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結局、田舎で我に帰る

45 ルツの羞恥

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薄暗い室内で。
ルツの身体は発光している様に眩しい。

唇を噛んで下を向いたまま、ルツは裸を晒していた。

自分だけ逃げるなんて出来ない。
じいサマと息も絶え絶えな村長を残して逃げるなんて出来ない。


蔓の名残を蹴り払って、シュベツはナイフを握ったまま役人の蔦を剥ぎ取らせる指示を出した。
ようやく座って肩で息をする男に、ナイフを持つのを代わらせる。

「目の前でやっちまえば、後はおとなしくなるもんでさぁ。」

旦那は手をぶるわせないように、ナイフを持ってくれれば良いんですぜ。
そう言って機嫌をとる。

いつもなら愚痴愚痴と文句ばかり言う男が、蔦で窒息しかかった事にショックを受けたのかおとなしい。

「後で替わりやすからね。まずは躾でさぁ」

わざと下卑た笑いを浮かべると、男もようやくにやりとした。
シュベツは裸で震えているルツの前に立った。
勿論ザナの視界を遮ったりしない。
互いの絶望で諦めておとなしくなるように、見せつけて犯してやる。

舐める様に裸をみる。

おや、首筋にも乳首の周りにも、点々と鬱血した赤紫色の花が咲いている。
身体の上で花園を作ったソレは、なかなかに淫靡で背徳的だった。

ひっひっひっ…
笑いが肩を揺すって溢れる。

そしてシュベツはザナを横目でみた。
ザナは必死な目をしている。
ふるふると必死に目で逃げろと訴えている。
音にならないのに、口をぱくぱくと叫び続けている。

こんなもの。
ザナにも叫んで貰わなくっちゃな。
シュベツは上機嫌で隷属の声を戻した。

かはっ。
と、ザナの息が溢れる。
叫ぶ前にシュベツは笑う。

「もう、男を咥え込んでるみたいだぜぇ」

ザナに向かった声は大きく、目の前のルツがピクリと震えた。
ザナが驚愕で目を見開く。

「おっぱいにも、尻にもキスマークだらけだぜ。どんだけやったんだか」

ザナのエメラルドグリーンの目が大きく開いた。
それを見てシュベツは大きく笑った。

「じいちゃんが田舎で良い子だと思ってたのに。王都で助平なあばずれになってた訳かよぉ」

ザナの驚きを堪能してから。
ルツの腕を掴むと無理矢理テーブルに押し付けた。

テーブルに手をついたまま腰を突き出させる。
白くて丸い尻の双丘の中で、うっすらとした銀色の下生えに隠れて躑躅色の孔が覗いていた。



大丈夫だ。
昨夜と同じ事だ。
なんでも無い。
耐えることができる。

ルツは必死に自分に言い聞かせる。

気を緩めさせて、治療させてもらって。
それから逃げる算段をしよう…

ルツは強張った顔のまま。
やめろ。
逃げろ。
と、叫ぶザナの声を聞かないようにしていた。




辞めてくれ。
頼む…

俺のせいでルツがレイプされる。
可愛い孫が!

ザナは必死に足掻いた。

いっそ殺してくれ。
ルツの重荷になりたく無い!
どうしてルツは言うことを聞いてくれない。

ザナの目から涙が溢れた。

「頼む。わしを殺してくれ…」


ザナの涙に、シュベツはたまらずに自分のズボンを引き摺り下ろした。
そこは青筋を浮かべてカチカチに勃っている。

ルツの尻を割ろうと指が当たった時。
ルツはぞわりと鳥肌が立った。


覚悟していたつもりだ。
でもこいつの体臭が来た途端、吐きそうだ!

無理。
気持ち悪い。
無理‼︎

その指が両手で尻を握る。

気持ち悪い。

駄目だ‼︎
これはラッシュ様以外としちゃいけない奴だ!
そうだ、約束したのに‼︎

稲妻のように頭に浮かんだ。

しないで逃げる道を探すんだ!
駄目だ。
気持ち悪い!


今更ながら逃げようと腰を引いた時。


役人があっ‼︎ と声をあげるのと。
這いながらにじり寄った村長が、膝を掴んで引き倒したのが同時だった。


握ったままのナイフが弾かれて血が吹き上がった。
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