なぜか側妃に就職しました。これは永久就職じゃございません。

42 ちゅうの許可

朝食は気まずかった。
王子の目が柔らかく見てくるから、さらに気まずい。

「ジュノ。提案があるのだが。」

そのセリフ、悪い予感しかしないが。

「おはようのちゅうと、おやすみのちゅうをしても良いだろうか？」

「ほえっ？」

「考えるに、健康な成人男性が好きな相手と添い寝をしているのに、発散出来ないというのは生き地獄に近いと思うんだよ。
とりあえず、ちゆっちゆっと発散していれば、過度な触れ合いは少なくていいと思うんだが。」

なるほど。
確かに。

「俺としては、おはように行ってきます。あとただいま。そしてお疲れ様とおやすみ。
と、5回の発散ちゅうを希望するが。どうだ？」

「い、いや…。そんなに沢山はちょっと…」

「だから、とりあえず。
おはようとおやすみのちゅうをしよう。
それなら2回で済むぞ。」

確かに。
～～ちょっと考えた。
5回は多い。
まあ、2回なら…。

許可制なら、いきなり濃いのはないだろう。
軽いちゅ♡で済むのなら、体力的にもメンタル的にもアリなのではないだろうか。
とりあえず、ココ、王子の後宮だし。


了解すると、王子は艶やかに微笑んだ。




そんな二人を侍従ちゃんがメモ帳片手に見守っている事をジュノは知らない。