一生の弟。

くろいひつじ

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*高校生時代*

ーー繋がりーー

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少し話は戻りますが
高校一年生の時も相変わらずラムと行動を共にしていました。

一緒に寝たり
一緒に遊んだり
変わらない日々を続けていた。

そんな中で僕は塞ぎ込んだ。


僕はラムとの時間を過ごす程の気力が無かった。

寝ようとすることで精一杯
水を飲むのが精一杯

朝起きて調子が良さそうな時
ラムの散歩に母と一緒に行った。


それでも遠くに行くと怖くなるので
近場の散歩だった。


ここまでずっと一緒にいたラムも
僕の異変を察知していたように思う。


僕がしんどい時ラムはそっと
僕の足元にいた。


何を求めるわけでもなく静かに僕のそばにいてくれた。


僕は撫でてあげることでしか
返すことが出来なかった。

それでもラムは小さい尻尾を

大きく

大きく

振って僕に応えてくれた。



とある日
僕はいつものように吐き気と闘っていた

するといつも足元にいたラムが
スッと立ち上がって部屋を出た。

どこに行くんだろう、、、


遠くから音がした。

それとほぼ同時に
僕は急に吐き気が治まった。
動けると思って見に行った。


音がした方へ行くと
嘔吐していたラムがいた。


僕はすぐにラムを抱きしめた。


ラムが僕を楽にさせてくれた
自分が犠牲になって。


数年間という短い時間でも
ラムとの繋がりは深いものと確信した。
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