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66 【最終回】プロポーズもしくは労働条件の変更
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「ジュノ。愛してる。結婚してくれ。」
王子の声だけがその場に響いた。
そのストレートな言葉は、きゅん♡と心に届いた。
ジュノの頬が鮮やかに染まる。
唇は半開きになる。
目が大きく見開かれた後、うっとりと狭まって、ジュノは大きく頷いた。
おおぉぉぉぉっ‼︎
周りから津波の様な歓声が上がる。
四方からのその音に、びっくりしたように見渡すのと、アドルにがっしりと抱き込まれるのが同時だった。
皆んなの目を意識して、ちょっと腕から逃げようとしたけれど。
花束といっしょにぎゅっと抱き締められてびくともしない。
『おめでとう!』
『良かったなっ!』
怒涛が岩に弾けるように、祝いの声が次々とあがる。
耳元で「幸せにするから。」
と、誓われて、ジュノはうっとりと頷いた。
「いいの?それで、いいの?」
ふと、二人だけの世界から亀のように頭をもたげると、隣にリサ嬢がいた。
うっとりした王妃も。
ん?
というジュノ。
ぬ?
というアドル。
そしてふうっ、と首を横にふるリサ嬢。
隣にはヤルターシ様と宰相閣下もいらっしゃる。
「いい。正妃は正式な奥さんよ。」
「うん。」
「つまり、御賃金は発生しないのよ。」
「お、おうぅっ⁉︎」
なんですと!
つ、つまり長期出張も24時間体制の業務請負も無償ってこと!
正妃の仕事は多岐に渡る。
それが、それが、愛という賃金だけって事ですかっ。
「~~側妃でっ‼︎
側妃でお願いします!」
食い気味に叫ぶジュノに、ぶっと吹き出して宰相閣下は笑った。
そりゃないだろうと王子が叫ぶ。
これからしばらくは労働条件への攻防が繰り広げられて、退屈することはないだろう。
皆が笑いを弾けさせる中で、王子はジュノを逃がさないように、抱きしめていた。
終わり
*************
長らく読んで頂き、本当に、本当に。
ありがとうございました。
感想を頂いたりして、とても幸せでした。
おかげ様で、なんとか終了にこぎつけました。
また何かの折にでも、お目にとまりましたら、
よろしくお願いします。
王子の声だけがその場に響いた。
そのストレートな言葉は、きゅん♡と心に届いた。
ジュノの頬が鮮やかに染まる。
唇は半開きになる。
目が大きく見開かれた後、うっとりと狭まって、ジュノは大きく頷いた。
おおぉぉぉぉっ‼︎
周りから津波の様な歓声が上がる。
四方からのその音に、びっくりしたように見渡すのと、アドルにがっしりと抱き込まれるのが同時だった。
皆んなの目を意識して、ちょっと腕から逃げようとしたけれど。
花束といっしょにぎゅっと抱き締められてびくともしない。
『おめでとう!』
『良かったなっ!』
怒涛が岩に弾けるように、祝いの声が次々とあがる。
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と、誓われて、ジュノはうっとりと頷いた。
「いいの?それで、いいの?」
ふと、二人だけの世界から亀のように頭をもたげると、隣にリサ嬢がいた。
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ん?
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ぬ?
というアドル。
そしてふうっ、と首を横にふるリサ嬢。
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「いい。正妃は正式な奥さんよ。」
「うん。」
「つまり、御賃金は発生しないのよ。」
「お、おうぅっ⁉︎」
なんですと!
つ、つまり長期出張も24時間体制の業務請負も無償ってこと!
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それが、それが、愛という賃金だけって事ですかっ。
「~~側妃でっ‼︎
側妃でお願いします!」
食い気味に叫ぶジュノに、ぶっと吹き出して宰相閣下は笑った。
そりゃないだろうと王子が叫ぶ。
これからしばらくは労働条件への攻防が繰り広げられて、退屈することはないだろう。
皆が笑いを弾けさせる中で、王子はジュノを逃がさないように、抱きしめていた。
終わり
*************
長らく読んで頂き、本当に、本当に。
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よろしくお願いします。
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