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人物紹介

人物紹介

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『 小説の基本設定、世界観について 』*国の名前と国内事情を追加

*舞台はメレテ共和国。
時代は近未来、第四次大戦後。
ガソリンの枯渇から高騰に繋がり、車から馬へ。
戦争での大量消費から金属、希少金属の高騰、インフラの破壊、盗難から、郵便物へと事実上後退した世界。

通信は主に軍が管理する衛星通信のみとなっており、利用料も高く許可が必要で一般的ではない。
よって、手紙など郵便物の価値は高い。
特に通常郵便と違い、送料の高い速達郵便は情報価値として段違いに高く、盗賊の格好の的になっている。

*メレテはアルケー、テレクシー、カラビナと3国に囲まれた軍事国家。
*戦時中の独裁政権により、大戦終了後もアルケーとの折り合いがつかず終戦まで長引いた。
*独裁政権後の新政権への転換後は民主制を重んじているが、事実上は軍主導国家として金が動いている。
*インフラ整備は徐々に進むが戦時中のゲリラが盗賊へと鞍替えし、治安はあまり良くない。

** ポストアタッカーについて **
この国で速達配達を担う、ポストエクスプレスの輸送担当。
早馬で隣市の主要郵便局間を1日2便走る。(通常便1便)
なおハブ局に集めるわけではなく、隣市隣市に繋ぐ方式なので、遠方には数日かかる。
特急便は、特別料金で早馬を出す事もある。

*ロンド郵便局
ロンドの町外れにある、中規模郵便局。
現金は唯一ここだけ。他にも銀行はあるが、プリペイド事業で現金は扱っていない。


『 人物紹介 』

*ロンド郵便局
・サトミ・ブラッドリー
入局時15才。元少年兵。
日系、黒髪、ブラウンの瞳。短髪だが、最近ボサボサ。中肉低身長、禁句はちっこい、チビ。
使用武器、主に背の日本刀 鰐切(ワニキリ)雪雷(セツライ)と黒蜜(クロミツ)。雪と黒と呼ぶ。
軍を除隊して実家に帰ったが、留守中家族が襲われて逃亡。行き先不明で途方に暮れていたところを郵便局にスカウトされる。
11才まで全盲。入隊を条件に目の手術を受けたため、家族の顔を知らない。両親と妹がいた。
精神安定剤として、ココアと砂糖が欠かせない。あめ玉は必需品、時に武器になる。


 *サトミの家族
 ・ミサト・ブラッドリー(3区での偽名セシル・ゲート)
 サトミの一つ下の妹。
 夢で波長が合うと交信出来るが、ミサトはサトミの姿だけ、サトミはミサトの声だけなのでほぼ伝わらない。
 黒とグレーのリバーシブルのフードケープを愛用。父譲りの日本刀、鰐切 鳴神(なるかみ)を持っている。

 ・レイカ・ブラッドリー
 お母ちゃん。ハーフの日本人、32才。高校中退押しかけ女房、割烹着は制服、天然、おっとりしている。

 ・セルシア・ブラッドリー(偽名?)(3区での偽名はルシアス・ゲート)
 お父ちゃん。レイカの母方姓を語っている。39才。謎多きお父ちゃん。なぜか戦中から偽名で身を隠す生活。
 セルシアも本名なのか不明。所持する刀は鰐切(わにきり) 雷電(らいでん)。
 

・ビッグベン
サトミの愛馬。栗毛(くりげ)の小型の馬。年齢不明。高所恐怖症。
盗賊の頭が乗っていたが、サトミに出会って彼を選ぶ。
なぜか人語をしゃべり、子供くらいの知恵がある。数字は100まで。
とにかくニンジン、わがまま。

・ダンク・アンダーソン
年齢はサトミより3つ上の18才、先輩。元少年兵。黒髪碧眼、一人暮らしも長く料理上手。
使用武器、ハンドガン2丁(ベレッタ92F)狙撃時、SCAR-H MK17。
爆撃で親を亡くし、戦争孤児となったところを軍に収容され、強制的に少年兵にされる。
情に厚く気配りが出来る男。馬の名はエリザベス。リッターの妹ラブ。

・ガイド・レーン
30才。黒髪、無精ヒゲの最年長。妻子あり。
使用武器、M27。他国海兵隊仕様を横流しで手に入れて外観をカスタムしている。
戦時中からポストアタッカー。(短編 戦時の中)
最前線のロンド周辺で、弾を掻い潜りながら速達業務を続けた強者(つわもの)。
ロンド郵便局のポストアタッカー、リーダー。

・リッター・メイル
22才。金髪碧眼の白人。
使用武器、M590M ショックウェーブ。多様な弾を入れ換えて使用する。
盗賊に対する致死率が最も高いアタッカーで、盗賊からファッキンバニーと呼ばれ嫌われている。
ロンドでガイドに出会ってスカウトされた。(短編 戦時の中)
母親似で良く女に間違えられるのが悩み。
美麗な容姿と大きくかけ離れた粗野な性格で、大酒飲みでケンカっ早い。そして強い。

・セシリー・メイル(2からアタッカー)
17才。プラチナブロンド、碧眼、白人ではない。
リッターとは父親違いの兄妹、可愛い系美少女。人を見て選別し、ガッツリ甘える世渡り上手。
微妙に価値観がズレている。バター依存症、バターのためなら何でもやる女。
馬は青毛の大きい馬ナイト、銃は見た目で選んだスバス。

・キャミー・ウィスコン
22才。赤毛のポニーテイル。エクスプレスではガイドと二人、リーダー的存在。
助けて貰ったサトミをスカウトする。

・リード・デルフィ(故人)
エクスプレスの元リーダー。
戦時中からガイドと共に戦場を駆けていた強者(つわもの)。
地雷強盗最後の被害者。彼の激しい死に様はロンド郵便局のトラウマになった。
職場結婚前だったため、婚約者はショックで彼の後を追ってしまう。

*デリー郵便局
・ジェイク
デリーの古参アタッカー。ガイドと同じ頃、戦中からアタッカーをやっている強者。
レイルの指導に当たっては、胃に穴が空きそうな感じ。それでも面倒見のいい男。

・レイル・グラント(2,LOVE LOVE ダーリン)
デリーの新入りアタッカー。ダークブラウンのセミロングの髪、目はブラウン。
ミスが多く、脳天気で頻繁に強盗に襲われる。
酒を飲むと羞恥心が消える。いや、飲まなくても羞恥心はないのかもしれない。


「 殲滅特殊部隊タナトス 」
軍の中でも秘匿部隊、表向き第一師団の普通の特殊部隊となっている。
ボスと呼ばれる軍の上層の人間がトップらしい。
実力優先、隊員には犯罪者も名を変えて在籍、すべてはボスの指令に従い、味方でさえ口封じに殲滅する。
秘匿事項が多く、死ななきゃ出られない部隊と言われている。
隊を抜けたい時はWD規定アタックを受けてクリアーする必要がある。
ただし辞めたい人間が多いので隙があれば殺される、事実上のスケープゴートである。

〈ファースト〉・名前はすべて本名ではなく、コードネームで呼び合う。
・ジン
21才。タナトスのファースト隊長。死にたくない男。浅黒い肌に白髪と赤っぽいブラウンの瞳。
高身長、すらりとした体躯にモデルのような顔。だが、総隊長では無い。
死にたくないために大量殺人を犯し、サトミに保護され入隊する。(短編メリークリスマス,ジン)
友人はサトミのみ。殺すことに頭は働くが、その他においては頭がまったく働かない。

・デッドエンド
23才。タナトスのファースト副隊長。黒髪おかっぱ、ブルーの瞳。中肉中背、爽やか青年。
趣味セックス。セックスにおいて、匂いさえ気に入れば相手は男も女も構わない。
サトミに鼻を折られても迫った、ちょっとマゾヒスト。いつもニコニコ、微笑みにあふれた男。
彼は微笑みの下に大きな秘密を抱えている。(短編デッドエンドの理由)

・イエロー 名前はイエローカードから。サトミの断言にはいつも疑心暗鬼。4ではデッドのサポート、副官。
・マッスル 趣味ボディビル。通常イエローと組んでいる。キャンプ地では料理も担当。
・ジャッジ 乗馬が得意なので、4ではサトミの連絡係。
・アント  名前はアリから。4ではサトミの連絡係。
・ホーク  スナイパー。名前は鷹から、ラインと組む。
・ライン  ホークのサポート。目の良さでタナトスに入った。
・他にムサシ、エンド、ブレイク、スラップ、二人一組で行動する。

・ジョーク 情報収集担当、ジョーク班班長。タナトス開設からの古参。
・スリープ ジョーク班、ジョークのサポート、トサカ頭
・ゼロ、メモ ジョーク班、足でガレットの情報を探す。
・ピーパー ジョーク班、ドローン担当。名前は覗き見する人
・トレーサー ジョーク班、ドローン担当。ピーパーと組む。


〈セカンド〉・コードネームは隊長、副隊長のみ。部下たちはファーストになれない奴ら。
・ギルティ
30代。タナトスのセカンド隊長。ツンツン茶髪。口が軽くあまり物事を深く考えない。
死なない男、強運で生き残っている。仲間からは密かに無能とささやかれる。
隊、唯一の妻帯者。ボスに従順。自分で何も考えない。サトミ入隊の頃、監視役をしていた。

・トレバー
30代前半。タナトスのセカンド副隊長だが、実質隊長。
名前は、注意深いと言う意味のペットの名前で使われる。ギルティの扱いに長けている。表の顔は優しいアニキ。

・新人、エリック、イアソン、ウィル(父親をタナトスに殺されている)
雑用に連れてこられたため、トレバーの指示の元に行動する。

・エンプティ
30代。本名 カラン・グレイル。白髪、ブルーの瞳。
サトミの強さに惹かれ、人生まで狂ってる男。

・ボス
年齢不明、性別不明。
タナトスのボス。サトミをスカウトした人。
平気で裏切り、平気でウソをつき、平気で殺せと指示するクズ野郎(サトミ談)
人を信用も信頼もしない、やっかいな上司。
サトミを気に入り、執着している。辞めた今でもなんとか繋ぎを残したい様子。

「軍情報部」
・エアー
デビッド・ロスは偽名。情報部員としては他国にも知られている。数々の功績を挙げているため、苦々しく思ったアルケーに家族を殺されている。
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