運命の女～麗奈～

詩を探す人&戦士を探す人(２５話)

皆は顔を見合わせて"ブラックウィッチを倒す者らって誰だ？"と言った。
幸太「あっ！」
いきなり幸太が大きな声を出した。
みらい「どうしたんですか？ビックリしたではありませんかぁ。」
すると、幸太が懐から紙を出し
幸太「やはりそうか。」
と言った。
かいき「幸太様、どうされたのですか？」
かいきが質問すると、幸太が
幸太「二百年後の十八人の戦士に、もしかしたら私達も含まれているかもしれない。」
皆が不思議そうにどういう事かと幸太に質問した。
幸太「私は左胸に痣がある。」
麗奈「実は私も腕に痣があって。」
みらい「それなら、アタクシも足に痣がありますけど。」
かいき「私も背中にあります。」
幸太「今で四人か。残り十四人。詩も探さなくてはいけないし、どうやって探すか。」
みらい「それならば、やはり麗奈様が言っていた二手に分かれて探したほうがいいのではぁ？
戦士を見つける人達と詩を探す人達でぇ。」
皆はその案を聞くと、納得したように首を縦に振った。
かいき「だが、集合場所は？」
かいきが質問すると、麗奈が
麗奈「バラバラに探すけど、同じ界にいるのは？
例えば、水界なら水界の中心にある宿を探して、そこを水界の詩や仲間を探している間集合場所にするの。
早く終わった人達は終わってない人達の手伝いをする。
全員が終わったら違う界に移動するの。この方法でどうかしら？」
皆は首を縦に振った。
麗奈「でも、問題はどういう風に二手に分かれるかね。
今この場所にいるのが六人だから、三人ずつに分かれて探しましょう。」
みらい「分かれるのであれば、今回は麗奈様とアタクシは分かれましょう。
アタクシ達は戦う力があっても弱いので、一緒にいたらもう一人の人の足手まといになりかねませんからぁ。」
麗奈「確かにそうね。じゃあ私は仲間を探すから、みらいは詩を探してくれる？」
みらい「はい！分かりました！」
すると、幸太が
幸太「かいき、私達も今回は分かれて探そう！
私は王女を守ると天神王様と約束した。だから、私は王女と行動する。
かいきが、みらい殿と一緒なら王女も安心だろう！」
と、かいきに指示した。
かいきが黙ると麗奈が
麗奈「えぇ、かいきさんがみらいを守ってくれるなら私は安心です！」
と言った。
かいき「分かりました。
ですが、私の役目は幸太様を守ることなので、別々に行動するのはこれが最初で最後にしてください。」
幸太「あぁ、約束だ！」