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37 後宮の朝
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何もしない。
誓って何もしなから。
添い寝だけ。
一人が怖いんだよぉ。
と、縋られた。
悩んだ末に、まぁ、じゃあ、添い寝だけ。
と了承した。
まあ、優しい気持ちになろう。
と、決意した事だし。
ベッドの真ん中に丸めた布団をバリケードのように置いた。
国境侵犯しないでね。
って約束して寝る。
いけすかなくても嘘はつかない男だったから、なんの心配もしないで寝た。
大の字で。
夢うつつの中で頭を撫でられている。
指が髪の間に潜り込んで、ゆっくり滑っていく。
かき分けられた髪がふきゅっと広がって、汗ばんで張り付いた額が少し涼しくなる。
優しい手が頭を滑る。
良い子だね。って言われている様で、嬉しくてその手に擦り付いた。
気持ちいい。
お日様の匂いがする。
朝になってお日様と一緒に元気に起きる。
でも、もうちょっと……
髪を分けられたおでこにふっと息が当たった。
あれ?
そして、柔らかなねっとりした物が押される。
あれっ?
眠い目を開けると、そこに近づき過ぎて滲んだ青空があった。
ほえぇぇぇっ‼︎
驚いて飛び起きる。
途端、絡まっていた腕にぐいっと阻まれて、王子の胸に倒れ込んだ。
「な、な、なにしてるんですかぁ!」
どうしてもって言うからベッドの真ん中に柵を作った。
そして眠ってたはずなのに、今はガッツリと腕の中だ。
あわあわと暴れて起き上がる。
国境侵犯!
許すまじ‼︎
決意を新たに怒鳴ろうとしたら、ここは王子側の領地だった。
~~転がって来たのは、俺?
国境侵犯は俺って事⁉︎
おぉぉうっ‼︎
自分の寝相を考えていませんでした。
真っ赤になったジュノの髪をさわさわ撫でながら。
「可愛いね。大好きだよ。」
とくっつこうとするので手で止める。
それはいらないですから。
「いいじゃん。おはようのちゅうしても」
無念そうな王子は唇を突き出して不満を述べる。
「せっかくこうしているのに…。
いちゃいちゃしてなかったの?俺たち。」
その言い方!
「いやぁ。お前じゃ勃たないぞ!っておっしゃいましたから。一度たりと無かったですね。」
いちゃいちゃ希望♡を前面に出す。
うざい。
だから、俺も笑顔で拒絶する。
自分の所業に、あんぐりと口を開けてフリーズする事しばし。
直ぐに再起動した王子は
「そんなバカな!俺はもう臨戦体制だぞ!」
と、あらぬ物をみせようとするので、
ベッドから飛び起きた。
ばっかじゃないのぉ。
誓って何もしなから。
添い寝だけ。
一人が怖いんだよぉ。
と、縋られた。
悩んだ末に、まぁ、じゃあ、添い寝だけ。
と了承した。
まあ、優しい気持ちになろう。
と、決意した事だし。
ベッドの真ん中に丸めた布団をバリケードのように置いた。
国境侵犯しないでね。
って約束して寝る。
いけすかなくても嘘はつかない男だったから、なんの心配もしないで寝た。
大の字で。
夢うつつの中で頭を撫でられている。
指が髪の間に潜り込んで、ゆっくり滑っていく。
かき分けられた髪がふきゅっと広がって、汗ばんで張り付いた額が少し涼しくなる。
優しい手が頭を滑る。
良い子だね。って言われている様で、嬉しくてその手に擦り付いた。
気持ちいい。
お日様の匂いがする。
朝になってお日様と一緒に元気に起きる。
でも、もうちょっと……
髪を分けられたおでこにふっと息が当たった。
あれ?
そして、柔らかなねっとりした物が押される。
あれっ?
眠い目を開けると、そこに近づき過ぎて滲んだ青空があった。
ほえぇぇぇっ‼︎
驚いて飛び起きる。
途端、絡まっていた腕にぐいっと阻まれて、王子の胸に倒れ込んだ。
「な、な、なにしてるんですかぁ!」
どうしてもって言うからベッドの真ん中に柵を作った。
そして眠ってたはずなのに、今はガッツリと腕の中だ。
あわあわと暴れて起き上がる。
国境侵犯!
許すまじ‼︎
決意を新たに怒鳴ろうとしたら、ここは王子側の領地だった。
~~転がって来たのは、俺?
国境侵犯は俺って事⁉︎
おぉぉうっ‼︎
自分の寝相を考えていませんでした。
真っ赤になったジュノの髪をさわさわ撫でながら。
「可愛いね。大好きだよ。」
とくっつこうとするので手で止める。
それはいらないですから。
「いいじゃん。おはようのちゅうしても」
無念そうな王子は唇を突き出して不満を述べる。
「せっかくこうしているのに…。
いちゃいちゃしてなかったの?俺たち。」
その言い方!
「いやぁ。お前じゃ勃たないぞ!っておっしゃいましたから。一度たりと無かったですね。」
いちゃいちゃ希望♡を前面に出す。
うざい。
だから、俺も笑顔で拒絶する。
自分の所業に、あんぐりと口を開けてフリーズする事しばし。
直ぐに再起動した王子は
「そんなバカな!俺はもう臨戦体制だぞ!」
と、あらぬ物をみせようとするので、
ベッドから飛び起きた。
ばっかじゃないのぉ。
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