少女の足跡

くろいひつじ

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*3 レンズの先に

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歩いて間もなく
目的地に着いた。

そこからは
街を見渡せて
山肌から少し滴っている水
木々がやさしく揺れる音
太陽の光が差し込んでいた


そんな景色が広がっていた。

写真を撮るには
今どんな状態なのか実際に歩いて
どんな見え方をするのか
見極めなければいけない。


もちろん自分の感性で思い付いたら
写真を撮ることもある。


でも今の気分では
ここの景色を堪能したいと思った。

それぐらい綺麗な場所に出逢えた。

カメラをカバンから取り出す。

レンズを覗いて
ここだ!と思う景色になるまで
カメラを向けた。



僕はいろんな場所、角度から写真を撮っていた。


そうすると今まで見えなかったのに
少し見下ろした先に小さな集落を見つけた。


僕はなぜか興味が湧いた。


こんな綺麗な場所にある集落だ

さぞ住んでいる人は
綺麗な心を持っているんだろうなと


そう思っていたら自然と
そっちに向かって歩いていた。


ーーーー





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