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第九話「運命の宿敵 前編」
第一章「カノン暴走⁉ 寝台列車危機一髪‼」・③
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※ ※ ※
『──この映像は、現地にいる方が撮影しているもので、現在もネット上でライブ配信が続いています。ただいま、詳しい状況を確認中で───』
画面の向こうでは、二本足で立つ怪獣が、貨物列車を蹴散らしながら闊歩している。
縦長の映像は、それがスマートフォンで撮影されている事を、右上の「LIVE」の文字は──これがたった今起きている現実である事を、それぞれ示していた。
「ハヤトさん・・・っ!」
どこか遠くへ飛んでいた意識が、クロの声によって呼び戻される。
目を見れば、彼女が何を言いたいかなんてわざわざ聞き返さずとも伝わってきた。
「シルフィ! お願い!」
『はいは~い。ほんと妖精遣いが荒いんだから~』
文句を言いながらも、シルフィは胸の結晶からオレンジの光を放ち始める。
「あら。ありがたいわね。妖精印のタクシー送迎付きなんて」
ティータはやや茶化した言い方をしながら、クロの隣についた。
そういえば、ティータはシルフィに運んでもらうの初めてだっけ。
『はいそれじゃあみんな目を閉じて~。閉じない人は連れてかないからね~!』
「わざわざこっち見なくてもいいじゃない。判ったわよ」
ティータは肩をすくめながら、しぶしぶと言った口調で目を閉じた。「理由あって言ってるんだからね」というシルフィの無言の圧に従った格好だ。
・・・宇宙中を旅してきたティータなら、あの変な世界・・・「廃空間」の事も、何か知ってるかもしれない。
後で聞いてみよう、とぼんやり考えていたところで───
「あの肉ダルマのとこに行くんだろ。・・・アタシも連れてけ」
ダン、と足音がしたかと思うと、カノンがふてくされた顔のままで近づいてきた。
「・・・カノン。今は止しておいた方が・・・」
「アタシに指図すんじゃねぇ」
ティータが最後まで言い切る前に、カノンはそれをつっぱねた。
・・・今のは、ティータの意地悪とは思えない。
僕たちには見えないものが視えている彼女が、わざわざカノンを止めようとするって事は・・・何かある──
そう思いながらも・・・問い質す暇はなく、視界がオレンジ色の光に包まれ始める。
「・・・・・・」
カノンは、いつになく神妙とも言える面持ちで目を閉じた。
その様子にはやっぱり違和感を覚えたけど・・・今は怪獣を止めるのが先だと思い直して、僕もまた目を閉じる。
暗闇になった途端、音だけが消えた。あの空間に入ったのだと判る、いつもの感覚だ。
モンゴルやカナダに行った時のように、数分はかかるのを覚悟しつつ・・・出発前のやり取りが尾を引いて、嫌な沈黙が場を支配していた。
「・・・・・・あぅ・・・」
クロがそんな空気を察して、小さく呻いたのが聴こえる。
何か話した方が良いだろうか・・・と逡巡したところで、突然、まばらな悲鳴が耳に届いた。
シルフィの合図を待たずに目を開ける。
すると──眼下にはつい先程TVで流れていたのと同じ、荒涼とした大地の中に佇む街と、その中に在って異形を主張する怪獣の姿があった。
映像を撮影していた人は怪獣を「巨人」と表現していたようだけど、その顔は「人面犬」のような印象を受ける。
二本足で歩く姿は、まるで歩行を覚えたばかりの赤ん坊のようでたどたどしい。
これが犬くらいのサイズだったら、可愛らしいとすら思ったかも知れない。
・・・でも実際には、怪獣がただ歩いただけで、既に死傷者が出ている。
「あの怪獣・・・思考の「波」が随分乱れてるけれど、まずは私が話しかけてみるわ」
しかし、そんな僕の心境などとっくにお見通しであろう上で、ティータはそう提案した。
「・・・うん。そうだね。お願いするよ」
「人間にとっては悲劇でも、怪獣には悪意がないかも知れない」──と、ティータが言外に伝えて来た気がした。
初めて彼女に会った夜、オラティオンが子供を奪われて暴れていたように・・・今ああしている怪獣だって、破壊衝動のままに暴れているとは限らないんだ。
話が通じてくれるといいんだけど・・・と内心で願ったところで、視界の端に緑色の細長い何かが見えた。
目を凝らしてみると、それは今まさに怪獣の暴れている駅へと向かって走る列車だった。
「ま、まずい・・・っ!」
口にした時には、もう遅かった。
列車は止まるのではなく、逆に加速して怪獣の横を突っ切り、逃げ去った──が、怪獣もそれに呼応するように四足歩行に切り換えると、列車を追って走り出したのだ。
顔を覆っていた大きな耳を開き、ずんぐりとしたシルエットに似合わず軽快に駆ける巨体は、あっという間に列車の後部車両を捉えつつある。
「──アタシが行くッ!」
逼迫した状況で、いち早く声を上げたのはカノンだった。
・・・そう。まさに、今は逼迫した状況だ。
にも関わらず・・・僕は返事を躊躇ってしまう。
「・・・・・・ハヤト」
言葉を詰まらせた僕に、ティータが声をかけてくれる。
「クロはあの怪獣のスピードに追いつけない。私が飛んで行ったら、風圧で列車を吹き飛ばしてしまうかも知れないわ。・・・口惜しいけれど、話し合いはこの際諦めて、この場はカノンに任せましょう」
僕の内心を考慮した上での言葉だろう。
彼女もまたカノンの事を心配しながらも、今はそうするしかないと後押ししてくれているんだ。
「・・・判った。お願い、カノン!」
「カノンちゃん! 気をつけて下さい・・・っ!」
「・・・ケッ!」
吐き捨てながら、カノンは「言われなくても行くっつの」とばかりに背を向ける。
同時に、シルフィからオレンジ色の光が放たれ、カノンの体は白い光へと変わっていく。
眼下では、怪獣の鼻先が今まさに後部車両に届こうとしていた。
今から戦う相手を見据えながら──カノンは、ぽつりと零す。
「・・・・・・ヤツ相手じゃなきゃ、戦えんだな・・・」
「えっ・・・?」
それは、誰に向けた呟きだったのか。
背中越しでは彼女がどんな表情をしていたのかも判らず・・・かけるべき言葉が見つからないまま、白い稲妻は球体の外へ向かって飛んでいく。
「カノン・・・・・・」
確信に近い嫌な予感に、心臓が早鐘を打つ。
胸に手を当て、鼓動を落ち着かせようとしながら──僕は、稲妻の行く末を見つめていた。
※ ※ ※
<グルアアアアアァァァァァァァッッッ‼>
突如、雷鳴のような轟音が、列車内の空気を震わせる。
雲ひとつない朝ぼらけの大地に、霹靂を伴って白い光が墜ちると──光は瞬く間に形を変え、全長120メートルの巨大な怪獣・レイガノンの姿となった。
若草色の鱗に覆われた巨体は、強靭な脚力で猪のように勢い良く駆け、先を走る青鈍の肌をした怪獣を追い立てていく。
<グモオオォォッ!>
自身を狙う二回りは大きい影に気付いて、怪獣はすかさず進路を右に傾け、更に速度を上げる。
列車を追いかけるのではなく、並走するような状態だ。
レイガノンは進路を変えずに、そのまま列車の左側へ。
そして、列車を挟んで反対側にいる怪獣と同様に加速していくが──そのスピードは、敵の比ではない。
<モオオオォォッッ⁉>
走り始めて僅か数十秒で、レイガノンの走行速度は既に時速300キロに到達しようとしていた。
あっという間に列車を抜き去ると、そのまま線路沿いを走って──急停止。
巨大な砂煙を上げながら左前肢を軸に180度ぐるりと旋回し、再び走り出した。
突進の行く先には、真っ直ぐに列車の右側を走る怪獣が見据えられていた。
怪獣は慌てて敵の突進を躱すべく急停止しようとするが、本能的に骨折を恐れた体は、あくまで減速をするに留まる。
二体の接触まで、残り10秒を切った。
レイガノンが現れてから、僅か1分で勝敗が決しようとした、その時───
「うわあああああぁぁぁぁッッ‼」
先頭車両の運転士は、全身全霊の力で急ブレーキのレバーを引いた。
レイガノンの狙いはあくまで列車ではなく怪獣であったが・・・突如現れた巨大な恐竜が眼前から突っ込んで来るとあれば、運転士の行動も無理らしからぬ事ではある。
しかし・・・今この列車は、迫る怪獣から逃げるために、出し得る限りの最高速度で走行していた。
そこに、急ブレーキの負荷がかかればどうなるか──答えは明白だった。
バキン‼ と激しい音が車体の下の至る所から響く。
歪んで壊れた車輪を撒き散らしながら、グリーンの車体は線路を外れ・・・荒涼とした大地を滑走し始めた。
『──この映像は、現地にいる方が撮影しているもので、現在もネット上でライブ配信が続いています。ただいま、詳しい状況を確認中で───』
画面の向こうでは、二本足で立つ怪獣が、貨物列車を蹴散らしながら闊歩している。
縦長の映像は、それがスマートフォンで撮影されている事を、右上の「LIVE」の文字は──これがたった今起きている現実である事を、それぞれ示していた。
「ハヤトさん・・・っ!」
どこか遠くへ飛んでいた意識が、クロの声によって呼び戻される。
目を見れば、彼女が何を言いたいかなんてわざわざ聞き返さずとも伝わってきた。
「シルフィ! お願い!」
『はいは~い。ほんと妖精遣いが荒いんだから~』
文句を言いながらも、シルフィは胸の結晶からオレンジの光を放ち始める。
「あら。ありがたいわね。妖精印のタクシー送迎付きなんて」
ティータはやや茶化した言い方をしながら、クロの隣についた。
そういえば、ティータはシルフィに運んでもらうの初めてだっけ。
『はいそれじゃあみんな目を閉じて~。閉じない人は連れてかないからね~!』
「わざわざこっち見なくてもいいじゃない。判ったわよ」
ティータは肩をすくめながら、しぶしぶと言った口調で目を閉じた。「理由あって言ってるんだからね」というシルフィの無言の圧に従った格好だ。
・・・宇宙中を旅してきたティータなら、あの変な世界・・・「廃空間」の事も、何か知ってるかもしれない。
後で聞いてみよう、とぼんやり考えていたところで───
「あの肉ダルマのとこに行くんだろ。・・・アタシも連れてけ」
ダン、と足音がしたかと思うと、カノンがふてくされた顔のままで近づいてきた。
「・・・カノン。今は止しておいた方が・・・」
「アタシに指図すんじゃねぇ」
ティータが最後まで言い切る前に、カノンはそれをつっぱねた。
・・・今のは、ティータの意地悪とは思えない。
僕たちには見えないものが視えている彼女が、わざわざカノンを止めようとするって事は・・・何かある──
そう思いながらも・・・問い質す暇はなく、視界がオレンジ色の光に包まれ始める。
「・・・・・・」
カノンは、いつになく神妙とも言える面持ちで目を閉じた。
その様子にはやっぱり違和感を覚えたけど・・・今は怪獣を止めるのが先だと思い直して、僕もまた目を閉じる。
暗闇になった途端、音だけが消えた。あの空間に入ったのだと判る、いつもの感覚だ。
モンゴルやカナダに行った時のように、数分はかかるのを覚悟しつつ・・・出発前のやり取りが尾を引いて、嫌な沈黙が場を支配していた。
「・・・・・・あぅ・・・」
クロがそんな空気を察して、小さく呻いたのが聴こえる。
何か話した方が良いだろうか・・・と逡巡したところで、突然、まばらな悲鳴が耳に届いた。
シルフィの合図を待たずに目を開ける。
すると──眼下にはつい先程TVで流れていたのと同じ、荒涼とした大地の中に佇む街と、その中に在って異形を主張する怪獣の姿があった。
映像を撮影していた人は怪獣を「巨人」と表現していたようだけど、その顔は「人面犬」のような印象を受ける。
二本足で歩く姿は、まるで歩行を覚えたばかりの赤ん坊のようでたどたどしい。
これが犬くらいのサイズだったら、可愛らしいとすら思ったかも知れない。
・・・でも実際には、怪獣がただ歩いただけで、既に死傷者が出ている。
「あの怪獣・・・思考の「波」が随分乱れてるけれど、まずは私が話しかけてみるわ」
しかし、そんな僕の心境などとっくにお見通しであろう上で、ティータはそう提案した。
「・・・うん。そうだね。お願いするよ」
「人間にとっては悲劇でも、怪獣には悪意がないかも知れない」──と、ティータが言外に伝えて来た気がした。
初めて彼女に会った夜、オラティオンが子供を奪われて暴れていたように・・・今ああしている怪獣だって、破壊衝動のままに暴れているとは限らないんだ。
話が通じてくれるといいんだけど・・・と内心で願ったところで、視界の端に緑色の細長い何かが見えた。
目を凝らしてみると、それは今まさに怪獣の暴れている駅へと向かって走る列車だった。
「ま、まずい・・・っ!」
口にした時には、もう遅かった。
列車は止まるのではなく、逆に加速して怪獣の横を突っ切り、逃げ去った──が、怪獣もそれに呼応するように四足歩行に切り換えると、列車を追って走り出したのだ。
顔を覆っていた大きな耳を開き、ずんぐりとしたシルエットに似合わず軽快に駆ける巨体は、あっという間に列車の後部車両を捉えつつある。
「──アタシが行くッ!」
逼迫した状況で、いち早く声を上げたのはカノンだった。
・・・そう。まさに、今は逼迫した状況だ。
にも関わらず・・・僕は返事を躊躇ってしまう。
「・・・・・・ハヤト」
言葉を詰まらせた僕に、ティータが声をかけてくれる。
「クロはあの怪獣のスピードに追いつけない。私が飛んで行ったら、風圧で列車を吹き飛ばしてしまうかも知れないわ。・・・口惜しいけれど、話し合いはこの際諦めて、この場はカノンに任せましょう」
僕の内心を考慮した上での言葉だろう。
彼女もまたカノンの事を心配しながらも、今はそうするしかないと後押ししてくれているんだ。
「・・・判った。お願い、カノン!」
「カノンちゃん! 気をつけて下さい・・・っ!」
「・・・ケッ!」
吐き捨てながら、カノンは「言われなくても行くっつの」とばかりに背を向ける。
同時に、シルフィからオレンジ色の光が放たれ、カノンの体は白い光へと変わっていく。
眼下では、怪獣の鼻先が今まさに後部車両に届こうとしていた。
今から戦う相手を見据えながら──カノンは、ぽつりと零す。
「・・・・・・ヤツ相手じゃなきゃ、戦えんだな・・・」
「えっ・・・?」
それは、誰に向けた呟きだったのか。
背中越しでは彼女がどんな表情をしていたのかも判らず・・・かけるべき言葉が見つからないまま、白い稲妻は球体の外へ向かって飛んでいく。
「カノン・・・・・・」
確信に近い嫌な予感に、心臓が早鐘を打つ。
胸に手を当て、鼓動を落ち着かせようとしながら──僕は、稲妻の行く末を見つめていた。
※ ※ ※
<グルアアアアアァァァァァァァッッッ‼>
突如、雷鳴のような轟音が、列車内の空気を震わせる。
雲ひとつない朝ぼらけの大地に、霹靂を伴って白い光が墜ちると──光は瞬く間に形を変え、全長120メートルの巨大な怪獣・レイガノンの姿となった。
若草色の鱗に覆われた巨体は、強靭な脚力で猪のように勢い良く駆け、先を走る青鈍の肌をした怪獣を追い立てていく。
<グモオオォォッ!>
自身を狙う二回りは大きい影に気付いて、怪獣はすかさず進路を右に傾け、更に速度を上げる。
列車を追いかけるのではなく、並走するような状態だ。
レイガノンは進路を変えずに、そのまま列車の左側へ。
そして、列車を挟んで反対側にいる怪獣と同様に加速していくが──そのスピードは、敵の比ではない。
<モオオオォォッッ⁉>
走り始めて僅か数十秒で、レイガノンの走行速度は既に時速300キロに到達しようとしていた。
あっという間に列車を抜き去ると、そのまま線路沿いを走って──急停止。
巨大な砂煙を上げながら左前肢を軸に180度ぐるりと旋回し、再び走り出した。
突進の行く先には、真っ直ぐに列車の右側を走る怪獣が見据えられていた。
怪獣は慌てて敵の突進を躱すべく急停止しようとするが、本能的に骨折を恐れた体は、あくまで減速をするに留まる。
二体の接触まで、残り10秒を切った。
レイガノンが現れてから、僅か1分で勝敗が決しようとした、その時───
「うわあああああぁぁぁぁッッ‼」
先頭車両の運転士は、全身全霊の力で急ブレーキのレバーを引いた。
レイガノンの狙いはあくまで列車ではなく怪獣であったが・・・突如現れた巨大な恐竜が眼前から突っ込んで来るとあれば、運転士の行動も無理らしからぬ事ではある。
しかし・・・今この列車は、迫る怪獣から逃げるために、出し得る限りの最高速度で走行していた。
そこに、急ブレーキの負荷がかかればどうなるか──答えは明白だった。
バキン‼ と激しい音が車体の下の至る所から響く。
歪んで壊れた車輪を撒き散らしながら、グリーンの車体は線路を外れ・・・荒涼とした大地を滑走し始めた。
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