なぜか側妃に就職しました。これは永久就職じゃございません。

たまとら

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49 とまれない二人

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はっはっはっという荒い息が、はあぁっという息で鎮まっていく。
ぼんやりと気怠い余韻で漂っていたジュノは、アドルが自分の精をどうしたとか、今はどんな状況かということが飛んでいた。

快感がじんじんと指先まで伝わっている。
汗ばんだ額を乱暴に拭って、もう一度ふうぅっと、甘い息を吐き出した。

気怠い…。
なんかふわふわしてていい気持ち…。

ぼんやりと見た先に膝立ちしたアドルがいる。
その中心は赤黒く反り上がって、臨戦体制だ。

腹につくほどに屹立したソレに、さっと血の気が引いた。

「お、王子、ソレは…」

思えず逃げようと腰を引く。
追い被さるように、両手をジュノの両脇につくと、耳元にちゅっとキスを落とした。

「大丈夫。嫌がることはしない。手伝ってくれ」

ジュノの両脚を抱えると、軽く組ませて自分の左肩に足首を乗せた。
見開かれる目に笑いかけながら、サイドテーブルから小瓶をとる。
とろりとした中身から、花の匂いが立ちあがる。
ゆるりと自分のモノに纏わせながら、

「大丈夫、愛してる。」

そんな呪文。
なんの答えにもならないのに。
何が始まるのか怯えるジュノをあやすように囁き続ける。

膝を付いたアドルが、ぐっと前屈すると、ジュノの腰が持ち上がる。
腰を固定され、組まれた腿の隙間に、アドルの陰茎がぬるりと滑り込んできた。


「なっ、何⁉︎」

「怖く無いから。脚で挟んでいてくれ」

甘い声で囁きながら、アドルが腰を突き上げる。

アドルの陰茎がぬちゃりとジュノの後孔をなぞる。
そのまま蟻の門渡りを掠めていく。
滑りけのある熱い物体に双球から擦られて、ジュノはのけぞった。
ぬちゃぬちゃと淫猥な水音が立つ。


必死に頭をもたげたそこには、白く組まれた自分の腿。
その三角になった隙間にほよほよとしたダークブラウンの下生えがある。
一度射精して力を失っている自分のモノが、下生えの中に濃い桃色に見え隠れする。

そこに。

赤黒い巨大なモノがぬるりと現れた。
下生えもジュノ自身をも巻き込んで、ゆるりと突き上げる。
そして再び中に沈んでいく。

ぱしゅぱしゅという、肌どうしがぶつかる音とともに裏筋が擦られて反応していた。


「ひっ、ぁ、ぁ…あ、ん…っ」

アドルの動きで、脚の間でベトベトしたものが顔をだす。
動きで擦られる。
後孔も、裏筋も、ぬるりと熱く硬いモノで擦られていく。
初めて味わう快感に、ジュノは声が止まらなかった。

腰が揺れてしまう。

アドルが空いた右手で乳首を揉んだ。
乳首を摘み上げながら、先端を爪でひっかかれると電流のような快感が身体中を走る。


「ジュノ、ジュノ、」

呼ぶ声が、肌がぶつかる音と重なる。
ジュノの脚と腰をがっしりと掴み、ガツガツと叩きつける。

ジュノはそれに合わせていつのまにか腰を揺すっていた。
「あっ、ぁっ」
とあられもなく声を上げていた。

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