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31 遠征からの負傷?
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討伐は一か月の予定だった。
分厚いマッチョがいなくなると、空間が目立つ。(気がする)
なんか騎士棟辺りの空気が涼しい。(気がする)
つまり、なんとなく物足りない気がする。
ヤルターシ様がいないのはちょっと寂しくて、無事を祈ったりする。
アドル王子がいないのは、なにげにホッとしている。
そうしてるうちに宰相閣下が帰って来た。
執務室の最奥の机に、宰相閣下が座っている。
~~パーフェクト♡
これぞ不足の無い空間だ。
と、執務室の全員が思った。
落ち着いて、麗しくて。
腹黒さもちょっと滲んでたイケおじだった宰相閣下が。
神の如く拈華微笑を身につけて降臨した。
公私共に満たされてパワーアップした宰相閣下は、眩しいほどに素敵だった。
「この二週間、ありがとう。お疲れ様。」
その労いの言葉で報われた気がする。
「皆から頂いたクーファンは大活躍だったよ。執務中も一緒にいられる。
素晴らしい物だね。」
ん?
執務中?
あれっ?
育休中にまさかの仕事?
……ダメじゃん。
トップが仕事中毒って。
なんとなく憧れオンリーだった宰相閣下への視線に、ちょっと残念な物が混じったのは無理無いよね。 うん。
でも、そんな人間臭さも素敵♡
とりあえず怒涛の勢いで溜まった仕事が消えていく。
凄いです。
さながら千手観音のようです。
時々手が止まって、宙を見つめる御姿が、とても神々しいです。
この静かな日々に、
「邪魔が居ないうちにって、来ちゃった♡」
と、突然現れた王妃様とお茶したり。
「差し入れよん♡」
と、リサ様達の突撃で、後宮なるものを案内したり。
あっという間に一か月が過ぎた。
どうしたんだろう、連絡が来ない。
不測の事態の為に多く持った物資が尽きてしまうかも…。
重苦しい感じが王宮に漂い始めた時、速馬が城門を駆け抜けてきた。
推定より群れの規模は大きかった。
ヒョルムのリーダーはあり得ないくらいに大きくて悪賢かった。
なんとか獣を討伐し終えたこと。
重傷者が多数でたこと。
第一王子が負傷したこと。
を、報告された。
同行した医師からの負傷者の診断書が渡される。
医師棟への入院すること手配を要請されている。
騎士団の帰還までにすることが山積みだ!
王宮は動きだした。
分厚いマッチョがいなくなると、空間が目立つ。(気がする)
なんか騎士棟辺りの空気が涼しい。(気がする)
つまり、なんとなく物足りない気がする。
ヤルターシ様がいないのはちょっと寂しくて、無事を祈ったりする。
アドル王子がいないのは、なにげにホッとしている。
そうしてるうちに宰相閣下が帰って来た。
執務室の最奥の机に、宰相閣下が座っている。
~~パーフェクト♡
これぞ不足の無い空間だ。
と、執務室の全員が思った。
落ち着いて、麗しくて。
腹黒さもちょっと滲んでたイケおじだった宰相閣下が。
神の如く拈華微笑を身につけて降臨した。
公私共に満たされてパワーアップした宰相閣下は、眩しいほどに素敵だった。
「この二週間、ありがとう。お疲れ様。」
その労いの言葉で報われた気がする。
「皆から頂いたクーファンは大活躍だったよ。執務中も一緒にいられる。
素晴らしい物だね。」
ん?
執務中?
あれっ?
育休中にまさかの仕事?
……ダメじゃん。
トップが仕事中毒って。
なんとなく憧れオンリーだった宰相閣下への視線に、ちょっと残念な物が混じったのは無理無いよね。 うん。
でも、そんな人間臭さも素敵♡
とりあえず怒涛の勢いで溜まった仕事が消えていく。
凄いです。
さながら千手観音のようです。
時々手が止まって、宙を見つめる御姿が、とても神々しいです。
この静かな日々に、
「邪魔が居ないうちにって、来ちゃった♡」
と、突然現れた王妃様とお茶したり。
「差し入れよん♡」
と、リサ様達の突撃で、後宮なるものを案内したり。
あっという間に一か月が過ぎた。
どうしたんだろう、連絡が来ない。
不測の事態の為に多く持った物資が尽きてしまうかも…。
重苦しい感じが王宮に漂い始めた時、速馬が城門を駆け抜けてきた。
推定より群れの規模は大きかった。
ヒョルムのリーダーはあり得ないくらいに大きくて悪賢かった。
なんとか獣を討伐し終えたこと。
重傷者が多数でたこと。
第一王子が負傷したこと。
を、報告された。
同行した医師からの負傷者の診断書が渡される。
医師棟への入院すること手配を要請されている。
騎士団の帰還までにすることが山積みだ!
王宮は動きだした。
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