神様の桃幻郷

くまだんご

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第二章 影

第11話 影送り

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ブクブクブク…
桜「…」
桜は妖気で満たされた空亡木の中を漂っていた…
桜「…(体が…動かない…。ちょっと無茶しすぎた…)」
・・・
(静かだな…外ではどうなっているんだろ…。ソルフィ…)
ギギギッ…
(っ?何の音?)
桜「がっ…!」
(っ…ダメだ声が出ない…!音がした方が見たいけど体が…)
…ピチャンッ
誰かが近づいてくる…
「…。よく頑張った。桃井桜」
桜「っ!」
(誰?!)
「帰ろう」

…バタンッ…
扉は閉まった

…………………
「さ…ら……さく…ら」
桜「ん…」
ガメ「お!目ぇ開けたぞ!」
ソルフィ「桜…!桜!」
桜「ソルッ…フィ…。」
ソルフィ「良かった…」
「私の妖気を分け与えたから体の麻痺は取れただろ」
桜「…貴方は…?」
黒髪に赤メッシュの入った女性だった
「私は豊(とよ)…。建御雷 豊(タケミカヅチノ とよ)だ…君らの言う…神だな」
桜「神様…」

トロール「ふぅ…良かった…良かった…」
豊「…。お前…こいつを犠牲にする気だったな」
っとトロールへ発した…
ソルフィ「っ…!」
トロール「…」
豊「あのままではこいつは空亡木の中で息絶えていた…そうすると空亡木は封印されているのに桜の魂が空亡木に吸収される…すれば…空亡木封印状態でも奴の能力は発動する…それならお前らにとって都合が良いだろ?」
トロール「ふーん…。お前さんがそう思うなそうで良いんじゃないかい?見方は人それぞれ…俺がその気がなくてもお前さんがそう思うならそれでいい…。」
トロールは振り向き去って行った…
豊「…。まぁ…今回は私が状況把握が出来ていなかったのが問題だがな…。」
豊は桜達の方を向いた
豊「今回はすまなかった私のミスで影達を暴走させしまった…。」
桜達へそう言うと向きを変え
豊「お前達もすまなかった」
カカオ達へそう言った。
アヤメ「…は、はい」
カカオ「ハイ…ハイ…そう言うのはいいから速くしてちょうだい?」
豊「そうだな」

ガチャッ……ギギギッ…………

扉は開いた…

桜の家
桜「んーっ…あ。疲れた…」
ソルフィ「けっこう時間経ってると思ったけど夜すら明けていなかったのね」
桜「うん…。アヤメ達…大丈夫かな?」
ソルフィ「…今後は影の世界は開けておくって建御雷が言っていたから大丈夫じゃない?」
桜「…。そうだね…。自由じゃなかった分…楽しんでほしいよね」
ソルフィ「ね…」
桜「あれ?そういえば…あの本は?」
ソルフィ「えっ…!あっ!!多分落とした!!どうしようっ!!」
桜「まっ…まぁ…あの本事態は普通の本だし…大丈夫だよ!あれは買ったものだし…明日探しにいこ」

一方…
…………
……………
「…。」
パシッ…
赤髪のフードの男が本を取った…
「影…今回の出来事を予言したような不思議な不思議な本…」
おっと!申し遅れました…私の名は
“ブフェット”…この世界を語り継ぐもの…
以後…お見知りおきを…
パタンっ…
………
………………
「おい…ちょっと待て」
ブフェット「はい?」
「なに勝手に終わらせてんだ…」
「ブフェット…まだ、言ってない事があるのじゃないかの?」
ブフェット「おっと…忘れてました!いやー最近物忘れがひどいですね~…。では……
桃井桜…ソルフィ…ガメ…アヤメ…今後重要になってくる彼女彼ら…そして…もう一人…
…………
白髪の少女「…ん?」

「第二章…完」

           続く








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