123 / 325
第五話「悪魔の手」
第三章「角にかけた誇り‼ レイガノン起つ‼」・④
しおりを挟む
※ ※ ※
「今日は厄日だな・・・ッ!」
舌打ちしながら、ハンドルを切る。
数秒と経たずに、たった今私が居た所へ真っ赤な閃光が落ちて、アスファルトを熔岩弾が弾き飛ばす。
<ガギィィィィイイイアアアアアアアッッ‼>
すぐ背後から聴こえる「悪魔」の叫び声に、背筋が粟立つ。
先程までの冷徹なガンマンのような佇まいは何処へやら・・・
その豹変ぶりに苦笑いしつつ、フルスロットルで左右に振れて、狙いを定めさせないようにしながら車道を飛ばす。
とりあえず引き離す事には成功したようだが、そろそろ次の手を考えなければならない。
このまま車道を行こうものなら、あっと言う間に人里に着いてしまう。
ヤツを倒すための方法を探らなければ・・・。老人から聞いた、「小さな火山」という言葉を思い出す。
・・・火山・・・熱・・・熔岩・・・岩石・・・・・・。
「ッ! そうだ・・・ッ!」
要素を因数分解するうちに、一つの案が思い浮かぶ。
ヴァニラスがそうしようとしたように、ヤツを海・・・あるいは、大量の水の中に入れるのだ。
熱せられた岩石が急激に温度を下げると、剛性が高まる代わりに靭性は低下する・・・つまり、構造的に割れやすくなるのだ。
身体が溶け出していない所を見るに、ヴァニラスの時と違って水蒸気爆発の危険性は低いだろう。
「ニードル・シューター」の威力でも、小さなヒビを入れる事には成功した。
身体が脆くなった状態なら、勝ち目も生まれるかもしれない。
「海は遠いが・・・湖ならあったな・・・!」
成功しても、そこからヤツを完全に破壊するにはカナダ支局の応援が必要だが・・・何とかやってみよう・・・!
しかし、思いがけずに閃いた光明に──油断してしまったらしい。
湖の方へハンドルを切ろうと振り向いたところで──ヴォルキッドの尻尾の「銃口」と、目が合った。
「まずい・・・っ!」
回避運動が間に合わない! このスピードで車体から飛び降りれば、即死だ!
必死に生き残る選択肢を探そうとした刹那──勝手に車体が横に移動した。
「うおぉっ⁉」
ハンドルをしっかりと握って、車体に付いていく。
直撃を免れ、熔岩弾は背後に着弾した。
「自律運転による自動回避機能までついているのか・・・⁉」
乗っているマシンのあまりのオーバーテクノロジーぶりに参りかけるが、助かった。
と、そこで──追ってくるヴォルキッドの後ろ・・・車道に隣接した森の中に、「稲妻」が落ちたのが見えた。
・・・いや、待て・・・どうして今・・・「稲妻」が・・・?
次いで、ハンドルが大きく揺れ始める。
スピードの出し過ぎで車体にガタが来たのかと思ったが・・・違う。
地面自体が、揺れているんだ──‼
「お次はなんだ・・・⁉」
震動と共に・・・森の木々が、何者かに薙ぎ倒されていくのがわかった。
幹の倒れ裂ける音がどんどん近くなり──
そして──赤く燃える森から、黒光りする二本の槍が飛び出して来た!
<グルアアアアアァァァァァァァッッッ‼>
<ガギイイィィアアアアアッッッ⁉>
ヴォルキッドの赤い巨体が──横から飛び出してきた巨大な恐竜の突進を受けて吹っ飛ばされる。
唐突に現れた乱入者の存在に頭が混乱するが・・・その姿には、見覚えがあった。
「巨大な二本の角に、緑の鱗・・・No.009──レイガノンかッ⁉」
隊長に観せられた、この<ヘルハウンド>のレコーダーに残っていたという映像を思い出す。
つい一昨日、ゴビ砂漠で観測されたジャガーノートが、何故カナダに・・・⁉
全くの同種がたったいま偶然出現したという推論は、いくらなんでも乱暴過ぎる。
No.009は、ヴァニラスと戦闘し、同時に姿を消したと隊長から聞いたが・・・
「・・・さっきの稲妻は・・・まさか・・・」
どこか既視感を覚えたあの「稲妻」は・・・ヴァニラスが出現する時の、あの光と同じ・・・?
<グルアアアアアァァァァァァァッ‼>
そんな数々の疑問を吹き飛ばすように、雷鳴のような咆哮が鼓膜を震わせた。
慌てて車体を横にしながらスライドブレーキで急停止する。
見ると、レイガノンは跳ね飛ばしたヴォルキッドを追って、森の中へと再び突進して行った。
「計画は台無しだが・・・この状況を利用しない手はない・・・!」
バイクを回頭させ、再びアクセルを回す。車道から下りて、木々の間を走る──。
少し行った所で、既に聞き慣れてしまった爆発音が耳に届いた。
ヴォルキッドが熔岩弾で応戦しているようだ。視界の端が赤く光る。
レイガノンは、ヴァニラスと違って、鋼鉄製の身体というわけではなさそうだ。
灼熱の弾丸を喰らえば、ひとたまりもないのではないか──不安に駆られるが、そんな予想は早々に裏切られた。
<ルアァァァアッッ‼>
飛来した熔岩弾がその皮膚を焦がそうとした瞬間──
レイガノンの鱗の表面で、水色の光が弾け、まるでバリヤーのように攻撃から身を守った。
「あれは・・・メイザー光線ッ⁉」
見覚えのある色彩・・・あの軌道・・・間違いない・・・!
No.004以外にもあの粒子を使うジャガーノートが存在したとは驚きだ。
しかもレイガノンは、その力を防御に使っている・・・角からメイザー光線を発射するだけだったNo.004には見られなかった使い方だ。
方法論としては、爆発反応装甲に近いだろうか。
<ガギィィィィイイイイイイッッ‼>
ヴォルキッドは、攻撃を無力化された事を知り、見るからに苛立ちを募らせていた。
そして、怒りを発散させるかのように──
再び二本足で立ち上がると、両腕を広げて、その全ての「銃口」から熔岩弾を乱射し始めたのである。
「なんて事を・・・!」
瞬く間に、森は更なる炎に包まれた。幼い頃に慣れ親しんだ景色が、蹂躙されていく・・・。
<グルアアアアアァァァァァッッ‼>
しかしそんな自棄っぱちの攻撃も、レイガノンには通用しない。
水色の光線が空を焦がし、その身体に近づく全ての熔岩弾を弾き落としてしまった。
そして・・・レイガノンは、右の前肢で地面を掻き始める。同時に、その呼吸のペースもどんどん短くなっていく。
間違いない・・・! 再び突進を仕掛けるつもりだ・・・!
<ガギイイィィィィッッ‼>
敵もそれを察したのか、苦し紛れに・・・最も目立つ二本の角に向かって熔岩弾を放った。
ヴォルキッドが焦っている・・・!
憎き悪魔が、敵わない相手を前にあたふたする姿に胸が空く思いがしたが──長くは続かなかった。
<ルオオォォッ‼>
熔岩弾が──角に、命中した。メイザー光線の壁が発動する気配は・・・ない。
「なっ・・・⁉ 角の部分にはバリアが無いのか・・・っ⁉」
よりによって一番目立つ所の防御が手薄とは・・・思わず開いた口が塞がらなくなる。
ヴォルキッドは、攻撃を角に集中し始めた。レイガノンはたじろぎ、突進する姿勢が取れなくなってしまう。
このまま攻撃を受け続ければ、先に倒れるのは・・・レイガノンの方だ。
──何故、あのジャガーノートがヴォルキッドと戦おうとしているのかはわからない。
しかし・・・目の前で熔岩弾の攻撃を受けながらも、必死に立ち向かおうとするレイガノンの姿に・・・どこか、先程のヴァニラスと同じものを感じてしまう。
「何とか・・・ヴォルキッドを倒す方法はないのか・・・ッ‼」
血が滲む程に拳を握り締め、頭を絞る。
だが、考えろと念じる程に・・・答えが遠ざかっていく気がして──
思わず、己の無力に涙しそうになった──その時。
『────もう怖気づいたのか、中尉』
<ヘルハウンド>の車体から──聞き慣れた声が、耳に届いた。
「きっ・・・キリュウ・・・隊長・・・ッ⁉」
「今日は厄日だな・・・ッ!」
舌打ちしながら、ハンドルを切る。
数秒と経たずに、たった今私が居た所へ真っ赤な閃光が落ちて、アスファルトを熔岩弾が弾き飛ばす。
<ガギィィィィイイイアアアアアアアッッ‼>
すぐ背後から聴こえる「悪魔」の叫び声に、背筋が粟立つ。
先程までの冷徹なガンマンのような佇まいは何処へやら・・・
その豹変ぶりに苦笑いしつつ、フルスロットルで左右に振れて、狙いを定めさせないようにしながら車道を飛ばす。
とりあえず引き離す事には成功したようだが、そろそろ次の手を考えなければならない。
このまま車道を行こうものなら、あっと言う間に人里に着いてしまう。
ヤツを倒すための方法を探らなければ・・・。老人から聞いた、「小さな火山」という言葉を思い出す。
・・・火山・・・熱・・・熔岩・・・岩石・・・・・・。
「ッ! そうだ・・・ッ!」
要素を因数分解するうちに、一つの案が思い浮かぶ。
ヴァニラスがそうしようとしたように、ヤツを海・・・あるいは、大量の水の中に入れるのだ。
熱せられた岩石が急激に温度を下げると、剛性が高まる代わりに靭性は低下する・・・つまり、構造的に割れやすくなるのだ。
身体が溶け出していない所を見るに、ヴァニラスの時と違って水蒸気爆発の危険性は低いだろう。
「ニードル・シューター」の威力でも、小さなヒビを入れる事には成功した。
身体が脆くなった状態なら、勝ち目も生まれるかもしれない。
「海は遠いが・・・湖ならあったな・・・!」
成功しても、そこからヤツを完全に破壊するにはカナダ支局の応援が必要だが・・・何とかやってみよう・・・!
しかし、思いがけずに閃いた光明に──油断してしまったらしい。
湖の方へハンドルを切ろうと振り向いたところで──ヴォルキッドの尻尾の「銃口」と、目が合った。
「まずい・・・っ!」
回避運動が間に合わない! このスピードで車体から飛び降りれば、即死だ!
必死に生き残る選択肢を探そうとした刹那──勝手に車体が横に移動した。
「うおぉっ⁉」
ハンドルをしっかりと握って、車体に付いていく。
直撃を免れ、熔岩弾は背後に着弾した。
「自律運転による自動回避機能までついているのか・・・⁉」
乗っているマシンのあまりのオーバーテクノロジーぶりに参りかけるが、助かった。
と、そこで──追ってくるヴォルキッドの後ろ・・・車道に隣接した森の中に、「稲妻」が落ちたのが見えた。
・・・いや、待て・・・どうして今・・・「稲妻」が・・・?
次いで、ハンドルが大きく揺れ始める。
スピードの出し過ぎで車体にガタが来たのかと思ったが・・・違う。
地面自体が、揺れているんだ──‼
「お次はなんだ・・・⁉」
震動と共に・・・森の木々が、何者かに薙ぎ倒されていくのがわかった。
幹の倒れ裂ける音がどんどん近くなり──
そして──赤く燃える森から、黒光りする二本の槍が飛び出して来た!
<グルアアアアアァァァァァァァッッッ‼>
<ガギイイィィアアアアアッッッ⁉>
ヴォルキッドの赤い巨体が──横から飛び出してきた巨大な恐竜の突進を受けて吹っ飛ばされる。
唐突に現れた乱入者の存在に頭が混乱するが・・・その姿には、見覚えがあった。
「巨大な二本の角に、緑の鱗・・・No.009──レイガノンかッ⁉」
隊長に観せられた、この<ヘルハウンド>のレコーダーに残っていたという映像を思い出す。
つい一昨日、ゴビ砂漠で観測されたジャガーノートが、何故カナダに・・・⁉
全くの同種がたったいま偶然出現したという推論は、いくらなんでも乱暴過ぎる。
No.009は、ヴァニラスと戦闘し、同時に姿を消したと隊長から聞いたが・・・
「・・・さっきの稲妻は・・・まさか・・・」
どこか既視感を覚えたあの「稲妻」は・・・ヴァニラスが出現する時の、あの光と同じ・・・?
<グルアアアアアァァァァァァァッ‼>
そんな数々の疑問を吹き飛ばすように、雷鳴のような咆哮が鼓膜を震わせた。
慌てて車体を横にしながらスライドブレーキで急停止する。
見ると、レイガノンは跳ね飛ばしたヴォルキッドを追って、森の中へと再び突進して行った。
「計画は台無しだが・・・この状況を利用しない手はない・・・!」
バイクを回頭させ、再びアクセルを回す。車道から下りて、木々の間を走る──。
少し行った所で、既に聞き慣れてしまった爆発音が耳に届いた。
ヴォルキッドが熔岩弾で応戦しているようだ。視界の端が赤く光る。
レイガノンは、ヴァニラスと違って、鋼鉄製の身体というわけではなさそうだ。
灼熱の弾丸を喰らえば、ひとたまりもないのではないか──不安に駆られるが、そんな予想は早々に裏切られた。
<ルアァァァアッッ‼>
飛来した熔岩弾がその皮膚を焦がそうとした瞬間──
レイガノンの鱗の表面で、水色の光が弾け、まるでバリヤーのように攻撃から身を守った。
「あれは・・・メイザー光線ッ⁉」
見覚えのある色彩・・・あの軌道・・・間違いない・・・!
No.004以外にもあの粒子を使うジャガーノートが存在したとは驚きだ。
しかもレイガノンは、その力を防御に使っている・・・角からメイザー光線を発射するだけだったNo.004には見られなかった使い方だ。
方法論としては、爆発反応装甲に近いだろうか。
<ガギィィィィイイイイイイッッ‼>
ヴォルキッドは、攻撃を無力化された事を知り、見るからに苛立ちを募らせていた。
そして、怒りを発散させるかのように──
再び二本足で立ち上がると、両腕を広げて、その全ての「銃口」から熔岩弾を乱射し始めたのである。
「なんて事を・・・!」
瞬く間に、森は更なる炎に包まれた。幼い頃に慣れ親しんだ景色が、蹂躙されていく・・・。
<グルアアアアアァァァァァッッ‼>
しかしそんな自棄っぱちの攻撃も、レイガノンには通用しない。
水色の光線が空を焦がし、その身体に近づく全ての熔岩弾を弾き落としてしまった。
そして・・・レイガノンは、右の前肢で地面を掻き始める。同時に、その呼吸のペースもどんどん短くなっていく。
間違いない・・・! 再び突進を仕掛けるつもりだ・・・!
<ガギイイィィィィッッ‼>
敵もそれを察したのか、苦し紛れに・・・最も目立つ二本の角に向かって熔岩弾を放った。
ヴォルキッドが焦っている・・・!
憎き悪魔が、敵わない相手を前にあたふたする姿に胸が空く思いがしたが──長くは続かなかった。
<ルオオォォッ‼>
熔岩弾が──角に、命中した。メイザー光線の壁が発動する気配は・・・ない。
「なっ・・・⁉ 角の部分にはバリアが無いのか・・・っ⁉」
よりによって一番目立つ所の防御が手薄とは・・・思わず開いた口が塞がらなくなる。
ヴォルキッドは、攻撃を角に集中し始めた。レイガノンはたじろぎ、突進する姿勢が取れなくなってしまう。
このまま攻撃を受け続ければ、先に倒れるのは・・・レイガノンの方だ。
──何故、あのジャガーノートがヴォルキッドと戦おうとしているのかはわからない。
しかし・・・目の前で熔岩弾の攻撃を受けながらも、必死に立ち向かおうとするレイガノンの姿に・・・どこか、先程のヴァニラスと同じものを感じてしまう。
「何とか・・・ヴォルキッドを倒す方法はないのか・・・ッ‼」
血が滲む程に拳を握り締め、頭を絞る。
だが、考えろと念じる程に・・・答えが遠ざかっていく気がして──
思わず、己の無力に涙しそうになった──その時。
『────もう怖気づいたのか、中尉』
<ヘルハウンド>の車体から──聞き慣れた声が、耳に届いた。
「きっ・・・キリュウ・・・隊長・・・ッ⁉」
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる