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45 おはようのちゅう
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膝抱っこという、羞恥な世界にショックを受けたわりに。
ジュノはやっぱり爆睡した。
寝る子は育つというから、このまま育って背の高い細マッチョになれるのかもしれない。
人肌の触れる感触は、もう慣れたもので。
やわやわと髪を撫でられても目が開けられない。
耳元で『愛してるよ。』という呪文が流れているけれど。
もう少し、もう少し眠りたい。
ちゅっとリップ音が頬にした。
生暖かいものが首筋を滑っていく。
そのまま降りて行って、浮き出た鎖骨を甘噛みされた。
ぴちゃぴちゃと水音が立つ。
ねっとりした物がそのまま胸元に滑って来た
ひいっ!
鳥肌が立って目が覚めた。
……胸元に金色の塊がある…。
ぺろり。
それに乳首をひとぺろされて、ジュノは飛び上がった。
「なっ!なっ!なっ‼︎」
まだ舌をちょっと出したまま、王子が悪戯に笑う。
「お寝坊さんの目覚ましは、やっぱりコレが一番だな。」
ふしゅう、と熱い息を吐いて、ジュノは外れたボタンを慌てて止めた。
いつのまにか侍従ちゃんもさりげなく視線を逸らして立っている。
タオルを手に掛けているから、洗顔待ちなのか?
起きるのを待ってたのか?
やばっ。寝坊しちゃった?
でも、こんな起こし方って、無いわぁ。
まさしく、夢見が悪っ。ってかんじ。
もう、もう、もう。
ぷりぷりして立とうとすると、王子に柔らかく抱き止められた。
そのまま膝に乗せられる。
「おはよう♡」 チュッ♡
「今日も可愛いね」 チュッ♡
「朝一にジュノが見れてとても幸せだ。」チュッ♡
ちょっと待てぃ‼︎
ジュノはぐんと突っ張るとふんすと鼻息を吐いた。
違うぞ。
約束が違うぞっ‼︎
許可したのは"おはようのちゅう"だ。
何を勝手に増やしてるんだ!
ぷるぷると意を唱えるジュノに、王子はふう、と首を振った。
「コレはおはようのちゅうだよ。」
そして、手でそっと頬に触れると唇を当てる。
「愛してるよ、起きてごらん」 チュッ♡
「おはよう」 チュッ♡
「今日も可愛いね」チュッ♡
「朝一にジュノが見れてとても幸せだ」チュッ♡
「ほら、コレは"おはようのご挨拶のちゅう"じゃないか。」
ええええぇぇぇぇっ⁉︎
「コレは行ってきます。でも無いし。
お疲れ様でも無いだろう。
コレはおはようのちゅうだよね。」
そ、そうなんだろうか…?
「おはようは、おはようの言葉だけじゃ無くて一連の流れがあるだろう?
だからコレはおはようの挨拶だよ。」
鉄壁な表情を誇る侍従の口元は、すこしほつれている。
でもジュノはそれに気がつかない。
「そうなのかなぁ…」
煮え切らない、モヤッとした感じってなんなんだろう…。
ジュノは下唇をちょっと噛んで考える。
「~~ん~。納得いかないなら、もう一度してみれば解るかなぁ。」
そう言って顎に手が掛かったので、ひゃっと身をかわした。
「騙されないぞっ‼︎
同じことを2回したよね!
ソレはオーバーワークだからなっ!
今日の"おはよう"はもう終了だからなっ!」
ドヤ顔で指摘して、洗面所に走るジュノ。
その後ろをついて行きながら、
騙されとるがな。
と、侍従Aは呟いた。
ジュノはやっぱり爆睡した。
寝る子は育つというから、このまま育って背の高い細マッチョになれるのかもしれない。
人肌の触れる感触は、もう慣れたもので。
やわやわと髪を撫でられても目が開けられない。
耳元で『愛してるよ。』という呪文が流れているけれど。
もう少し、もう少し眠りたい。
ちゅっとリップ音が頬にした。
生暖かいものが首筋を滑っていく。
そのまま降りて行って、浮き出た鎖骨を甘噛みされた。
ぴちゃぴちゃと水音が立つ。
ねっとりした物がそのまま胸元に滑って来た
ひいっ!
鳥肌が立って目が覚めた。
……胸元に金色の塊がある…。
ぺろり。
それに乳首をひとぺろされて、ジュノは飛び上がった。
「なっ!なっ!なっ‼︎」
まだ舌をちょっと出したまま、王子が悪戯に笑う。
「お寝坊さんの目覚ましは、やっぱりコレが一番だな。」
ふしゅう、と熱い息を吐いて、ジュノは外れたボタンを慌てて止めた。
いつのまにか侍従ちゃんもさりげなく視線を逸らして立っている。
タオルを手に掛けているから、洗顔待ちなのか?
起きるのを待ってたのか?
やばっ。寝坊しちゃった?
でも、こんな起こし方って、無いわぁ。
まさしく、夢見が悪っ。ってかんじ。
もう、もう、もう。
ぷりぷりして立とうとすると、王子に柔らかく抱き止められた。
そのまま膝に乗せられる。
「おはよう♡」 チュッ♡
「今日も可愛いね」 チュッ♡
「朝一にジュノが見れてとても幸せだ。」チュッ♡
ちょっと待てぃ‼︎
ジュノはぐんと突っ張るとふんすと鼻息を吐いた。
違うぞ。
約束が違うぞっ‼︎
許可したのは"おはようのちゅう"だ。
何を勝手に増やしてるんだ!
ぷるぷると意を唱えるジュノに、王子はふう、と首を振った。
「コレはおはようのちゅうだよ。」
そして、手でそっと頬に触れると唇を当てる。
「愛してるよ、起きてごらん」 チュッ♡
「おはよう」 チュッ♡
「今日も可愛いね」チュッ♡
「朝一にジュノが見れてとても幸せだ」チュッ♡
「ほら、コレは"おはようのご挨拶のちゅう"じゃないか。」
ええええぇぇぇぇっ⁉︎
「コレは行ってきます。でも無いし。
お疲れ様でも無いだろう。
コレはおはようのちゅうだよね。」
そ、そうなんだろうか…?
「おはようは、おはようの言葉だけじゃ無くて一連の流れがあるだろう?
だからコレはおはようの挨拶だよ。」
鉄壁な表情を誇る侍従の口元は、すこしほつれている。
でもジュノはそれに気がつかない。
「そうなのかなぁ…」
煮え切らない、モヤッとした感じってなんなんだろう…。
ジュノは下唇をちょっと噛んで考える。
「~~ん~。納得いかないなら、もう一度してみれば解るかなぁ。」
そう言って顎に手が掛かったので、ひゃっと身をかわした。
「騙されないぞっ‼︎
同じことを2回したよね!
ソレはオーバーワークだからなっ!
今日の"おはよう"はもう終了だからなっ!」
ドヤ顔で指摘して、洗面所に走るジュノ。
その後ろをついて行きながら、
騙されとるがな。
と、侍従Aは呟いた。
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