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新作小話
ルークのお話
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その日は朝から誰もが落ち着きない様子だった。
女王陛下が最高級の高度な呪文を使われる。とうとうこの日がきたのである。
その呪文とは、ある特定の人物を呼び寄せるというものだった。
相手が特定されていないため、とても難しい呪文らしい。
その「ある特定の人」とは、この国の歴史上で最高の巫女であるようだ。しかも儀式ができる現役の巫女でなければならない。この呪文を使うにあたっては、周りの人々はもちろん女王を止めた。だが、女王は頑固なのか周りの忠告に耳を貸さなかった。なんとしても蛇霊神を自分の子供に入れたい、それしか頭にはないようだ。困ったことだが女王の意見は何にもまして尊重される。
「この国最高の巫女を招くことにした。そなたたちは、巫女殿に失礼がないようにせよ」
女王は騎士たちを集めてそう宣言したのは、10日前のことだった。
その日から酒場ではその話題で持ち切りである。
「一体どんな巫女がやってくるんだろうなあ。美人だよな」
「そりゃそうだろう。歴史上一番すごい巫女なんだろ?」
「相手は何人選ばれるかな?」
「ま、俺たちには関係ないか。ルークはぎりぎり選ばれる可能性があるんじゃないか?」
ルークと同世代の騎士たちがルークに言った。
「まさか。私は無理だろう。前巫女にも声はかからなかったし」
「儀式って、巫女が全員とするのかな?」
その騎士は小声で聞いた。
「俺が仕入れた情報では、巫女は降りてきた女蛇の好みの男と交わるみたいだぞ。だから、相手の男は10人でも20人でもいいらしい。交わる男の数は、その時によってまちまちらしいな」
「へー」
「陛下がお腹にいるときに行われた儀式は結構苦労したらしい。その時相手をした騎士は、やはり上位の騎士だった。女蛇も強い男が好きなんだろうな」
(強い男が好きか、まあ私には関係ないんだろうなあ……)
ルークは今騎士の順位は23番である。良い方である。だが、20から30番目はそんなに力も変わらない。この国で23番目に強いか、といったらそういうわけでもない。騎士の順位はいわゆる目安で、騎士を退いた中年の連中の中にも強い者たちはごろごろしている。彼らの多くは若手の指導にあたっているのだ。
(23番に入れただけでもまぐれだよな)
ルークは自分ではそう思っている。
(どんな女性がやってくるか、見るだけでも楽しみだな)
女王の間に騎士たちが勢ぞろいした。みな正装着である。とうとう巫女が召喚された。巫女には銀色の髪の子供がひっついてきていた。二人ともかなり怯えた様子である。今にも泣きそうなほどである。突然違う時代に飛ばされたのだから、仰天するのも当然であろう。巫女本人にすれば、なんとも迷惑な魔法である。
(あ、なんかかわいそうだなあ)
ルークは最初にゆりとシスを見てこう思ったのだった。
「巫女様はだいぶこの時代に慣れたようだ」
「よかったなあ」
「お気に入りはディラン様らしい」
ゆりがやってきて数日、騎士達のうわさはルークの耳にも入っていた。シスの力が弱いことについても騎士達は気にしていたが、未来では人口が少なく、今ほどの力を保ってはいないようである。そういう話も流れていた。
騎士達の多くは巫女の姿にちょっと拍子抜けしていた。先代の巫女が結構な美女であったせいもあるかもしれない。だが、神官長は騎士達にこんなことを言ったそうだ。
「お前たちは何もわかっていないな。ザクート王をお産みなったあのヒューリア様とて、絶世の美女ではなかった。それなのにもてた。この国の歴史上一番もてた女性といってもいいほどだ。いずれ、お前たちも巫女様の魅力に気づくに違いない」
神官長は、最初から彼女をすごい巫女だと疑ってはいなかった。そしてその言葉通り、騎士達が巫女の魅力に気づく時がやってきた。なんと、女神ガーベラが巫女に降りたのである。
女神ガーベラといえば、この国で信仰の厚い酒の神ジンラの恋人である。ガーベラは魅惑的な女神、竪琴の名手、一目みれば人間の男は骨抜きにされるそうである。この国の誰も見たことがない女神が、なんと巫女に乗り移った。しかも息子のクーリーフンまでやってきたのだから、疑いようもないことである。騎士達の目もそれで変わってしまった。誰もが「やはりすごい巫女様なんだ!」と信じ切っていた。そして「儀式にどうしても参加したい」とまで言い出した。
その時すでにゆりと知り合っていたルークは、女神がゆりに降りた後、他の騎士達に羨望の眼差しで見られることになった。
「うらやましい!」
「私もガーベラ様に口づけされたかった!」
「うらやましすぎるぞ!」
ルークとしては、うれしい反面困った事態である。
「ハインリヒ様よりも先に儀式の相手に選ばれるなんて、ルークすごいな」
「男の魅力が高いんだろうな。きっと」
「あれがルーク様だ」
「すごいな」
「あこがれるー」
未成年の騎士候補たちにも、すっかりルークの名前は覚えられてしまった。上位の騎士、ディランやフークスが選ばれるのは当然として、途中の騎士たちを抜かしてルークが選ばれたものだから、周りは、「ルークは男の魅力が高い」と思っていた。
そして儀式が終わり、巫女が未来の時代に帰ってからも、ルークは巫女の話をよく聞かれる。
「一体どんな女性だったんですか?」と。
「それはもう、とても魅力的な方だったよ」
とルークは答えている。ルークには彼女ができたが、肌の蛇が彼女の蛇紋に反応することはなかった。レイアスもそうらしい。あの2匹の金蛇たちを、男たちの肌の蛇はいまだに恋しいと思っている。
最高の巫女と知り合ってから、ルークにとっては驚きの日々だったが、それは18年たった今も続いている。なんと、自分の肌の蛇の子供を見ることができた。信じられないことだが、肌の蛇の子供たちが、未来の男たちの肌にいるのである。そして、その子蛇たちは成長しているのだ。感動する出来事である。感動したのはルークの肌の蛇も一緒のようだ。なんとルークは、自分の肌の蛇と出会うことになった。いつも自分の肌にいる蛇を見てはいるのだが、その蛇が人の形をしてルークのそばにいるのだ。夢で出会っていても、夢ではない。自分の肌の蛇が何を思ったのかは知らないが、彼も未来の子供たちが気になって仕方ないのだろう。彼には人のような感情があるのだ。
ルークが彼と出会っても、彼はルークに話しかけることはなかった。ずっとルークに背中を向けている。正面からじっくり眺めたいのだが、それはなぜかできないようだ。ミルキダスの意見では、彼はルークに似ているらしい。
(彼と話がしてみたいんだが彼らのルールに反するんだろうなあ。あの時人化したゆり様の金蛇と出会ったんだろう? 一体どんな話をしたんだい?)
そう聞いてみたい。
『レディ……』
「お父さん、また顔に鱗が出てきてるよ」
息子のアダムがルークにそう指摘した。
「そうか?」
ルークは自分の頬をなでた。たまにそうなるらしい。
「なんでそうなるの?」
「さあ」
「かっこいいよねえ。お父さんがもてるから、お母さんが妬いてたよ」
アダムがにやにやしながら言った。未来での戦の時に一緒についていってしまったアダムも、今年12歳である。
「あまりお母さんを怒らせないようにね」
「何もしてないぞ」
ルークはアダムの額を指ではじいた。最近よく女性の声がかかる。自分ではよくわからないが、前よりも魅力が増したらしい。
(私よりも彼の方が人気があるような気がするが……)
レイアスやディラン、フークスと会っていると、たまにそれぞれの蛇が表に出てくるようになった。彼らにも言いたいことがたくさんあるのだろう。
(肌の蛇の不思議か。ゆり様に出会わなければ、自分の肌の蛇について考えることすらなかったんだろうなあ。愛する女性に子供まで産んでもらったんだもんな。愛しさも倍増だよな。息子のために男たちに長生きしてほしいって思ってるんだろうなあ)
「昨日ね、レイアス様に、へびっちさんを見せてもらったんだ」
「え?」
アダムの言葉にルークは驚いた。
「父さんの話を聞いてどうしても会いたくなったんだ。結構元気になったって言ってたよ」
「知ってる」
「へびっちさんは兄弟がたくさんいるんだよね。その中の2匹がお父さんの蛇の子供なんだよね。いつかみんなと会いたいなあ」
ルークは子蛇たちのことをすっかりアダムに話していた。外では言わないようにと口止めしている。
「へびっちさんみたいにこの時代にきてくれればいいのにねえ」
「そうだな。ま、未来で元気ならそれもいいさ。もうすぐやってくるアナスターシャ様にはフークス様の子蛇がいるらしい。フークス様はデレデレになりそうだなあ」
ルークは笑いながら言った。
「きっとお父さん蛇も楽しみにしてるね」
「そうだろうな。かわいい娘だもんな」
アゼル王子だけではなく、きっとフークスも心待ちにしているに違いない。
かわいい子蛇がついたアナスターシャがこの時代にやってくるまで、あと数か月──
女王陛下が最高級の高度な呪文を使われる。とうとうこの日がきたのである。
その呪文とは、ある特定の人物を呼び寄せるというものだった。
相手が特定されていないため、とても難しい呪文らしい。
その「ある特定の人」とは、この国の歴史上で最高の巫女であるようだ。しかも儀式ができる現役の巫女でなければならない。この呪文を使うにあたっては、周りの人々はもちろん女王を止めた。だが、女王は頑固なのか周りの忠告に耳を貸さなかった。なんとしても蛇霊神を自分の子供に入れたい、それしか頭にはないようだ。困ったことだが女王の意見は何にもまして尊重される。
「この国最高の巫女を招くことにした。そなたたちは、巫女殿に失礼がないようにせよ」
女王は騎士たちを集めてそう宣言したのは、10日前のことだった。
その日から酒場ではその話題で持ち切りである。
「一体どんな巫女がやってくるんだろうなあ。美人だよな」
「そりゃそうだろう。歴史上一番すごい巫女なんだろ?」
「相手は何人選ばれるかな?」
「ま、俺たちには関係ないか。ルークはぎりぎり選ばれる可能性があるんじゃないか?」
ルークと同世代の騎士たちがルークに言った。
「まさか。私は無理だろう。前巫女にも声はかからなかったし」
「儀式って、巫女が全員とするのかな?」
その騎士は小声で聞いた。
「俺が仕入れた情報では、巫女は降りてきた女蛇の好みの男と交わるみたいだぞ。だから、相手の男は10人でも20人でもいいらしい。交わる男の数は、その時によってまちまちらしいな」
「へー」
「陛下がお腹にいるときに行われた儀式は結構苦労したらしい。その時相手をした騎士は、やはり上位の騎士だった。女蛇も強い男が好きなんだろうな」
(強い男が好きか、まあ私には関係ないんだろうなあ……)
ルークは今騎士の順位は23番である。良い方である。だが、20から30番目はそんなに力も変わらない。この国で23番目に強いか、といったらそういうわけでもない。騎士の順位はいわゆる目安で、騎士を退いた中年の連中の中にも強い者たちはごろごろしている。彼らの多くは若手の指導にあたっているのだ。
(23番に入れただけでもまぐれだよな)
ルークは自分ではそう思っている。
(どんな女性がやってくるか、見るだけでも楽しみだな)
女王の間に騎士たちが勢ぞろいした。みな正装着である。とうとう巫女が召喚された。巫女には銀色の髪の子供がひっついてきていた。二人ともかなり怯えた様子である。今にも泣きそうなほどである。突然違う時代に飛ばされたのだから、仰天するのも当然であろう。巫女本人にすれば、なんとも迷惑な魔法である。
(あ、なんかかわいそうだなあ)
ルークは最初にゆりとシスを見てこう思ったのだった。
「巫女様はだいぶこの時代に慣れたようだ」
「よかったなあ」
「お気に入りはディラン様らしい」
ゆりがやってきて数日、騎士達のうわさはルークの耳にも入っていた。シスの力が弱いことについても騎士達は気にしていたが、未来では人口が少なく、今ほどの力を保ってはいないようである。そういう話も流れていた。
騎士達の多くは巫女の姿にちょっと拍子抜けしていた。先代の巫女が結構な美女であったせいもあるかもしれない。だが、神官長は騎士達にこんなことを言ったそうだ。
「お前たちは何もわかっていないな。ザクート王をお産みなったあのヒューリア様とて、絶世の美女ではなかった。それなのにもてた。この国の歴史上一番もてた女性といってもいいほどだ。いずれ、お前たちも巫女様の魅力に気づくに違いない」
神官長は、最初から彼女をすごい巫女だと疑ってはいなかった。そしてその言葉通り、騎士達が巫女の魅力に気づく時がやってきた。なんと、女神ガーベラが巫女に降りたのである。
女神ガーベラといえば、この国で信仰の厚い酒の神ジンラの恋人である。ガーベラは魅惑的な女神、竪琴の名手、一目みれば人間の男は骨抜きにされるそうである。この国の誰も見たことがない女神が、なんと巫女に乗り移った。しかも息子のクーリーフンまでやってきたのだから、疑いようもないことである。騎士達の目もそれで変わってしまった。誰もが「やはりすごい巫女様なんだ!」と信じ切っていた。そして「儀式にどうしても参加したい」とまで言い出した。
その時すでにゆりと知り合っていたルークは、女神がゆりに降りた後、他の騎士達に羨望の眼差しで見られることになった。
「うらやましい!」
「私もガーベラ様に口づけされたかった!」
「うらやましすぎるぞ!」
ルークとしては、うれしい反面困った事態である。
「ハインリヒ様よりも先に儀式の相手に選ばれるなんて、ルークすごいな」
「男の魅力が高いんだろうな。きっと」
「あれがルーク様だ」
「すごいな」
「あこがれるー」
未成年の騎士候補たちにも、すっかりルークの名前は覚えられてしまった。上位の騎士、ディランやフークスが選ばれるのは当然として、途中の騎士たちを抜かしてルークが選ばれたものだから、周りは、「ルークは男の魅力が高い」と思っていた。
そして儀式が終わり、巫女が未来の時代に帰ってからも、ルークは巫女の話をよく聞かれる。
「一体どんな女性だったんですか?」と。
「それはもう、とても魅力的な方だったよ」
とルークは答えている。ルークには彼女ができたが、肌の蛇が彼女の蛇紋に反応することはなかった。レイアスもそうらしい。あの2匹の金蛇たちを、男たちの肌の蛇はいまだに恋しいと思っている。
最高の巫女と知り合ってから、ルークにとっては驚きの日々だったが、それは18年たった今も続いている。なんと、自分の肌の蛇の子供を見ることができた。信じられないことだが、肌の蛇の子供たちが、未来の男たちの肌にいるのである。そして、その子蛇たちは成長しているのだ。感動する出来事である。感動したのはルークの肌の蛇も一緒のようだ。なんとルークは、自分の肌の蛇と出会うことになった。いつも自分の肌にいる蛇を見てはいるのだが、その蛇が人の形をしてルークのそばにいるのだ。夢で出会っていても、夢ではない。自分の肌の蛇が何を思ったのかは知らないが、彼も未来の子供たちが気になって仕方ないのだろう。彼には人のような感情があるのだ。
ルークが彼と出会っても、彼はルークに話しかけることはなかった。ずっとルークに背中を向けている。正面からじっくり眺めたいのだが、それはなぜかできないようだ。ミルキダスの意見では、彼はルークに似ているらしい。
(彼と話がしてみたいんだが彼らのルールに反するんだろうなあ。あの時人化したゆり様の金蛇と出会ったんだろう? 一体どんな話をしたんだい?)
そう聞いてみたい。
『レディ……』
「お父さん、また顔に鱗が出てきてるよ」
息子のアダムがルークにそう指摘した。
「そうか?」
ルークは自分の頬をなでた。たまにそうなるらしい。
「なんでそうなるの?」
「さあ」
「かっこいいよねえ。お父さんがもてるから、お母さんが妬いてたよ」
アダムがにやにやしながら言った。未来での戦の時に一緒についていってしまったアダムも、今年12歳である。
「あまりお母さんを怒らせないようにね」
「何もしてないぞ」
ルークはアダムの額を指ではじいた。最近よく女性の声がかかる。自分ではよくわからないが、前よりも魅力が増したらしい。
(私よりも彼の方が人気があるような気がするが……)
レイアスやディラン、フークスと会っていると、たまにそれぞれの蛇が表に出てくるようになった。彼らにも言いたいことがたくさんあるのだろう。
(肌の蛇の不思議か。ゆり様に出会わなければ、自分の肌の蛇について考えることすらなかったんだろうなあ。愛する女性に子供まで産んでもらったんだもんな。愛しさも倍増だよな。息子のために男たちに長生きしてほしいって思ってるんだろうなあ)
「昨日ね、レイアス様に、へびっちさんを見せてもらったんだ」
「え?」
アダムの言葉にルークは驚いた。
「父さんの話を聞いてどうしても会いたくなったんだ。結構元気になったって言ってたよ」
「知ってる」
「へびっちさんは兄弟がたくさんいるんだよね。その中の2匹がお父さんの蛇の子供なんだよね。いつかみんなと会いたいなあ」
ルークは子蛇たちのことをすっかりアダムに話していた。外では言わないようにと口止めしている。
「へびっちさんみたいにこの時代にきてくれればいいのにねえ」
「そうだな。ま、未来で元気ならそれもいいさ。もうすぐやってくるアナスターシャ様にはフークス様の子蛇がいるらしい。フークス様はデレデレになりそうだなあ」
ルークは笑いながら言った。
「きっとお父さん蛇も楽しみにしてるね」
「そうだろうな。かわいい娘だもんな」
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