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結果オーライで帳尻が合う
39 止められない二人
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目をきつく瞑っていたルツに、ふんわりとした香が届いた。
カタンとサイドテーブルが軽く歌う。
嗅いだことのない華やかな香りに、ルツの沸騰していた頭は意識を取り戻した。
ぬるり。
固い尻肉を押し広げて。
滑りの良い指が捩じ込まれた。
異物の侵入で体がびくりと跳ねる。
ゆっくりと押し広げながら入ってくる指は、感じたことのない圧迫感だった。
ぐりぐりと進んでいく指が、肉襞をやわやわと弄っていく。
大丈夫だ。
痛い思いはさせないようにするから。
掠れた声でラッシュが囁く。
顔に笑みを貼り付けながら、ルツは頷いた。
どうせ買われた身だ。
笑えと言われたら笑って。
泣けと言われたら泣く。
知らない沢山の男達よりも、ラッシュ様の方がましだ。
……恥ずかしさはもうマイナスラインを一気に下降している。
村の為だから、なんでも出来る!
~~はずだ。
ラッシュの指は柔らかく肉襞を擦った。
体の奥底が解けていく。
じれじれした欲望が、前の性器を勃たせていく。
いつのまにか2本に増えた指は、内側をねっとりと舐めているようだ。
ラッシュのキスは
愛しい。
愛しい。
と、吠えているように甘い。
一度会っただけの月の君を探し回る。
そんな男が可愛いと思う。
愛しい。が自分のものならいいのに…
ルツの中で指の関節が動く。
内側を擦られる官能に、びくびくと体が震える。
下半身に感覚が集まっていく。
恐ろしい事に。
体の奥から湧き上がる熱が、快楽を連れて心を押し流そうとしてくる。
それに逆らおうともがいていても、意識が持っていかれそうになる。
切ない。
切なくて苦しい。
そして気持ちいい。
好きな人とできたら良かったのに。
せめて僕の事を好いてくれてる人だと良かったのに
頭の片隅でそんな思いが浮かんで。
それを封じするようにシーツを掴んだ。
ぐちゅっと音を立てて指が抜かれた。
その事にほっとして体の力が抜けた。
もう喘ぎすぎて喉がひりつく。
体の何処もがじんじんと脈動している。
大丈夫。
このくらいなら耐えられる。
もうすぐお終いだ…
自分に言い聞かせていたルツは。
なぜ指が抜けたのか。
その次に来るものが何なのかを分かっていなかった。
息を抜いた瞬間だった。
ルツの尻を掴む手に、きつく力が込められた。
それを感じる前に、熱が捩じ込まれた。
「……っ!」
叫びにならない声を上げる。
めきめきとそれは入ってきた。
指など問題にならない圧倒的な存在感。
そして押し広げられた痛みで目の裏に火花が散る。
ラッシュのものが内を進むたびに、内臓が押し上げられていく。
「痛いっ‼︎やめ、てぇっ」
痛みと恐怖で初めて中止を願ったけれど。
ラッシュはもう、止められない。
ぐぐ、と無理矢理に侵入が深くなる。
あまりの痛さに視界がぼやける。
仰け反った喉が叫んでいる。
その悲鳴はルツ本人だけが聞いていた。
カタンとサイドテーブルが軽く歌う。
嗅いだことのない華やかな香りに、ルツの沸騰していた頭は意識を取り戻した。
ぬるり。
固い尻肉を押し広げて。
滑りの良い指が捩じ込まれた。
異物の侵入で体がびくりと跳ねる。
ゆっくりと押し広げながら入ってくる指は、感じたことのない圧迫感だった。
ぐりぐりと進んでいく指が、肉襞をやわやわと弄っていく。
大丈夫だ。
痛い思いはさせないようにするから。
掠れた声でラッシュが囁く。
顔に笑みを貼り付けながら、ルツは頷いた。
どうせ買われた身だ。
笑えと言われたら笑って。
泣けと言われたら泣く。
知らない沢山の男達よりも、ラッシュ様の方がましだ。
……恥ずかしさはもうマイナスラインを一気に下降している。
村の為だから、なんでも出来る!
~~はずだ。
ラッシュの指は柔らかく肉襞を擦った。
体の奥底が解けていく。
じれじれした欲望が、前の性器を勃たせていく。
いつのまにか2本に増えた指は、内側をねっとりと舐めているようだ。
ラッシュのキスは
愛しい。
愛しい。
と、吠えているように甘い。
一度会っただけの月の君を探し回る。
そんな男が可愛いと思う。
愛しい。が自分のものならいいのに…
ルツの中で指の関節が動く。
内側を擦られる官能に、びくびくと体が震える。
下半身に感覚が集まっていく。
恐ろしい事に。
体の奥から湧き上がる熱が、快楽を連れて心を押し流そうとしてくる。
それに逆らおうともがいていても、意識が持っていかれそうになる。
切ない。
切なくて苦しい。
そして気持ちいい。
好きな人とできたら良かったのに。
せめて僕の事を好いてくれてる人だと良かったのに
頭の片隅でそんな思いが浮かんで。
それを封じするようにシーツを掴んだ。
ぐちゅっと音を立てて指が抜かれた。
その事にほっとして体の力が抜けた。
もう喘ぎすぎて喉がひりつく。
体の何処もがじんじんと脈動している。
大丈夫。
このくらいなら耐えられる。
もうすぐお終いだ…
自分に言い聞かせていたルツは。
なぜ指が抜けたのか。
その次に来るものが何なのかを分かっていなかった。
息を抜いた瞬間だった。
ルツの尻を掴む手に、きつく力が込められた。
それを感じる前に、熱が捩じ込まれた。
「……っ!」
叫びにならない声を上げる。
めきめきとそれは入ってきた。
指など問題にならない圧倒的な存在感。
そして押し広げられた痛みで目の裏に火花が散る。
ラッシュのものが内を進むたびに、内臓が押し上げられていく。
「痛いっ‼︎やめ、てぇっ」
痛みと恐怖で初めて中止を願ったけれど。
ラッシュはもう、止められない。
ぐぐ、と無理矢理に侵入が深くなる。
あまりの痛さに視界がぼやける。
仰け反った喉が叫んでいる。
その悲鳴はルツ本人だけが聞いていた。
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