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第4章
49.実験場 (4) <ケント視点>
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俺は目の前の光景をまだ信じられないでいた。
「ケント、なんで逃げるの? これでもう僕ケントのお嫁さんになれるよね?」
少しずつ俺に近づいてくるのはセシル。いや、セシルじゃない。怪しからんボディのセシルだ。髪は銀髪のロングヘア―、瞳は金色で、背も高くなりウエストがきゅっと締まり出るとこが出て大人の女性といった見た目になっている。
じりじりと後ずさりながら冷静に考える。目の前のこいつはいったい何が目的なんだ。騙すつもりでセシルになるなら何で見た目がアレなんだ。
「お前、なんでその、アレなんだ。ていうか、お前はセシルじゃない。セシルはもっとちっちゃくてだな……。」
思わずしどろもどろに話すと偽セシルは最初きょとんと聞いていたがそのうち蠱惑的な笑みを浮かべ答える。
「だって小っちゃかったらケントのお嫁さんになれないでしょ? だから大きくなったんだ! 僕18才になったんだよ。だから、いいよね……?」
何がだっ! 思わず脳内で盛大に突っ込む。
なんだ、これは! これは俺の願望が見せる幻なのか!? 俺はロリコンじゃない! いや、ロリコンじゃないからこの姿なのか!? 訳が分からなくて激しく混乱する。
「とりあえず偽物ってことでいいよな。先に進みたいんだがどうしたらいいか教えてくれないか?」
「えー、嫌だよ。ケントが僕と遊んでくれたら考えてあげる。」
そう言ってくすくす笑うと偽セシルは左手をかざして俺に風刃を放ってきた。
よし、敵認定。風の刃は俺のすぐ側でスッと消える。
「んー、やっぱり駄目かあ。直接ぶつかっていくしかないのね。」
偽セシルは腰のショートソードをすらりと抜いて俺に突進してきた。彼女の力がセシルと一緒なら力負けはしないだろう。俺も大剣を抜いて彼女の剣を受け止める。やはり力は圧倒的にこちらが上のようだ。
大剣で彼女の剣を受けながら尋ねる。
「お前はいったい何なんだ? 偽物なら人間じゃあないのか?」
「ふふ。知りたかったら中身を全部確かめてみれば?」
なんてことを言うんだ! このエロセシルめ!
大剣を思い切り前に突き出し、偽セシルがよろめいたところに身を屈めて足払いをかける。彼女がバランスを倒し後ろに倒れたところですかさずマウントを取り武器を取り上げる。そして彼女の肩をぐっと抑え込み再び尋ねる。
「お前が何者かなんてどうでもいい。どうやったら先に進めるんだ? 言わなきゃ痛い目にあってもらう。」
やはり本物と違い、魔法を封じられたら何もできないようだ。恐らく精霊術も使えないだろう。
すると抑え込まれた偽セシルが涙を浮かべて俺に訴える。
「痛いよ、ケント! やめてっ!」
「くっ!」
痛みに顔を歪ませた偽セシルの涙に一瞬怯みそうになる。偽物だと分かっていても顔はセシルだ。彼女が苦しそうにするととてつもない罪悪感に苛まれる。
やめろ、そんな目で俺を見るな!
あの合成獣のことを冷静に思い出してみる。奴の体を繋いでいたのは恐らく心臓付近にあったでかい魔石だ。そうなると一番怪しいのはやっぱりあそこだよな……。
「悪いがやめてやれない。お前たちは作られたんじゃないか? お前らの飼い主に。そんでその体を動かすために必要なものはここにあるんじゃないのか?」
そう言って偽セシルを抑え込みながら片手で彼女の胸を指し示すと、彼女は眼を見開き明らかに動揺の色を表情に浮かべる。やっぱりそうか。
「放、せっ!」
彼女は俺の下で暴れる。これ絶対ヤバい絵面だよな。人に見られたら絶対捕まるやつだ。
湧き上がる背徳感をどうにか抑え込み、覚悟を決めてセシルの防具を外し上半身の服を破いて胸を確認する。強調しておくがあくまで胸の真ん中だけだ! ……俺はいったい誰に言い訳しているんだ?
彼女の白い胸元が露わになる。それを見て思わず目を瞠る。
合成獣のときのように魔石が埋まっているのではないかと推測していた。だから最悪彼女の胸を貫かなければならないのかと。だが胸の真ん中にあったのは魔法陣のような黒い刺青だけだ。
どうにも躊躇してしまう。敵には違いないが見た目はセシルだ。そして偽物とは言え、鼓動もあるし体温もある生身の人間だ。
だが懐の短剣を取り出して彼女の胸の魔法陣に当てる。覚悟を決めて刃を立てる。そして魔法陣を分断するように薄くそれを引く。頼む、これで変化してくれと願いながら。
「うあぁ、あアァ……。」
「なんか、すまん……。」
すると目の前の偽セシルはだんだんとその姿を変えていく。まずは体が硬くなっていき、それから色素が薄くなっていく。それを見て短剣を止める。だが変化は収まらない。
しばらく待つと俺の下の彼女は、人間の大きさよりは明らかに小さな白い人形に変化した。恐らく魔法陣を分断したからだろう。
「悪かったな、ごめんな。」
何となく謝りたくなってその人形を撫でた。すると動かなくなったその人形を中心に光る魔法陣が現れる。
「これは……。」
人形をアイテムバッグにしまうと、立ち上がって見覚えあるその魔法陣に躊躇なく足を踏み出す。この先にセシルがいてくれと思いながら。
光に包まれ再び無重力状態を体感した後周囲の景色が変わる。もうだいぶ転移に慣れたようでそこまで気分は悪くならなかった。
転移した先は階段の踊り場のような狭い空間だった。そして目の前には上へと続く階段がある。ここは……。
「ケントっ!?」
子供らしい懐かしい声がする。振り向くとセシルが駆け寄ってきた。今度こそ本物だよな? 改めて彼女をまじまじと見る。
「本物か……?」
「……ケントもなの? ああ、でも今度は間違いなく本物のケントだ!」
セシルが本当に嬉しそうに満面の笑みで話す。どうやらセシルも俺の偽物と戦っていたようだ。
「ああ、セシル。本当に無事でよかった!」
俺たちは笑顔で再会を喜び合う。だがほっとした途端、さっきまで感じなかった背徳感が一気に押し寄せてきて、思わず彼女から目を逸らしてしまう。
「どうしたの?」
「いや、何でもないんだ! 偽セシルのあの……。」
胸を思い出して、と言おうとして思わずセシルの胸元に視線を移してしまう。
「ん? なになに?」
「ゴホンッ! いや、なんでもない! 先を急ごうぜ。」
俺たちは無事合流することができ、目の前の階段へ足を踏み出した。
「ケント、なんで逃げるの? これでもう僕ケントのお嫁さんになれるよね?」
少しずつ俺に近づいてくるのはセシル。いや、セシルじゃない。怪しからんボディのセシルだ。髪は銀髪のロングヘア―、瞳は金色で、背も高くなりウエストがきゅっと締まり出るとこが出て大人の女性といった見た目になっている。
じりじりと後ずさりながら冷静に考える。目の前のこいつはいったい何が目的なんだ。騙すつもりでセシルになるなら何で見た目がアレなんだ。
「お前、なんでその、アレなんだ。ていうか、お前はセシルじゃない。セシルはもっとちっちゃくてだな……。」
思わずしどろもどろに話すと偽セシルは最初きょとんと聞いていたがそのうち蠱惑的な笑みを浮かべ答える。
「だって小っちゃかったらケントのお嫁さんになれないでしょ? だから大きくなったんだ! 僕18才になったんだよ。だから、いいよね……?」
何がだっ! 思わず脳内で盛大に突っ込む。
なんだ、これは! これは俺の願望が見せる幻なのか!? 俺はロリコンじゃない! いや、ロリコンじゃないからこの姿なのか!? 訳が分からなくて激しく混乱する。
「とりあえず偽物ってことでいいよな。先に進みたいんだがどうしたらいいか教えてくれないか?」
「えー、嫌だよ。ケントが僕と遊んでくれたら考えてあげる。」
そう言ってくすくす笑うと偽セシルは左手をかざして俺に風刃を放ってきた。
よし、敵認定。風の刃は俺のすぐ側でスッと消える。
「んー、やっぱり駄目かあ。直接ぶつかっていくしかないのね。」
偽セシルは腰のショートソードをすらりと抜いて俺に突進してきた。彼女の力がセシルと一緒なら力負けはしないだろう。俺も大剣を抜いて彼女の剣を受け止める。やはり力は圧倒的にこちらが上のようだ。
大剣で彼女の剣を受けながら尋ねる。
「お前はいったい何なんだ? 偽物なら人間じゃあないのか?」
「ふふ。知りたかったら中身を全部確かめてみれば?」
なんてことを言うんだ! このエロセシルめ!
大剣を思い切り前に突き出し、偽セシルがよろめいたところに身を屈めて足払いをかける。彼女がバランスを倒し後ろに倒れたところですかさずマウントを取り武器を取り上げる。そして彼女の肩をぐっと抑え込み再び尋ねる。
「お前が何者かなんてどうでもいい。どうやったら先に進めるんだ? 言わなきゃ痛い目にあってもらう。」
やはり本物と違い、魔法を封じられたら何もできないようだ。恐らく精霊術も使えないだろう。
すると抑え込まれた偽セシルが涙を浮かべて俺に訴える。
「痛いよ、ケント! やめてっ!」
「くっ!」
痛みに顔を歪ませた偽セシルの涙に一瞬怯みそうになる。偽物だと分かっていても顔はセシルだ。彼女が苦しそうにするととてつもない罪悪感に苛まれる。
やめろ、そんな目で俺を見るな!
あの合成獣のことを冷静に思い出してみる。奴の体を繋いでいたのは恐らく心臓付近にあったでかい魔石だ。そうなると一番怪しいのはやっぱりあそこだよな……。
「悪いがやめてやれない。お前たちは作られたんじゃないか? お前らの飼い主に。そんでその体を動かすために必要なものはここにあるんじゃないのか?」
そう言って偽セシルを抑え込みながら片手で彼女の胸を指し示すと、彼女は眼を見開き明らかに動揺の色を表情に浮かべる。やっぱりそうか。
「放、せっ!」
彼女は俺の下で暴れる。これ絶対ヤバい絵面だよな。人に見られたら絶対捕まるやつだ。
湧き上がる背徳感をどうにか抑え込み、覚悟を決めてセシルの防具を外し上半身の服を破いて胸を確認する。強調しておくがあくまで胸の真ん中だけだ! ……俺はいったい誰に言い訳しているんだ?
彼女の白い胸元が露わになる。それを見て思わず目を瞠る。
合成獣のときのように魔石が埋まっているのではないかと推測していた。だから最悪彼女の胸を貫かなければならないのかと。だが胸の真ん中にあったのは魔法陣のような黒い刺青だけだ。
どうにも躊躇してしまう。敵には違いないが見た目はセシルだ。そして偽物とは言え、鼓動もあるし体温もある生身の人間だ。
だが懐の短剣を取り出して彼女の胸の魔法陣に当てる。覚悟を決めて刃を立てる。そして魔法陣を分断するように薄くそれを引く。頼む、これで変化してくれと願いながら。
「うあぁ、あアァ……。」
「なんか、すまん……。」
すると目の前の偽セシルはだんだんとその姿を変えていく。まずは体が硬くなっていき、それから色素が薄くなっていく。それを見て短剣を止める。だが変化は収まらない。
しばらく待つと俺の下の彼女は、人間の大きさよりは明らかに小さな白い人形に変化した。恐らく魔法陣を分断したからだろう。
「悪かったな、ごめんな。」
何となく謝りたくなってその人形を撫でた。すると動かなくなったその人形を中心に光る魔法陣が現れる。
「これは……。」
人形をアイテムバッグにしまうと、立ち上がって見覚えあるその魔法陣に躊躇なく足を踏み出す。この先にセシルがいてくれと思いながら。
光に包まれ再び無重力状態を体感した後周囲の景色が変わる。もうだいぶ転移に慣れたようでそこまで気分は悪くならなかった。
転移した先は階段の踊り場のような狭い空間だった。そして目の前には上へと続く階段がある。ここは……。
「ケントっ!?」
子供らしい懐かしい声がする。振り向くとセシルが駆け寄ってきた。今度こそ本物だよな? 改めて彼女をまじまじと見る。
「本物か……?」
「……ケントもなの? ああ、でも今度は間違いなく本物のケントだ!」
セシルが本当に嬉しそうに満面の笑みで話す。どうやらセシルも俺の偽物と戦っていたようだ。
「ああ、セシル。本当に無事でよかった!」
俺たちは笑顔で再会を喜び合う。だがほっとした途端、さっきまで感じなかった背徳感が一気に押し寄せてきて、思わず彼女から目を逸らしてしまう。
「どうしたの?」
「いや、何でもないんだ! 偽セシルのあの……。」
胸を思い出して、と言おうとして思わずセシルの胸元に視線を移してしまう。
「ん? なになに?」
「ゴホンッ! いや、なんでもない! 先を急ごうぜ。」
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