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第九話「運命の宿敵 前編」
第二章「JAGD地底へ‼ ファフニール発進せよ‼」・②
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「これは・・・」
「ラムパール社製の新兵器──<ファフニール>です。正式名称は「万能特殊装甲車両」・・・だったかな? まぁそんな感じの名前らしいんですけど」
隣に立ったカルガー少尉が解説してくれる。
・・・既に言葉の端々から本来のキャラクターが顔を出してしまっているが。
「まだ正式配備前の試作型らしいんですが、既に実戦で使えるくらいの完成度は誇っているとの事で、先方が使ってくれと。・・・ってかうちの隊長が事前にOK出しちゃったんですけど、少佐的には急に新作使うのはNGでしょーかね?」
「いや。新兵器の実験台になるのは慣れてるから構わない」
「良かった~! ・・・あっ、失礼しました! 許可頂きありがとうございます!」
「・・・カルガー少尉」
「はっ! 何でありましょうか!」
「・・・・・・私の前では無理して言葉遣いを直さなくていい」
「あっ、そうですか! めっちゃ助かります! 実は堅苦しいのニガテで~アハハ!」
そう言うと、少尉は朗らかな笑顔を浮かべた。
・・・緊張感は必要だが、必要以上に緊張されて本来のパフォーマンスが出せない方が困るからな。
ダークグレイの巨体を見上げつつ、ついでにふと浮かんだ質問を投げかけてみる。
「ところで、コレの運転は君が?」
「はい! どうして判ったんです?」
「うちにも腕のいいドライバーがいてな。少し目が肥えてるだけだ」
「なるほど、さっきの運転で! いや~さすがウワサ通りの人物ですね~少佐!」
少尉はニッと歯を見せて笑う。・・・やれやれ。どんなウワサなんだか・・・
と、そこで、コックピットにあるハッチが開き、機動課の制服を着た男性がタラップをつたって下りてくるのが見えた。
「おっ! ちょうどいいところに! お~いバーグちん!」
声をかけられて振り返った男性は、地上に降りてすぐ駆け足で近づいてくる。
動き一つとっても、しっかり鍛えられた体をしているのが判った。
目鼻立ちはくっきりしているが、濃い顔という程でもない。肌の色からしてアーリア系とアジア系の中間と言った顔付きだろうか。
きりりとした眉は、実直な性格を感じさせた。
視線が私の徽章に気付いて、きびきびとした動きで敬礼をする。
「紹介しますね~。こちら私の後輩の──」
「インド支局機動課所属、バーグ・ルクシィ少尉です!」
想像通りの生真面目さに、少し頬が緩みそうになりながら答礼した。
「よろしく少尉。私は今日の調査で指揮を取る事になった桐生・・・アカネ キリュウだ」
お返しに私が名乗ると──ルクシィ少尉の顔は、一瞬にして強張った。
「・・・アカネ・・・キリュウ・・・・・・」
伝えた名前を、心ここにあらずと言った様子で反芻している。
・・・どうやら彼には、悪い方の噂が伝わってしまっていたようだな・・・
「? バーグちん? どしたの~?」
「・・・いえ、何でも。・・・・・・もう一度<ファフニール>の調整に行ってきます・・・」
少尉はどこかぎこちなく頭を下げると、呼び止める間もなくそそくさと背を向け、たった今降りてきたタラップを再び上がって行った。
「す、すみません・・・いつもはああじゃないんですけど・・・変なものでも食べたかな?」
カルガー少尉が眉尻を下げ、頭の後ろを掻く。
「いや、いいさ。あれくらいの反応の方が慣れている」
「う~ん・・・おかしいなぁ・・・本当はあの子、すごい努力家でめっちゃ良い子なんですよ! 整備課上がりなんですけど、私の補佐で<ファフニール>に乗るんで、実戦ではデキるところたくさん見せてくれると思いますから! 絶対すぐ挽回してくれますから! ねっ!」
私の冷めた反応が納得いかなかったのか、カルガー少尉は私の方へぐいぐいと近づきながら、鼻息荒くルクシィ少尉のプレゼンをして来る。
「わかったわかった・・・この後の仕事ぶりを期待しておく・・・。それで、今日の調査に同行するメンバーは彼が最後か?」
「あ、いえ。あと一人、外部からのオブーザーバーの子が──」
少尉が言いかけた所で──こちらに駆けてくる足音と、聴き慣れた声が飛び込んで来た。
「おっ・ねっ・えっ・さっ! まああああああんっっ‼」
私に向かってタックル──本人は熱い抱擁のつもりだろうが──を仕掛けてきた白衣の少女を軽く躱すと・・・彼女の華奢な体は即座に重力に負け、顔から地面に突っ込んだ。
「ぐべっ‼」
同時に、カエルを潰した時でも聴けなさそうな声が、可憐な少女の喉からまろび出る。
「・・・さ、サラぴょん? だいじょう──」
心配してカルガー少尉が声をかけた瞬間、少女は俊敏な動きで立ち上がった。
「あぁんっ! お姉さまのいけずぅんっ! でもこの素直に甘えさせてくれない感じ久しぶりですわっ! あはん・・・っ♡ たまらないですわぁっ‼」
すかさず、とても正気とは思えない声を上げながら体をくねくねとよじらせ始める。
・・・このクスリをキメているのではないかと不安になる少女こそ、私の妹分であり、テリオの開発者であり・・・
そして、弱冠17歳にして世界に名だたる大企業であるラムパール・コーポレーションの代表取締役を務める「千年に一人の天才」──サラ・ラムパールだ。
・・・・・・まぁ、この醜態からは想像も出来ないが。
「あー・・・いつもはこうじゃないんですけど・・・変なものでも食べたかな?」
言いながら、カルガー少尉は再び頭の後ろを掻いた。
サラについてのプレゼンが始まる前に、白状しておく事にする。
「・・・実は、この子とは知り合いなんだ・・・全力で他人のフリをしたいところだが」
隠す事無く出た溜息に、いち早くサラが反応した。
「お姉さまったらひどいですわっ! せっかく私たちが初めて出会った場所で、こうして再会出来たというのに!」
「へぇ~! そうなんだ~! それでサラぴょんはこのテンションなんです?」
「いや。私の認識ではいつもこんなテンションだ」
「あぁ~なるほどぉ~・・・そりゃ他人のフリもしたくなる~」
「なぜですのっ⁉」
サラは叫びながら、オーバーなリアクションをしてうろたえる。
・・・幼い頃に日本人の母から浴びるほど観せられたというアニメの影響で、彼女にとってはこの「お嬢様言葉」も、いちいち大袈裟なリアクションも──全てが「素」なのだ。
私が出会った全ての人間の中で最も頭が良く、私の事を心から慕ってくれている愛すべき妹分・・・ではあるのだが・・・一緒にいると、とにかく疲れるのだ、サラは。
顔を合わせるのは4ヶ月ぶりか・・・もう少し間を空けても良かった気がするな・・・
「皆さま私に対して冷たいですわ・・・しくしく・・・でもいいんですの! 今日は久々にお姉さまと一緒に過ごせるんですもの! しかもただご一緒するだけでなくっ! 任務にっ! 共に任務につかせていただけるなんて・・・感激です! サラ感激ですわぁ‼」
「・・・どうせお前が私を無理やり調査隊にねじ込んだんだろう・・・」
「あはん♡ さすがはお姉さま! ご慧眼、敬服致しますわ!」
──今日集まった我々は、正確には「第2次調査隊」にあたる。
2ヶ月ほど前・・・ここの地下に巨大なトンネルを発見したラムパール社が、第1次調査隊を編成。
撮影ドローンを向かわせたところ・・・ドローンの最後の映像にNo.005の姿が映っていたために、前々からJAGDへ話を持ちかけていたらしい。
・・・そしておそらくは、件の地底世界についてJAGDが新情報を手に入れた・・・というネタをどこからか聞きつけたサラが、ここぞとばかりにうちの上層部に全面協力を申し出て、その交換条件として私を引っ張り出してきた──というのが、今回の顛末なのだろう。
地底世界の調査はジャガーノートの研究に大いに役立つだろうし、私個人としても有意義な任務だとは思っているが・・・
やれやれ・・・職権乱用もここまで来るとむしろ清々しい。
「? お姉さま? どうかされまして?」
つぶらな瞳で、サラは首を傾げる。見た目だけなら本当に可愛らしいんだがな・・・
「・・・いや。何でも───」
言いかけて・・・突如、背筋に悪寒が走った。
「ッ⁉」
右腿のホルスターに手を添え、姿勢を低くしながら素早く背後に振り返る──
が、そこには<ファフニール>の巨体と、その整備にあたる者たちしか居なかった。
「おっ、お姉さま⁉ いかがなされまして⁉ 何かあったんですのっ⁉」
「・・・・・・いや、何でもない。私の勘違いだったらしい」
久しく感じていなかった・・・ジャガーノートではなく──人間の放つ、殺気。
にわかに肌の泡立つあの感覚が、いま確かに背筋へ訪れたと思ったのだが・・・・・・
「・・・少佐。あの・・・一つお願いが・・・」
そこで、カルガー少尉が申し訳無さそうな顔を作る。
このタイミングで一体何を言われるのかと身構えると・・・何故か瞬間、彼女の笑顔が弾けた。
「今の西部劇みたいでかっこよかったんで、もう一回やってもらっていーですか!」
「賛成! 大賛成ですわ! 私ももう一回見たいですお姉さまっ‼」
「・・・・・・とっとと行くぞ」
予想も覚悟もしていたが・・・やはり、今日の任務はいつも以上に疲れそうだ・・・・・・
「ラムパール社製の新兵器──<ファフニール>です。正式名称は「万能特殊装甲車両」・・・だったかな? まぁそんな感じの名前らしいんですけど」
隣に立ったカルガー少尉が解説してくれる。
・・・既に言葉の端々から本来のキャラクターが顔を出してしまっているが。
「まだ正式配備前の試作型らしいんですが、既に実戦で使えるくらいの完成度は誇っているとの事で、先方が使ってくれと。・・・ってかうちの隊長が事前にOK出しちゃったんですけど、少佐的には急に新作使うのはNGでしょーかね?」
「いや。新兵器の実験台になるのは慣れてるから構わない」
「良かった~! ・・・あっ、失礼しました! 許可頂きありがとうございます!」
「・・・カルガー少尉」
「はっ! 何でありましょうか!」
「・・・・・・私の前では無理して言葉遣いを直さなくていい」
「あっ、そうですか! めっちゃ助かります! 実は堅苦しいのニガテで~アハハ!」
そう言うと、少尉は朗らかな笑顔を浮かべた。
・・・緊張感は必要だが、必要以上に緊張されて本来のパフォーマンスが出せない方が困るからな。
ダークグレイの巨体を見上げつつ、ついでにふと浮かんだ質問を投げかけてみる。
「ところで、コレの運転は君が?」
「はい! どうして判ったんです?」
「うちにも腕のいいドライバーがいてな。少し目が肥えてるだけだ」
「なるほど、さっきの運転で! いや~さすがウワサ通りの人物ですね~少佐!」
少尉はニッと歯を見せて笑う。・・・やれやれ。どんなウワサなんだか・・・
と、そこで、コックピットにあるハッチが開き、機動課の制服を着た男性がタラップをつたって下りてくるのが見えた。
「おっ! ちょうどいいところに! お~いバーグちん!」
声をかけられて振り返った男性は、地上に降りてすぐ駆け足で近づいてくる。
動き一つとっても、しっかり鍛えられた体をしているのが判った。
目鼻立ちはくっきりしているが、濃い顔という程でもない。肌の色からしてアーリア系とアジア系の中間と言った顔付きだろうか。
きりりとした眉は、実直な性格を感じさせた。
視線が私の徽章に気付いて、きびきびとした動きで敬礼をする。
「紹介しますね~。こちら私の後輩の──」
「インド支局機動課所属、バーグ・ルクシィ少尉です!」
想像通りの生真面目さに、少し頬が緩みそうになりながら答礼した。
「よろしく少尉。私は今日の調査で指揮を取る事になった桐生・・・アカネ キリュウだ」
お返しに私が名乗ると──ルクシィ少尉の顔は、一瞬にして強張った。
「・・・アカネ・・・キリュウ・・・・・・」
伝えた名前を、心ここにあらずと言った様子で反芻している。
・・・どうやら彼には、悪い方の噂が伝わってしまっていたようだな・・・
「? バーグちん? どしたの~?」
「・・・いえ、何でも。・・・・・・もう一度<ファフニール>の調整に行ってきます・・・」
少尉はどこかぎこちなく頭を下げると、呼び止める間もなくそそくさと背を向け、たった今降りてきたタラップを再び上がって行った。
「す、すみません・・・いつもはああじゃないんですけど・・・変なものでも食べたかな?」
カルガー少尉が眉尻を下げ、頭の後ろを掻く。
「いや、いいさ。あれくらいの反応の方が慣れている」
「う~ん・・・おかしいなぁ・・・本当はあの子、すごい努力家でめっちゃ良い子なんですよ! 整備課上がりなんですけど、私の補佐で<ファフニール>に乗るんで、実戦ではデキるところたくさん見せてくれると思いますから! 絶対すぐ挽回してくれますから! ねっ!」
私の冷めた反応が納得いかなかったのか、カルガー少尉は私の方へぐいぐいと近づきながら、鼻息荒くルクシィ少尉のプレゼンをして来る。
「わかったわかった・・・この後の仕事ぶりを期待しておく・・・。それで、今日の調査に同行するメンバーは彼が最後か?」
「あ、いえ。あと一人、外部からのオブーザーバーの子が──」
少尉が言いかけた所で──こちらに駆けてくる足音と、聴き慣れた声が飛び込んで来た。
「おっ・ねっ・えっ・さっ! まああああああんっっ‼」
私に向かってタックル──本人は熱い抱擁のつもりだろうが──を仕掛けてきた白衣の少女を軽く躱すと・・・彼女の華奢な体は即座に重力に負け、顔から地面に突っ込んだ。
「ぐべっ‼」
同時に、カエルを潰した時でも聴けなさそうな声が、可憐な少女の喉からまろび出る。
「・・・さ、サラぴょん? だいじょう──」
心配してカルガー少尉が声をかけた瞬間、少女は俊敏な動きで立ち上がった。
「あぁんっ! お姉さまのいけずぅんっ! でもこの素直に甘えさせてくれない感じ久しぶりですわっ! あはん・・・っ♡ たまらないですわぁっ‼」
すかさず、とても正気とは思えない声を上げながら体をくねくねとよじらせ始める。
・・・このクスリをキメているのではないかと不安になる少女こそ、私の妹分であり、テリオの開発者であり・・・
そして、弱冠17歳にして世界に名だたる大企業であるラムパール・コーポレーションの代表取締役を務める「千年に一人の天才」──サラ・ラムパールだ。
・・・・・・まぁ、この醜態からは想像も出来ないが。
「あー・・・いつもはこうじゃないんですけど・・・変なものでも食べたかな?」
言いながら、カルガー少尉は再び頭の後ろを掻いた。
サラについてのプレゼンが始まる前に、白状しておく事にする。
「・・・実は、この子とは知り合いなんだ・・・全力で他人のフリをしたいところだが」
隠す事無く出た溜息に、いち早くサラが反応した。
「お姉さまったらひどいですわっ! せっかく私たちが初めて出会った場所で、こうして再会出来たというのに!」
「へぇ~! そうなんだ~! それでサラぴょんはこのテンションなんです?」
「いや。私の認識ではいつもこんなテンションだ」
「あぁ~なるほどぉ~・・・そりゃ他人のフリもしたくなる~」
「なぜですのっ⁉」
サラは叫びながら、オーバーなリアクションをしてうろたえる。
・・・幼い頃に日本人の母から浴びるほど観せられたというアニメの影響で、彼女にとってはこの「お嬢様言葉」も、いちいち大袈裟なリアクションも──全てが「素」なのだ。
私が出会った全ての人間の中で最も頭が良く、私の事を心から慕ってくれている愛すべき妹分・・・ではあるのだが・・・一緒にいると、とにかく疲れるのだ、サラは。
顔を合わせるのは4ヶ月ぶりか・・・もう少し間を空けても良かった気がするな・・・
「皆さま私に対して冷たいですわ・・・しくしく・・・でもいいんですの! 今日は久々にお姉さまと一緒に過ごせるんですもの! しかもただご一緒するだけでなくっ! 任務にっ! 共に任務につかせていただけるなんて・・・感激です! サラ感激ですわぁ‼」
「・・・どうせお前が私を無理やり調査隊にねじ込んだんだろう・・・」
「あはん♡ さすがはお姉さま! ご慧眼、敬服致しますわ!」
──今日集まった我々は、正確には「第2次調査隊」にあたる。
2ヶ月ほど前・・・ここの地下に巨大なトンネルを発見したラムパール社が、第1次調査隊を編成。
撮影ドローンを向かわせたところ・・・ドローンの最後の映像にNo.005の姿が映っていたために、前々からJAGDへ話を持ちかけていたらしい。
・・・そしておそらくは、件の地底世界についてJAGDが新情報を手に入れた・・・というネタをどこからか聞きつけたサラが、ここぞとばかりにうちの上層部に全面協力を申し出て、その交換条件として私を引っ張り出してきた──というのが、今回の顛末なのだろう。
地底世界の調査はジャガーノートの研究に大いに役立つだろうし、私個人としても有意義な任務だとは思っているが・・・
やれやれ・・・職権乱用もここまで来るとむしろ清々しい。
「? お姉さま? どうかされまして?」
つぶらな瞳で、サラは首を傾げる。見た目だけなら本当に可愛らしいんだがな・・・
「・・・いや。何でも───」
言いかけて・・・突如、背筋に悪寒が走った。
「ッ⁉」
右腿のホルスターに手を添え、姿勢を低くしながら素早く背後に振り返る──
が、そこには<ファフニール>の巨体と、その整備にあたる者たちしか居なかった。
「おっ、お姉さま⁉ いかがなされまして⁉ 何かあったんですのっ⁉」
「・・・・・・いや、何でもない。私の勘違いだったらしい」
久しく感じていなかった・・・ジャガーノートではなく──人間の放つ、殺気。
にわかに肌の泡立つあの感覚が、いま確かに背筋へ訪れたと思ったのだが・・・・・・
「・・・少佐。あの・・・一つお願いが・・・」
そこで、カルガー少尉が申し訳無さそうな顔を作る。
このタイミングで一体何を言われるのかと身構えると・・・何故か瞬間、彼女の笑顔が弾けた。
「今の西部劇みたいでかっこよかったんで、もう一回やってもらっていーですか!」
「賛成! 大賛成ですわ! 私ももう一回見たいですお姉さまっ‼」
「・・・・・・とっとと行くぞ」
予想も覚悟もしていたが・・・やはり、今日の任務はいつも以上に疲れそうだ・・・・・・
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