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新作小話
私は王妃様の侍女
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その日は朝から雨が降っていて、夕方にはやんでいたようだ。子供だった私は自分の部屋で遊んでいたのだが、やがて外が賑やかになってきて、何事かと家から外に出てみた。
「ラーズ様!」
「ラーズ様がいらしてる!」
「ラーズ様素敵!」
人々の歓声が聞こえてきた。
「え? ラーズ様!?」
ラーズ様は虹の神様である。空を見上げると大きな虹がかかっていたが、神様の姿を見ることはできなかった。
虹の神様ラーズは、結構人間界に降りている神様である。あれから40年、雨があがるのを待って虹が出るのをまちかまえてみたりしてみたものの、ラーズ様に会うことはできなかった。
「牧師様、どうしてもラーズ様に会いたいです」
教会の牧師様に子供のころから何度も相談していたが、
「運がよければ会えるよ」
と牧師様は答えるのみである。
「じゃあ私は運が悪いんですかあ?」
「そんなことはない。生きてるだけで運はいいのだよ。神様に会うにはそれ以上の運が必要なのだ。そうだ。王妃様の侍女に欠員が出たとかで一人募集していたよ。応募してみたらどうだい?」
「王妃様の侍女ですか? ラーズ様とどういう関係があるんですか?」
「ここだけの話、王妃様は結構神様に気に入られてるんだよ。以前ガーベラ様が王妃様に降りられたこともあったしね。ラーズ様も何度か城の方にいらしてるらしい」
「本当ですかあ?」
私の目は輝いた。
「でも、私が王妃様の侍女になるのはいくらなんでも無理じゃないですか?」
「応募は殺到するだろうから王妃様の侍女になれるかどうかはわからないが、私も推薦してあげるよ。君は休みの日には教会の掃除やら草むしりやらしてくれるからね。君なら自信をもって推薦できるよ」
「ありがとうございます」
私はすぐに王妃様の侍女に応募した。だが、何のとりえもない私が侍女になれるわけもない。一人の欠員に50人も応募していたらしいし無理だろう、そう思っていたら、見事合格した。牧師様の推薦のおかげかもしれない。そして念願の城にあがることができたのだった。
お城にあがって3年が過ぎた。今日はお仕事はお休み、久しぶりに友人と会う約束をしている。友人は会うなり、
最近の王妃様はどう? お元気?」と聞いてきた。みんな王妃様のことが気になって仕方ないようだ。
「王妃様も王様もお元気よ」
私は答えた。
「王様にも毎日会えるんでしょう? いいなあ」
友人はうらやましそうだ。
「毎日はお会いできないわよ」
「それでどうなの? 侍女の仕事は大変?」
「詳しくは言えないけど、精神力が強くないと大変かもね。私なんてこの前、鼻血を出してぶったおれちゃって」
私は苦笑いして言ったが、友人はすごく驚いた様子である。
「えーそんなに過酷なの?」
「2度も失神しちゃったし」
「大丈夫? 働きすぎなんじゃない?」
「大丈夫よ。王妃様はすごく優しいし、まあ先輩には怒られてばっかりだけどね」
と私は答えた。
「王妃様の侍女も大変そうねえ」
友人は私のことを心配していた。お互いに近況報告をして友人とは別れた。
実際、王妃様の侍女は興奮しすぎて大変である。
なんと、私は城にあがってからラーズ様に会うことができたのだ。ラーズ様は城の近くに降りてきて、私が「ラーズ様!」と声を発すると、なんと、なんと手を振ってくださった。しかも笑顔で!
夢にまで見たラーズ様、実際に見るラーズ様は絵画で見たラーズ様の千倍は素敵で輝いていて、私はその後失神してしまった。
最近ではハロルド様のお姿も見てしまった。王妃様のベッドの上で、なんとハロルド様が寝ていらっしゃったのだ。ハロルド様は私たちと握手をしてくださった。私はその時失神はしなかったが悲鳴をあげて王妃様をびっくりさせてしまった。侍女としては失格だが、他の二人も同じように悲鳴をあげていた。あれは悲鳴をあげずにはいられなかった出来事である。あの夜は興奮して眠れなかった。
そして二度目の失神は最近である。王妃様が誰かと儀式をされたようである。その後ベッドを片付けたのだが、シーツや枕からはとってもいいにおいがした。相手はだれか、ミカエル様は先輩侍女に話を聞きに来ていた。
「王妃の相手の男はだれだ?」
「さあ、男の方の姿は誰もみてませんよ。恋人のどなたかじゃないんですか?」
先輩侍女は答えた。
「こっちもだれかわからないんだが」
「すごくいい匂いの方ですよ。爽やかで、い~匂いがしました。あまりかいだことがないにおいですねえ」
「男がいたことは間違いないんだな?」
「それは間違いないと思いますよ」
王妃様の儀式の相手がわからないとはおかしなことだが、一族の男のだれかだろう、と私たちは思っていた。だが、その後仰天する話を聞いた。
「儀式の相手は、ラーズ様らしいわよ」
「え? ラーズ様? 本当?」
「ラーズ様が素敵すぎて儀式になっちゃったんだって!」
相手はラーズ様? もしやあのいい匂いはラーズ様のにおい!? 王妃様のベッドにラーズ様が……
私は想像しただけで鼻血を出してぶっ倒れてしまった。
わかるわかる。私だってラーズ様の姿をみたら、そりゃもう、儀式をしたくなっちゃいますわ。女蛇様の気持ちがわかるわーそして王妃様のために儀式の相手をしてくださるなんて、ラーズ様ってばなんて優しくて素敵な神様なんでしょう! ますますファンになってしまいましたわ!
「みんな今日は気合を入れてちょうだい! 王妃様も部屋もぴっかぴかにするわよ!」
数日後、先輩のミラさんが燃えていた。なんでも今晩ハロルド様がいらっしゃるらしい。
「ハロルド様、ラーズ様に対抗していらっしゃるみたいよ」
「さすが王妃様だわー」
王妃様は魂が抜けたような顔をしていらっしゃったが、内心喜んでいらっしゃるに違いない。
「今晩ハロルド様がいらっしゃるなんて、私までどきどきしちゃう」
「そこ、浮き足だってないでちゃんと掃除してちょうだい!」
「はい!」
侍女たちも朝からばたばた落ち着きなく、みんなはしゃいでしまっていた。予告して神様がいらっしゃるなんて初めてのことだから仕方がない。私もそわそわしてしまっていた。ハロルド様は素敵だが、私としては、王妃様にはラーズ様ともっと仲良くなっていただきたい。口には出せないけれど。
「ジュリ、もっと力を込めて床をふいてちょうだい!」
「はい!」
私はハロルド様が踏まれるであろう床を丁寧に水拭きしていた。
もしかしたら、ここ、この前ラーズ様が踏まれたところかも……
想像するだけでぼんやりしてしまいそうである。
「ジュリ、何をにやけてるの?」
「すいません。ラーズ様がここを踏まれたかなって思うと、うれしくて」
「また倒れないでちょうだいよ」
「はいー」
牧師様、私お城にきてラーズ様に会えました。さらに他の神様まで! これも推薦してくださった牧師様のおかげです。次の休みには教会の掃除に行きますね。
おわり
「ラーズ様!」
「ラーズ様がいらしてる!」
「ラーズ様素敵!」
人々の歓声が聞こえてきた。
「え? ラーズ様!?」
ラーズ様は虹の神様である。空を見上げると大きな虹がかかっていたが、神様の姿を見ることはできなかった。
虹の神様ラーズは、結構人間界に降りている神様である。あれから40年、雨があがるのを待って虹が出るのをまちかまえてみたりしてみたものの、ラーズ様に会うことはできなかった。
「牧師様、どうしてもラーズ様に会いたいです」
教会の牧師様に子供のころから何度も相談していたが、
「運がよければ会えるよ」
と牧師様は答えるのみである。
「じゃあ私は運が悪いんですかあ?」
「そんなことはない。生きてるだけで運はいいのだよ。神様に会うにはそれ以上の運が必要なのだ。そうだ。王妃様の侍女に欠員が出たとかで一人募集していたよ。応募してみたらどうだい?」
「王妃様の侍女ですか? ラーズ様とどういう関係があるんですか?」
「ここだけの話、王妃様は結構神様に気に入られてるんだよ。以前ガーベラ様が王妃様に降りられたこともあったしね。ラーズ様も何度か城の方にいらしてるらしい」
「本当ですかあ?」
私の目は輝いた。
「でも、私が王妃様の侍女になるのはいくらなんでも無理じゃないですか?」
「応募は殺到するだろうから王妃様の侍女になれるかどうかはわからないが、私も推薦してあげるよ。君は休みの日には教会の掃除やら草むしりやらしてくれるからね。君なら自信をもって推薦できるよ」
「ありがとうございます」
私はすぐに王妃様の侍女に応募した。だが、何のとりえもない私が侍女になれるわけもない。一人の欠員に50人も応募していたらしいし無理だろう、そう思っていたら、見事合格した。牧師様の推薦のおかげかもしれない。そして念願の城にあがることができたのだった。
お城にあがって3年が過ぎた。今日はお仕事はお休み、久しぶりに友人と会う約束をしている。友人は会うなり、
最近の王妃様はどう? お元気?」と聞いてきた。みんな王妃様のことが気になって仕方ないようだ。
「王妃様も王様もお元気よ」
私は答えた。
「王様にも毎日会えるんでしょう? いいなあ」
友人はうらやましそうだ。
「毎日はお会いできないわよ」
「それでどうなの? 侍女の仕事は大変?」
「詳しくは言えないけど、精神力が強くないと大変かもね。私なんてこの前、鼻血を出してぶったおれちゃって」
私は苦笑いして言ったが、友人はすごく驚いた様子である。
「えーそんなに過酷なの?」
「2度も失神しちゃったし」
「大丈夫? 働きすぎなんじゃない?」
「大丈夫よ。王妃様はすごく優しいし、まあ先輩には怒られてばっかりだけどね」
と私は答えた。
「王妃様の侍女も大変そうねえ」
友人は私のことを心配していた。お互いに近況報告をして友人とは別れた。
実際、王妃様の侍女は興奮しすぎて大変である。
なんと、私は城にあがってからラーズ様に会うことができたのだ。ラーズ様は城の近くに降りてきて、私が「ラーズ様!」と声を発すると、なんと、なんと手を振ってくださった。しかも笑顔で!
夢にまで見たラーズ様、実際に見るラーズ様は絵画で見たラーズ様の千倍は素敵で輝いていて、私はその後失神してしまった。
最近ではハロルド様のお姿も見てしまった。王妃様のベッドの上で、なんとハロルド様が寝ていらっしゃったのだ。ハロルド様は私たちと握手をしてくださった。私はその時失神はしなかったが悲鳴をあげて王妃様をびっくりさせてしまった。侍女としては失格だが、他の二人も同じように悲鳴をあげていた。あれは悲鳴をあげずにはいられなかった出来事である。あの夜は興奮して眠れなかった。
そして二度目の失神は最近である。王妃様が誰かと儀式をされたようである。その後ベッドを片付けたのだが、シーツや枕からはとってもいいにおいがした。相手はだれか、ミカエル様は先輩侍女に話を聞きに来ていた。
「王妃の相手の男はだれだ?」
「さあ、男の方の姿は誰もみてませんよ。恋人のどなたかじゃないんですか?」
先輩侍女は答えた。
「こっちもだれかわからないんだが」
「すごくいい匂いの方ですよ。爽やかで、い~匂いがしました。あまりかいだことがないにおいですねえ」
「男がいたことは間違いないんだな?」
「それは間違いないと思いますよ」
王妃様の儀式の相手がわからないとはおかしなことだが、一族の男のだれかだろう、と私たちは思っていた。だが、その後仰天する話を聞いた。
「儀式の相手は、ラーズ様らしいわよ」
「え? ラーズ様? 本当?」
「ラーズ様が素敵すぎて儀式になっちゃったんだって!」
相手はラーズ様? もしやあのいい匂いはラーズ様のにおい!? 王妃様のベッドにラーズ様が……
私は想像しただけで鼻血を出してぶっ倒れてしまった。
わかるわかる。私だってラーズ様の姿をみたら、そりゃもう、儀式をしたくなっちゃいますわ。女蛇様の気持ちがわかるわーそして王妃様のために儀式の相手をしてくださるなんて、ラーズ様ってばなんて優しくて素敵な神様なんでしょう! ますますファンになってしまいましたわ!
「みんな今日は気合を入れてちょうだい! 王妃様も部屋もぴっかぴかにするわよ!」
数日後、先輩のミラさんが燃えていた。なんでも今晩ハロルド様がいらっしゃるらしい。
「ハロルド様、ラーズ様に対抗していらっしゃるみたいよ」
「さすが王妃様だわー」
王妃様は魂が抜けたような顔をしていらっしゃったが、内心喜んでいらっしゃるに違いない。
「今晩ハロルド様がいらっしゃるなんて、私までどきどきしちゃう」
「そこ、浮き足だってないでちゃんと掃除してちょうだい!」
「はい!」
侍女たちも朝からばたばた落ち着きなく、みんなはしゃいでしまっていた。予告して神様がいらっしゃるなんて初めてのことだから仕方がない。私もそわそわしてしまっていた。ハロルド様は素敵だが、私としては、王妃様にはラーズ様ともっと仲良くなっていただきたい。口には出せないけれど。
「ジュリ、もっと力を込めて床をふいてちょうだい!」
「はい!」
私はハロルド様が踏まれるであろう床を丁寧に水拭きしていた。
もしかしたら、ここ、この前ラーズ様が踏まれたところかも……
想像するだけでぼんやりしてしまいそうである。
「ジュリ、何をにやけてるの?」
「すいません。ラーズ様がここを踏まれたかなって思うと、うれしくて」
「また倒れないでちょうだいよ」
「はいー」
牧師様、私お城にきてラーズ様に会えました。さらに他の神様まで! これも推薦してくださった牧師様のおかげです。次の休みには教会の掃除に行きますね。
おわり
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