229 / 325
第十話「運命の宿敵 後編」
第一章「獰猛なる紫の雷王‼ 恐怖の地上侵攻作戦‼」・①
しおりを挟む
◆第一章「獰猛なる紫の雷王‼恐怖の地上侵攻作戦‼」
「そっ・・・そんな・・・」
カノンが発した一言をすぐには呑み込む事が出来ず、息が詰まった。
「あの怪獣が・・・カノンの家族を・・・・・・」
視線の先で、紫色の巨大なティラノサウルスが、秩父で見た怪獣──ガラムキングを足蹴にしている。
・・・やっぱり、全身に纏っている「鎧」は、カノンのそれに酷似していた。
どうしてカノンの家族の仇が、カノンと同じ「鎧」を持っているんだ・・・?
「四本腕になってようが・・・今度こそ間違いねぇッ! あの眼のキズは、姉貴が殺された日にアタシが付けてやったキズだ! アイツだッ! アイツが目の前にいるんだッ‼」
カノンは先程から怪獣を睨んだまま、全身から稲妻を迸らせている。
今にも、本来の姿に──怪獣・レイガノンとなって、飛び出していきそうだ。
「そうだ・・・ヤツは仇なんだッ‼ 憎いんだッ‼ ぶっ倒してぇ・・・・・・はずなんだッッ‼」
しかし・・・実際には、彼女は先程から怪獣を睨んだままで、此処にいる。
「・・・だってのに・・・! どうして・・・ッ!」
歯を食い縛り、拳を握り締め、表情を憤怒の一色に染めながら──
「どうして・・・アタシの身体は動かねぇんだよ・・・・・・ッッ‼」
それでもカノンは、一歩も動けずに居た。
「・・・カノン・・・・・・」
本当の姿は巨大な怪獣で・・・人の姿であっても体中から雷を発する、僕なんかじゃ比べるのもおかしいくらいに強大な存在のはずなのに──
今、彼女の背中は・・・とても儚げで、小さなものに見えていた。
<バオオオオォォッ‼>
そこで、紫の怪獣が再び吼える。すると、その周囲にいた小型の怪獣──ガラムたちが即座に呼応して、カラスのような鳴き声で大合唱を始めた。
「あの怪獣が・・・ガラムたちの新しいボスなのか・・・⁉」
思わず耳を塞ぎたくなるようながなり声は、この薄ぼんやりと青く光る空間のあちこちで反響し、豪雨のようにこちらに降り注ぐ。
<ガアァッ‼ ガアアアァッ‼>
すると──僕たちの居るすぐ側の横穴から、突然、三体のガラムが飛び出して来た。
「なっ・・・⁉」
直後、六つの目玉がこちらを・・・つまり、アカネさんとその隣にいた女性を捉えると──
口の端から唾液を振り乱しながら、ガラムたちは二人に襲いかかった。
※ ※ ※
「きゃああああああッ‼」
「くっ・・・!」
一体どこに隠れていたのか・・・突如現れた三体のNo.005が、一斉に飛びかかってくる。
泣き出しそうなカルガー少尉を後方へ突き飛ばして逃しつつ・・・反動で左へ跳びながら、M9を引き抜いて──撃つ!
<ガアァッ⁉>
目玉に弾丸が命中した左端のNo.005は、体液を撒き散らしながら断末魔を上げた。
続け様に、着地してこちらに向き直った中央のNo.005に向けて、引き金を引く・・・が、こちらの姿勢が悪く狙いが逸れて、弾丸は左肩に当たる。
<ガアアアッッ‼>
No.005は爪を振りかぶりながら、強靭な脚力で一気に距離を詰めて来た。
「タクティカル・アーマー」も無しにあの爪を受けようものなら──私は一瞬で下ろしにされてしまうだろう。
咄嗟の判断で、上体は前に向けたまま、腰から倒れ込むようにして背後へ飛び退く。
「・・・ッ!」
そして、勢い良く振るわれた爪の一撃が空を切ったのを視認してから・・・脳天に向けて三連続で弾丸をお見舞いする。
今まさに私を屠らんとした爪と同じ素材で出来た弾頭は、分厚い頭蓋を抉じ開けて、No.005を瞬時に絶命せしめた。
仰向けの状態で、覆いかぶさるように降ってきた死体を蹴り飛ばす・・・
と、間髪入れずにカルガー少尉の再びの悲鳴がこだました。
「いやあああああッ‼ 来るなぁぁッ‼ 来るなああああぁぁぁッッ‼」
少尉は、銃を構える事も出来ずに腰を抜かしている。
いつの間にか距離が開いてしまっていたのに気付いて、慌てて立ち上がり、駆け出す──が、今まさにNo.005の爪はカルガー少尉を引き裂こうとしていた。
このままでは間に合わない・・・ッ‼
少尉に当たらないように祈りながら、M9の引き金を引こうとした、その時──
<ガアアアァァ──ッッ⁉>
視界の外から駆けて来た<ヘルハウンド>の車体が、No.005の身体を軽々と弾き飛ばした。
『──マスター。お待たせしました』
そして、右耳のイヤホンに抑揚のない声が届く。
お手柄だと褒めてやりたい所だったが・・・その前にカルガー少尉のもとへ。
「少尉、立てるか?」
「えっ? き、キリュウ少佐のバイク? でもあれ? 誰も乗ってな・・・あれっ?」
「このバイクは自律運転も可能なんだ。・・・ほら、一度深呼吸しろ」
恐怖と理解不能の現象でパニックに陥っている彼女を抱き起こそうとしたところで、端末が鳴動する。
表示されていたのは、柵山少尉の名前だった。
「キリュウだ。すまない。No.005に襲われていた」
『柵山で・・・ってえぇっ⁉ だ、大丈夫だったんですか・・・?』
「あぁ。何とかな。今からカルガー少尉と──」
「すぐに戻る」・・・と言いかけたところで、再び耳障りな声が鼓膜を震わせる。
<ガアァッ! ガアアァッ!>
振り向けば、こちらへ向かって駆けて来るNo.005の群れが見えた。数は少なく見積っても20体はいるだろう。
・・・しかも、秩父でNo.008と共に現れた「大型個体」の姿もある。
今の銃声と、仲間の断末魔が本隊を呼び寄せてしまったか・・・!
「総員、全速離脱! 打ち合わせ通りにポイントBまで後退して、一旦態勢を立て直す!」
端末へ叫びながら、腰を抜かしたままのカルガー少尉を無理やり引き起こした。
「少尉ッ! いつまで腑抜けているつもりだ! いま<ファフニール>を動かせるのは・・・君しか居ないんだぞッ!」
「・・・ッ! いっ、イエス・マムッ‼」
自らの肩に何が乗っているのか──それを即座に思い出して、彼女の瞳に光が戻った。
隊服の袖で涙を拭ってから、少尉は<ファフニール>のタラップへと駆ける。
その背中を見送りつつ・・・<ヘルハウンド>のヘルメットロックを解除し、チンストラップを留めてシートに跨った。
「さっきは助かった。「ブラスター」の充電は終わったのか?」
『いえ。途中で未確認の高エネルギー反応を探知しましたので、作業を中断してこちらに。充電ケーブルを外すのに手間取りました』
「・・・そうか」
軽口に返す余裕もなく・・・刻々と迫りつつあるNo.005の群れと・・・
その向こうで、高みからこちらを見下ろすジャガーノート──No.018の姿を一瞥する。
黄色い縁取りの、黒く重厚な「鎧」・・・その姿は、否応なくNo.009を彷彿とさせる。
『──マスター。たった今、マザーからの「宿題」が解けました』
と、そこで藪から棒にテリオが告げてくる。
・・・先程から何度か口にしていたものか。
『国家機密かと見紛うばかりの厄介なプロテクトでしたが・・・中身は、ネイト大尉たちが回収した例の組織が残したデータでした』
「・・・! 成程・・・」
解析には相当の手間がかかるからと、上層部の判断で外部の協力会社にデータを渡したと聞いていたが・・・サラのヤツが面白がってテリオに解かせていたわけか。
『このデータによれば、あのジャガーノートの名は──「レイバロン」。No.009と対を成す、もう一体の「雷王」・・・との事です』
「・・・雷王・・・レイバロン・・・」
「今こそ蘇れ‼ 雷王・「レイガノン」───ッッ‼」
聞き覚えのあるフレーズに、モンゴルで「灰色の男」が言っていた台詞を思い出す。
例の石版の欠けていた部分──No.009と相対する何者か──
その正体が、あのティラノサウルスのようなジャガーノートだと言う事なのか・・・?
と、「灰色の男」たちの目的にまで思考が及びそうになったところで──
<ゴアァッ! ゴアアァッ!>
大型個体の野太い鳴き声が、一瞬で私を現実へと引き戻した。
「そっ・・・そんな・・・」
カノンが発した一言をすぐには呑み込む事が出来ず、息が詰まった。
「あの怪獣が・・・カノンの家族を・・・・・・」
視線の先で、紫色の巨大なティラノサウルスが、秩父で見た怪獣──ガラムキングを足蹴にしている。
・・・やっぱり、全身に纏っている「鎧」は、カノンのそれに酷似していた。
どうしてカノンの家族の仇が、カノンと同じ「鎧」を持っているんだ・・・?
「四本腕になってようが・・・今度こそ間違いねぇッ! あの眼のキズは、姉貴が殺された日にアタシが付けてやったキズだ! アイツだッ! アイツが目の前にいるんだッ‼」
カノンは先程から怪獣を睨んだまま、全身から稲妻を迸らせている。
今にも、本来の姿に──怪獣・レイガノンとなって、飛び出していきそうだ。
「そうだ・・・ヤツは仇なんだッ‼ 憎いんだッ‼ ぶっ倒してぇ・・・・・・はずなんだッッ‼」
しかし・・・実際には、彼女は先程から怪獣を睨んだままで、此処にいる。
「・・・だってのに・・・! どうして・・・ッ!」
歯を食い縛り、拳を握り締め、表情を憤怒の一色に染めながら──
「どうして・・・アタシの身体は動かねぇんだよ・・・・・・ッッ‼」
それでもカノンは、一歩も動けずに居た。
「・・・カノン・・・・・・」
本当の姿は巨大な怪獣で・・・人の姿であっても体中から雷を発する、僕なんかじゃ比べるのもおかしいくらいに強大な存在のはずなのに──
今、彼女の背中は・・・とても儚げで、小さなものに見えていた。
<バオオオオォォッ‼>
そこで、紫の怪獣が再び吼える。すると、その周囲にいた小型の怪獣──ガラムたちが即座に呼応して、カラスのような鳴き声で大合唱を始めた。
「あの怪獣が・・・ガラムたちの新しいボスなのか・・・⁉」
思わず耳を塞ぎたくなるようながなり声は、この薄ぼんやりと青く光る空間のあちこちで反響し、豪雨のようにこちらに降り注ぐ。
<ガアァッ‼ ガアアアァッ‼>
すると──僕たちの居るすぐ側の横穴から、突然、三体のガラムが飛び出して来た。
「なっ・・・⁉」
直後、六つの目玉がこちらを・・・つまり、アカネさんとその隣にいた女性を捉えると──
口の端から唾液を振り乱しながら、ガラムたちは二人に襲いかかった。
※ ※ ※
「きゃああああああッ‼」
「くっ・・・!」
一体どこに隠れていたのか・・・突如現れた三体のNo.005が、一斉に飛びかかってくる。
泣き出しそうなカルガー少尉を後方へ突き飛ばして逃しつつ・・・反動で左へ跳びながら、M9を引き抜いて──撃つ!
<ガアァッ⁉>
目玉に弾丸が命中した左端のNo.005は、体液を撒き散らしながら断末魔を上げた。
続け様に、着地してこちらに向き直った中央のNo.005に向けて、引き金を引く・・・が、こちらの姿勢が悪く狙いが逸れて、弾丸は左肩に当たる。
<ガアアアッッ‼>
No.005は爪を振りかぶりながら、強靭な脚力で一気に距離を詰めて来た。
「タクティカル・アーマー」も無しにあの爪を受けようものなら──私は一瞬で下ろしにされてしまうだろう。
咄嗟の判断で、上体は前に向けたまま、腰から倒れ込むようにして背後へ飛び退く。
「・・・ッ!」
そして、勢い良く振るわれた爪の一撃が空を切ったのを視認してから・・・脳天に向けて三連続で弾丸をお見舞いする。
今まさに私を屠らんとした爪と同じ素材で出来た弾頭は、分厚い頭蓋を抉じ開けて、No.005を瞬時に絶命せしめた。
仰向けの状態で、覆いかぶさるように降ってきた死体を蹴り飛ばす・・・
と、間髪入れずにカルガー少尉の再びの悲鳴がこだました。
「いやあああああッ‼ 来るなぁぁッ‼ 来るなああああぁぁぁッッ‼」
少尉は、銃を構える事も出来ずに腰を抜かしている。
いつの間にか距離が開いてしまっていたのに気付いて、慌てて立ち上がり、駆け出す──が、今まさにNo.005の爪はカルガー少尉を引き裂こうとしていた。
このままでは間に合わない・・・ッ‼
少尉に当たらないように祈りながら、M9の引き金を引こうとした、その時──
<ガアアアァァ──ッッ⁉>
視界の外から駆けて来た<ヘルハウンド>の車体が、No.005の身体を軽々と弾き飛ばした。
『──マスター。お待たせしました』
そして、右耳のイヤホンに抑揚のない声が届く。
お手柄だと褒めてやりたい所だったが・・・その前にカルガー少尉のもとへ。
「少尉、立てるか?」
「えっ? き、キリュウ少佐のバイク? でもあれ? 誰も乗ってな・・・あれっ?」
「このバイクは自律運転も可能なんだ。・・・ほら、一度深呼吸しろ」
恐怖と理解不能の現象でパニックに陥っている彼女を抱き起こそうとしたところで、端末が鳴動する。
表示されていたのは、柵山少尉の名前だった。
「キリュウだ。すまない。No.005に襲われていた」
『柵山で・・・ってえぇっ⁉ だ、大丈夫だったんですか・・・?』
「あぁ。何とかな。今からカルガー少尉と──」
「すぐに戻る」・・・と言いかけたところで、再び耳障りな声が鼓膜を震わせる。
<ガアァッ! ガアアァッ!>
振り向けば、こちらへ向かって駆けて来るNo.005の群れが見えた。数は少なく見積っても20体はいるだろう。
・・・しかも、秩父でNo.008と共に現れた「大型個体」の姿もある。
今の銃声と、仲間の断末魔が本隊を呼び寄せてしまったか・・・!
「総員、全速離脱! 打ち合わせ通りにポイントBまで後退して、一旦態勢を立て直す!」
端末へ叫びながら、腰を抜かしたままのカルガー少尉を無理やり引き起こした。
「少尉ッ! いつまで腑抜けているつもりだ! いま<ファフニール>を動かせるのは・・・君しか居ないんだぞッ!」
「・・・ッ! いっ、イエス・マムッ‼」
自らの肩に何が乗っているのか──それを即座に思い出して、彼女の瞳に光が戻った。
隊服の袖で涙を拭ってから、少尉は<ファフニール>のタラップへと駆ける。
その背中を見送りつつ・・・<ヘルハウンド>のヘルメットロックを解除し、チンストラップを留めてシートに跨った。
「さっきは助かった。「ブラスター」の充電は終わったのか?」
『いえ。途中で未確認の高エネルギー反応を探知しましたので、作業を中断してこちらに。充電ケーブルを外すのに手間取りました』
「・・・そうか」
軽口に返す余裕もなく・・・刻々と迫りつつあるNo.005の群れと・・・
その向こうで、高みからこちらを見下ろすジャガーノート──No.018の姿を一瞥する。
黄色い縁取りの、黒く重厚な「鎧」・・・その姿は、否応なくNo.009を彷彿とさせる。
『──マスター。たった今、マザーからの「宿題」が解けました』
と、そこで藪から棒にテリオが告げてくる。
・・・先程から何度か口にしていたものか。
『国家機密かと見紛うばかりの厄介なプロテクトでしたが・・・中身は、ネイト大尉たちが回収した例の組織が残したデータでした』
「・・・! 成程・・・」
解析には相当の手間がかかるからと、上層部の判断で外部の協力会社にデータを渡したと聞いていたが・・・サラのヤツが面白がってテリオに解かせていたわけか。
『このデータによれば、あのジャガーノートの名は──「レイバロン」。No.009と対を成す、もう一体の「雷王」・・・との事です』
「・・・雷王・・・レイバロン・・・」
「今こそ蘇れ‼ 雷王・「レイガノン」───ッッ‼」
聞き覚えのあるフレーズに、モンゴルで「灰色の男」が言っていた台詞を思い出す。
例の石版の欠けていた部分──No.009と相対する何者か──
その正体が、あのティラノサウルスのようなジャガーノートだと言う事なのか・・・?
と、「灰色の男」たちの目的にまで思考が及びそうになったところで──
<ゴアァッ! ゴアアァッ!>
大型個体の野太い鳴き声が、一瞬で私を現実へと引き戻した。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる