ある日突然、美優は麗奈を突き放すようになった。
麗奈はそのショックが大きすぎてな、一週間寝込んでしまったんだ。
その後、病気が治っても、麗奈は半年は屋敷に引きこもった。」
そう言うと奏太が不思議そうに
奏太「え、じゃ、じゃあ仲が悪くなった理由は誰も知らないのですか？」
と聞いた。
天神王「いや、多分、いたんだ。
七年前、美優と麗奈に仕えていた侍女数人が殺されたんだ。
しかも、美優が変わってしまった、その日に。」
奏太「では、誰かに記憶を消されてしまって、口封じのために侍女達を・・・。」
天神王「あぁ、多分そうであろう。
今回の黒幕は手強そうだな。」
◯森界・麗奈達が泊まる宿。
作戦を考えている麗奈達。
杏奈「どうやって分かれますか？」
麗奈「うーん、また詩を探す人と戦士を探す人で分かれた方が良さそうね。
でも、どうやって分かれた方がいいんだろう？」
全員が黙った。
幸太「簡単に決めるなら、このリングの同じ色の人達をバラバラに分ければいいんじゃ？」
美依奈「どんな風にですか？」
幸太「例えば、赤のブレスレットの私と王女とかいきを分けて、黄色のブレスレットのみらい殿と美依奈さんを分けて、残ってる緑色の真輝とブレスレットをつけてない杏奈を分ける。
これでどうだ？」
幸太の提案に皆がウンウンと頷いた。
麗奈「じゃあ、水界の王子とかいきさんを今回は一緒にしましょう？
この前は私と水界の王子だったから、今回は分かれましょう！」
幸太「だが、王女の身に何かあれば私が叱られる。」
麗奈「大丈夫よ！こんなに心強い仲間がいるのよ？
私は大丈夫だから！」
幸太「分かった。
じゃあ、私は今回は詩を探そう！
王女は戦士を探してくれ！」
麗奈「分かったわ！
それと、私が一緒に戦士を探す人を決めてもいい？」
幸太が頷いた。
麗奈「ありがとう！
それじゃあ、みらいと杏奈さんと一緒に行くわ！」
みらいと杏奈が頷いた。
幸太「よし。じゃあ、真輝達は私達と一緒に詩を探そう！」
真輝達が頷いた。