稲荷神社の御使い狐を助けたら、お礼に願いを叶えてくれるというので喫茶『さくらんぼ』ごと、異世界に引っ越しました。

嵐の夜。
落ちこぼれ大学生のカナデは朽ちかけた神社の前で、半獸半人の子供を拾う。

「お腹が空いて、神力が使えません。助けて下さい」という子供を母親のナズナが営む喫茶『さくらんぼ』に連れ帰り、お腹いっぱいにしてやります。

すると、子供は、「自分は、稲荷神社の御使い狐だ」と言い、助けてくれたお礼に願いを叶えると言うのです。

それならばと、店ごと(家ごと)引っ越したいと伝えてみるカナデ。

子狐は宝玉のついた尻尾を振って、「願いは、叶いました」
と言って、姿を消す。

翌朝。
外を見ると、其処には騎士や魔法使い風な人達が突然、現れたカナデ達に驚いていた。

ようこそ。冒険喫茶『さくらんぼ』へ。
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