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31、繋がり
しおりを挟む「…き、れい……」
「陸がな」
「私? まさか、要さんの方がっあっん!」
胸をゆっくりと潰すように揉まれ、陸の身体は従順に反応していく。優しくそれでいて、絶妙な力加減はかつてないほど気持ちいい。
要からもたされる気持ちいいで頭を占拠されそうだが、目の前の美しい裸体を見れば陸の意識が冷静に戻っていく。
「あっ…んぁっ、あっ…んっっっ…ふふっ。本と、…一緒です…ね」
思わずでた陸の声に、陸の身体をゆっくりと、しかし確実に性への扉を開いていた要の手が止まる。
「本?」
「ファッション雑誌の…表紙です」
「あぁ、あれな…」
(あれは忘れて欲しいな…)
情けない己の行動に、笑いが込み上げてくる。
ファッション雑誌の表紙を飾った要。それは見事に大盛況だったが、肝心なところに届いたのか? 見てくれたのか? が定かではなく、骨折り損かと思っていた。
まさか、今になり陸から見たと言われるとは思わなかった。
陸に見てもらう為だけにモデルの仕事話を受け、さらに出来上がった雑誌を見てもらう為、涼介の自宅の家政婦をバイトにしていた陸に本が行き渡るように、念押ししながら涼介に託した。
(陸が見たなら、あれもプラスに動いたと言っていいのか?)
この話は終わりにしたい要は、陸の唇を己の唇で塞いでしまう。
「ぅーんっ…んっ……ぅぅっ……」
流れる唾液を舐めとりながらの口づけは、吸われる為、息継ぎを忘れてしまう。よって慣れない陸は軽く酸欠状態を引き起こすのだ。
「……んっ………ん…」
「ん?」
流石の要も陸の状態に気づいた。
「おい! 陸っ、息を吸えっ!」
「ぷはっ!!! はぁ、はぁ、はぁ…はぁ…はぁ」
「鼻で息をするんだ。大丈夫か?」
「らいじょーぶ、れす」
「…あぁ、俺が悪いな。悪かったよ」
とろんっとした瞳の陸を目に入れれば、要の人より大きく立派な男根は、さらにギンギンと立ち上がっていく。
「くっ!!」
「か、なめ…しゃぁん?」
舌ったらずな甘えた声に暴発しそうになる。
膨れ上がった亀頭のプクッとした穴からは、タラタラと液体が流れ出し、それは下袋まで到達していた。
(下半身の状態はこの際無視だ! しっかりしろ俺っ!!)
陸を楽な体勢にさせて身体を開いていこうと考えた要は、もうすでに思考がヤバかった。
陸の身体をセックスに突入出来るよう慣らすのに必死。すでに股間のブツが限界なのだ。
ぐでんぐでんになった陸を股の間に座らせた。嬉しそうに笑っている陸と、己の浅ましい思いを比べ少し沈むが、目の前の豊満な肉体に触れて、沈んだ心が性欲にシフトチェンジされていく。
楽な体勢に変えて、背後から抱きしめる。
「痛かったからいってくれ」
「…はい」
恥ずかしげな陸の声を耳で拾った瞬間。魅惑の箇所に手を伸ばした。
クチュッっっっ
蜜所から鳴る甘美な響きは、要と陸の息遣いのみになっていた静かな室内に、しっかりと鳴り響いた。
陸のむちゅっとした恥丘に、添えられた大きく節だった要の右手が硬直している。
動かない手に焦りを感じた陸は、もじもじと身体を揺すり続きを強請った。
「…かな、め…さん?」
「………あっ、うん、悪い…」
(陸が、俺に感じてくれている…最高だな)
前戯を再開した要。脳内にある知識と今までの経験をフルに思い出しながら、陸の秘部をほぐしていく。
ぷにぷにと柔らかな秘部は、魅惑の楽園だ。
「はぁぁぁんっ、アッ、あっ、アァァンッ、はぁんっ!!
あっ、アッ、あんっ、んっぁっっ、あぁっ!!! アンっっ! き、もちいいっんッッッ、ですっ」
手の動きに合わせて陸の甘い喘ぎ声も、濃厚になっていく。
「陸っ、陸、……陸」
要の下半身のブツは耐え難い苦痛を味わっているが、陸の身体を開いているのが要だという紛れも無い事実が心を温かくし、幸せのボルテージを上げていく。
(幸せだ、幸せだ、こんな幸せでいいのか? 俺を受け入れてくれているから? 陸っ、陸っ、愛してる!!)
柔らかな恥丘を撫でながら、蜜豆を軽く指で弾くように快楽を与えていくが、膣内から放たれる蜜液の多さから蜜豆を指でつまめない。
処女相手の前戯で、膣内に指を突っ込んだりするのは禁止事項だと当然、要も知っていた。しかし、
(もう挿れても大丈夫なくらい液が出てるし、ほぐれてないか?)
お股がビチャビチャに濡れているのを確認したので、かなり早い段階で要は指を蕩けきった大事な穴に指の先を軽く当ててみる。
「んっぁっっ! んっぁっっ、あぁぁんっ、きもちっいっ、あんっ!!」
要にもたれながら、胸や股をいじられ口からは唾液を垂れ流す陸は、もう要から与えられる性行為にのめり込んでいた。
気持ち良さから跳ね上がった身体は、一度落ちる。
グチュュュッツ!!!
恐る恐る位置を確認していた骨ばった要の中指が、一気に膣内へと入った。
「っおい!!!」
かなり深めに入った指に焦った要は、膣内に入った指を即座に抜き、大事な処女膜を破ってないか指を確認する。
テラテラと陸の蜜液で濡れた指には、血液は付着していない。
「ハァァァァァ……」
大きな要の溜め息に陸は、うん?と首を傾けている。
「動くなとは言わないが、今のは危なかったぞ。痛くなかったか?」
「…全然痛く、ないです。でも…お腹、キュウキュウして…それが痛いです。
あの、ですね。もういいですよ? もういいですから! はやくっ! 要さんと、一つになりたいっ」
たどたどしい口調だが、瞳は真剣そのもの。
ノックアウトされたのは当然で、要は柔らかな陸の秘部を触りながら再度硬直してしまう。
「……陸ぅぅ、これ以上煽らないでくれ。色々、限界なんだ」
「我慢は、身体に悪いですよ?」
にこっと笑う陸の顔は、性行為中にもかかわらず太陽のようにキラキラ輝いていた。
「陸は初めてだろう? 恐い思いをさせたくない」
要には切実な問題だ。
万が一セックスが恐いものとなれば、夫婦間(要と陸の間)に性行為がなくなる。
それが全てではないから、要はしなくてもいいと言えるが、陸はどうか? まだ若い陸だ。社会に出ればより多くの男性と出会っていく。
要より小柄な体型で、陰茎も小さめならセックスの恐怖も和らぐと知り得るだろう。
普通だと浮気に繋がるか、正直な陸だと潔く離婚か。どちらにしてもいい未来ではない。
(要さん? 声が震えてる? 絶対に恐くなんてないのに、なんで?)
背後から抱きしめられた状態では、麗しい要の顔が見えない。背に感じる要の男の象徴が、ありえないほど張り詰め硬くなっているのは否が応でも感じる。
たしかに陸は初めての行為に緊張しているが、陸以上に緊張している要の雰囲気が不思議でならない。
(要さんが思う以上に、知ってるんだけどなぁ…セックス。本番の経験が無いだけで…)
だから正直に言ってみた。
「私、セックスは初めてですけど、友達から話は聞いてますし。最初はいくら慣らしても痛いくて、血も出るって知ってますよ。
その…要さんのおっきそうですし、ちゃんと入るか不安ではありますが…恐い気持ちはないです。絶対に大丈夫です」
「俺には、大丈夫だとは思えないが?」
まだ言い訳をする要に、弄っとくる。
「いやいや、いくら要さんのが標準サイズより太くて長くて立派でも、赤ちゃんの頭よりは小さいですよ。
入れる穴って、赤ちゃん出てくる場所ですよ? めちゃくちゃ伸びるので、バッチコイです!」
ブハッ!!!
ツボにハマったのか、背後からいい声の主(要)はマジ笑いしている。
「そうだな、そうか。陸は前向きだな」
「要さんが後ろ向き過ぎます!」
「くくっ、ではな、恥を忍んでいうが、触ってくれないか?」
「触る?」
「かなりガチガチに勃っていて、結構…つらい。出せばいくらかマシになる。前みたいにな、頼みたい」
最初は笑いながらだったが、最後の台詞は真剣だった。もちろん嫌はない。
陸は返答する時間も無駄だと感じ、抱きしめている筋肉質な腕をほどき、要に真正面から向き合った。
明るい室内でみる要の…男にしかない立派過ぎる象徴。
股の間から重力を無視し、ぐいっと天を向き湾曲している物体は、すでに射精後のようにダラダラと汁を出し、涙を流しているようだった。
これは酷い、この状態で挿入させてない陸は、要を大好きだった皆々様から非難轟々だろう。
「………要さん」
少し低めに出た陸の声に、恐れを感じたのか? 要の身体が強張り、我慢を強いられている男根は、ビクッと反応し震えた。
「…な、なんだ?」
「もう~! 《怒》はぁぁぁぁぁ……」
グロテクスな下半身を見られ溜め息をつかれて、要の頭は真っ白になった。
(た、溜め息?? 汚いとか? いや。思う以上にデカすぎて、引いたか!?
いや、違うな。一度は見てるだろうし、触ってくれた。口にも含んでくれた…から、いや、だからといって綺麗なものでもないしな。
コレを見て気分が悪くなったのか??)
顔面蒼白な要に、陸は呆れていた。
(これは酷い。先走り汁どころの話じゃないよね、これ。痛々しいから!! 要さんの我慢強さいらない、まったくもって必要ない!!)
「要さん!!」
再度名前を呼ばれ、瞳を合わせれば、陸は背中からバフっとベッドに倒れた。
「り、陸!?」
いきなりベッドに仰向けに倒れた陸に焦った要は、即座に体勢を変えた。
両手を陸の胸横について、己の身体を支えながら、覗きこむように陸の顔をみた。
瞳が合った陸は笑いながら泣いていた。
「要さんの歴代の彼女さん達が羨ましいです。
私は奥さんなのに。私だけ、まだなんて、知らないなんて、耐えれません。
絶対、絶対、痛いとか、やめてとか、言わないですから!
もう、焦らさないでください。はやく、要さんと一つになりたい……」
強い宣言しながら、何故か涙が溢れて止まらない。
要の下半身が辛そうだからだけではなかった。はやく繋がりたい理由は一つ。陸が要のかつての彼女達に嫉妬しているからだ。
要は、陸の渾身の告白に胸がギュっーと縮み、息が出来なくなっていた。
陸の身体と熱い要の身体が密着する。触れ合った陸の裸体は、弾力があり柔らかくすべすべだ。要は全体重を乗せない程度に腕を支えながら、身体をピッタリと合わせた。
「泣かないでくれ、陸の涙は心臓が痛む。悪かった。俺が全部悪いな。…入れるぞ?」
「…ぅん」
頬に流れる涙を拭いて軽く唇を合わせてから、要は一度身体を起こす。
ダラダラと巨根にまとわりつく先走り汁をさっと拭き、用意してあった避妊具を手早く装着する。
天を向きガチガチに勃起している巨根を右手でそえ、位置を確認し、どろどろに蜜液を零す小さな穴に当てがったところで、陸が要に両腕を伸ばしてきた。
「やっ、離れるの嫌っ」
「くっつくのは、挿れてからだ」
「えっ?」
ググッ!!! ジュッパァッ…!!!
陸が生きてきて、初めて聞く音だった。
「あぁぁぁっ、あぁっ、あ、あ、んっ」
「り、陸っ…力を抜いてくれないかっ、狭いっ…ンッっ」
「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ」
一番太い傘部分が入ったが痛くはない。だけれども圧迫感が凄まじく。どうしても身体中に力が入ってしまう。
「ハッ、んっッッッ…流石に一気は無理か」
「違っ!!」
要の声が、今日はここまででやめるか。に聞こえて陸は反射的に上体を起こす。
「おいっ、まて、起き上がるなっ!! んっ!!」
流石に陸の柔らかで真っ白な身体が、グロテクスな巨根に串刺しにされているのは、見てはいけない部類ナンバー1だ。
とっさに要は注意をするが、時すでに遅く。
上体を起こした陸の目には、巨根の一番太い傘部分が、メッチリと膣内に挿入された状態を映し出していた。
「うううわぁぁぁー、神秘!!」
思っていた反応と違って要は固まる。
「は? 神、秘…?」
頭は、はてなマークだ。満足したのか、陸はまた上体をベッドに倒した後、首に抱きついてきた。
「なっ!?」
突然の抱きつきに腕の力がぬけ、体勢がくずれる。
そして見事な巨根が膣内から押し出されそうなのを踏み止まっていた為、要は腰にかなりの力を入れ押していた。
その状態で徐々に挿入する予定が、陸が一気に膣内の力を抜いたので、深く挿さる。
グチュュュッツ!!!と要の巨根八割方、いやもはや全部と言っても過言ではない。見事に陸の膣内に入ってしまう。
「ぃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ンッッッ!?!?!? クッっ!!」
プチっと破れた処女膜の感覚と、ズリュッッッと挿入された要の熱い熱い分身で、陸の目の前はチカチカと星が飛ぶ。
出しはしなかった。出しはしなかったが、要は結構やばめ一歩手前だった。
処女相手だと、それはそれは大事にゆっくりが基本であるのに、陸だと全てが普通ではなくなる。
「い、いきなり抱きついて、全力で力を抜くやつがあるか!? 大丈夫か!?」
「おぅ、うわっ、凄いっ! やんっ!!要さんのいい声が身体に、響くです」
言語がおかしい。
「陸?」
「あのー全部、入ってます?」
「いや、まだだが…」
静かな室内に、グチュっ!!と卑猥な音が響く。
「今ので、全部だ。……根元まで入った」
「ぅへへへぇー」
ギュゥ~と抱きついてきた陸は、めちゃくちゃ嬉しそうだ。陸に抱きつき癖があると、理解した。
それはそうと、今の状況に…ちょっと、いやかなり要には驚きだった。
巨根なのは仕方ない、諦めもあった。陸には絶対に言わないし、過去の女と比べはしないが、冗談抜きで根元まで全部入れたのは陸だけ。
膣内の長さも人それぞれなのだと、変な感動が要の脳内をうめつくした。
要の身体と陸の身体はピッタリと互いの凹凸を埋めた。まさしく身体の相性も最高だったのだ。
感動からニヤける口元を、意識して閉じながら要の巨根を受け入れた陸の状態を確認する。
「痛くはないのか?」
「痛い…のかなぁ。あんまり、分からないです。それより、凄いですよ、膣内なかで、ビクッと脈打ってるのが分かるなんて、神秘!!」
何が神秘なのか、要には理解できない。要は芸術系の脳内ではないので、理解しようとするのは諦めた。
(それよりも、中が良すぎて、腰を振りたい!!)
息を整えようと、冷静になれと、己を律しようとするが、全神経が股間部に集中し、冷静になればなるほど、うねる膣内が射精を促してくるのを感じてしまう。
頭の血管が切れそうだった。
「わ、悪い、動きたいっ…んっッッッ、良すぎて、イキそう…だ、盛って、すまないっ」
覆いかぶさる要から、ポタリ、ポタリ、と汗が流れてくる。
(うぁぁぁ、要さんのエロさが凶器だ。胸に刺さった、深く刺さった)
膣内でビクビク痙攣する要の分身。要の状態は陸にとって喜び飛び跳ねるほど嬉しいものだった。
「悪くなんてないですっ!! もっと、もっと、気持ちよくなって、ください…」
「だからっ、煽る、なと」
色気たっぷりな苦笑は、最高に綺麗だ。要に見惚れていると、形よく弾力のある要の唇が陸の唇を、ムニムニとはんでくる。
同時に大きなコンプレックスの塊の胸は、要の手の中。むにょん、むにょん、と形を変えられる。
「んにっ!」
変な声が出て笑われると焦る陸だが、要の顔は真剣だった。陸を丁寧に愛撫しながら、腰をゆっくりと前後に振っている。
腰を振るたびにタプっとした股から垂れ下がる睾丸が、いい具合に陸の丸っとした尻にあたりパンっと音を奏でる。
「あんっ!!! んうっんっっっ!!」
「ハッっ、ハッっ、ンッ、ァハッっ…ンッ」
互いの体液で、どろどろニュルニュルになっている秘部は、ますます官能をさそう音を奏でいく。
パチュッ、パンッ!! グチュュュッツ、パンッ!!
間隔が徐々に短くなってくる。巨根が子宮口を押し上げると、その度に陸は意識が飛びそうになる。
荒い息遣いを耳元で拾える頃には、要の上半身は陸の上半身を抱き込んでいた。
遥か遠くに鳴り響く淫らな音に、酩酊していく。
最後は無音。
キーーーーーーーーーーーーンと脳内が破裂すると、同時に要の身体がギュっ弛緩する。
身体全部で要を感じる。身体全部で陸を感じる。
汗ばんだ身体はピッタリと合わさったまま時間は止まった。
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